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契約者
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痛みで意識を失って数日後
「ぴえーん!」
ビクッ
「今の悲鳴なに?」
「びえーん!ごめんなさい!ごめんなさい。もうしません。許してください」
ちなみに普通の人だとこう聞こえます。
「ジャージャージジジャー!」
哀れね!
ガチャ
「なにがあったの?」
「アリス‼︎」
ギュウウウウ
「むぎゅー⁉︎潰れる‼︎」
「エリア!落ち着かんかい。アリスが潰れそうだ」
「はっ‼︎ごめん。それとこの闇のドラゴンと血の契約を交わしたのは本当なの?」
「うん」
「わかっているの?こいつがどれだけの災いを起こしたか、あんたも知っているはずだよ?」
「知ってる。でも......」
「だったらなんで!」
「それでも!私に助けを求めて来たの。だからこの子と契約することに決めたの!」
「アリス!これは契約うぬんの前に......」
「私が自分で決めたの‼︎これはだけ譲らない!たとえ家を追い出されることになったとしても......私は後悔なんてしない。してたまるか!」
「......アリス」
「それより、アリスどうゆーことだ?闇のドラゴンが助けを求めて来たって、どうしてわかる?」
「私には闇のドラゴンの声が聞こえるの」
「......」
「神力を持っているからかもしれない」
「いや違うな」
「え......」
「魔獣の声が聞こえるのは神の祝福を受けた者と神と契約した者だけなんだ」
「えっ?は?えっ⁉︎」
「だからアリスもどちらかだ」
「わ、私は神に会ったことすらないよ‼︎」
「人の子よ」
「だ、誰?」
「私は其方らが神と呼ぶものだ」
「......」
なにこれ?いきなり周りが止まったかのように誰も動かない。
「人の子よ。其方は本当に稀に来る転生者だ」
「うん。見ていればわかる」
「そうか」
「ひとつ聞きたいことがある」
「なんだ?」
「私はあなたと契約したの?それとも祝福をもらったの?」
「どっちもだ」
「は?はあああ⁉︎どっちも⁉︎えっ?えーと、つまり祝福もされて、それから......知らないうちに契約もされたってことなの?」
「いや。正確には祝福だけをするつもりだった。だが、お前の力が強すぎて強制的に契約をされてしまった」
「......」
待て待て待て‼︎どうゆーこと⁉︎私の力が強すぎて神すら強制される契約って神以上に強いってことじゃん‼︎
ニヤニヤ
「な、なんだ?このにやけた顔は?」
「契約者には逆らえないってほんと⁇」
「ああ。本当だ。だが、なぜそれを今聞く......まさか⁉︎」
「私が死にそうになった時に必ず助けに来てよね?」
「ま、待ってくれ⁉︎それでは私の威厳が......」
「じゃあ舌を噛んで死んじゃおうかなぁ?」
ゾワッ
「そ、其方は悪魔だ!貴様のようなやつは見たことがない‼︎」
「なんとでも言えばいいよ。でも神様は私のお願いを片っ端から叶えるしかない。じゃないと......」
私は口パクで続きを言った。
「し、が、ま、っ、て、る、よ」
「この人の子は悪魔だああああ⁉︎」
多分神の悲鳴を聞いたのは私だけだと思う。
「ぴえーん!」
ビクッ
「今の悲鳴なに?」
「びえーん!ごめんなさい!ごめんなさい。もうしません。許してください」
ちなみに普通の人だとこう聞こえます。
「ジャージャージジジャー!」
哀れね!
ガチャ
「なにがあったの?」
「アリス‼︎」
ギュウウウウ
「むぎゅー⁉︎潰れる‼︎」
「エリア!落ち着かんかい。アリスが潰れそうだ」
「はっ‼︎ごめん。それとこの闇のドラゴンと血の契約を交わしたのは本当なの?」
「うん」
「わかっているの?こいつがどれだけの災いを起こしたか、あんたも知っているはずだよ?」
「知ってる。でも......」
「だったらなんで!」
「それでも!私に助けを求めて来たの。だからこの子と契約することに決めたの!」
「アリス!これは契約うぬんの前に......」
「私が自分で決めたの‼︎これはだけ譲らない!たとえ家を追い出されることになったとしても......私は後悔なんてしない。してたまるか!」
「......アリス」
「それより、アリスどうゆーことだ?闇のドラゴンが助けを求めて来たって、どうしてわかる?」
「私には闇のドラゴンの声が聞こえるの」
「......」
「神力を持っているからかもしれない」
「いや違うな」
「え......」
「魔獣の声が聞こえるのは神の祝福を受けた者と神と契約した者だけなんだ」
「えっ?は?えっ⁉︎」
「だからアリスもどちらかだ」
「わ、私は神に会ったことすらないよ‼︎」
「人の子よ」
「だ、誰?」
「私は其方らが神と呼ぶものだ」
「......」
なにこれ?いきなり周りが止まったかのように誰も動かない。
「人の子よ。其方は本当に稀に来る転生者だ」
「うん。見ていればわかる」
「そうか」
「ひとつ聞きたいことがある」
「なんだ?」
「私はあなたと契約したの?それとも祝福をもらったの?」
「どっちもだ」
「は?はあああ⁉︎どっちも⁉︎えっ?えーと、つまり祝福もされて、それから......知らないうちに契約もされたってことなの?」
「いや。正確には祝福だけをするつもりだった。だが、お前の力が強すぎて強制的に契約をされてしまった」
「......」
待て待て待て‼︎どうゆーこと⁉︎私の力が強すぎて神すら強制される契約って神以上に強いってことじゃん‼︎
ニヤニヤ
「な、なんだ?このにやけた顔は?」
「契約者には逆らえないってほんと⁇」
「ああ。本当だ。だが、なぜそれを今聞く......まさか⁉︎」
「私が死にそうになった時に必ず助けに来てよね?」
「ま、待ってくれ⁉︎それでは私の威厳が......」
「じゃあ舌を噛んで死んじゃおうかなぁ?」
ゾワッ
「そ、其方は悪魔だ!貴様のようなやつは見たことがない‼︎」
「なんとでも言えばいいよ。でも神様は私のお願いを片っ端から叶えるしかない。じゃないと......」
私は口パクで続きを言った。
「し、が、ま、っ、て、る、よ」
「この人の子は悪魔だああああ⁉︎」
多分神の悲鳴を聞いたのは私だけだと思う。
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