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何故そうなった

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 こんばんは。マリアです。私は今、とても緊張しています。何故かというと皇妃殿下、皇太子殿下、皇后陛下、皇帝陛下と並んで食事をしているからです。
 「......」
 ガクガク
 「そ、そこまで怯えなくてもいいのでは?」  
 「す、すみません......こんなことは今までなかったもので......その......」
 「気軽で良い。俺の息子の命の恩人で婚約者になるのだからな」
 「えっ?ええええええええええええええ!?い、いつから決まったのですか?」
 「お前がルーブスを大事にしていると分かった時だからだ」
 ぱあ
 「で、殿下はご存じだったのですか!?」
 「ん?いいや。でもマリアと一緒に居られるならなんだっていいよ」
 「......」
 何故こうなったの?何故いきなりの婚約宣言⁇何故そうなった?何故なの!?
 そう心の声が夜空へと消えていくのであった。
 次の日
 「......」
 「今日もマリアと一緒だ!」
 「は、はい......」
 何故二日連続で皇族達との食事会なの?どうなってるの?未来の皇后になるから!?嫌だ!平和に暮らしたいよぉー‼︎
 「マリア⁇顔色悪いけどどうしたの?」
 「な、なんでもありません。ただ緊張しちゃって......」
 「あら?流石に連続は身が重かってかしら?でもねぇ。うちの息子と結婚したらこれが毎日続くわよ」
 サァー
 「......」
 「私もお姉様が出来るなら嬉しい」
 「あ、あはは......」
 おかしいな?いくら緊張しているからってなんだか頭までクラクラしてきた......。
 バタン
 「ま、マリア!?」
 「今すぐに医者を呼べ!」
 「は、はい!ただいま!」
 「マリアさん?大丈夫⁇」
 「キュゥー」
 「ま、マリアお姉様!?しっかりしてください‼︎」
 数時間後
 「うぅ......此処は?」
 「マリア‼︎」
 ギュウウウウ
 「あばばば!?えふききめへそてそみよへぬにせねにに!?」
 「なんて?」
 「びっくりしすぎてバグったみたいですね」
 「え?なんで?」
 「す、すみません......取り乱しました」
 「ん?」
 「コホン!えーと。マリア様が倒れた原因は緊張と過労ですね」
 「え?過労ですか?」
 「はい。貴方は働きすぎです!」
 ガーン
 「......嘘?」
 「本当です。殿下の専属メイドにいるのはいいですが、休息もなさってください‼︎」
 「す、すみませんでした」
 「ど、土下座しなくてもいいですよ?」
 「......」
 「ありがとうございました」
 「マリアごめん」
 「何がですか?」
 「俺のせいで......その過労になってたんだ」  
 「いいです。確かに此処最近は忙しかったですね」
 思い出す仕事の数々。殿下のお世話(熱や呪いによって色々と大変だった)。皿洗いや城の大掃除や洗濯や縫い物やその他諸々とマリアひとりでやっていたのであった。
 ちなみに本人は自覚なしです!
 「マリア!今日から一週間の休暇を与える」
 「で、ですが......その間殿下はどうなさるおつもりで?」
 「俺?俺はマリアの側で寛ぐよ」
 「え......」
 「任せて!身の回りのこともこの俺がやってあげる。だからマリアは寝てていいよ」
 「あ、ありがとうございます」
 なんだろ?このすごく不安な気持ちになるのは?
 その答えはすぐにわかるのであった。
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