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私の恐怖はこれから 過去の恐怖編
あの日の呪い
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「じゃあ今回の騒動は終わったから帰りましょう」
「ううん。まだ終わってない。まだ、ももの呪いを......七柱の力を貰ってない」
「自分が何を言っているのかわかっているのかしら⁇」
「わかるよ。私には七柱の力が必要なの。皆んなを守るために......未来を幸せにするためにも七柱七番目世界の歯車が必要なの」
「......」
「お姉さん」
「大丈夫。今度は呪いになんて負けないから」
「......うん」
「鬼野崎桃。私に七柱の......ううん。あの日の呪いをもう一度私に受け継かせて」
「呪いに負けないで」
「うん......」
「消えた?」
「一時的に消えただけだよ。ももはそう簡単に成仏はしない」
「......」
「深雪⁇」
「少し風に当たってくる」
「え、えぇ......」
「私心配だから見てくる」
「篤子。何かあったら必ず呼んでちょうだいね」
「わかってるよ」
「......」
「君!今救急車が来たからそこから離れなさい」
「江原君......貴方を守ってあげられなくてごめん」
「さぁ早く!」
「......はい」
約二週間後葬式
「うぅ!なんで⁉︎なんであの子は逝ってしまったの?どうして⁉︎うわああああ‼︎」
「......」
「深雪は?」
「まだ来てないみたいです」
「どうシたんデースかネぇ⁇」
「わからないわ」
「篤子さんでしたっけ?その人から側に居るのだろう⁇」
「えぇ。お願いはしたわ。でも深雪の様子が変だったから心配ね」
「それではそろそろお別れの時間です」
コツコツ
「深雪⁉︎」
「手に持っているのは弓道の道具?」
「なんだか先輩の服少し汚れてないですか?」
「......江原君。来るのが遅くなってごめんなさい。貴方の使っていた弓と矢だよ。それと一輪の花を貴方に......」
もう誰も死なせたくない。あんな想いもうごめんだ。
「......お姉ちゃん。私のことは守ってくれないし助けてもくれない。なのにその人達は守っちゃうの?」
「......」
「お姉ちゃんなんて大っ嫌い‼︎」
「......っ」
泣きそうだ。呪いでおかしくなったとしても小雪にあんなこと言われた泣いてしまう。
「それでは棺を閉じさせていただきます」
「......」
「深雪‼︎一体今まで何処に居たの⁇」
「少し探し物をしてたの。見つけるのに苦労したよ」
「泥だらけじゃない⁉︎」
「ほんとだ!近くで見ると泥が目立つ!」
「落とし穴に落ちたの」
「落とし穴⁉︎」
「うん。まさか裏山に落とし穴があんなにあるなんて......」
「何があったのかしら⁇」
「鈴木さん。知らぬが仏ですよ」
「そうね」
「もう!深雪は無理ばかりするんだから!」
「え、江原君⁉︎」
「か、可愛いです!この子猫ですか?」
「僕は虎だ‼︎」
「江原君‼︎」
ギュウウウウ
「あああああ⁉︎せせせせせせ、先輩⁉︎何やってるんすか!」
「なんであんたが慌ててるの?」
「なんか知らないっすけど......このもやもやはなんすか⁇」
「それって恋だね?」
「は、はあああ⁉︎」
「江原君はやっぱり......」
「うん。七柱六番目結界を守る者だよ」
「......ごめん。何もかも知ってたのに助けられなかった」
「いいよ。深雪のせいじゃないから」
なでなで
「うわああ‼︎先輩から離れろ!」
「ひ、光君⁇どうしちゃったの?」
「嫉妬ね?」
「嫉妬だな」
「嫉妬ですね」
「シーとデースね」
「そうなの⁇」
「そうっすよ!嫉妬っすよ!これで満足っすか⁉︎」
「え?あの......その......」
ボンッ
「顔が真っ赤ね?」
「うん」
「まっかマッカデース‼︎」
「うるさないな!」
「深雪これからもよろしく」
「こちらこそよろしくね」
江原君を助けることは出来なかったけどこれからも霊感総合部の一任として一緒にやっていきたいと思った。
「もうすぐで完成するこの呪いが......あのお方も喜んでくれるはず。死者蘇生をする代わりにとてつもない大きな呪いがあるのよ。これから楽しくなっていくわ!あははは!おっほほほほほ!」
「ううん。まだ終わってない。まだ、ももの呪いを......七柱の力を貰ってない」
「自分が何を言っているのかわかっているのかしら⁇」
「わかるよ。私には七柱の力が必要なの。皆んなを守るために......未来を幸せにするためにも七柱七番目世界の歯車が必要なの」
「......」
「お姉さん」
「大丈夫。今度は呪いになんて負けないから」
「......うん」
「鬼野崎桃。私に七柱の......ううん。あの日の呪いをもう一度私に受け継かせて」
「呪いに負けないで」
「うん......」
「消えた?」
「一時的に消えただけだよ。ももはそう簡単に成仏はしない」
「......」
「深雪⁇」
「少し風に当たってくる」
「え、えぇ......」
「私心配だから見てくる」
「篤子。何かあったら必ず呼んでちょうだいね」
「わかってるよ」
「......」
「君!今救急車が来たからそこから離れなさい」
「江原君......貴方を守ってあげられなくてごめん」
「さぁ早く!」
「......はい」
約二週間後葬式
「うぅ!なんで⁉︎なんであの子は逝ってしまったの?どうして⁉︎うわああああ‼︎」
「......」
「深雪は?」
「まだ来てないみたいです」
「どうシたんデースかネぇ⁇」
「わからないわ」
「篤子さんでしたっけ?その人から側に居るのだろう⁇」
「えぇ。お願いはしたわ。でも深雪の様子が変だったから心配ね」
「それではそろそろお別れの時間です」
コツコツ
「深雪⁉︎」
「手に持っているのは弓道の道具?」
「なんだか先輩の服少し汚れてないですか?」
「......江原君。来るのが遅くなってごめんなさい。貴方の使っていた弓と矢だよ。それと一輪の花を貴方に......」
もう誰も死なせたくない。あんな想いもうごめんだ。
「......お姉ちゃん。私のことは守ってくれないし助けてもくれない。なのにその人達は守っちゃうの?」
「......」
「お姉ちゃんなんて大っ嫌い‼︎」
「......っ」
泣きそうだ。呪いでおかしくなったとしても小雪にあんなこと言われた泣いてしまう。
「それでは棺を閉じさせていただきます」
「......」
「深雪‼︎一体今まで何処に居たの⁇」
「少し探し物をしてたの。見つけるのに苦労したよ」
「泥だらけじゃない⁉︎」
「ほんとだ!近くで見ると泥が目立つ!」
「落とし穴に落ちたの」
「落とし穴⁉︎」
「うん。まさか裏山に落とし穴があんなにあるなんて......」
「何があったのかしら⁇」
「鈴木さん。知らぬが仏ですよ」
「そうね」
「もう!深雪は無理ばかりするんだから!」
「え、江原君⁉︎」
「か、可愛いです!この子猫ですか?」
「僕は虎だ‼︎」
「江原君‼︎」
ギュウウウウ
「あああああ⁉︎せせせせせせ、先輩⁉︎何やってるんすか!」
「なんであんたが慌ててるの?」
「なんか知らないっすけど......このもやもやはなんすか⁇」
「それって恋だね?」
「は、はあああ⁉︎」
「江原君はやっぱり......」
「うん。七柱六番目結界を守る者だよ」
「......ごめん。何もかも知ってたのに助けられなかった」
「いいよ。深雪のせいじゃないから」
なでなで
「うわああ‼︎先輩から離れろ!」
「ひ、光君⁇どうしちゃったの?」
「嫉妬ね?」
「嫉妬だな」
「嫉妬ですね」
「シーとデースね」
「そうなの⁇」
「そうっすよ!嫉妬っすよ!これで満足っすか⁉︎」
「え?あの......その......」
ボンッ
「顔が真っ赤ね?」
「うん」
「まっかマッカデース‼︎」
「うるさないな!」
「深雪これからもよろしく」
「こちらこそよろしくね」
江原君を助けることは出来なかったけどこれからも霊感総合部の一任として一緒にやっていきたいと思った。
「もうすぐで完成するこの呪いが......あのお方も喜んでくれるはず。死者蘇生をする代わりにとてつもない大きな呪いがあるのよ。これから楽しくなっていくわ!あははは!おっほほほほほ!」
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