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私の恐怖はこれから メロディーの呪い編
世界の恐怖はこれから
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ガタン
「きゃあっ!?」
「鈴木先輩、苗木先輩、登三子さん!大丈夫ですか?」
「いてて。なんとね」
「深雪大丈夫ではないわよね?」
「......うぅっ。うえーん!うわあああん!光君‼︎光君に会いたいよー」
「......」
泣きじゃくる私を黙って見守る皆んな。あれから十分ほど経っただろうか。未来の私の声が聞こえてきた。
「......奇跡はもうないよ」
「はっ!?」
奇跡がない?まだ一回残っていたってこと?だったら、光君は生きている可能性もある。
「......もしかして」
「深雪⁇」
私は慌てて立ち上がり屋上へと向かった。
「深雪!?どうしたの?いきなり飛び出して?ねぇ?深雪‼︎聞いているのかしら⁇」
「苗木先輩どうしたんだろう⁇」
「うちにもわからへん」
「あんたには期待してないよ」
「口が減らない奴だな」
「あんたもね」
「とりあえず追いかけましょう」
「うん」
「はぁはぁ」
バンッ
「......居ない」
ガラガラ
「か、川咲君!?」
「死んだはずじゃ......」
「み、深雪先輩は?深雪先輩は何処っすか?」
「何処かへ行ったわ。今から皆んなで探しに行くところよ」
「了解っす!」
「奇跡の力なのかしら⁇」
「わからないわ」
私達はそれぞれ、行きそうな所へと向かった。
私は音楽室。光君は理科室。グランド、美術室、化学室、体育館、図書室、各地の教室、部室を探した。すれ違いばかりでなかなか会えない。
「はぁはぁ。光君は何処に?」
「深雪ちゃん!やっと見つけた」
「登三子ちゃん?」
「川咲君ならグランドに居るわよ」
「......っ‼︎」
私は廊下の窓を開けて下を見た。
「光君‼︎」
「深雪先輩‼︎」
会えた。やっと顔を見れた。安心と嬉しさ愛しさが込み上げて来る。私はそのまま、窓から飛び降りて、光君の所へと落ちた。
「せ、先輩!?危なっ......」
ギュッ
「光君‼︎生きててよかったよおお‼︎」
「先輩とこうして会えてよかったっす」
「うわあああん!光君の馬鹿!あほ!オタンコナス‼︎なんであんな無茶をしなの⁇自分が犠牲になるなんて、私望んでないよ!うわああああん!」
「そうっすよね?すみませんっす。でも先輩を助けたかったんすよ。深雪先輩が大好きだからっす」
「グスン。私も光君が大好き‼︎」
「イチャイチャタイムは此処までよ」
「そ、そうですよ!」
「見てるこっちが恥ずかしい」
「せやな」
バンッ
「......」
ギュッ
「ん?先輩⁇どうしたんす?いきなり裾なんて掴んで......」
「光君......⁇」
バタン
「深雪先輩!?」
「あははは‼︎こいつには死んでもらう」
「あいつまだ‼︎」
ゴロゴロ
「ガハッ!?」
「深雪先輩を傷つける奴は許さない‼︎」
「早く銃弾を抜かなきゃ......苗木先輩ごめんなさい」
桃凛さんは撃たれたお腹に手を突っ込んで来た。
「あうっ!?」
「痛いですよね?でも我慢してください‼︎じゃないと回復の力を使っても銃弾がお腹の中に残っちゃう」
三分後
「と、取れた」
「桃凛さん!急いで‼︎深雪の意識がほとんど無いわ!」
「了解です!」
「俺の霊力を使ってっす‼︎」
「ぼ、僕のも!」
「うちのもや!」
「僕のも使って」
「私の霊力も使いなさい‼︎」
「ありがとうございます!」
「此処って......三途の川」
よし。反対方向に歩こう。
「待って!私と一緒にこの川を渡って!」
「......お母さん⁇」
「私と行きましょう」
パチィッ
「......」
「何言っているんだい!自分の娘を死者の都へと連れて行こうなんて馬鹿げているよ!」
「お、お婆ちゃん⁇」
「深雪ごめんね」
「え?」
「呪いを押し付けて本当にすまなかった。そして、よく頑張ったね。あんたは偉いよ」
愛しそうに頭を撫でてくれるお婆ちゃん。言って欲しかった言葉を言ってくれた。
「ううっ」
「ほらっ!あんたも言うことあるだろ⁇」
「ご、ごめんね」
「......」
結局、お母さんは謝ることしか出来ない。私の言ってほしい言葉じゃない。
「謝罪はいくらでも出来る。でもその言葉は今、言うべきことかい?」
「そ、それは......私に言う資格なんてない」
「あるだろ?あの子もそれを望んでいる。叶えてあげなくてどうするんだい!」
「......」
「深雪さん!やっと見つけた。そっちに逝かないで!お姉ちゃんが悲しむ」
「......私はまだ、死なないよ。てか、死ねない。やりたい事もあるし、ちゃんと生きるって決めたから」
「......深雪」
「お母さん。私を産んでくれてありがとう。私を育ててくれて嬉しかった。大好きだよ」
「......私も深雪が大好きよ。よく頑張ったね。今までずっと言ってあげられなかったけど、深雪は凄いよ。偉いわ。私の......お母さんの自慢の娘よ」
やっと聞けた。言って欲しかった言葉を言ってくれた。振り向いてほしくて、努力しても振り向くてくれなくて、今になってやっと振り向いてくれた。それだけで、私は満足だ。
「ううっう。ゔわああああああん‼︎」
ギュッ
「愛しているわ。深雪」
「私もお母さんが大好き‼︎」
「さあ、逝くよ。小雪が待ってるさ」
「はい」
「お母さん。生まれ変わっても私、お母さんの娘で居たい」
「ありがとう深雪。さようなら。貴方のこと、いつまでも愛しているわ」
「......うん」
「深雪さん。ううん。深雪。私の奇跡を深雪に......」
「なんて......優しい光。今までよりもずっと優しい光。篤子ありがとう」
「うん!」
「うっ!ん?」
「深雪‼︎」
「深雪ちゃん!」
「深雪先輩‼︎」
「苗木‼︎」
「苗木先輩‼︎」
「苗木君!」
「みん......な?」
「よかった!」
「深雪先輩‼︎」
ギュッ
「わっ!?」
ズキッ
「いっ!?」
「ごめんっす!」
「別に平気」
「めちゃくちゃ痛そうにしてたけど?」
「う、うるさないな‼︎」
「うふふ」
「じゃあ、皆んなの呪いを解こう」
「深雪呪いも解けるのよね?」
「......ううん。七柱だから解けないんだ」
「だったら私は呪いを解いてほしくないわ」
「俺もっす‼︎」
「私も!」
「ぼ、僕も」
「うちもや!」
「僕もです」
「......え?いいの?呪いを解けば安心して暮らせるのに?」
「貴方だけが背負うものじゃないわ」
「苗木先輩。私達、霊感総合部も一緒に背負います」
「仲間ですから」
「そ、そうです!」
「うちも呪いが一人だけ解けても嬉しくないです」
「仲間として、一緒に背負えば軽いです
よ」
「ありがとう。本当にありがとう‼︎」
「どういたしまして!」
「霊力才能部も背負ってやるぜ」
「苗木ちゃんともっと一緒に戦いたいわ」
「仲間っていいわよね?」
「ぎゃあああ!?」
「変な顔でこっちに来ないでよ!」
「いいじゃない。うふふ」
長い長い戦いはこうして幕を閉じた。あれから九年が過ぎた。私は今......。
「深雪先生‼︎此処ってどうしたらいいですか?」
「此処はね、こうしてこうするだよ」
「ありがとう先生」
「うふふ。どういたしまして」
教師になった。私は理科と国語を請け負っている。篤美は数学。光君は保健体育だ。九年も経っているので、いろんな変化が起きた。例えば、私と光君が結婚したことだ。光君が大学を卒業してすぐに結婚して、子供も(結婚する前に)出来た。名前は、桃子だ。ももの名前を少しいや、全部使っている。大好きな友達の名前にしたかったからだ。篤美と原技君も結婚した。今、私の子供と同い年だ。ちなみに桃子は九つだ。今は皆んなバラバラだけど、心はひとつだ。世界各地の呪いを解いたり、遊んだり、仕事を頑張っている。私達は今まで以上に強く絆を感じている。離れているけど、お互いに思う気持ちはわからない。そう思う。
放課後
「光先生」
「深雪‼︎」
ゴン
「いてっ‼︎」
「此処では先生呼びをしなさい」
「篤美先生」
「深雪先生も大変ね」
「まぁね」
「鈴木先生‼︎叩かなくてもいいじゃないっすか!」
ゴンッ
「ひ、光先生⁇だ、大丈夫⁇」
「原技先生ね」
「は、はいっす」
「あ、あはは」
「霊感総合部復活出来なかったっすね」
「......うん」
あの後、部員が集まらなくて、光君達が卒業する頃に廃部になった。それでもあの思い出は忘れない。あの場所があったから今の私がいる。大好きな仲間にも出会えた。だからこの思い出は胸にそっと仕舞い込んだ。
「霊感総合部がなくても私達はいつまでも仲間だよね?」
「もちろんよ!」
「もちろんっす!」
「これからもよろしくね」
「こちらこそ」
「こちらこそっす」
私の大切な仲間‼︎これからもずっと一緒に居たいね。
世界の恐怖はこれから
終わり
「きゃあっ!?」
「鈴木先輩、苗木先輩、登三子さん!大丈夫ですか?」
「いてて。なんとね」
「深雪大丈夫ではないわよね?」
「......うぅっ。うえーん!うわあああん!光君‼︎光君に会いたいよー」
「......」
泣きじゃくる私を黙って見守る皆んな。あれから十分ほど経っただろうか。未来の私の声が聞こえてきた。
「......奇跡はもうないよ」
「はっ!?」
奇跡がない?まだ一回残っていたってこと?だったら、光君は生きている可能性もある。
「......もしかして」
「深雪⁇」
私は慌てて立ち上がり屋上へと向かった。
「深雪!?どうしたの?いきなり飛び出して?ねぇ?深雪‼︎聞いているのかしら⁇」
「苗木先輩どうしたんだろう⁇」
「うちにもわからへん」
「あんたには期待してないよ」
「口が減らない奴だな」
「あんたもね」
「とりあえず追いかけましょう」
「うん」
「はぁはぁ」
バンッ
「......居ない」
ガラガラ
「か、川咲君!?」
「死んだはずじゃ......」
「み、深雪先輩は?深雪先輩は何処っすか?」
「何処かへ行ったわ。今から皆んなで探しに行くところよ」
「了解っす!」
「奇跡の力なのかしら⁇」
「わからないわ」
私達はそれぞれ、行きそうな所へと向かった。
私は音楽室。光君は理科室。グランド、美術室、化学室、体育館、図書室、各地の教室、部室を探した。すれ違いばかりでなかなか会えない。
「はぁはぁ。光君は何処に?」
「深雪ちゃん!やっと見つけた」
「登三子ちゃん?」
「川咲君ならグランドに居るわよ」
「......っ‼︎」
私は廊下の窓を開けて下を見た。
「光君‼︎」
「深雪先輩‼︎」
会えた。やっと顔を見れた。安心と嬉しさ愛しさが込み上げて来る。私はそのまま、窓から飛び降りて、光君の所へと落ちた。
「せ、先輩!?危なっ......」
ギュッ
「光君‼︎生きててよかったよおお‼︎」
「先輩とこうして会えてよかったっす」
「うわあああん!光君の馬鹿!あほ!オタンコナス‼︎なんであんな無茶をしなの⁇自分が犠牲になるなんて、私望んでないよ!うわああああん!」
「そうっすよね?すみませんっす。でも先輩を助けたかったんすよ。深雪先輩が大好きだからっす」
「グスン。私も光君が大好き‼︎」
「イチャイチャタイムは此処までよ」
「そ、そうですよ!」
「見てるこっちが恥ずかしい」
「せやな」
バンッ
「......」
ギュッ
「ん?先輩⁇どうしたんす?いきなり裾なんて掴んで......」
「光君......⁇」
バタン
「深雪先輩!?」
「あははは‼︎こいつには死んでもらう」
「あいつまだ‼︎」
ゴロゴロ
「ガハッ!?」
「深雪先輩を傷つける奴は許さない‼︎」
「早く銃弾を抜かなきゃ......苗木先輩ごめんなさい」
桃凛さんは撃たれたお腹に手を突っ込んで来た。
「あうっ!?」
「痛いですよね?でも我慢してください‼︎じゃないと回復の力を使っても銃弾がお腹の中に残っちゃう」
三分後
「と、取れた」
「桃凛さん!急いで‼︎深雪の意識がほとんど無いわ!」
「了解です!」
「俺の霊力を使ってっす‼︎」
「ぼ、僕のも!」
「うちのもや!」
「僕のも使って」
「私の霊力も使いなさい‼︎」
「ありがとうございます!」
「此処って......三途の川」
よし。反対方向に歩こう。
「待って!私と一緒にこの川を渡って!」
「......お母さん⁇」
「私と行きましょう」
パチィッ
「......」
「何言っているんだい!自分の娘を死者の都へと連れて行こうなんて馬鹿げているよ!」
「お、お婆ちゃん⁇」
「深雪ごめんね」
「え?」
「呪いを押し付けて本当にすまなかった。そして、よく頑張ったね。あんたは偉いよ」
愛しそうに頭を撫でてくれるお婆ちゃん。言って欲しかった言葉を言ってくれた。
「ううっ」
「ほらっ!あんたも言うことあるだろ⁇」
「ご、ごめんね」
「......」
結局、お母さんは謝ることしか出来ない。私の言ってほしい言葉じゃない。
「謝罪はいくらでも出来る。でもその言葉は今、言うべきことかい?」
「そ、それは......私に言う資格なんてない」
「あるだろ?あの子もそれを望んでいる。叶えてあげなくてどうするんだい!」
「......」
「深雪さん!やっと見つけた。そっちに逝かないで!お姉ちゃんが悲しむ」
「......私はまだ、死なないよ。てか、死ねない。やりたい事もあるし、ちゃんと生きるって決めたから」
「......深雪」
「お母さん。私を産んでくれてありがとう。私を育ててくれて嬉しかった。大好きだよ」
「......私も深雪が大好きよ。よく頑張ったね。今までずっと言ってあげられなかったけど、深雪は凄いよ。偉いわ。私の......お母さんの自慢の娘よ」
やっと聞けた。言って欲しかった言葉を言ってくれた。振り向いてほしくて、努力しても振り向くてくれなくて、今になってやっと振り向いてくれた。それだけで、私は満足だ。
「ううっう。ゔわああああああん‼︎」
ギュッ
「愛しているわ。深雪」
「私もお母さんが大好き‼︎」
「さあ、逝くよ。小雪が待ってるさ」
「はい」
「お母さん。生まれ変わっても私、お母さんの娘で居たい」
「ありがとう深雪。さようなら。貴方のこと、いつまでも愛しているわ」
「......うん」
「深雪さん。ううん。深雪。私の奇跡を深雪に......」
「なんて......優しい光。今までよりもずっと優しい光。篤子ありがとう」
「うん!」
「うっ!ん?」
「深雪‼︎」
「深雪ちゃん!」
「深雪先輩‼︎」
「苗木‼︎」
「苗木先輩‼︎」
「苗木君!」
「みん......な?」
「よかった!」
「深雪先輩‼︎」
ギュッ
「わっ!?」
ズキッ
「いっ!?」
「ごめんっす!」
「別に平気」
「めちゃくちゃ痛そうにしてたけど?」
「う、うるさないな‼︎」
「うふふ」
「じゃあ、皆んなの呪いを解こう」
「深雪呪いも解けるのよね?」
「......ううん。七柱だから解けないんだ」
「だったら私は呪いを解いてほしくないわ」
「俺もっす‼︎」
「私も!」
「ぼ、僕も」
「うちもや!」
「僕もです」
「......え?いいの?呪いを解けば安心して暮らせるのに?」
「貴方だけが背負うものじゃないわ」
「苗木先輩。私達、霊感総合部も一緒に背負います」
「仲間ですから」
「そ、そうです!」
「うちも呪いが一人だけ解けても嬉しくないです」
「仲間として、一緒に背負えば軽いです
よ」
「ありがとう。本当にありがとう‼︎」
「どういたしまして!」
「霊力才能部も背負ってやるぜ」
「苗木ちゃんともっと一緒に戦いたいわ」
「仲間っていいわよね?」
「ぎゃあああ!?」
「変な顔でこっちに来ないでよ!」
「いいじゃない。うふふ」
長い長い戦いはこうして幕を閉じた。あれから九年が過ぎた。私は今......。
「深雪先生‼︎此処ってどうしたらいいですか?」
「此処はね、こうしてこうするだよ」
「ありがとう先生」
「うふふ。どういたしまして」
教師になった。私は理科と国語を請け負っている。篤美は数学。光君は保健体育だ。九年も経っているので、いろんな変化が起きた。例えば、私と光君が結婚したことだ。光君が大学を卒業してすぐに結婚して、子供も(結婚する前に)出来た。名前は、桃子だ。ももの名前を少しいや、全部使っている。大好きな友達の名前にしたかったからだ。篤美と原技君も結婚した。今、私の子供と同い年だ。ちなみに桃子は九つだ。今は皆んなバラバラだけど、心はひとつだ。世界各地の呪いを解いたり、遊んだり、仕事を頑張っている。私達は今まで以上に強く絆を感じている。離れているけど、お互いに思う気持ちはわからない。そう思う。
放課後
「光先生」
「深雪‼︎」
ゴン
「いてっ‼︎」
「此処では先生呼びをしなさい」
「篤美先生」
「深雪先生も大変ね」
「まぁね」
「鈴木先生‼︎叩かなくてもいいじゃないっすか!」
ゴンッ
「ひ、光先生⁇だ、大丈夫⁇」
「原技先生ね」
「は、はいっす」
「あ、あはは」
「霊感総合部復活出来なかったっすね」
「......うん」
あの後、部員が集まらなくて、光君達が卒業する頃に廃部になった。それでもあの思い出は忘れない。あの場所があったから今の私がいる。大好きな仲間にも出会えた。だからこの思い出は胸にそっと仕舞い込んだ。
「霊感総合部がなくても私達はいつまでも仲間だよね?」
「もちろんよ!」
「もちろんっす!」
「これからもよろしくね」
「こちらこそ」
「こちらこそっす」
私の大切な仲間‼︎これからもずっと一緒に居たいね。
世界の恐怖はこれから
終わり
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