85 / 104
私の恐怖はこれから メロディーの呪い編
縛れない想いその3
しおりを挟む
「狂った歯車を元に戻して何が悪い?」
「......」
「悪いに決まっているでしょ⁇」
「あいつは悪い人だけど、無理矢理に正常に戻したら心が壊れちゃうよ」
「それが何だと言うの?」
「......貴方は誰なの?」
「未来のお姉さん?何言ってるの?お姉さんだよね?」
「見た目はね。でも中身は違う。もう一度聞くけど、貴方は誰‼︎」
「うふふ。あははは‼︎勘がいい奴は嫌いだ。苗木深雪でもあり、七柱の呪いの成れの果ての住人だ」
「呪いの住人⁇」
「なぁ?この身体返してほしい⁇ぐふふ」
「当たり前でしょ‼︎」
「でもな、除外され者たちが、七柱に勝てると思うなよ⁇」
「除外された者達⁇」
「お前とお前だよ」
そう言って、未来の私と、ももを指差した。
「除外者に用はない」
「......」
「だとしても!お姉さんは、私を救ってくれたお姉さんは返してもらうんだから‼︎」
「......そうだよね?どんな理由があろうと人を利用していい理由にならない‼︎」
「邪魔だな。傷つけることすら出来ないお前達に何が出来る?あははは‼︎せいぜい足掻くことしか出来ないだよ。キャアハハ‼︎」
「お姉さん‼︎私達の声聞こえる?反応してよ!お姉さーん‼︎」
「無駄だよ。あそこに逝く奴らはなぁ、何処か不満や心にどでかい穴が奴らだよ」
「心に穴?光君のことか......」
「お前らはいいよな?何も心配事なんて無くてよ?俺らはなぁ、常に辛い想いをしているんだよ!」
「......けんな」
「は?」
パチィッ
「......」
「ふざけんな‼︎私達が辛いを想いも心配事も無しで生きていると思う?」
「そうだよ!」
「人は常に死と隣り合わせ‼︎いつ死んでもおかしくはないのよ!貴方達の勝手な都合で、過去の私を巻き込まないでよ!」
「七柱は俺達の仲間なんだよ‼︎」
「私だって七柱七番目世界の歯車、苗木深雪‼︎」
「だから何んだ⁇」
「この歯車は私でも動かせる!」
「そりゃ無理があるな。お前の力じゃ、過去の自分も超えられない。お前は時がもう既に止まっているんだよ。あははは‼︎」
「止まっていても......皆んなを引っ張る事は出来る。私に出来るのはそのぐらいだから」
暗い。寒い。寂しい。でも何処か心地よい。ここに居てもいいかなっておもってしまうほどに今の私に合っている。でも......。
「ようこそ。なれのはての世界へ」
「......」
「君も僕らの仲間だ」
「私は......貴方達の仲間にはなれない」
「は?」
「私の仲間は霊感総合部、霊力才能部、ホラーサークルだから。だから貴方達の仲間になるつもりはない。ごめんなさい」
「関係ない」
「......」
「此処からは絶対に出れない。だから此処に居ろ」
「私は光に向かって歩くよ。じゃないと、光君に怒られちゃう」
「素直にはいそうですかってなると思うか?」
「なりそうにないから此処を突破するまでよ!」
「同じ七柱七番目世界の歯車の力は効かない」
「わざわざご説明ありがとう。てことは、普通の霊力は効くんでしょ?」
「なっ!?」
「私の霊力を舐めないでよね?」
「私は、過去の私と同じ道を進むって決めたから」
「なんだいきなり?」
「この歯車を動かす!」
「無理に決まっ......」
ガタッ。
「な、何でだ?なんで、歯車が動く?訳がわからん」
「狂った歯車は正常に戻すって言ったよね?だから私も貴方達の歯車を正常に戻してあげるよ」
「や、やめろ!」
ギュッ
「こ、この手を離せ‼︎」
「絶対にいや!過去の私は今も戦っているんだ!だから私が、私達が諦めるわけにはいかない‼︎」
「私達の霊力は必要かしら⁇」
「まだ大丈夫」
「無理をしないで」
「だって、私には奇跡がある!」
「この光って......」
「......奇跡の力ね」
「奇跡は後一回」
「くそおおおおおおおおおおおお‼︎」
感じる。未来の私が奇跡を使ったことがわかる。皆んなの想いも伝わって来る。
「逃すか!」
「此処に居ろ‼︎」
「死んでしまえ‼︎」
「余生はちゃんと真っ当する‼︎ちゃんと生きて、未来の私に恥じないように生き抜く!」
「お前はそれでいいのか?そんな事で、せっかくのチャンスを無下にするのか?」
「これの何処がチャンスなの?私にとっては皆んなと居られる時間が幸せで楽しい。これは、詭弁でも何でもないよ!本心だよ!負けない。皆んなと呪いを解いて、笑顔で帰りたい‼︎」
「残念ながらお前の呪いは解けない」
「それでもいい!七柱七番目世界の歯車は、苗木深雪は霊感総合部の一人なんだから‼︎」
今までよりも強くそう思った。あの時とは違う。いくら落ち込んでも絶望しても皆んなが私を光の場所に導いてくれる。だから諦めるわけにはいかない。絶対に諦めない。そう心に誓った。
「......」
「悪いに決まっているでしょ⁇」
「あいつは悪い人だけど、無理矢理に正常に戻したら心が壊れちゃうよ」
「それが何だと言うの?」
「......貴方は誰なの?」
「未来のお姉さん?何言ってるの?お姉さんだよね?」
「見た目はね。でも中身は違う。もう一度聞くけど、貴方は誰‼︎」
「うふふ。あははは‼︎勘がいい奴は嫌いだ。苗木深雪でもあり、七柱の呪いの成れの果ての住人だ」
「呪いの住人⁇」
「なぁ?この身体返してほしい⁇ぐふふ」
「当たり前でしょ‼︎」
「でもな、除外され者たちが、七柱に勝てると思うなよ⁇」
「除外された者達⁇」
「お前とお前だよ」
そう言って、未来の私と、ももを指差した。
「除外者に用はない」
「......」
「だとしても!お姉さんは、私を救ってくれたお姉さんは返してもらうんだから‼︎」
「......そうだよね?どんな理由があろうと人を利用していい理由にならない‼︎」
「邪魔だな。傷つけることすら出来ないお前達に何が出来る?あははは‼︎せいぜい足掻くことしか出来ないだよ。キャアハハ‼︎」
「お姉さん‼︎私達の声聞こえる?反応してよ!お姉さーん‼︎」
「無駄だよ。あそこに逝く奴らはなぁ、何処か不満や心にどでかい穴が奴らだよ」
「心に穴?光君のことか......」
「お前らはいいよな?何も心配事なんて無くてよ?俺らはなぁ、常に辛い想いをしているんだよ!」
「......けんな」
「は?」
パチィッ
「......」
「ふざけんな‼︎私達が辛いを想いも心配事も無しで生きていると思う?」
「そうだよ!」
「人は常に死と隣り合わせ‼︎いつ死んでもおかしくはないのよ!貴方達の勝手な都合で、過去の私を巻き込まないでよ!」
「七柱は俺達の仲間なんだよ‼︎」
「私だって七柱七番目世界の歯車、苗木深雪‼︎」
「だから何んだ⁇」
「この歯車は私でも動かせる!」
「そりゃ無理があるな。お前の力じゃ、過去の自分も超えられない。お前は時がもう既に止まっているんだよ。あははは‼︎」
「止まっていても......皆んなを引っ張る事は出来る。私に出来るのはそのぐらいだから」
暗い。寒い。寂しい。でも何処か心地よい。ここに居てもいいかなっておもってしまうほどに今の私に合っている。でも......。
「ようこそ。なれのはての世界へ」
「......」
「君も僕らの仲間だ」
「私は......貴方達の仲間にはなれない」
「は?」
「私の仲間は霊感総合部、霊力才能部、ホラーサークルだから。だから貴方達の仲間になるつもりはない。ごめんなさい」
「関係ない」
「......」
「此処からは絶対に出れない。だから此処に居ろ」
「私は光に向かって歩くよ。じゃないと、光君に怒られちゃう」
「素直にはいそうですかってなると思うか?」
「なりそうにないから此処を突破するまでよ!」
「同じ七柱七番目世界の歯車の力は効かない」
「わざわざご説明ありがとう。てことは、普通の霊力は効くんでしょ?」
「なっ!?」
「私の霊力を舐めないでよね?」
「私は、過去の私と同じ道を進むって決めたから」
「なんだいきなり?」
「この歯車を動かす!」
「無理に決まっ......」
ガタッ。
「な、何でだ?なんで、歯車が動く?訳がわからん」
「狂った歯車は正常に戻すって言ったよね?だから私も貴方達の歯車を正常に戻してあげるよ」
「や、やめろ!」
ギュッ
「こ、この手を離せ‼︎」
「絶対にいや!過去の私は今も戦っているんだ!だから私が、私達が諦めるわけにはいかない‼︎」
「私達の霊力は必要かしら⁇」
「まだ大丈夫」
「無理をしないで」
「だって、私には奇跡がある!」
「この光って......」
「......奇跡の力ね」
「奇跡は後一回」
「くそおおおおおおおおおおおお‼︎」
感じる。未来の私が奇跡を使ったことがわかる。皆んなの想いも伝わって来る。
「逃すか!」
「此処に居ろ‼︎」
「死んでしまえ‼︎」
「余生はちゃんと真っ当する‼︎ちゃんと生きて、未来の私に恥じないように生き抜く!」
「お前はそれでいいのか?そんな事で、せっかくのチャンスを無下にするのか?」
「これの何処がチャンスなの?私にとっては皆んなと居られる時間が幸せで楽しい。これは、詭弁でも何でもないよ!本心だよ!負けない。皆んなと呪いを解いて、笑顔で帰りたい‼︎」
「残念ながらお前の呪いは解けない」
「それでもいい!七柱七番目世界の歯車は、苗木深雪は霊感総合部の一人なんだから‼︎」
今までよりも強くそう思った。あの時とは違う。いくら落ち込んでも絶望しても皆んなが私を光の場所に導いてくれる。だから諦めるわけにはいかない。絶対に諦めない。そう心に誓った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
怪談レポート
久世空気
ホラー
《毎日投稿》この話に出てくる個人名・団体名はすべて仮称です。
怪談蒐集家が集めた怪談を毎日紹介します。
(カクヨムに2017年から毎週投稿している作品を加筆・修正して各エピソードにタイトルをつけたものです https://kakuyomu.jp/works/1177354054883539912)
ラヴィ
山根利広
ホラー
男子高校生が不審死を遂げた。
現場から同じクラスの女子生徒のものと思しきペンが見つかる。
そして、解剖中の男子の遺体が突如消失してしまう。
捜査官の遠井マリナは、この事件の現場検証を行う中、奇妙な点に気づく。
「七年前にわたしが体験した出来事と酷似している——」
マリナは、まるで過去をなぞらえたような一連の展開に違和感を覚える。
そして、七年前同じように死んだクラスメイトの存在を思い出す。
だがそれは、連環する狂気の一端にすぎなかった……。

騎士志望のご令息は暗躍がお得意
月野槐樹
ファンタジー
王弟で辺境伯である父を保つマーカスは、辺境の田舎育ちのマイペースな次男坊。
剣の腕は、かつて「魔王」とまで言われた父や父似の兄に比べれば平凡と自認していて、剣より魔法が大好き。戦う時は武力より、どちらというと裏工作?
だけど、ちょっとした気まぐれで騎士を目指してみました。
典型的な「騎士」とは違うかもしれないけど、護る時は全力です。
従者のジョセフィンと駆け抜ける青春学園騎士物語。
【アルファポリスで稼ぐ】新社会人が1年間で会社を辞めるために収益UPを目指してみた。
紫蘭
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスでの収益報告、どうやったら収益を上げられるのかの試行錯誤を日々アップします。
アルファポリスのインセンティブの仕組み。
ど素人がどの程度のポイントを貰えるのか。
どの新人賞に応募すればいいのか、各新人賞の詳細と傾向。
実際に新人賞に応募していくまでの過程。
春から新社会人。それなりに希望を持って入社式に向かったはずなのに、そうそうに向いてないことを自覚しました。学生時代から書くことが好きだったこともあり、いつでも仕事を辞められるように、まずはインセンティブのあるアルファポリスで小説とエッセイの投稿を始めて見ました。(そんなに甘いわけが無い)

続・骸行進(裏怪談)
メカ
ホラー
本作で語る話は、前作「骸行進」の中で
訳あって語るのを先送りにしたり、語られずに終わった話の数々である。
前作に引き続き、私の経験談や知り合い談をお話しましょう・・・。
また、前作では語られなかった「仲間たち」の話も・・・是非お楽しみください。

婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。

禁忌index コトリバコの記録
藍沢 理
ホラー
都市伝説検証サイト『エニグマ・リサーチ』管理人・佐藤慎一が失踪した。彼の友人・高橋健太は、佐藤が残した暗号化ファイル「kotodama.zip」を発見する。
ファイルには、AI怪談生成ブログ「コトリバコ」、自己啓発オンラインサロン「言霊の会」、そして福岡県██村に伝わる「神鳴り様」伝承に関する、膨大な情報が収められていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる