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私の恐怖はこれから メロディーの呪い編
終わる呪いその4
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「いやああああああああああああ‼︎」
「......霊力の暴走」
「皆んな!此処から今すぐに離れなさい‼︎霊力の暴走に巻き込まれるわよ‼︎」
「で、でも前回暴走した時は何ともなかったよ」
「以前よりずっと強くなっているのよ。前回とか比べられないほどに強くなっているわ。前のは可愛い方よ!」
「そうだった‼︎」
「逃げるって言っても何処にだ?俺様達は結界を張れない。苗木以外は防御系の霊力を所有していない」
「氷で防ぐわ」
「いくらなんでも無茶すぎるよ‼︎」
「......原技君‼︎今すぐにワープで、天之川学園の霊感総合部の部室に飛んで‼︎過去の私は大丈夫だから。ワープをして!誰も巻き込ませない」
「わ、わかりました‼︎」
「原技君?」
「えっちょっ!?」
「うわあああん‼︎」
「しっかりして‼︎まだ戦いは終わってない‼︎」
「もう無理だよ」
「諦めないでよ」
「光君の居ない世界なんて嫌だよ」
「私だって嫌だよ!でも彼の犠牲を無駄にしない為にも戦うの。戦って勝つんだよ‼︎」
「光君の居ない世界では私が生きている意味なんてない‼︎」
「......本気で言ってるの?本気で自分が死ねば、光君に会えるって思ってるの?」
「悪い⁇」
「悪いに決まってるでしょ‼︎何で?何で諦めるの?生きるって決めたじゃない‼︎生きてよ!私が出来なかったことを沢山してよ‼︎何のために未来の私が......貴方を救ったと思ってるの⁇こんな事のために貴方を救ったわけじゃないだから‼︎」
「......わかってるもん。誰が死んでも生きなきゃいけないのは最初からわかってるもん」
「今ならまだ間に合う。だから最初の呪いを終わらせよう。頑張ろうよ。ももだってそう言うよ」
ギュッ
「奇跡は後四回」
「お姉さん‼︎死なないで。生きてよ。私に大切な事を教えてくれた大切な大切な友達‼︎」
「ももと一緒に立ち向かおう。死んでしまっても心はいつも繋がっているんだよ」
「グエエエエエエエエエエエエエ‼︎グハハハハハ‼︎ぎゃあははは‼︎」
「未来の希望に向かって進もうよ。皆んなと一緒なら何でも出来るでしょ⁇だって、霊感総合部は私にとっても貴方にとっても一番信頼出来る人達でしょ⁇」
「......うん」
「グエエエエエエエエエエエエエ‼︎」
「お姉さん‼︎攻撃が来る‼︎」
「絶対に許さないだから‼︎」
「キイイイイイイイイ‼︎」
「お前だけ生き残るのは理不尽だ」
「お前も死ね」
「呪いは消えない」
「痛いよぉ!」
「お母さーん‼︎」
「気持ちはわかるよ。呪いは一生背負っていくものだから。でもね、誰かを恨んでも意味はないんだよ。誰かの幸せを想ってよ。憎しみじゃなくて、悲しみでもなくて、誰かを思う気持ちをぶつけよう」
「グエエエエエエエエエエエエエ!?」
「お姉さん‼︎斜め方向三時の所に爪の攻撃が来る‼︎」
「了解‼︎」
「左方向に変な目玉攻撃が来る‼︎」
「了解‼︎」
グサッ
「矢が!?」
「お姉さん!?」
「大丈夫‼︎」
「ガアアアア‼︎」
「矢を足場に......あの時と同じだ。でも沢山ある分動きが前よりも早くなってる」
「グエエエエエエエエエエエエエ‼︎」
「最初の呪いを解いて、皆んな自由になろうよ。今の気持ちは憎いし恨んでいるけど、皆んなが幸せな未来でありますようにって願ってるよ」
「ギイイイイイイイイイイイイイイ‼︎」
「想いも呪いも縛れない。でもそれが何よりも尊くて愛しい。とても純粋で綺麗なんだよ」
「グアアアア!?」
「だから私は......この矢に霊力と想いを込めるよ。それが今の私に出来る精一杯だよ」
シュッグサッ
「グエエエエエエエエエエエエエ!?」
「貫通した所から穴が広がって行く......⁇」
「最初の呪いは私が解くよ」
「ギイイイイイイイイイイイイイイ!?」
バーンって物凄い音と共にこの空間が崩れ始めた。
「お姉さん‼︎大丈夫⁇生きてる?」
「ゲホゲホ‼︎な、何とかね。霊力を暴走させたまま動くのは大変だったよ」
「奇跡は後三回」
「え?」
「やぁやぁ。よくもやってくれたね?苗木深雪」
「なんで?呪いは解いたはずなのに......」
「そうだね。呪いは解けたさ。でも僕は君を殺すまでは倒れる気はない。君の霊力はもう回復しているんだろ⁇奇跡に力で?」
「......」
「全部覚えてるよ。呪いに体を乗っ取られた時もね。君、本当に人間かい?普通の霊力者ならもうとっくに死んでいてもいいはずなのにね。君はそう簡単には死んでくれない。奇跡の力のおかげでも......とてもしつこい」
「おじさん‼︎」
「おじっ!?」
「あんたの方がよっぽどしつこいよ!お姉さんは私を......七柱を止めた凄い人なんだよ‼︎おじさんにやられるほど弱じゃないよ‼︎むぅー!」
「あははは‼︎クックックッ‼︎絶望の先にはね、希望があるんだよ。僕の理想の希望と言う名の絶望がね」
まだ、終わってない。半分化け物化をしたせいか、あいつの霊力はあまり減っていないようだ。でも前と比べればこっちの方が有利のはず。だって、こっちには霊感総合部の皆んなが......。
「って、あれ?皆んなは?」
「未来のお姉さんが天之川学園の霊感総合部の部室にワープするようにって言ってたよ」
「ええええええええええええ!?」
私の馬鹿‼︎よりによって何で!皆んなを帰らせるの?流石に一人はって一人じゃないけどね‼︎ももだけじゃ、難しい気がする‼︎もういや!
「......過去の私、本当にごめんね。てっきりあのまま、暴走して、皆んなを巻き込むって思ってたから......ほんとごめん」
「深雪さん」
「篤子さん。あの時は本当にありがとう。ビンタしてくれたから正気を取り戻したよ」
「思いっきりしてすみません」
「あ、あははは」
未来の私を呪ってやりたい。そう思った。
「......霊力の暴走」
「皆んな!此処から今すぐに離れなさい‼︎霊力の暴走に巻き込まれるわよ‼︎」
「で、でも前回暴走した時は何ともなかったよ」
「以前よりずっと強くなっているのよ。前回とか比べられないほどに強くなっているわ。前のは可愛い方よ!」
「そうだった‼︎」
「逃げるって言っても何処にだ?俺様達は結界を張れない。苗木以外は防御系の霊力を所有していない」
「氷で防ぐわ」
「いくらなんでも無茶すぎるよ‼︎」
「......原技君‼︎今すぐにワープで、天之川学園の霊感総合部の部室に飛んで‼︎過去の私は大丈夫だから。ワープをして!誰も巻き込ませない」
「わ、わかりました‼︎」
「原技君?」
「えっちょっ!?」
「うわあああん‼︎」
「しっかりして‼︎まだ戦いは終わってない‼︎」
「もう無理だよ」
「諦めないでよ」
「光君の居ない世界なんて嫌だよ」
「私だって嫌だよ!でも彼の犠牲を無駄にしない為にも戦うの。戦って勝つんだよ‼︎」
「光君の居ない世界では私が生きている意味なんてない‼︎」
「......本気で言ってるの?本気で自分が死ねば、光君に会えるって思ってるの?」
「悪い⁇」
「悪いに決まってるでしょ‼︎何で?何で諦めるの?生きるって決めたじゃない‼︎生きてよ!私が出来なかったことを沢山してよ‼︎何のために未来の私が......貴方を救ったと思ってるの⁇こんな事のために貴方を救ったわけじゃないだから‼︎」
「......わかってるもん。誰が死んでも生きなきゃいけないのは最初からわかってるもん」
「今ならまだ間に合う。だから最初の呪いを終わらせよう。頑張ろうよ。ももだってそう言うよ」
ギュッ
「奇跡は後四回」
「お姉さん‼︎死なないで。生きてよ。私に大切な事を教えてくれた大切な大切な友達‼︎」
「ももと一緒に立ち向かおう。死んでしまっても心はいつも繋がっているんだよ」
「グエエエエエエエエエエエエエ‼︎グハハハハハ‼︎ぎゃあははは‼︎」
「未来の希望に向かって進もうよ。皆んなと一緒なら何でも出来るでしょ⁇だって、霊感総合部は私にとっても貴方にとっても一番信頼出来る人達でしょ⁇」
「......うん」
「グエエエエエエエエエエエエエ‼︎」
「お姉さん‼︎攻撃が来る‼︎」
「絶対に許さないだから‼︎」
「キイイイイイイイイ‼︎」
「お前だけ生き残るのは理不尽だ」
「お前も死ね」
「呪いは消えない」
「痛いよぉ!」
「お母さーん‼︎」
「気持ちはわかるよ。呪いは一生背負っていくものだから。でもね、誰かを恨んでも意味はないんだよ。誰かの幸せを想ってよ。憎しみじゃなくて、悲しみでもなくて、誰かを思う気持ちをぶつけよう」
「グエエエエエエエエエエエエエ!?」
「お姉さん‼︎斜め方向三時の所に爪の攻撃が来る‼︎」
「了解‼︎」
「左方向に変な目玉攻撃が来る‼︎」
「了解‼︎」
グサッ
「矢が!?」
「お姉さん!?」
「大丈夫‼︎」
「ガアアアア‼︎」
「矢を足場に......あの時と同じだ。でも沢山ある分動きが前よりも早くなってる」
「グエエエエエエエエエエエエエ‼︎」
「最初の呪いを解いて、皆んな自由になろうよ。今の気持ちは憎いし恨んでいるけど、皆んなが幸せな未来でありますようにって願ってるよ」
「ギイイイイイイイイイイイイイイ‼︎」
「想いも呪いも縛れない。でもそれが何よりも尊くて愛しい。とても純粋で綺麗なんだよ」
「グアアアア!?」
「だから私は......この矢に霊力と想いを込めるよ。それが今の私に出来る精一杯だよ」
シュッグサッ
「グエエエエエエエエエエエエエ!?」
「貫通した所から穴が広がって行く......⁇」
「最初の呪いは私が解くよ」
「ギイイイイイイイイイイイイイイ!?」
バーンって物凄い音と共にこの空間が崩れ始めた。
「お姉さん‼︎大丈夫⁇生きてる?」
「ゲホゲホ‼︎な、何とかね。霊力を暴走させたまま動くのは大変だったよ」
「奇跡は後三回」
「え?」
「やぁやぁ。よくもやってくれたね?苗木深雪」
「なんで?呪いは解いたはずなのに......」
「そうだね。呪いは解けたさ。でも僕は君を殺すまでは倒れる気はない。君の霊力はもう回復しているんだろ⁇奇跡に力で?」
「......」
「全部覚えてるよ。呪いに体を乗っ取られた時もね。君、本当に人間かい?普通の霊力者ならもうとっくに死んでいてもいいはずなのにね。君はそう簡単には死んでくれない。奇跡の力のおかげでも......とてもしつこい」
「おじさん‼︎」
「おじっ!?」
「あんたの方がよっぽどしつこいよ!お姉さんは私を......七柱を止めた凄い人なんだよ‼︎おじさんにやられるほど弱じゃないよ‼︎むぅー!」
「あははは‼︎クックックッ‼︎絶望の先にはね、希望があるんだよ。僕の理想の希望と言う名の絶望がね」
まだ、終わってない。半分化け物化をしたせいか、あいつの霊力はあまり減っていないようだ。でも前と比べればこっちの方が有利のはず。だって、こっちには霊感総合部の皆んなが......。
「って、あれ?皆んなは?」
「未来のお姉さんが天之川学園の霊感総合部の部室にワープするようにって言ってたよ」
「ええええええええええええ!?」
私の馬鹿‼︎よりによって何で!皆んなを帰らせるの?流石に一人はって一人じゃないけどね‼︎ももだけじゃ、難しい気がする‼︎もういや!
「......過去の私、本当にごめんね。てっきりあのまま、暴走して、皆んなを巻き込むって思ってたから......ほんとごめん」
「深雪さん」
「篤子さん。あの時は本当にありがとう。ビンタしてくれたから正気を取り戻したよ」
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