私の恐怖はこれから

上野佐栁

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私の恐怖はこれから メロディーの呪い編

終わる呪いその1

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 「立ちなさい‼︎」
 「......無理だよ」
 「まだ諦めるのは早いわ‼︎まだ奇跡は残っていわ‼︎私達は勝つのよ‼︎だから諦める事は私が許さないわ」  
 「......」
 「深雪先輩‼︎」
 ドン
 「お怪我はないっすか?」
 「......うん」
 「私は信じているわ」
 「......」
 「諦めるの⁇」
 「......」
 「そうやって黙れっていれば大丈夫って考えは良くないね。過去の私はそう簡単に絶望はしないと思っていたのに......」
 「あんなに強い呪いには勝てないよ」
 「わかっていても皆んなは諦めていないよ⁇自分だけ諦めるの?呪いを解くと決めたら最後までやり遂げる。決めた事は最後まで成し遂げる。憎しみでもいい。怒りでもいい。どんな感情でもいい。だから頑張って‼︎絶望だけはしないで。諦めないで。あいつと対等に戦えるのはきっと、過去の私だけ」
 「......」
 「過去の私ならちゃんと出来る。勝てるよ。一人じゃ無理でも皆んなと一緒なら無敵でしょ?」
 「私は......頑張りたい」
 「頑張って。七柱七番目世界の歯車、苗木深雪‼︎どんな時でも立ち上がれる力はあるんだよ」
 「......まだ諦める時じゃないもんね?」
 「うん」
 「もう一度立ち上がれる⁇」
 「出来るよ。私なら絶対に‼︎」
 「ありがとう」
 「キャアハハ‼︎お前らには止められない。僕を止める事が出来ない‼︎」
 シュッグサッ
 「じゃあ、私が止める‼︎」
 「深雪‼︎」
 「苗木先輩が復活した‼︎」
 「お姉さん‼︎」
 「チッ‼︎何が楽しいんだ?なぜ立ち上がる?死にたくないだろ⁇痛い思いもしたくないだろ⁇だったらその場で絶望しているんだな。そうすれば、少なくても苦しまずに死ねると言うのに......」
 「そんな事しない。だって私は......七柱七番目世界の歯車だから」
 「もう違うだろ?」
 「最初の呪いを使えば、七柱の力を使えるって知ってた?」
 「な、なに!?」
 「見せてあげる。今の私に出来るせ精一杯の力を‼︎」
 「クソが‼︎クソガキが調子乗るんじゃねぇよ‼︎」
 「人の命を奪って、何が理想だ‼︎自分の価値観だけ押し付けるのはあまりにも身勝手なんだから‼︎」
 「うるさい‼︎僕の好きなようにして何が悪い?」
 「人間をやめた人に何を言っても無駄なんだね?」
 「人間をやめたのは君も一緒だろ?」
 「一緒にしないで‼︎私は何が何でも貴方に勝つ‼︎未来の私と約束したんだ‼︎」
 「呪いを解く事は出来ないんだよ‼︎バァーカ‼︎」
 「そうかもしれない。でももう諦めないって決めたから‼︎」
 「その顔をぐちゃぐちゃにしてやる‼︎」
 「そうはさせないわ‼︎」
 「七柱の力は貴方なんかよりも強いんだから‼︎」
 「クソ野郎‼︎」
 「お姉さん‼︎何か来る‼︎」
 「皆んな‼︎結界の中に入って‼︎」
 「そんな貧弱な結界ごときに僕の攻撃を防げるわけがない‼︎あははは‼︎」
 「そうだね。でも結界を五重にしたらそうやすやすとはやられない‼︎」
 「どうだろうな?」
 「来る‼︎」
 「これで終わりさ」
 ドーン
 バキ
 「うっ......あはぁはぁ。ゲホ」
 「なんだと⁇僕の攻撃を完全防いだ?」
 「はぁはぁ。くっ‼︎」
 シュッグサッ
 「ぐはっ!?」
 「負けないって言ったでしょ⁇」
 「でも霊力が無ければお終いだ」
 「奇跡は後六回」
 「まだ霊力は尽きてない‼︎」
 「何?」
 「奇跡がある限り私達は負けない‼︎」
 「そうよね」
 「未来は明るくなきゃね」
 「お姉さんが言うんだもん。絶対にそうなるよ」
 「うんうん」
 「はいっす‼︎」
 「あぁ」
 「怖ーい話を後で聞かせてあげるわ」
 「それはいらない」
 「そんなぁ‼︎」
 「悔しいな。私は奇跡を送る事しか出来ない」
 「それでも充分だよ」
 「そうだけど......戦いに加勢したい。皆んなを守りたい。ううん。きっと、守りたいのは、光君だけなんだと思う。彼が死んでしまったら私、正気を保っていられる自信がない」
 「深雪さん。過去の深雪さんも強いよ」
 「そうだね。もうこんな事は起きない事を願うよ」
 「うん」
 「頑張って。死なないで。生き抜いて。未来を守ってね」
 
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