74 / 104
私の恐怖はこれから メロディーの呪い編
皆んなの所へその3
しおりを挟む
「......皆んなを助けたい?悪霊が?はっ?笑わせないでくれる⁇」
「なんとでも言えばいいよ。私は本気だから」
「......いいよ」
「はあ!?篤子!?貴方正気なの?」
「うん」
「そうなのね?それと......なんで、ヘンテコなお面をつけているのかしら?」
「......てへ」
「てへじゃなくて、理由を言いなさい」
「顔バレは未来を大きく変えてしまうから。今未来を大きく変えてしまったら......霊である私は消滅してしまう」
「......」
「一度大きく未来を変えた事があるの。だからもうその手は使えない。本当は過去に行くのだって、無理なはずだったよ。でも、篤子さんの奇跡の力でなんとか来られたんだ」
「顔はわからないけど......貴方は嘘を言ってない。そのぐらいは話しててわかるよ」
「ありがとう」
「少しでも変な真似をしたら......」
「強制的成仏させる?」
「そうよ」
「私はまだ、世界の歯車さんとは会っていない。だから二回奇跡を与えられる」
「ほんとに?」
「うん。二回合わせて最大十回までなら貸せる」
「ありがとう‼︎」
「未来のお姉ちゃんを救って」
「うん」
「......消えたわね。それよりも私を救ってって今現時点で此処に居るわよ」
「未来にって意味だよ」
「そう」
現代
「此処から、篤美達の所へ行けばいいんですね?」
「ああ」
「お姉さん‼︎気をつけて‼︎なんか来る‼︎」
「......っ‼︎」
すごく警戒したのに目の前に鞄が落ちてきた。
「......は?鞄⁇」
「変な力は無いみたい」
「あ、開けるね」
鞄の中には何故か私の服が入っていた。
「......」
「何故、制服?」
「あっ下の方に普通の服がある」
「あー。確かに病院服は動き辛いね」
「あっち向いているから着替えてきたら⁇」
「うん。そうする」
着替え終わって、もも達の所に合流した。
「え?」
「お姉さん⁇」
「......ううん。なんでもない」
「じゃあ行くぞ」
「はい......ありがとう」
ニコッ
「なんか言った?」
「なんでもないよ」
三時間後
「何この数‼︎」
「霊が多すぎる」
「このままじゃ前に進めないよ‼︎」
シュッグサッ
「はぁはぁ」
「チッ‼︎」
「......奇跡は後九回」
「えっ!?」
「お姉さん⁇」
パキッ
「あ、篤美!?待って、十......いや、九年後の皆んな!?」
「はあ!?なんで!?」
「説明はあと......いいえ、私達は一時間程度しか居られないのよ。だから早く行きなさい‼︎」
「ありがとう‼︎」
「......これでよかったのね?」
「......うん。今の私達に出来ることは、過去の私達をサポートする事だけ‼︎」
「じゃあ行くわよ」
「了解‼︎」
「此処から皆んなの所に行けるはずだよ‼︎」
「覚悟は出来ているか?」
「はい‼︎」
「じゃあ行くぞ‼︎」
「あははは‼︎」
「人形が邪魔をして本体に近づけない‼︎」
「雷で撃ち落としてもきりが無いっす‼︎」
シュグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ
「え?」
「矢?」
「......ってことは‼︎」
「遅くなってごめんね‼︎」
「深雪‼︎」
「それと......愚蒙さんだったっすか?」
「ああ‼︎妹を取り返す‼︎」
「あははは‼︎」
ビリ
「うっ!?」
「苗木君?」
「お姉さん⁇」
何?今首元が静電気が走ったみたいに痛かった。ドクンドクンって音もうるさい。
「うううっ!?」
心臓が急に痛くなってきた。こんな時に限ってこうなるの?
「ああ......ああああ」
「姉さん!?どうしたの?」
「......呪?」
「え?」
「あははは‼︎」
「......怖い」
この声はきっと、登三子ちゃんだ。登三子ちゃんと私は今、シンクロしているんだ。暗くて痛くて冷たくて寂しい。
「......もういいよ」
「お姉さん⁇」
「始まりの呪いは御呪いになる!」
「お姉さん⁇何言っているの?」
「苗木君?」
「......ああ。なんて綺麗な結晶のカケラ」
「あれって......七柱の呪いの結晶体のカケラ!?お姉さん‼︎今すぐに手を離して!」
「大丈夫だよ。これは人を狂わせたりしない」
そうだよね?叔母ちゃん
「もう大丈夫だから。だから......だよ」
「今なんて?」
「あははは‼︎」
「人形が!?」
「お姉さん‼︎避けて!?」
「なんとでも言えばいいよ。私は本気だから」
「......いいよ」
「はあ!?篤子!?貴方正気なの?」
「うん」
「そうなのね?それと......なんで、ヘンテコなお面をつけているのかしら?」
「......てへ」
「てへじゃなくて、理由を言いなさい」
「顔バレは未来を大きく変えてしまうから。今未来を大きく変えてしまったら......霊である私は消滅してしまう」
「......」
「一度大きく未来を変えた事があるの。だからもうその手は使えない。本当は過去に行くのだって、無理なはずだったよ。でも、篤子さんの奇跡の力でなんとか来られたんだ」
「顔はわからないけど......貴方は嘘を言ってない。そのぐらいは話しててわかるよ」
「ありがとう」
「少しでも変な真似をしたら......」
「強制的成仏させる?」
「そうよ」
「私はまだ、世界の歯車さんとは会っていない。だから二回奇跡を与えられる」
「ほんとに?」
「うん。二回合わせて最大十回までなら貸せる」
「ありがとう‼︎」
「未来のお姉ちゃんを救って」
「うん」
「......消えたわね。それよりも私を救ってって今現時点で此処に居るわよ」
「未来にって意味だよ」
「そう」
現代
「此処から、篤美達の所へ行けばいいんですね?」
「ああ」
「お姉さん‼︎気をつけて‼︎なんか来る‼︎」
「......っ‼︎」
すごく警戒したのに目の前に鞄が落ちてきた。
「......は?鞄⁇」
「変な力は無いみたい」
「あ、開けるね」
鞄の中には何故か私の服が入っていた。
「......」
「何故、制服?」
「あっ下の方に普通の服がある」
「あー。確かに病院服は動き辛いね」
「あっち向いているから着替えてきたら⁇」
「うん。そうする」
着替え終わって、もも達の所に合流した。
「え?」
「お姉さん⁇」
「......ううん。なんでもない」
「じゃあ行くぞ」
「はい......ありがとう」
ニコッ
「なんか言った?」
「なんでもないよ」
三時間後
「何この数‼︎」
「霊が多すぎる」
「このままじゃ前に進めないよ‼︎」
シュッグサッ
「はぁはぁ」
「チッ‼︎」
「......奇跡は後九回」
「えっ!?」
「お姉さん⁇」
パキッ
「あ、篤美!?待って、十......いや、九年後の皆んな!?」
「はあ!?なんで!?」
「説明はあと......いいえ、私達は一時間程度しか居られないのよ。だから早く行きなさい‼︎」
「ありがとう‼︎」
「......これでよかったのね?」
「......うん。今の私達に出来ることは、過去の私達をサポートする事だけ‼︎」
「じゃあ行くわよ」
「了解‼︎」
「此処から皆んなの所に行けるはずだよ‼︎」
「覚悟は出来ているか?」
「はい‼︎」
「じゃあ行くぞ‼︎」
「あははは‼︎」
「人形が邪魔をして本体に近づけない‼︎」
「雷で撃ち落としてもきりが無いっす‼︎」
シュグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ
「え?」
「矢?」
「......ってことは‼︎」
「遅くなってごめんね‼︎」
「深雪‼︎」
「それと......愚蒙さんだったっすか?」
「ああ‼︎妹を取り返す‼︎」
「あははは‼︎」
ビリ
「うっ!?」
「苗木君?」
「お姉さん⁇」
何?今首元が静電気が走ったみたいに痛かった。ドクンドクンって音もうるさい。
「うううっ!?」
心臓が急に痛くなってきた。こんな時に限ってこうなるの?
「ああ......ああああ」
「姉さん!?どうしたの?」
「......呪?」
「え?」
「あははは‼︎」
「......怖い」
この声はきっと、登三子ちゃんだ。登三子ちゃんと私は今、シンクロしているんだ。暗くて痛くて冷たくて寂しい。
「......もういいよ」
「お姉さん⁇」
「始まりの呪いは御呪いになる!」
「お姉さん⁇何言っているの?」
「苗木君?」
「......ああ。なんて綺麗な結晶のカケラ」
「あれって......七柱の呪いの結晶体のカケラ!?お姉さん‼︎今すぐに手を離して!」
「大丈夫だよ。これは人を狂わせたりしない」
そうだよね?叔母ちゃん
「もう大丈夫だから。だから......だよ」
「今なんて?」
「あははは‼︎」
「人形が!?」
「お姉さん‼︎避けて!?」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
浄霊屋
猫じゃらし
ホラー
「健、バイトしない?」
幼なじみの大智から引き受けたバイトはかなり変わったものだった。
依頼を受けて向かうのは深夜の湖やトンネル、廃墟、曰く付きの家。
待ち受けているのは、すでに肉体を失った彷徨うだけの魂。
視えなかったものが再び視えるようになる健。
健に引っ張られるように才能を開花させる大智。
彷徨う魂の未練を解き明かして成仏させる、浄霊。
二人が立ち向かうのは、救いを求める幽霊に手を差し伸べる、あたたかくも悲しいバイトだった。
同タイトル終了には★マークをつけています。
読み区切りの目安にしていただけると幸いです。
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
※BLじゃありません。
冬の水葬
束原ミヤコ
青春
夕霧七瀬(ユウギリナナセ)は、一つ年上の幼なじみ、凪蓮水(ナギハスミ)が好き。
凪が高校生になってから疎遠になってしまっていたけれど、ずっと好きだった。
高校一年生になった夕霧は、凪と同じ高校に通えることを楽しみにしていた。
美術部の凪を追いかけて美術部に入り、気安い幼なじみの間柄に戻ることができたと思っていた――
けれど、そのときにはすでに、凪の心には消えない傷ができてしまっていた。
ある女性に捕らわれた凪と、それを追いかける夕霧の、繰り返す冬の話。
百物語 箱館「怪談」散歩(一話完結・短編集)
尾駮アスマ(オブチアスマ おぶちあすま)
ホラー
世の中、時々不思議なことが起こります。
ノンフィクション怪談です。
私が子供の頃から大人になるまで、そしてその後も蒐集した
これは、と思う実話怪談を書きおこしました。
お楽しみいただければ幸いです。
もしよければお気に入り登録・イイネ・感想など、よろしくお願いいたします。
大変励みになります。
無断転載・無断使用は不可で、お願いします。
【完結】限界離婚
仲 奈華 (nakanaka)
大衆娯楽
もう限界だ。
「離婚してください」
丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。
丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。
丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。
広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。
出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。
平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。
信じていた家族の形が崩れていく。
倒されたのは誰のせい?
倒れた達磨は再び起き上がる。
丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。
丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。
丸田 京香…66歳。半年前に退職した。
丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。
丸田 鈴奈…33歳。
丸田 勇太…3歳。
丸田 文…82歳。専業主婦。
麗奈…広一が定期的に会っている女。
※7月13日初回完結
※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。
※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。
※7月22日第2章完結。
※カクヨムにも投稿しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

続・骸行進(裏怪談)
メカ
ホラー
本作で語る話は、前作「骸行進」の中で
訳あって語るのを先送りにしたり、語られずに終わった話の数々である。
前作に引き続き、私の経験談や知り合い談をお話しましょう・・・。
また、前作では語られなかった「仲間たち」の話も・・・是非お楽しみください。
【アルファポリスで稼ぐ】新社会人が1年間で会社を辞めるために収益UPを目指してみた。
紫蘭
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスでの収益報告、どうやったら収益を上げられるのかの試行錯誤を日々アップします。
アルファポリスのインセンティブの仕組み。
ど素人がどの程度のポイントを貰えるのか。
どの新人賞に応募すればいいのか、各新人賞の詳細と傾向。
実際に新人賞に応募していくまでの過程。
春から新社会人。それなりに希望を持って入社式に向かったはずなのに、そうそうに向いてないことを自覚しました。学生時代から書くことが好きだったこともあり、いつでも仕事を辞められるように、まずはインセンティブのあるアルファポリスで小説とエッセイの投稿を始めて見ました。(そんなに甘いわけが無い)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる