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私の恐怖はこれから メロディーの呪い編
悪夢の始まりその2
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霊感総合部の部室
デデン
「......」
なんだろう⁇まるで、監視をしているみたいだ。気まずい。なんで誰も何も話さないの?
「......」
バン
「深雪‼︎」
「......鈴木さん」
「......」
「へ?鈴木さん⁇どうしたの?」
「なんでもないわ」
「は、はぁ?」
「苗木ちゃん‼︎安心して、名前で呼んでもらえないからちょっと拗ねてるだけだよ......あだだだた!?」
「余計なことを言うのはこの口かしら⁇」
「ごめん‼︎ごめんってば‼︎」
「......」
「深雪⁇」
「地下室に通じる扉なんて見てどうしたっすか?」
ガチャ
「はあ!?」
「鍵は!?」
「霊力で開けたのかしら⁇」
「冷静すぎない!?」
シュルルルル
「......しかも飛び降りたわよ」
「深雪先輩!?」
ガシッ
「川咲君も飛び降りようとしないでちょうだい」
「先輩‼︎」
「周りが見えないわね」
「......うん」
地下室
「やっと追い付いた」
「深雪‼︎早くしないと講義始まるわよ」
ニコッ
「深雪⁇」
「話があるから此処に呼んだんだよ」
「え?」
「......もしかして気付いてない?私、十年後の未来の深雪だよ。と言っても未来が変えられたから同じ次元に存在はしないけど......同じ時間軸を進んでいる世界から来たみたいかな?」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
「ちょっと待って‼︎どういう状況なの?」
「知らない知らない‼︎」
「話してもいい?」
「え、えぇ。今考えても答えは出ないわね」
「うん」
「過去の私は......例えるなら檻の中に居る」
「は?檻の中⁇何を言っているのかしら⁇」
「かなりへこんでいるわね」
「は?」
「私が一度落ち込むとなかなか治らないと知ってるでしょう⁇」
「あー。あったね。苗木ちゃん、理事長を救えなくてへこたれて、数日間部屋に閉じこもった事あったね」
「何故、貴方が知っているのかしら⁇」
「私の情報通を舐めないでよね」
イラッ
「あだだだだ!?き、聞いたのよ‼︎桃凛ちゃんにどうしても教えてほしいって言ったのよ‼︎ごめんってば‼︎」
「話戻していい?」
「えぇ。いいわよ」
「痛ーい‼︎」
「......いいの?」
「気にしないでいいわよ。うふふ」
優しく笑う彼女が逆に怖かった。
「過去の私は更に過去に行ったのよ。魂だけね」
「なんでそんなことが?」
「それについては私も知らないよ」
「そう」
「過去の苗木梓......叔母ちゃんに言われたのよ。人間は身勝手な生き物で、たとえ助けられたとしても必ず早く死ぬって......」
「......確かにそう言われてしまうと考えるわね」
「もう一つあるの。叔母ちゃんにあと三十歳も生きれずに死んでしまうって言われたみたいなの」
「......」
しーんと静まり返る地下室は不気味そのものだった。前回戦った時のままなので、血や瓦礫、その他諸々が散らばっている。
「今考えても答えはでは無いわ」
「うん。一回大学に戻ろう」
「講義始まっちゃうわ」
「だったら......」
ドンボロッ
「はあ!?壁が崩れた?」
「この先ね、メロディー大学と繋がっているよ」
「は?はああああああああ!?」
「そろそろ時間切れのようだから急いでね」
「え?」
「記憶を失った私と話しても意味がないよ」
「......深雪」
「奇跡はあと一回」
「え?なんの話⁇」
「わからないなら今はいいよ。またね」
気が付いたら大学のホラーサークルの部室に居た。
「やっと起きた」
「へ?」
「電車の中で寝ちゃうだもの。びっくりしたわ」
「あわわわ‼︎ご、ごめんなさい‼︎」
「別にいいわよ」
「早く行くよ‼︎」
「はーい」
「おっ‼︎お前ら遅かったな」
「元部長......何呑気に挨拶してるの?」
「え?」
「こっちは色々と大変だったっていうのに......呑気に大学に来ていたなんて許したく無いわね⁇」
「皆んな落ち着きなさい。深雪が怖がるわ」
「うん。後で殴らせてね?」
「私も‼︎」
「ひゃい‼︎」
このあと、魔方は無事に殴られました。
「理不尽にも程があるだろうがよ‼︎」
デデン
「......」
なんだろう⁇まるで、監視をしているみたいだ。気まずい。なんで誰も何も話さないの?
「......」
バン
「深雪‼︎」
「......鈴木さん」
「......」
「へ?鈴木さん⁇どうしたの?」
「なんでもないわ」
「は、はぁ?」
「苗木ちゃん‼︎安心して、名前で呼んでもらえないからちょっと拗ねてるだけだよ......あだだだた!?」
「余計なことを言うのはこの口かしら⁇」
「ごめん‼︎ごめんってば‼︎」
「......」
「深雪⁇」
「地下室に通じる扉なんて見てどうしたっすか?」
ガチャ
「はあ!?」
「鍵は!?」
「霊力で開けたのかしら⁇」
「冷静すぎない!?」
シュルルルル
「......しかも飛び降りたわよ」
「深雪先輩!?」
ガシッ
「川咲君も飛び降りようとしないでちょうだい」
「先輩‼︎」
「周りが見えないわね」
「......うん」
地下室
「やっと追い付いた」
「深雪‼︎早くしないと講義始まるわよ」
ニコッ
「深雪⁇」
「話があるから此処に呼んだんだよ」
「え?」
「......もしかして気付いてない?私、十年後の未来の深雪だよ。と言っても未来が変えられたから同じ次元に存在はしないけど......同じ時間軸を進んでいる世界から来たみたいかな?」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
「ちょっと待って‼︎どういう状況なの?」
「知らない知らない‼︎」
「話してもいい?」
「え、えぇ。今考えても答えは出ないわね」
「うん」
「過去の私は......例えるなら檻の中に居る」
「は?檻の中⁇何を言っているのかしら⁇」
「かなりへこんでいるわね」
「は?」
「私が一度落ち込むとなかなか治らないと知ってるでしょう⁇」
「あー。あったね。苗木ちゃん、理事長を救えなくてへこたれて、数日間部屋に閉じこもった事あったね」
「何故、貴方が知っているのかしら⁇」
「私の情報通を舐めないでよね」
イラッ
「あだだだだ!?き、聞いたのよ‼︎桃凛ちゃんにどうしても教えてほしいって言ったのよ‼︎ごめんってば‼︎」
「話戻していい?」
「えぇ。いいわよ」
「痛ーい‼︎」
「......いいの?」
「気にしないでいいわよ。うふふ」
優しく笑う彼女が逆に怖かった。
「過去の私は更に過去に行ったのよ。魂だけね」
「なんでそんなことが?」
「それについては私も知らないよ」
「そう」
「過去の苗木梓......叔母ちゃんに言われたのよ。人間は身勝手な生き物で、たとえ助けられたとしても必ず早く死ぬって......」
「......確かにそう言われてしまうと考えるわね」
「もう一つあるの。叔母ちゃんにあと三十歳も生きれずに死んでしまうって言われたみたいなの」
「......」
しーんと静まり返る地下室は不気味そのものだった。前回戦った時のままなので、血や瓦礫、その他諸々が散らばっている。
「今考えても答えはでは無いわ」
「うん。一回大学に戻ろう」
「講義始まっちゃうわ」
「だったら......」
ドンボロッ
「はあ!?壁が崩れた?」
「この先ね、メロディー大学と繋がっているよ」
「は?はああああああああ!?」
「そろそろ時間切れのようだから急いでね」
「え?」
「記憶を失った私と話しても意味がないよ」
「......深雪」
「奇跡はあと一回」
「え?なんの話⁇」
「わからないなら今はいいよ。またね」
気が付いたら大学のホラーサークルの部室に居た。
「やっと起きた」
「へ?」
「電車の中で寝ちゃうだもの。びっくりしたわ」
「あわわわ‼︎ご、ごめんなさい‼︎」
「別にいいわよ」
「早く行くよ‼︎」
「はーい」
「おっ‼︎お前ら遅かったな」
「元部長......何呑気に挨拶してるの?」
「え?」
「こっちは色々と大変だったっていうのに......呑気に大学に来ていたなんて許したく無いわね⁇」
「皆んな落ち着きなさい。深雪が怖がるわ」
「うん。後で殴らせてね?」
「私も‼︎」
「ひゃい‼︎」
このあと、魔方は無事に殴られました。
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