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私の恐怖はこれから メロディーの呪い編
悪夢の始まりその1
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「えーと?本当にどちら様ですか?」
「本気で言ってるの?」
「えっ?うん」
「......そう。だったら霊感総合部を辞めなさい‼︎」
「......え⁇霊感総合部⁇って何?」
「何もわからない今の貴方に霊感総合部に居る資格はないわ‼︎」
「鈴木先輩‼︎いくらなんでも言い過ぎっすよ‼︎」
ポロ
「はあ!?」
「こっちはこっちで、なんで泣いてるの?」
「......泣いてるの?わからない。なんで悲しい気持ちなるの⁇」
「......深雪先輩」
「わからないよ‼︎」
ダッ
「深雪先輩!?」
「......鈴木ちゃん。気持ちはわからなくないけど、今のは言い過ぎだよ。苗木ちゃん。泣いてたよ」
「......わかっているわよ。でも......」
「昔みたいに自分を責めて、自分が死んじゃえば良かったとか言わないようにする為⁇」
「......それもあるわね。でも一番の理由は私達を忘れたことが許せないのよ‼︎」
「......」
「深雪‼︎」
ギュッ
「え、えーと?」
「深雪⁇どうしたの?」
「貴方は誰ですか?」
「記憶喪失ですね」
「......意外とあっさりしてる」
「思い出せるんですか?」
「わかりません」
「やっぱりあの子達のせいだわ‼︎あの子達が居るから、深雪の記憶が......」
「やめてよ‼︎」
「み、深雪⁇」
「篤美達のこと悪くいないで‼︎」
「......」
「え?今私なんて言ったの?篤美⁇知らないはずの名前なのに......なんで?わからない。怖い」
「深雪落ち着いて‼︎」
「しばらくは家で安静にしてください」
「......はい」
数日後
「深雪、本当に大学に行くの?」
「......うん。単位落としたくないから」
「そう。気をつけてね」
「うん。行ってきます」
駅
「やあー。苗木さん。大学に行く気になってくれて嬉しいよ」
「え?あっはい」
「君こっち‼︎」
「えっ!?」
知らない人に引っ張られて、路地裏に来ていた。
「あ、あの......」
バン
「ひっ!?」
ある意味人生初の壁ドンをされた。
「本当にごめん‼︎いきなり連れ出して悪かったよ‼︎」
「は、はあ?」
「苗木深雪さんだね」
「そ、そうですね」
「あの男には気をつけろ」
「は?」
「あいつは危険だ」
「私から見れば貴方方が危険に見えますが......」
「そうだね」
しゅんー
「わあああ‼︎落ち込まなさいでください‼︎」
「やっと見つけた」
「兄さん‼︎」
「兄さん!?えっ?兄弟なの?兄弟なのに聞け人物扱い!?どうなってるの?」
「苗木さんをこちらに渡してください」
「私は物か?」
「はい」
イラッ
「呪いは七柱の呪いは貴方だからそこ相応しい」
「んんん?」
「兄さん‼︎やめるんだ‼︎」
「邪魔だ」
ゴン
「ぐぇ!?」
ドン
「あ、ああ」
弟さんの頭から血を流しぐったりとしている。なんだろう⁇前にもあった気がする。やめて。誰も傷付けないで。
「次は君だね」
「いや。いやあああああああああああ!?」
「呪いは絶対‼︎」
シュッグサッ
「は?頬が少し切れてる」
「弓を持って行ってて本当によかった。じゃないと貴方とは対等に戦えないもんね」
「......苗木深雪。記憶が戻ったのか⁇」
「答えはノーよ。完全には戻ってない。てか、呪いと同じ役割をしているからね」
「このっ‼︎」
シュッ
「チッ‼︎」
「私に勝とうだなんて、まだ早い‼︎」
「此処は退散しますか。次は負けませんよ。苗木深雪」
「ふぅー」
「深雪先輩‼︎何処にいるっすか?」
ニコッ
ドサッ
「深雪先輩‼︎ってなんすかこれ!?」
「きゃあ!?救急車‼︎早く‼︎」
「深雪先輩‼︎」
「......あれ?川咲君だっけ⁇どうしたの?こんな所で......」
「は?」
「とりあえず、苗木先輩を霊感総合部の部室まで連れて行こう」
「そうだね」
「天堂君に留守番してもらってるからね」
「ねぇ、どうして私が此処にいるって思ったの?」
「霊力の波長っすかね」
「波長⁇」
「なにも言わなくてもわかる。だって、君の霊力は凄まじい。隠しきれないほどに強い」
なに?今の記憶⁇私は何者なの?わからない。でもきっと、思い出せるよね。
「本気で言ってるの?」
「えっ?うん」
「......そう。だったら霊感総合部を辞めなさい‼︎」
「......え⁇霊感総合部⁇って何?」
「何もわからない今の貴方に霊感総合部に居る資格はないわ‼︎」
「鈴木先輩‼︎いくらなんでも言い過ぎっすよ‼︎」
ポロ
「はあ!?」
「こっちはこっちで、なんで泣いてるの?」
「......泣いてるの?わからない。なんで悲しい気持ちなるの⁇」
「......深雪先輩」
「わからないよ‼︎」
ダッ
「深雪先輩!?」
「......鈴木ちゃん。気持ちはわからなくないけど、今のは言い過ぎだよ。苗木ちゃん。泣いてたよ」
「......わかっているわよ。でも......」
「昔みたいに自分を責めて、自分が死んじゃえば良かったとか言わないようにする為⁇」
「......それもあるわね。でも一番の理由は私達を忘れたことが許せないのよ‼︎」
「......」
「深雪‼︎」
ギュッ
「え、えーと?」
「深雪⁇どうしたの?」
「貴方は誰ですか?」
「記憶喪失ですね」
「......意外とあっさりしてる」
「思い出せるんですか?」
「わかりません」
「やっぱりあの子達のせいだわ‼︎あの子達が居るから、深雪の記憶が......」
「やめてよ‼︎」
「み、深雪⁇」
「篤美達のこと悪くいないで‼︎」
「......」
「え?今私なんて言ったの?篤美⁇知らないはずの名前なのに......なんで?わからない。怖い」
「深雪落ち着いて‼︎」
「しばらくは家で安静にしてください」
「......はい」
数日後
「深雪、本当に大学に行くの?」
「......うん。単位落としたくないから」
「そう。気をつけてね」
「うん。行ってきます」
駅
「やあー。苗木さん。大学に行く気になってくれて嬉しいよ」
「え?あっはい」
「君こっち‼︎」
「えっ!?」
知らない人に引っ張られて、路地裏に来ていた。
「あ、あの......」
バン
「ひっ!?」
ある意味人生初の壁ドンをされた。
「本当にごめん‼︎いきなり連れ出して悪かったよ‼︎」
「は、はあ?」
「苗木深雪さんだね」
「そ、そうですね」
「あの男には気をつけろ」
「は?」
「あいつは危険だ」
「私から見れば貴方方が危険に見えますが......」
「そうだね」
しゅんー
「わあああ‼︎落ち込まなさいでください‼︎」
「やっと見つけた」
「兄さん‼︎」
「兄さん!?えっ?兄弟なの?兄弟なのに聞け人物扱い!?どうなってるの?」
「苗木さんをこちらに渡してください」
「私は物か?」
「はい」
イラッ
「呪いは七柱の呪いは貴方だからそこ相応しい」
「んんん?」
「兄さん‼︎やめるんだ‼︎」
「邪魔だ」
ゴン
「ぐぇ!?」
ドン
「あ、ああ」
弟さんの頭から血を流しぐったりとしている。なんだろう⁇前にもあった気がする。やめて。誰も傷付けないで。
「次は君だね」
「いや。いやあああああああああああ!?」
「呪いは絶対‼︎」
シュッグサッ
「は?頬が少し切れてる」
「弓を持って行ってて本当によかった。じゃないと貴方とは対等に戦えないもんね」
「......苗木深雪。記憶が戻ったのか⁇」
「答えはノーよ。完全には戻ってない。てか、呪いと同じ役割をしているからね」
「このっ‼︎」
シュッ
「チッ‼︎」
「私に勝とうだなんて、まだ早い‼︎」
「此処は退散しますか。次は負けませんよ。苗木深雪」
「ふぅー」
「深雪先輩‼︎何処にいるっすか?」
ニコッ
ドサッ
「深雪先輩‼︎ってなんすかこれ!?」
「きゃあ!?救急車‼︎早く‼︎」
「深雪先輩‼︎」
「......あれ?川咲君だっけ⁇どうしたの?こんな所で......」
「は?」
「とりあえず、苗木先輩を霊感総合部の部室まで連れて行こう」
「そうだね」
「天堂君に留守番してもらってるからね」
「ねぇ、どうして私が此処にいるって思ったの?」
「霊力の波長っすかね」
「波長⁇」
「なにも言わなくてもわかる。だって、君の霊力は凄まじい。隠しきれないほどに強い」
なに?今の記憶⁇私は何者なの?わからない。でもきっと、思い出せるよね。
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