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私の恐怖はこれから 呪われた者たち編
呪いの結晶体その3
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「私がやるわ!」
「いいえ、私がやるわ!」
「......」
なにも言えなかった。今の私には霊力はほとんど残っていない。そんな私に篤美達を止める権利なんてない。
「二人合わされば、二倍ね」
「この呪いを終わらせる時が来たのよ」
「そうはさせんぞ!」
「五番!?霊力才能部は!?」
「あ、うっ‼︎」
「ゲホッ‼︎」
「はぁはぁ」
「ヒューヒュー」
霊力才能の皆んなは私達以上に悲惨な状態だった。部長である魔方君は顔半分がない。愛組さんは両腕がありえない方向へと曲がっていた。司君は両目を失い顔を手で失せている。犬由さんは足が折れて内臓が飛び出している。真守君は頭から血を流し痙攣している。口からは泡も噴き出している。
「なによ。この惨状は......」
「昔の五番がこんなにも強かったなんて、誤算よ‼︎」
「そうだ‼︎三番を相手にしている今の霊感総合部は!?」
「クスクス。もう終わりか?大した事なかろうのう。あははは‼︎」
「うっ!」
「あ、ああ。あがっ‼︎」
「余に勝つなんて思う事もしなければよかったのになぁ⁇今はどんな気持ちである⁇余に教えてくれるかい⁇」
「ほ、ほぼ全滅なんて......」
「このっ‼︎」
「お姉さん!?力を使っちゃ駄目だよ‼︎」
「ふぅーふぅー‼︎」
「深雪!?」
矢を放とうとした瞬間何かに視界を封じられた。
「落ち着くっすよ。深雪先輩」
この声は、光君⁇なんで?なんで止めるの?あいつらを許せないのに......。
「その手を退かして!」
「無理っすよ」
「どうして!?」
「先輩......今自分がどんな顔をしているかわかってるっすか⁇」
「そんなの今する話⁇」
「今の先輩は......今まで会って来た悪霊と同じ顔っすよ」
「!?」
「そんな気持ちで、七柱を倒したら駄目っす」
「一人で戦っているんじゃないっすよ」
「皆んなで戦っているんすよ」
「俺達を頼って欲しいっす」
「......がい」
「深雪先輩⁇」
「皆んなを......私の大切な仲間を守って......お願い‼︎」
「了解っす‼︎」
「もうこれで、貴様らは終わり......」
ゴロゴロ
「なっ!?」
「霊力才能部の皆さん死んでないっすよね?」
「川咲⁇」
「現代の方っすよ」
「なんでもいい......俺様達とお前となら勝てるぜ‼︎」
「往生際が悪いみたいだな⁇」
「誰もこれ以上死なせない‼︎」
バチィバチィ
「俺の教え子達をこれ以上は傷つけさせるわけにはいかない‼︎」
「先生‼︎」
「少し遅かろう。だって、名前は確か、多崎川って言ったな?そいつの頭をかち割った。もう死ぬ寸前ではなかろう⁇」
「それはどうかな?桃凛先輩‼︎」
「これは酷すぎるよ‼︎手伝って‼︎」
「どんだけこき使うんだよ」
「喋ってないで、霊力送って‼︎一刻を争う事態なのよ‼︎」
「へいへい」
「かなり体力が要りますね」
「そうよね」
「余計なことを......」
一方その頃
「これって......」
私のヘアピン⁇どうして⁇どうしてこんな所にあるの?今も髪に付けているのに......。不思議に思いながらもヘアピンに触れてみた。
「霊力が戻ってくる?ううん。それどころか......前りもずっと強い霊力⁇」
「やっと気付いてくれた‼︎」
「み、未来の私⁇」
「そうだよ⁇」
「これが、未来の私......あんまり変わってないね」
「う、うるさいな‼︎その事気にしているんだもん‼︎」
気にしてたんだ。
「未来の私は七柱七番目世界の歯車になるの‼︎そう決まった運命。だから......過去の自分に霊力をあげる‼︎」
「は?」
「一時的に七柱七番目世界の歯車になってもらいます‼︎」
「は?はあああああああああああ!?」
いきなりすぎるんだろ‼︎未来の私って強引なんだね。そう思った私であった。
「いいえ、私がやるわ!」
「......」
なにも言えなかった。今の私には霊力はほとんど残っていない。そんな私に篤美達を止める権利なんてない。
「二人合わされば、二倍ね」
「この呪いを終わらせる時が来たのよ」
「そうはさせんぞ!」
「五番!?霊力才能部は!?」
「あ、うっ‼︎」
「ゲホッ‼︎」
「はぁはぁ」
「ヒューヒュー」
霊力才能の皆んなは私達以上に悲惨な状態だった。部長である魔方君は顔半分がない。愛組さんは両腕がありえない方向へと曲がっていた。司君は両目を失い顔を手で失せている。犬由さんは足が折れて内臓が飛び出している。真守君は頭から血を流し痙攣している。口からは泡も噴き出している。
「なによ。この惨状は......」
「昔の五番がこんなにも強かったなんて、誤算よ‼︎」
「そうだ‼︎三番を相手にしている今の霊感総合部は!?」
「クスクス。もう終わりか?大した事なかろうのう。あははは‼︎」
「うっ!」
「あ、ああ。あがっ‼︎」
「余に勝つなんて思う事もしなければよかったのになぁ⁇今はどんな気持ちである⁇余に教えてくれるかい⁇」
「ほ、ほぼ全滅なんて......」
「このっ‼︎」
「お姉さん!?力を使っちゃ駄目だよ‼︎」
「ふぅーふぅー‼︎」
「深雪!?」
矢を放とうとした瞬間何かに視界を封じられた。
「落ち着くっすよ。深雪先輩」
この声は、光君⁇なんで?なんで止めるの?あいつらを許せないのに......。
「その手を退かして!」
「無理っすよ」
「どうして!?」
「先輩......今自分がどんな顔をしているかわかってるっすか⁇」
「そんなの今する話⁇」
「今の先輩は......今まで会って来た悪霊と同じ顔っすよ」
「!?」
「そんな気持ちで、七柱を倒したら駄目っす」
「一人で戦っているんじゃないっすよ」
「皆んなで戦っているんすよ」
「俺達を頼って欲しいっす」
「......がい」
「深雪先輩⁇」
「皆んなを......私の大切な仲間を守って......お願い‼︎」
「了解っす‼︎」
「もうこれで、貴様らは終わり......」
ゴロゴロ
「なっ!?」
「霊力才能部の皆さん死んでないっすよね?」
「川咲⁇」
「現代の方っすよ」
「なんでもいい......俺様達とお前となら勝てるぜ‼︎」
「往生際が悪いみたいだな⁇」
「誰もこれ以上死なせない‼︎」
バチィバチィ
「俺の教え子達をこれ以上は傷つけさせるわけにはいかない‼︎」
「先生‼︎」
「少し遅かろう。だって、名前は確か、多崎川って言ったな?そいつの頭をかち割った。もう死ぬ寸前ではなかろう⁇」
「それはどうかな?桃凛先輩‼︎」
「これは酷すぎるよ‼︎手伝って‼︎」
「どんだけこき使うんだよ」
「喋ってないで、霊力送って‼︎一刻を争う事態なのよ‼︎」
「へいへい」
「かなり体力が要りますね」
「そうよね」
「余計なことを......」
一方その頃
「これって......」
私のヘアピン⁇どうして⁇どうしてこんな所にあるの?今も髪に付けているのに......。不思議に思いながらもヘアピンに触れてみた。
「霊力が戻ってくる?ううん。それどころか......前りもずっと強い霊力⁇」
「やっと気付いてくれた‼︎」
「み、未来の私⁇」
「そうだよ⁇」
「これが、未来の私......あんまり変わってないね」
「う、うるさいな‼︎その事気にしているんだもん‼︎」
気にしてたんだ。
「未来の私は七柱七番目世界の歯車になるの‼︎そう決まった運命。だから......過去の自分に霊力をあげる‼︎」
「は?」
「一時的に七柱七番目世界の歯車になってもらいます‼︎」
「は?はあああああああああああ!?」
いきなりすぎるんだろ‼︎未来の私って強引なんだね。そう思った私であった。
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