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私の恐怖はこれから 呪われた者たち編
呪いその2
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「先輩‼︎俺は、誰を敵に回しても、深雪先輩だけを守るっす‼︎」
誰だろう⁇知っているはずの声なのに......思い出せない。名前もなんだっけ⁇私の名前は?苗木深雪⁇七柱七番目世界の歯車⁇どっち⁇わからない。
「俺も霊になって、先輩の側に居たっす‼︎」
「川咲君!?なにを言ってるの⁇」
「そうだよ‼︎」
「先生やめて‼︎」
「うるさいっす‼︎先輩の側に居られるならそれでいいんだ‼︎」
やめてよ。私は貴方の死を望んで無い。死なないで。でも側に居てよ。真っ暗な暗闇が殺せって言ってくる。いや殺したく無い。もう嫌‼︎
「深雪先輩‼︎呪いを一緒に受けるっす‼︎」
「いやああああ‼︎やだやだやだ‼︎」
「み、深雪先輩⁇」
「来ないでよおおおおお‼︎」
「せ、先輩‼︎何処に行くっすか!?」
「いやああ‼︎」
「駄々っ子⁇」
「小さな子供みたいね」
「苗木先輩はもしかして......誰も居なくて寂しかったのかも......」
「原技君?どうゆーこと?」
「ずっと一人で、自分の呪いの恐怖と戦いながら十年間も耐えて、それでも誰も助けてくれなくて......誰かに甘えたい。そうだと思います」
「そうだとしたら......深雪はきっと、川咲君の言葉が届いているはずよ。じゃ無いと、こんな反応しないわ」
「そうですね」
「深雪先輩‼︎逃げないでっす‼︎」
「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ‼︎来ないでよ‼︎一人にしてよ!いやああ‼︎」
「深雪先輩‼︎俺は......深雪先輩が居なきゃ駄目なんすよ。ずっと好きで......その想いがどんどん強くなって、溢れてくるんすよ‼︎」
もういいよ。知らない人。私に構わないでよ。この呪いにはどうせ勝てないんだから‼︎
「永遠に俺が守るっすよ‼︎深雪先輩‼︎あの時、先輩が永遠に有効かなぁって言ったすよ‼︎先輩‼︎」
「......っ!?」
そうだ。私は、好きな人が居た。すごく好きで好きで、その愛で狂いそうなほど好きな人が居た。どうして、忘れていたんだろう。こんなにも好きで、こんなにも優しい人なのに......もう忘れない。あの人の名前は......。
「深雪先輩‼︎大好きっすよ‼︎」
「......川咲君」
「え?」
「......光君‼︎」
目から涙が溢れてくる。川咲光君が大好きって言いたい。でも今は言っている場合じゃない。呪いを解くのが先だ。
「深雪先輩‼︎」
ギュッ
「よかったっす‼︎本当によかったっす‼︎」
「......光君」
「やっと名前で呼んでくれたっす‼︎いっ!?」
「え?ってきゃあ!?ご、ごめんね?怪我大丈夫じゃ無いよね?」
「へ、平気っす......」
「もう‼︎なにやってるの?怪我直してあげるから見せて‼︎」
「は、はいっす」
「本当にごめんね?痛いよね?あんまり覚えてないけど、皆んなを攻撃したんだよね⁇」
「そうですよ‼︎死ぬかと思いましたよ‼︎」
「ほ、本当にごめんなさい」
「もういいですけどね‼︎」
「深雪‼︎必ず呪いを解くわよ‼︎」
「了解‼︎」
「怪我治ったよ‼︎」
「ありがとうっす‼︎」
「もう終わりかのう⁇」
「もも!?」
シュッ
「チッ‼︎邪魔をしないでほしいのう⁇」
「お姉さん‼︎呪いに勝てたんだね?」
「うん。遅くなってごめんね」
「うっ。うえーん‼︎うわあああん‼︎一人じゃ、七柱の相手大変だったんだよ‼︎グスン」
「そうだね。今度は私が‼︎」
「うん」
「わしらに勝てるかのう⁇」
「勝てるでしょ⁇だってこっちには、七柱が三人も居るんだから‼︎」
「三人?」
「七柱五番目裁きの番人、閼伽礼武‼︎」
「おう」
「七柱六番目結界を守る者、江原紬君‼︎」
「はーい」
「ええええええええええ!?江原君が!?江原君が七柱六番目なの!?」
「うん」
「猫のままで?」
「猫じゃなくて‼︎虎だよ‼︎」
「見えない......」
「だよねー」
「そして‼︎七柱七番目世界の歯車、苗木深雪‼︎三人も居るんだから‼︎負けるはずがない‼︎」
「霊感総合部も戦うわ‼︎」
「うん」
「はい」
「はーい」
「はいっす」
「霊感総合部だけじゃねぇよ。霊力才能部も忘れてちまっちゃ困るぜ」
「皆んな‼︎無事だったのね?」
「当たり前だろ⁇俺様達が最強だ‼︎」
「な、七不思議五番目気まぐれさん!?それに......七不思議六番目地面に生える手!?なんで?」
「助けてくれたんだよ。優しいよね?」
「は?はあああ!?嘘でしょ!?」
「なんとなく......」
「面白そうだったから」
「駄目だ‼︎七不思議にまともな人が残ってない‼︎」
「七番も居るよ‼︎」
「ええええええええ!?」
「借りを貸しに......ってわけじゃないけど、やりすぎだから、止めに来たよ」
「そ、そうなんだ」
「がぁがぁがぁ‼︎」
「ご、ごめんね⁇一番」
「おかしな方向へ進んでない⁇」
「そうだね」
七不思議一番、五番、六番、七番が手を貸してくるとは思ってなかった。これなら絶対に勝てる‼︎呪を解くんだ‼︎
誰だろう⁇知っているはずの声なのに......思い出せない。名前もなんだっけ⁇私の名前は?苗木深雪⁇七柱七番目世界の歯車⁇どっち⁇わからない。
「俺も霊になって、先輩の側に居たっす‼︎」
「川咲君!?なにを言ってるの⁇」
「そうだよ‼︎」
「先生やめて‼︎」
「うるさいっす‼︎先輩の側に居られるならそれでいいんだ‼︎」
やめてよ。私は貴方の死を望んで無い。死なないで。でも側に居てよ。真っ暗な暗闇が殺せって言ってくる。いや殺したく無い。もう嫌‼︎
「深雪先輩‼︎呪いを一緒に受けるっす‼︎」
「いやああああ‼︎やだやだやだ‼︎」
「み、深雪先輩⁇」
「来ないでよおおおおお‼︎」
「せ、先輩‼︎何処に行くっすか!?」
「いやああ‼︎」
「駄々っ子⁇」
「小さな子供みたいね」
「苗木先輩はもしかして......誰も居なくて寂しかったのかも......」
「原技君?どうゆーこと?」
「ずっと一人で、自分の呪いの恐怖と戦いながら十年間も耐えて、それでも誰も助けてくれなくて......誰かに甘えたい。そうだと思います」
「そうだとしたら......深雪はきっと、川咲君の言葉が届いているはずよ。じゃ無いと、こんな反応しないわ」
「そうですね」
「深雪先輩‼︎逃げないでっす‼︎」
「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ‼︎来ないでよ‼︎一人にしてよ!いやああ‼︎」
「深雪先輩‼︎俺は......深雪先輩が居なきゃ駄目なんすよ。ずっと好きで......その想いがどんどん強くなって、溢れてくるんすよ‼︎」
もういいよ。知らない人。私に構わないでよ。この呪いにはどうせ勝てないんだから‼︎
「永遠に俺が守るっすよ‼︎深雪先輩‼︎あの時、先輩が永遠に有効かなぁって言ったすよ‼︎先輩‼︎」
「......っ!?」
そうだ。私は、好きな人が居た。すごく好きで好きで、その愛で狂いそうなほど好きな人が居た。どうして、忘れていたんだろう。こんなにも好きで、こんなにも優しい人なのに......もう忘れない。あの人の名前は......。
「深雪先輩‼︎大好きっすよ‼︎」
「......川咲君」
「え?」
「......光君‼︎」
目から涙が溢れてくる。川咲光君が大好きって言いたい。でも今は言っている場合じゃない。呪いを解くのが先だ。
「深雪先輩‼︎」
ギュッ
「よかったっす‼︎本当によかったっす‼︎」
「......光君」
「やっと名前で呼んでくれたっす‼︎いっ!?」
「え?ってきゃあ!?ご、ごめんね?怪我大丈夫じゃ無いよね?」
「へ、平気っす......」
「もう‼︎なにやってるの?怪我直してあげるから見せて‼︎」
「は、はいっす」
「本当にごめんね?痛いよね?あんまり覚えてないけど、皆んなを攻撃したんだよね⁇」
「そうですよ‼︎死ぬかと思いましたよ‼︎」
「ほ、本当にごめんなさい」
「もういいですけどね‼︎」
「深雪‼︎必ず呪いを解くわよ‼︎」
「了解‼︎」
「怪我治ったよ‼︎」
「ありがとうっす‼︎」
「もう終わりかのう⁇」
「もも!?」
シュッ
「チッ‼︎邪魔をしないでほしいのう⁇」
「お姉さん‼︎呪いに勝てたんだね?」
「うん。遅くなってごめんね」
「うっ。うえーん‼︎うわあああん‼︎一人じゃ、七柱の相手大変だったんだよ‼︎グスン」
「そうだね。今度は私が‼︎」
「うん」
「わしらに勝てるかのう⁇」
「勝てるでしょ⁇だってこっちには、七柱が三人も居るんだから‼︎」
「三人?」
「七柱五番目裁きの番人、閼伽礼武‼︎」
「おう」
「七柱六番目結界を守る者、江原紬君‼︎」
「はーい」
「ええええええええええ!?江原君が!?江原君が七柱六番目なの!?」
「うん」
「猫のままで?」
「猫じゃなくて‼︎虎だよ‼︎」
「見えない......」
「だよねー」
「そして‼︎七柱七番目世界の歯車、苗木深雪‼︎三人も居るんだから‼︎負けるはずがない‼︎」
「霊感総合部も戦うわ‼︎」
「うん」
「はい」
「はーい」
「はいっす」
「霊感総合部だけじゃねぇよ。霊力才能部も忘れてちまっちゃ困るぜ」
「皆んな‼︎無事だったのね?」
「当たり前だろ⁇俺様達が最強だ‼︎」
「な、七不思議五番目気まぐれさん!?それに......七不思議六番目地面に生える手!?なんで?」
「助けてくれたんだよ。優しいよね?」
「は?はあああ!?嘘でしょ!?」
「なんとなく......」
「面白そうだったから」
「駄目だ‼︎七不思議にまともな人が残ってない‼︎」
「七番も居るよ‼︎」
「ええええええええ!?」
「借りを貸しに......ってわけじゃないけど、やりすぎだから、止めに来たよ」
「そ、そうなんだ」
「がぁがぁがぁ‼︎」
「ご、ごめんね⁇一番」
「おかしな方向へ進んでない⁇」
「そうだね」
七不思議一番、五番、六番、七番が手を貸してくるとは思ってなかった。これなら絶対に勝てる‼︎呪を解くんだ‼︎
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