私の恐怖はこれから

上野佐栁

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最終決着その2

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 少し前、夏休みの終わって、しばらく経ち噂が出始めた次の日の夜、篤美の部屋
 鬼野崎桃。苗木原学校の地下に十四年間閉じ込められて、ちょうど、誕生日の前日に死亡。死因は親からの虐待と栄養失調での原因。その前には、この学校の生徒の半数が死亡。原因不明。そのあと、鬼野崎桃の両親は失踪。でも、半年後にあの学校の門の前で倒れている所を発見されたのちに死亡。死因は頭を強打したことによる、脳出血が原因。二十後に私立天之川学園が建設、何事もなく、過ぎていたが二年後に突如に、一人の生徒が死亡。原因は階段から落ちたことによる頭を強打と首が折れて骨が体から飛び出したことによる出血が原因。その時から、いろいろな事件が起きた。新しく建てた校舎が崩壊。うさぎ小屋に居たうさぎ全滅。行方不明。土の中から、複数の死体と散乱した凶器。犯人不明。廊下に女の子の霊や首折れの人影多数あり。屋上の柵に喉を貫かれた男子生徒発見。犯人不明。校門の前に下半身だけの死体あり、教室に上半身の死体発見。死因不明。登校中の男女の生徒数名死亡。原因は車にはねられて、勢いよく、校舎の窓にぶつかったことによるショック死。天之川学園の校舎全体で、鴉の死体が発見。どれも首が無い状態。原因不明。
 「......などなど、他にもありそうね。なんとか、お父様を説得して此処に入ったまではいいけど、他に有力な手がかりがあるといいわね。ん?これは......」
 「鬼野崎桃についての本‼︎これは有力な手掛かりになりそうね。えっと......」
 千九百八十八年、鬼野崎桃誕生。彼女は普通の子とさほど変わりは無かったが、両親が醜い子っと扱い。苗木原学校の地下に監禁。わずか一歳の出来事である。その後、両親はたった一人の娘を虐待を続けある日、一人の女の子を連れて来る。その子の名前は山本立美。当時七歳。ちょうど、鬼野崎桃の一個歳下である。二人はすぐに仲良くなり、お互いを親友と呼べる仲になっていた。そんな幸せは長くは続かなかった。そう、桃の両親が、娘にこう言ったのだ。
 「この子を殺せば、俺達もお前を娘として認める」
 そう言ったのだ。もちろん彼女は嫌がったが、何日も殴られ、食事も食べさせてもらえずに三日が過ぎた。
 「桃大丈夫⁇」
 「......もう限界」
 「えっ⁇」
 「痛いのも苦しいのも空腹も嫌‼︎死ねぇ‼︎」
 グサッ
 「があはっ‼︎あ、ああ。ゲホッ。なん......で⁇」
 「あ、あぁ」
 ついに、親友を殺してしまった。そんな罪悪感と裏腹に快感が芽生えた。誰が苦しめば、自分の苦しみが和らぐ。そんな感じがしたのだ。そして、彼女は両親に言われるまま、大勢の命を奪った。その数、不明。そして、警察が不審に思い調査が入った。その時に、鬼野崎桃を残酷に殺した。警察が来る直前まで殴り蹴り暴力を続けれていた。栄養失調でもあった彼女はそのまま死亡。
 「......なんてことなの⁇これが、呪いの原因ね。こんな残酷に大勢の人の命を奪ったことは許せないわ‼︎」
 その後も、篤美は色んな情報を集めて、霊感総合部に話すつもりだったが、その前に、ももが攻めて来たことにより言えなかった。そして今に至る。
 「桃凛さん‼︎間に合いそうなの⁇」
 「なんとかです‼︎」
 「そう。(あのことを言うべきなの?今は此処で食い止めるのが精一杯ね。)」
 「あははは‼︎」
 「ぐっ!」
 シュッシュッーグサッ
 「あははは‼︎痛くなーい‼︎キャアハハ‼︎」
 「強すぎる‼︎」
 「なんとかするしか無いわ‼︎」
 「わかってる‼︎」
 「深雪‼︎霊感総合部の部室に行って‼︎」
 「えっ?これって鍵?なんの鍵?」
 「地下に繋がっているわ‼︎早く行きなさい‼︎」
 「わ、わかった‼︎」
 「待て待て‼︎」
 ドンッ
 「先輩も行ってください‼︎いつでに、川咲君も行って‼︎いいわね‼︎」
 「了解っす‼︎」
 「あとは任せたわ‼︎」
 「はい‼︎」
 「此処から、四人で足止めするよ‼︎」
 「いいぜ‼︎やってやるー!」
 「いいだろう。ただし、無理だと判断した場合は逃げるぞ‼︎」
 「ぼ、僕は最後まで先輩達のために戦う‼︎」
 「キャアハハ‼︎」
 私達は部室に向かう途中で......。
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