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特訓その1
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「今日から特訓よ。皆んなにはそれぞれ、自分の霊力を上げて貰うわよ」
「私の場合は弓」
「そうね。深雪は百本の矢を十秒以内に射抜きなさい」
「えっ⁇普通に無理だけど⁇」
「いいからやりなさい‼︎」
「はい」
「桃凛さん、天堂君は武道をもっと磨きなさい」
「了解です‼︎」
「原技君は指定した場所をワープし続けなさい‼︎」
「はい‼︎」
「川咲君は天気をもっと操れるようにしなさい」
「はいっす‼︎」
「区事務君は江原君の心を読み続けなさい」
「了解‼︎」
「篤美は何をするの?」
「私はこれよ」
ゴォー
「めちゃくちゃ燃えているんだけど‼︎」
パキッ
「こ、凍った」
「これを続けるわ。もちろん火の温度も上げるつもりよ。では、特訓開始‼︎」
「はい‼︎」
こうして特訓が始まったのだが、開始十数秒で躓いた。
「無理‼︎いくらなんでも、十秒以内で全部の的を射抜くのは無理‼︎」
「泣き言を言わないでくれるかしら⁇」
「私は最大三本しか矢を射抜けないのに、どうやって、全部を射抜くのよ」
「自分で考えなさい‼︎」
「わかった。」
五本で試してみるか。
シュッブスッ
「ひとつ的から外れる。もっと効率よくならなきゃっ‼︎」
「桃凛此処で決着を付けようじゃないか‼︎」
「望むことよ‼︎(少し体が鈍ってる。もっと早く強い攻撃をすることを目標にしなきゃっ。)」
「もっと熱くやろうぜ‼︎(素早さが足りない。俺は図体はでかいから、動きが鈍るみたいだなぁ。速さを補いつつ強い攻撃をする。)」
「読めない。やっぱり、霊の心は読みづらい。もう少し相手のことを観察するか」
「また指定された場所からずれてる。もっと集中するんだ」
「やばっ‼︎また外した。やっぱ、雷以外の天気は扱いづらい」
「......氷の勢いが足りないわ。もっと自分自身を冷やさなきゃっいけないわ」
「また、一本外れた。どうすれば......」
ズキッ
「うっ‼︎」
何いきなり頭痛がする。こんな時に‼︎
バタン
「深雪先輩⁇深雪先輩大丈夫っすか!?」
「川咲君どうしたの?」
「鈴木先輩‼︎深雪先輩が倒れたっす‼︎」
「!?深雪しっかりしなさい‼︎気をしっかりと持つのよ‼︎」
「あ......」
駄目だ。意識が持たない。そういえば、今朝食べたグラタン変な味がしたな。あれのせいかな?
「深雪‼︎」
「深雪先輩‼︎今、救急車が来るっす‼︎だからそれまで、持ち堪えて欲しいっす‼︎」
「......」
駄目。もう何もわからないよ。
真っ暗で何も見えない。でも声がする。どうして?私は気を失ったはずなのに。
「はっ‼︎此処何処?」
気が付いたら知らない部屋の片隅で立っていた。
「お願い‼︎殺さないで‼︎」
「まだ死にたくない‼︎」
「助けて‼︎」
「大変助けなきゃっ‼︎あれ?体が動かない。これって金縛り!?こんな時に‼︎」
「いやっ‼︎やめて‼︎やめてぇ‼︎アガガガ‼︎」
グサッ
「や、やめっ......」
「痛いよ。ママ‼︎うわああん‼︎」
「死にたくないよ。お家に帰りたい」
「ほとんどが、小学生ぐらいだわ。そういえば、今まで会った霊達は、小学生だった。一体何人殺せば気が済むの?」
「ギイイイイ‼︎」
グチャ
「あ、ああああ‼︎あぎゃっ‼︎」
「もういや。やめて。お願い。これ以上誰が殺される姿は見たくない‼︎うっ‼︎動け‼︎私の体動けぇ‼︎」
何かが切れる音がした後、自由に動けるようになった。でも
「あ、ああ。誰も助けられなかった。側に居たのに。何も出来なかった」
「クスクス。お姉さん誰?私に殺されに来たの?」
「そんなはずないわ。私は貴方を許さない‼︎こんなにも多くの人を殺して何が楽しいの?」
「えー。内臓が飛び出た方がいいよ。血の色好き。キャアハハ」
「ふざけるんじゃないわよ‼︎貴方の勝手な都合でどれだけの人が死んでいったか‼︎貴方にわかるの⁇」
「お姉さん怖ーい。ももは殺したいから殺しているだけ。お母さん達みたいにね」
「貴方の親なんて知らない。たとえ親がやったとしてもやっていい事とやってはいけない事があるの。どんな事があっても人の命をそう簡単に奪って良いものじゃない‼︎」
「うっざー。お姉さんともっと遊びたいな。駄目?」
「駄目に決まってるでしょ‼︎私は今から貴方を倒す‼︎」
「やれるもんならやってみてよ。もう疲れちゃった。この呪いをお姉さんなんかに解けるの?鈴木篤子でも無理だったのに。クスクス」
「篤子さんを知っているの?」
「うん。だって私が殺したから」
「何がなんでも成仏させる‼︎」
「キャアハハ‼︎その前に殺すよ」
「その前に貴方何歳?」
「えっ?今年で十四歳‼︎」
「そのくらいの歳ならもう、自分が何をしているのかわかるでしょ⁇」
「何にもわからない‼︎だって此処を出た事ないんだもん‼︎」
「出た事ない?」
「うん。お父さんもお母さんも出してくれなかった。だから代わりに色んな人を殺していたのよ」
「私の場合は弓」
「そうね。深雪は百本の矢を十秒以内に射抜きなさい」
「えっ⁇普通に無理だけど⁇」
「いいからやりなさい‼︎」
「はい」
「桃凛さん、天堂君は武道をもっと磨きなさい」
「了解です‼︎」
「原技君は指定した場所をワープし続けなさい‼︎」
「はい‼︎」
「川咲君は天気をもっと操れるようにしなさい」
「はいっす‼︎」
「区事務君は江原君の心を読み続けなさい」
「了解‼︎」
「篤美は何をするの?」
「私はこれよ」
ゴォー
「めちゃくちゃ燃えているんだけど‼︎」
パキッ
「こ、凍った」
「これを続けるわ。もちろん火の温度も上げるつもりよ。では、特訓開始‼︎」
「はい‼︎」
こうして特訓が始まったのだが、開始十数秒で躓いた。
「無理‼︎いくらなんでも、十秒以内で全部の的を射抜くのは無理‼︎」
「泣き言を言わないでくれるかしら⁇」
「私は最大三本しか矢を射抜けないのに、どうやって、全部を射抜くのよ」
「自分で考えなさい‼︎」
「わかった。」
五本で試してみるか。
シュッブスッ
「ひとつ的から外れる。もっと効率よくならなきゃっ‼︎」
「桃凛此処で決着を付けようじゃないか‼︎」
「望むことよ‼︎(少し体が鈍ってる。もっと早く強い攻撃をすることを目標にしなきゃっ。)」
「もっと熱くやろうぜ‼︎(素早さが足りない。俺は図体はでかいから、動きが鈍るみたいだなぁ。速さを補いつつ強い攻撃をする。)」
「読めない。やっぱり、霊の心は読みづらい。もう少し相手のことを観察するか」
「また指定された場所からずれてる。もっと集中するんだ」
「やばっ‼︎また外した。やっぱ、雷以外の天気は扱いづらい」
「......氷の勢いが足りないわ。もっと自分自身を冷やさなきゃっいけないわ」
「また、一本外れた。どうすれば......」
ズキッ
「うっ‼︎」
何いきなり頭痛がする。こんな時に‼︎
バタン
「深雪先輩⁇深雪先輩大丈夫っすか!?」
「川咲君どうしたの?」
「鈴木先輩‼︎深雪先輩が倒れたっす‼︎」
「!?深雪しっかりしなさい‼︎気をしっかりと持つのよ‼︎」
「あ......」
駄目だ。意識が持たない。そういえば、今朝食べたグラタン変な味がしたな。あれのせいかな?
「深雪‼︎」
「深雪先輩‼︎今、救急車が来るっす‼︎だからそれまで、持ち堪えて欲しいっす‼︎」
「......」
駄目。もう何もわからないよ。
真っ暗で何も見えない。でも声がする。どうして?私は気を失ったはずなのに。
「はっ‼︎此処何処?」
気が付いたら知らない部屋の片隅で立っていた。
「お願い‼︎殺さないで‼︎」
「まだ死にたくない‼︎」
「助けて‼︎」
「大変助けなきゃっ‼︎あれ?体が動かない。これって金縛り!?こんな時に‼︎」
「いやっ‼︎やめて‼︎やめてぇ‼︎アガガガ‼︎」
グサッ
「や、やめっ......」
「痛いよ。ママ‼︎うわああん‼︎」
「死にたくないよ。お家に帰りたい」
「ほとんどが、小学生ぐらいだわ。そういえば、今まで会った霊達は、小学生だった。一体何人殺せば気が済むの?」
「ギイイイイ‼︎」
グチャ
「あ、ああああ‼︎あぎゃっ‼︎」
「もういや。やめて。お願い。これ以上誰が殺される姿は見たくない‼︎うっ‼︎動け‼︎私の体動けぇ‼︎」
何かが切れる音がした後、自由に動けるようになった。でも
「あ、ああ。誰も助けられなかった。側に居たのに。何も出来なかった」
「クスクス。お姉さん誰?私に殺されに来たの?」
「そんなはずないわ。私は貴方を許さない‼︎こんなにも多くの人を殺して何が楽しいの?」
「えー。内臓が飛び出た方がいいよ。血の色好き。キャアハハ」
「ふざけるんじゃないわよ‼︎貴方の勝手な都合でどれだけの人が死んでいったか‼︎貴方にわかるの⁇」
「お姉さん怖ーい。ももは殺したいから殺しているだけ。お母さん達みたいにね」
「貴方の親なんて知らない。たとえ親がやったとしてもやっていい事とやってはいけない事があるの。どんな事があっても人の命をそう簡単に奪って良いものじゃない‼︎」
「うっざー。お姉さんともっと遊びたいな。駄目?」
「駄目に決まってるでしょ‼︎私は今から貴方を倒す‼︎」
「やれるもんならやってみてよ。もう疲れちゃった。この呪いをお姉さんなんかに解けるの?鈴木篤子でも無理だったのに。クスクス」
「篤子さんを知っているの?」
「うん。だって私が殺したから」
「何がなんでも成仏させる‼︎」
「キャアハハ‼︎その前に殺すよ」
「その前に貴方何歳?」
「えっ?今年で十四歳‼︎」
「そのくらいの歳ならもう、自分が何をしているのかわかるでしょ⁇」
「何にもわからない‼︎だって此処を出た事ないんだもん‼︎」
「出た事ない?」
「うん。お父さんもお母さんも出してくれなかった。だから代わりに色んな人を殺していたのよ」
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