私の恐怖はこれから

上野佐栁

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海水浴の恐怖その2

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 前回のあらすじ。皆んなと海に行って、天堂君がサメに襲われて、撃退して、夜に霊を退治に来たはずが、逆に私が攫われるということになりました。
 「......」
 霊力で息を出来るようにはしたけど、どこに行くのかな⁇このまま死んだふりをしてみよう。
 さらに海の底
 「この、人間、内臓、取って、良いか⁇」
 「!?」
 冗談じゃない‼︎このままおとなしく殺されるなんて思わないでよ‼︎
 グサッ
 「あ、あああ!?」
 「生き、てる⁇」
 「ん‼︎」
 「ああああ‼︎」
 「んん‼︎」
 矢を持って行ってよかった‼︎このまま海辺に行ければ‼︎
 「深雪はまだ見つからないのかしら⁇」
 「すみません‼︎」
 「苗木先輩一体どこに行ったのよ‼︎」
 バージャーン
 「何何何!?」
 「あれは、深雪!?」
 「陸なら弓が使える‼︎」
 シュッブスッ
 「ああああああああ‼︎」
 「す、凄いわ」
 「なんて力」
 「天堂君‼︎貴方の熱と毒で一気に全滅させるわよ‼︎」
 「了解です‼︎」
 「数が多い‼︎」
 「深雪‼︎こっちに飛びなさい‼︎」
 「篤美‼︎了解‼︎」
 私は空中でトランポリンでジャンプするように、勢いよく足を伸ばした。
 「篤美ただいま‼︎」
 「お帰りなさい。深雪心配したのよ‼︎」
 「心配かけてごめんね」
 「深雪に手を出したこと後悔させてあげるわ‼︎」
 シュー
 「うわー。容赦ない」
 「情けをかける必要はないわ‼︎」
 「あああああ‼︎」
 大柄の霊が何かを吐き出した。
 「ぷへっ!」
 「か、川咲君!?」
 「なにをしているのかしら⁇こんな下級霊に取り込まれるのもまだまだね」
 「なに言ってるっすか‼︎あの化け物じみた奴を俺一人でやってたっすよ‼︎死ぬかと思ったっす‼︎」
 「そんなこと貴方の勝手でしょ。私達の知ったこっちゃないわ」
 「酷いっす‼︎」
 「そもそもなんで此処にいるの?」
 「お父ちゃんから仕事だって言われて来てみればこの有様っす‼︎」
 「あー」
 なんとなく察した人
 「これどうするの?」
 「あとは、天堂君に任せても大丈夫よ。彼を殺すなんて出来ないもの」
 「かなりの自信ね」
 「当たり前よ。彼の熱は、四百度を超える熱だもの」
 「よ、四百度!?嘘でしょ!?」
 「よく耐えられるっすね」
 「そうね。この中で海に適応するのは、天堂君。彼しか居ないわ‼︎」
 「随分と信頼するようになったね」
 「最初から信頼はしているわ」
 「へぇー。それはなら、私と初めて会った時に見殺ししそうになったのはどう説明するのかな?」
 「うっ。それは、ごめんなさい」
 「鈴木先輩が素直に謝ったっすか!?夢っすか?」
 ゴンッ
 「これ以上何かを言えば叩くわよ」
 「やる前に行って欲しいっす」
 「あ、あは、あはは、あははは」
 「オラァー‼︎」
 「ヒートアップしてない?」
 「待ってください。このままこっちに来たら......」
 「......こっちまで巻き添いっす‼︎」
 「に、逃げろ‼︎」
 私達は慌ててその場を離れたが、原技君だけは逃げ遅れて下敷きになった。
 「ぐえ‼︎」
 「は、原技君!?」
 「大丈夫かしら⁇」
 「めちゃくちゃ他人事のように言ってるわね‼︎」
 「他人事よ」
 「ひ、酷い。」
 「原技大丈夫か」
 「天堂君が押し潰したのよ‼︎自覚ある⁇」
 「なんだ?桃凛もしかして、いいところを見せられなくて嫉妬してるのか?」
 「あんたね。周りの迷惑ぐらい考えなさいよ‼︎馬鹿ね‼︎」
 「はいよ」
 「絶対、通じて無い」
 「先輩何か用ですか?」
 「なんでもないよ」
 「終わったし、残りの時間楽しむわよ‼︎」
 「桃凛さん。合宿に来たんだよ」
 「忘れてましたー‼︎」
 「明日から特訓頑張ろう‼︎」
 「おー‼︎」
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