私の恐怖はこれから

上野佐栁

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海水浴の恐怖その1

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 「海だ‼︎夏だ‼︎夏休みだぁぁ‼︎」
 私達は、霊感総合部の合宿として、海に来ています。何故かというと、数日前に遡る。
 「えっ⁇海に霊が出た⁇」
 「えぇ、そうよ。だから退治するついでに、霊感総合部の合宿もやるわよ」
 「いつ⁇」
 「夏休みが始まったらすぐに行くわよ。」
 「えー、強引」
 「当たり前よ。人の命にも関わる事よ。」
 「深雪先輩‼︎鈴木先輩本当に申し訳ないっす‼︎」
 「家の事情のなら仕方ないわね」
 「ほんとっすみませんっす‼︎」
 「川咲君が居なくても、先輩方が居れば十分だよ‼︎」
 「桃凛さん」
 「テヘッ。つい本音言っちゃった」
 「清々しいほどに悪びれる様子もないわね」
 「うん」
 「ばれました⁇」
 終業式の終わり
 「やっと夏休み‼︎」
 「皆んなの安全を確保する為、霊感総合部は全力で霊と戦うわよ‼︎」
 「了解‼︎」
 そして、今に至る
 「先輩着替え終わったんですね......」
 「ん?」
 ボンっドンっチーン
 「うぅ」
 「も、桃凛さん!?ど、どうしたの⁇」
 「......さい。」
 「えっ⁇」
 「その胸の脂肪を私にも分けろぉ‼︎」
 「えっ?え?桃凛さん!?きゃあああ!?」
 「いいじゃないですか‼︎減るもんじゃ無いですし‼︎」
 「だからって、襲うのは違うよ‼︎」
 「何をしているのかしら⁇」
 「篤美助けて‼︎」
 「私にも寄越せ‼︎」
 「いやああ‼︎」
 「楽しいそうね」
 「鈴木先輩何処がですよ⁇」
 十分後
 「ゼェゼェ。し、死ぬ」
 「桃凛さん」
 「はーい。なんですか⁇」
 「エイッ」
 「へっ⁇ぎゃあっ!?」
 篤美が、桃凛さんにデコピンをした。
 「騒ぎを起こさないようにしなさい」
 「は、はい」
 「サメだ‼︎サメが出たぞ‼︎」
 「サメ?そういえば、天堂君が沖の方に行ってたような......」
 「きゃあ!?男の子がサメに襲われている!?」
 「天堂君なら大丈夫よ」
 「それもそうだね。だって私達には霊力があるから平気か」
 「えぇ」
 「うちの力みせてやるで‼︎とうっ‼︎」
 ゴキっ、パクッ
 「え、えええええええ!?て、天堂君大丈夫なの!?」
 「平気よ。だって彼の霊力は......」
 ジュー
 「サメが逃げた⁇」
 「......毒と熱よ」
 「へ、へぇー。凄いね」
 「そうね。でも......」
 「うちは凄いだろ‼︎」
 ゴンっ
 「騒ぎを起こすなって言ったはずよ」
 「え、えーと、すみませんでした‼︎」
 「あっ逃げた」
 「全く。騒ぎを大きくするのは危険なのに、いったい何を考えているのかしらね⁇」
 「さ、さあ⁇」  
 あれ⁇一番騒ぎを大きくしているのは、篤美では⁇
 「先輩‼︎三人で写真撮りませんか⁇」
 「私はいいわ」
 「そんなこと言わずに、ハイチーズ‼︎」
 カシャ
 「うわー。篤美変な顔になってるよ。スクスク」
 「うるさい」
 「ビーチバレーしますよ‼︎」
 「が、合宿し、しなくていいんですか⁇」
 「今日の夜まではいいわ。でも夜が来たらやるわよ」
 「了解です」
 「鈴木先輩‼︎原技君も早く早くですよ‼︎」
 「行きましょう」
 「はい」
 そして夜
 「特に変な感じはないですね」
 「ん?何か聞こえた⁇」
 「別に何も聞こえてないですよ⁇」
 「深雪後ろ!?」
 「えっ⁇」
 バージャーン
 「いやっ‼︎ちょっ!?」
 私は海の底へと連れて行かれた。
 「深雪ぃ!?」
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