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学園の秘密その3
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「......奇跡は三回」
「はっ‼︎」
「苗木さん‼︎」
「鈴木さん⁇」
「良かった。本当に良かった。貴方まで死んでしまったんじゃ無いかって心配したのよ」
よく見ると鈴木さんの目に下にはクマがある。きっと昨日は眠れなかったんだろう。
「心配かけてごめんね」
「もういいのよ。それと昨日は悪かったわ。怒鳴ることなるてなったのに怒鳴ってしまった。本当にごめんなさい」
「鈴木さん」
「貴方は、篤子にとても似てるのよ」
「えっ?」
「見た目は暗そうな部分を除いて、篤子にとても似たわ。入学式に初めて苗木さんを見て、すぐに気づいたわ。貴方は、篤子と同じくらい優しくて、誰かのために傷つく事を恐れるどころか立ち向かえる。私には無かった物を全部持っているってわかったの。私は、篤子にはなれない。篤子になろうとすればするほど情けなくて惨めに思えて来て、どうすれば良いのわからないの。篤子みたいに優しく無いし明るいも無い。口を開けば憎まれ口ばかり言ってしまう。そんな自分が嫌いよ。大っ嫌いよ」
「鈴木さん。ううん。篤美。私は篤美の事が大好きだよ。私の世界はいつも狭くて何も無くて、でも、篤美に出会ってからは変わった。いつも恐怖と隣り合わせな日々だけど、キラキラした世界が私に広がった‼︎私は大切な仲間に出会えてよかった‼︎篤美に会えてよかった‼︎私の世界を広げてくれてありがとう」
「深雪。ありがとう。本当にありがとう。そう言ってもらえてとても嬉しいわ。」
「どんな事があっても私は篤美の側に居るよ‼︎何があっても絶対に側に居る。離れたりなんてしない」
「深雪‼︎」
「わっ‼︎」
「貴方は私とお父様を救ってくれた。あの日、貴方が射抜いた矢はお父様を呪いから救ったのよ‼︎」
「うん。一度見てるから。学園の呪いを......」
「それはどういうことかしら?」
「私にも妹が居たんだ。でも私が中一の時に死んじゃった。あの子はまだ三歳になったばかりだったのに。あの時に見たの。黒い霧のようなモヤみたいなもの」
「それが呪いの源ってことかしら⁇」
「そうかもしれない。確かな事はまだわからない」
「そうね。この呪いを終われせる為に早く行動をしましょう」
「それはダメ‼︎」
「どうして⁇」
「えっとその......あれ?何か言っていたような気がするけど思い出せない。呪いを解くなとかなんとかって言ってた」
「誰が⁇」
「名前が覚え出せない。なんで⁇」
「わからないわ。でも誰かの意図で記憶を消されたのは間違いないわね」
「......ごめん」
「良いのよ。そろそろ貴方の両親は来るわ」
「えっ?」
「深雪‼︎」
「お父さん。お母さん」
「良かった。本当に良かった」
「あぁ。本当にな。最近になって倒れるし怪我もするから今度こそダメかもしれないって思った。無事で良かった」
「心配かけてごめんなさい」
「良いのよ。貴方が無事なら......」
私は目覚めてから夜に退院した。家に帰ると何故か霊が増えていた。
「なんか増えてる」
「はじめまして。私は貴方のご先祖様に当たる、母魔です。よろしく」
「はっ?はあああああ!?」
私の恐怖はまだまだ続く。
「はっ‼︎」
「苗木さん‼︎」
「鈴木さん⁇」
「良かった。本当に良かった。貴方まで死んでしまったんじゃ無いかって心配したのよ」
よく見ると鈴木さんの目に下にはクマがある。きっと昨日は眠れなかったんだろう。
「心配かけてごめんね」
「もういいのよ。それと昨日は悪かったわ。怒鳴ることなるてなったのに怒鳴ってしまった。本当にごめんなさい」
「鈴木さん」
「貴方は、篤子にとても似てるのよ」
「えっ?」
「見た目は暗そうな部分を除いて、篤子にとても似たわ。入学式に初めて苗木さんを見て、すぐに気づいたわ。貴方は、篤子と同じくらい優しくて、誰かのために傷つく事を恐れるどころか立ち向かえる。私には無かった物を全部持っているってわかったの。私は、篤子にはなれない。篤子になろうとすればするほど情けなくて惨めに思えて来て、どうすれば良いのわからないの。篤子みたいに優しく無いし明るいも無い。口を開けば憎まれ口ばかり言ってしまう。そんな自分が嫌いよ。大っ嫌いよ」
「鈴木さん。ううん。篤美。私は篤美の事が大好きだよ。私の世界はいつも狭くて何も無くて、でも、篤美に出会ってからは変わった。いつも恐怖と隣り合わせな日々だけど、キラキラした世界が私に広がった‼︎私は大切な仲間に出会えてよかった‼︎篤美に会えてよかった‼︎私の世界を広げてくれてありがとう」
「深雪。ありがとう。本当にありがとう。そう言ってもらえてとても嬉しいわ。」
「どんな事があっても私は篤美の側に居るよ‼︎何があっても絶対に側に居る。離れたりなんてしない」
「深雪‼︎」
「わっ‼︎」
「貴方は私とお父様を救ってくれた。あの日、貴方が射抜いた矢はお父様を呪いから救ったのよ‼︎」
「うん。一度見てるから。学園の呪いを......」
「それはどういうことかしら?」
「私にも妹が居たんだ。でも私が中一の時に死んじゃった。あの子はまだ三歳になったばかりだったのに。あの時に見たの。黒い霧のようなモヤみたいなもの」
「それが呪いの源ってことかしら⁇」
「そうかもしれない。確かな事はまだわからない」
「そうね。この呪いを終われせる為に早く行動をしましょう」
「それはダメ‼︎」
「どうして⁇」
「えっとその......あれ?何か言っていたような気がするけど思い出せない。呪いを解くなとかなんとかって言ってた」
「誰が⁇」
「名前が覚え出せない。なんで⁇」
「わからないわ。でも誰かの意図で記憶を消されたのは間違いないわね」
「......ごめん」
「良いのよ。そろそろ貴方の両親は来るわ」
「えっ?」
「深雪‼︎」
「お父さん。お母さん」
「良かった。本当に良かった」
「あぁ。本当にな。最近になって倒れるし怪我もするから今度こそダメかもしれないって思った。無事で良かった」
「心配かけてごめんなさい」
「良いのよ。貴方が無事なら......」
私は目覚めてから夜に退院した。家に帰ると何故か霊が増えていた。
「なんか増えてる」
「はじめまして。私は貴方のご先祖様に当たる、母魔です。よろしく」
「はっ?はあああああ!?」
私の恐怖はまだまだ続く。
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