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学園の秘密その2
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「キャアハハ‼︎」
「苗木さん‼︎この先を右に曲がりなさい‼︎」
「わかった‼︎」
「苗木さんごめんなさい。変な事に巻き込んでしまったわね」
「ひとつ聞きたいことがあるの」
「今はそんなこと言っている場合じゃないわ‼︎」
「わかってる‼︎わかってるけど、鈴木さん。貴方の本当の名前は鈴木......篤美さんだよね⁇」
「そんなはずないわ‼︎」
「私見たの‼︎あの部屋の中に家族で楽しそうに並んでいる写真をね。」
「......」
「どっちが姉で妹なのかはわからないけど、篤子って書いてあった写真と篤美って書いてあった写真があった。それを見て、篤美さんが、鈴木さんってわかったの。だから......」
「もうやめて‼︎そんな話聞きたくないわ‼︎貴方に何がわかるの?私は、篤子よ‼︎鈴木篤子‼︎それ以外の何者でもないわ‼︎」
「鈴木さん‼︎本当の事を教えてよ‼︎お願い‼︎」
「キャアハハ」
「......っ!?」
「もう追いついて来た!?」
「このまま応戦するのは部が悪いわね。それに、お父様はまだ生きているわ。」
「ん?」
私は鈴木さんのお父さんの後ろに霧のようなもやみたいな物がみえた。
「もしかしてあれをやれば良いんじゃ......」
「苗木さん⁇......何をしているの?やめなさい!?まだお父様は生きているのよ!?お願いだからやめて‼︎苗木さん‼︎」
「ごめん。辞めるつもりはないよ。今此処でやらなきゃ誰がやるの?」
「駄目ぇぇぇぇぇぇ!?」
シュッー
「ぐああああああ!?」
「苗木さん。貴方なんて事をしてくれたの!?よりにもよって生きている人間を殺すなんてありえないわ‼︎」
「鈴木さん。よく見て‼︎」
「えっ?」
「......うぅ。なんだ?此処は道路か?何でこんな所に?」
「お父様!?」
「やっぱり、私が考えた事は正しかった‼︎」
「苗木さん。何をしたの?」
「それは......うっ!?」
「苗木さん!?どうしたの?苗木さん‼︎返事をしなさい‼︎苗木さん‼︎苗木さーん‼︎」
私はいきなり酷い頭痛に襲われた。それと色んな想いが私の体を全身に駆け巡るような感じがした。そして意識も無くなったはずだが、気がついたら学校の中に居た。でも私が知っている学校では無い。此処はどこかもわからない。
「此処どこ?」
「はじめまして。貴方が苗木深雪さんですね⁇」
「貴方はもしかして、鈴木篤子さん」
「はい。いつも姉がお世話になっています」
「わー」
はっきりと言うと、鈴木さ......いや、篤子さんとは全然違う。篤子さんは礼儀が正しくて明るい感じがする。それに優しさも感じる。反対に篤美さんは冷酷で冷たくて口調に棘がある感じだ。
「私はもう死んでいる事はご存知ですよね?」
「うん」
「私と姉はこの学園の呪いを解こうとしてたんです。でも私が死んでしまったんです」
「......どうして⁇」
「私の霊力の力は奇跡です。それを使ってこの学園の呪いを完全に断ち切ろうとしたんですが出来ませんでした」
「お姉ちゃん。絶対にこの学園の呪いを解こうね」
「えぇ。でも油断だけはしてはいけないわ。したら死ぬわよ」
「怖い事言わないでよ‼︎」
「ささっと行くわよ」
「あっ!待ってよ!」
「お姉ちゃん‼︎右‼︎」
「わかってるわ‼︎」
「凄ーい‼︎良いなぁ。氷だと色んなことができるじゃん‼︎」
「そうかしら⁇」
「うん‼︎例えば防御はもちろん‼︎攻撃に遠距離攻撃にそれに飛ぶことだってできるじゃん‼︎氷でこう、ジャンプって感じ‼︎」
「そう。別にどうでも良いわ。この呪いが消えるなら......」
「もっと明るく行こうよ!せっかくの美人さんなのに‼︎」
「はいはい」
「此処で呪いを終わらせるんだよね⁇」
「えぇ。そうよ」
「じゃあやるぞ‼︎」
「奇跡を使うの?」
「もちろんロン‼︎」
「......」
「あと少し。あと少しで呪いを解けるよ」
グサッ
「えっ?ぐはっ!?」
「篤子!?」
「お、お姉......ちゃん。ゲホッ」
「しっかりしなさい‼︎」
「お願......いが......あるの」
「お願いは後で沢山聞いてあげるから此処から出るわよ!」
「この......呪いを......」
ガク
「篤子⁇篤子‼︎篤子!?お願い返事をして‼︎篤子‼︎」
「......」
「......きっとこの呪いを解けてって言いたかったのね⁇言われなくてもやるわよ。その為には仲間を集めるわ。ごめんなさい。篤子を守れなくてごめんなさい」
「そんなことがあったの⁇」
「はい。でも違うんです‼︎どうかこの呪いを解かないで‼︎お願いです」
「どういうこと⁇」
「この呪いを解いたらその人に全部、呪いが降りかかるんです‼︎だから私は死にました」
「......」
なんて言えば良いのかわからなくて黙ってしまった。他にも言いたそうだけどまた視界がぼやけて来た。そして......。
「苗木さん‼︎この先を右に曲がりなさい‼︎」
「わかった‼︎」
「苗木さんごめんなさい。変な事に巻き込んでしまったわね」
「ひとつ聞きたいことがあるの」
「今はそんなこと言っている場合じゃないわ‼︎」
「わかってる‼︎わかってるけど、鈴木さん。貴方の本当の名前は鈴木......篤美さんだよね⁇」
「そんなはずないわ‼︎」
「私見たの‼︎あの部屋の中に家族で楽しそうに並んでいる写真をね。」
「......」
「どっちが姉で妹なのかはわからないけど、篤子って書いてあった写真と篤美って書いてあった写真があった。それを見て、篤美さんが、鈴木さんってわかったの。だから......」
「もうやめて‼︎そんな話聞きたくないわ‼︎貴方に何がわかるの?私は、篤子よ‼︎鈴木篤子‼︎それ以外の何者でもないわ‼︎」
「鈴木さん‼︎本当の事を教えてよ‼︎お願い‼︎」
「キャアハハ」
「......っ!?」
「もう追いついて来た!?」
「このまま応戦するのは部が悪いわね。それに、お父様はまだ生きているわ。」
「ん?」
私は鈴木さんのお父さんの後ろに霧のようなもやみたいな物がみえた。
「もしかしてあれをやれば良いんじゃ......」
「苗木さん⁇......何をしているの?やめなさい!?まだお父様は生きているのよ!?お願いだからやめて‼︎苗木さん‼︎」
「ごめん。辞めるつもりはないよ。今此処でやらなきゃ誰がやるの?」
「駄目ぇぇぇぇぇぇ!?」
シュッー
「ぐああああああ!?」
「苗木さん。貴方なんて事をしてくれたの!?よりにもよって生きている人間を殺すなんてありえないわ‼︎」
「鈴木さん。よく見て‼︎」
「えっ?」
「......うぅ。なんだ?此処は道路か?何でこんな所に?」
「お父様!?」
「やっぱり、私が考えた事は正しかった‼︎」
「苗木さん。何をしたの?」
「それは......うっ!?」
「苗木さん!?どうしたの?苗木さん‼︎返事をしなさい‼︎苗木さん‼︎苗木さーん‼︎」
私はいきなり酷い頭痛に襲われた。それと色んな想いが私の体を全身に駆け巡るような感じがした。そして意識も無くなったはずだが、気がついたら学校の中に居た。でも私が知っている学校では無い。此処はどこかもわからない。
「此処どこ?」
「はじめまして。貴方が苗木深雪さんですね⁇」
「貴方はもしかして、鈴木篤子さん」
「はい。いつも姉がお世話になっています」
「わー」
はっきりと言うと、鈴木さ......いや、篤子さんとは全然違う。篤子さんは礼儀が正しくて明るい感じがする。それに優しさも感じる。反対に篤美さんは冷酷で冷たくて口調に棘がある感じだ。
「私はもう死んでいる事はご存知ですよね?」
「うん」
「私と姉はこの学園の呪いを解こうとしてたんです。でも私が死んでしまったんです」
「......どうして⁇」
「私の霊力の力は奇跡です。それを使ってこの学園の呪いを完全に断ち切ろうとしたんですが出来ませんでした」
「お姉ちゃん。絶対にこの学園の呪いを解こうね」
「えぇ。でも油断だけはしてはいけないわ。したら死ぬわよ」
「怖い事言わないでよ‼︎」
「ささっと行くわよ」
「あっ!待ってよ!」
「お姉ちゃん‼︎右‼︎」
「わかってるわ‼︎」
「凄ーい‼︎良いなぁ。氷だと色んなことができるじゃん‼︎」
「そうかしら⁇」
「うん‼︎例えば防御はもちろん‼︎攻撃に遠距離攻撃にそれに飛ぶことだってできるじゃん‼︎氷でこう、ジャンプって感じ‼︎」
「そう。別にどうでも良いわ。この呪いが消えるなら......」
「もっと明るく行こうよ!せっかくの美人さんなのに‼︎」
「はいはい」
「此処で呪いを終わらせるんだよね⁇」
「えぇ。そうよ」
「じゃあやるぞ‼︎」
「奇跡を使うの?」
「もちろんロン‼︎」
「......」
「あと少し。あと少しで呪いを解けるよ」
グサッ
「えっ?ぐはっ!?」
「篤子!?」
「お、お姉......ちゃん。ゲホッ」
「しっかりしなさい‼︎」
「お願......いが......あるの」
「お願いは後で沢山聞いてあげるから此処から出るわよ!」
「この......呪いを......」
ガク
「篤子⁇篤子‼︎篤子!?お願い返事をして‼︎篤子‼︎」
「......」
「......きっとこの呪いを解けてって言いたかったのね⁇言われなくてもやるわよ。その為には仲間を集めるわ。ごめんなさい。篤子を守れなくてごめんなさい」
「そんなことがあったの⁇」
「はい。でも違うんです‼︎どうかこの呪いを解かないで‼︎お願いです」
「どういうこと⁇」
「この呪いを解いたらその人に全部、呪いが降りかかるんです‼︎だから私は死にました」
「......」
なんて言えば良いのかわからなくて黙ってしまった。他にも言いたそうだけどまた視界がぼやけて来た。そして......。
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