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病院生活の恐怖
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ピーピーピー
「......誰?」
「今はわからなくていいよ」
「名前は?」
「教えない。深雪。こんなに怪我をしてまで、霊感総合部に居るの⁇」
「うん。決めたことだから‼︎」
「そう。君が決めたことなら応援するよ」
「ありがとう」
「夢?」
「深雪!?」
「お母さん⁇」
「よかった。目を覚まして本当によかった‼︎」
「苗木さん」
「鈴木さん!?」
「苗木さんが、いえ、深雪さんが眠ってから今日で二ヶ月よ」
「え?今、二ヶ月って言った!?」
「えぇ。言ったわよ」
「嘘でしょ!?そんなに寝てたの!?」
「そうよ。でも、生きていたことが奇跡よ」
「えっ?」
「苗木さん⁇ちょっとよろしいでしょうか?」
「あっはい‼︎」
「タイミングよく居なくなってくれたわね」
「何かする気?」
「しないわ。そんなことよりも苗木さんの怪我は頭蓋骨が軽い割れていたみたいよ。それに右足の骨折、左足損傷、全身打撲みたいよ。それで生きているのが奇跡ね。」
「嘘......」
「貴方が寝ている間に右足の骨折は治ったみたいよ。よかったわね」
「全然嬉しくない‼︎」
夜
「はぁー。皆んな帰っちゃって、つまらない」
「死にたくない‼︎」
ビックッ
「何今の声?」
「助けてくれ‼︎」
「あああ‼︎」
「私には赤ちゃんが居るのよ⁇このまま死ぬなんて嫌よ‼︎」
「助けて‼︎」
「早く退院したい」
数日後
「うううん。うーーん‼︎」
「深雪‼︎頑張れ‼︎あと少し‼︎」
「んんーん‼︎」
ギュッ
「深雪‼︎凄いわ。最後まで出来たね」
「うん。ありがとう」
「退院の日取りは、一週間後になります。」
「はい」
「よかったわね」
「うん。(やっと解放させる‼︎あの地獄の日々はもう終わる‼︎)」
そして夜
「いやあああ‼︎死にたくない‼︎」
「来ないで‼︎」
「私の赤ちゃん‼︎」
「殺してやる‼︎」
「大丈夫。大丈夫。あと一週間の辛抱だから......」
「お、き、て、る⁇」
「なんでこっちに来るの!?」
「ね、て、る⁇」
「答えちゃダメ‼︎答えちゃダメ‼︎今は無視‼︎」
「こ、ろ、そ、う、か、な⁇」
「あっ。これ死んだかも?」
一週間後
げっそり
「み、深雪⁇どうしたの?大丈夫⁇」
「うん。なんか、どっと疲れたよ」
「そ、そう?お爺ちゃんの神社にお祓い行く‼︎」
「行かない‼︎行きたくない‼︎いやあああ‼︎」
「み、深雪⁇もう一回病院で診てもらう?」
「それもいや‼︎」
「苗木さん⁇大丈夫⁇」
「鈴木さん‼︎」
「わっ。どうしたのかしら⁇」
「鈴木さん‼︎後で話聞いてよ‼︎」
「いいわよ」
こうして、恐怖の病院生活が終わった。私は神社と病院がトラウマになった。しばらくは名前を聞くだけで悲鳴を上げてしまった‼︎
「深雪‼︎神社にお祓い行きましょ‼︎」
「いやあああ‼︎」
「じ、じゃあ、病院で診てもらいましょう⁇」
「それもいやあああ‼︎」
「みゆ姉さんどうしたの?」
「あ、ああ。美鶴、それがね。最近、神社と病院のキーワードを出すと......」
「いやあああ‼︎行きたくない‼︎聞きたくない‼︎もういやあああ‼︎」
「あんなふうになるのよ。どうしたらいいのかしら⁇」
「みゆ姉さん、楽しいんでない⁇」
「だって、こんな深雪見たいことなくて、面白いんだもん。ねぇ病院」
「いやあああ‼︎」
「......鬼」
この後もずっと母に例のキーワードを言われ続けた。
「いやあああああああ‼︎」
「......誰?」
「今はわからなくていいよ」
「名前は?」
「教えない。深雪。こんなに怪我をしてまで、霊感総合部に居るの⁇」
「うん。決めたことだから‼︎」
「そう。君が決めたことなら応援するよ」
「ありがとう」
「夢?」
「深雪!?」
「お母さん⁇」
「よかった。目を覚まして本当によかった‼︎」
「苗木さん」
「鈴木さん!?」
「苗木さんが、いえ、深雪さんが眠ってから今日で二ヶ月よ」
「え?今、二ヶ月って言った!?」
「えぇ。言ったわよ」
「嘘でしょ!?そんなに寝てたの!?」
「そうよ。でも、生きていたことが奇跡よ」
「えっ?」
「苗木さん⁇ちょっとよろしいでしょうか?」
「あっはい‼︎」
「タイミングよく居なくなってくれたわね」
「何かする気?」
「しないわ。そんなことよりも苗木さんの怪我は頭蓋骨が軽い割れていたみたいよ。それに右足の骨折、左足損傷、全身打撲みたいよ。それで生きているのが奇跡ね。」
「嘘......」
「貴方が寝ている間に右足の骨折は治ったみたいよ。よかったわね」
「全然嬉しくない‼︎」
夜
「はぁー。皆んな帰っちゃって、つまらない」
「死にたくない‼︎」
ビックッ
「何今の声?」
「助けてくれ‼︎」
「あああ‼︎」
「私には赤ちゃんが居るのよ⁇このまま死ぬなんて嫌よ‼︎」
「助けて‼︎」
「早く退院したい」
数日後
「うううん。うーーん‼︎」
「深雪‼︎頑張れ‼︎あと少し‼︎」
「んんーん‼︎」
ギュッ
「深雪‼︎凄いわ。最後まで出来たね」
「うん。ありがとう」
「退院の日取りは、一週間後になります。」
「はい」
「よかったわね」
「うん。(やっと解放させる‼︎あの地獄の日々はもう終わる‼︎)」
そして夜
「いやあああ‼︎死にたくない‼︎」
「来ないで‼︎」
「私の赤ちゃん‼︎」
「殺してやる‼︎」
「大丈夫。大丈夫。あと一週間の辛抱だから......」
「お、き、て、る⁇」
「なんでこっちに来るの!?」
「ね、て、る⁇」
「答えちゃダメ‼︎答えちゃダメ‼︎今は無視‼︎」
「こ、ろ、そ、う、か、な⁇」
「あっ。これ死んだかも?」
一週間後
げっそり
「み、深雪⁇どうしたの?大丈夫⁇」
「うん。なんか、どっと疲れたよ」
「そ、そう?お爺ちゃんの神社にお祓い行く‼︎」
「行かない‼︎行きたくない‼︎いやあああ‼︎」
「み、深雪⁇もう一回病院で診てもらう?」
「それもいや‼︎」
「苗木さん⁇大丈夫⁇」
「鈴木さん‼︎」
「わっ。どうしたのかしら⁇」
「鈴木さん‼︎後で話聞いてよ‼︎」
「いいわよ」
こうして、恐怖の病院生活が終わった。私は神社と病院がトラウマになった。しばらくは名前を聞くだけで悲鳴を上げてしまった‼︎
「深雪‼︎神社にお祓い行きましょ‼︎」
「いやあああ‼︎」
「じ、じゃあ、病院で診てもらいましょう⁇」
「それもいやあああ‼︎」
「みゆ姉さんどうしたの?」
「あ、ああ。美鶴、それがね。最近、神社と病院のキーワードを出すと......」
「いやあああ‼︎行きたくない‼︎聞きたくない‼︎もういやあああ‼︎」
「あんなふうになるのよ。どうしたらいいのかしら⁇」
「みゆ姉さん、楽しいんでない⁇」
「だって、こんな深雪見たいことなくて、面白いんだもん。ねぇ病院」
「いやあああ‼︎」
「......鬼」
この後もずっと母に例のキーワードを言われ続けた。
「いやあああああああ‼︎」
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