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霊感総合部
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グギッ
「いっ!」
「何してるの⁇」
「二回も転んだから、足が、足が痛い......」
「あー。どんまいっす‼︎」
「えっと、時間は深夜0時にね」
「はあ!?嘘でしょ!?お母さんに怒られる‼︎」
「安心しなさい。あの世界に行った時点で、私達の存在は一時的に消えているわ」
「全然嬉しくないし安心出来ないんだけど......」
「まあまあ。早く帰ろうっす‼︎苗木先輩は、俺が運ぶっす」
「当たり前じゃない。私が苗木さんを運ぶなんて冗談じゃないわ」
「鈴木さん。そんな言い方ないよ」
「何?文句あるの?」
「あるよ‼︎人を危険な目に合わせておきながら、その態度って、酷過ぎよ‼︎」
「何よ。私が助けなければ、貴方はとっくに死んでてもおかしくはないのよ?」
「そもそも、霊感総合部って何⁇なんで、私が入らないといけないの⁇意味わかない‼︎」
「言ったはずよ。死にたくなければ、私達の協力することねって、貴方はその条件を呑んだのよ。だから私達に協力する義務がある‼︎」
「あの時だけだと思ってたし、こんなの騙し打ちじゃん‼︎」
「そう。危険な幽霊の所に連れていきましょう。貴方の考えを無理矢理変えるわ」
「鈴木先輩‼︎苗木先輩‼︎落ち着いて欲しいっす‼︎冷静になりましょうっす‼︎」
「貴方は黙ってよ‼︎」
「貴方は黙りなさい‼︎」
「はいっす」
「私を危険な幽霊の所に連れて行く⁇出来るもんならやってみてよ‼︎どうせ出来ないよ‼︎」
「わかったわ」
ガシッ
「えっちょっと、痛い痛い‼︎引きずらないで‼︎皮膚が擦れる‼︎」
「最後の警告よ。死にたくなければ、私達に協力しなさい‼︎いいわね?」
「苗木先輩。悪いことは言わないっす。おとなしく従った方がいいっすよ。この人おっかないっすよ」
「そう。川咲君も死にたようね」
「すみませんっす‼︎もう言わないっす‼︎許して欲しいっす‼︎」
「まあ、いいわ。今すぐに選びなさい。死を選ぶか、私達の仲間になるか?選択肢はどちらかよ」
「私は、私は、ごめんなさい。少し時間をちょうだい。考える時間が欲しいの。お願い」
「はぁー。仕方ないわね。明日の部活の時間まで待ってあげる。それ以降は容赦しないわ」
「わかった」
次の日
「うーん。うーん。うーん」
「あれ。どうしたの?」
「さ、さあ?」
放課後
「退部届!?本当に辞めるの!?」
「はい。やりたい、部活が出来ましたから」
「なら、仕方ないか。君の活躍期待するよ」
「ありがとうございます。今までお世話になりました」
コンコン
「はい」
「失礼します」
「この地味子誰ですかー。先輩」
「決心がついたようね。改めて、ようこそ霊感総合部に。歓迎するわ」
「先輩ー。私の話聞いてましたか⁇」
「うるさい。黙りなさい」
「はーい」
「順を追って説明するわ。まず、部員は貴方を含めて、七人よ」
「七人も霊力があるんですね」
「えぇ。川咲君は知っているわね。今はここに居ないけど、彼は私達の中で二番目に強いわ」
「二番目⁇」
「一番は鈴木篤子先輩ですよー」
「そうなんだ」
「苗木さん。自己紹介しなさい」
「あ、うん。はじめまして、苗木深雪です。これからよろしくお願いします。」
ペコ
「よろしくね。僕は三年の江原紬だ。お互い頑張ろう」
「私は二年の桃凛桜ですー‼︎先輩は何カップですか?」
「は?」
「はぁー。こんなところでやめなさい」
「隙あり‼︎」
「えっ⁇わー‼︎ちょっ‼︎」
「おー。思っていたよりも大きい‼︎Dカップかな⁇」
「桃凛さん。違うわよ。Eカップよ‼︎」
「なんで知ってるの!?ちょっ、これダメ!やっ」
「おおおお‼︎」
「男子は後ろ向きなさい‼︎従えないならあそこに連れ行くわよ」
「は、はい‼︎」
ガラガラ
「遅くなってすみませんっす。ってわあっ‼︎」
「あっ。川咲じゃん!遅いよ」
「何やってるっす?」
「川咲君‼︎助けて‼︎」
ベリッ
「辞めるっすよ」
「チッ。つまらないよ」
「はぁー。貴方達、そういうことするのは、成人になってからよ」
「だからなんの話!?」
「ちなみに、私はGカップよ」
「なんの情報!?おかしいと思ってるの私だけ⁇」
「そんなことないっすよ。ってぶはっ!」
「え?えっ?え?川咲君!?何どうしたの?」
「自分の姿見なさい。」
「え?きゃあ‼︎やだ嘘‼︎見ないで‼︎」
「川咲、大丈夫?」
「......きゃああ‼︎血!血!ティッシュ‼︎止血‼︎」
「落ち着きなさい‼︎」
ゴンッ
「いてっ!」
こうして私は、楽しい楽しい⁇霊感総合部に入部することになった。私の恐怖はさらに増す。
「いっ!」
「何してるの⁇」
「二回も転んだから、足が、足が痛い......」
「あー。どんまいっす‼︎」
「えっと、時間は深夜0時にね」
「はあ!?嘘でしょ!?お母さんに怒られる‼︎」
「安心しなさい。あの世界に行った時点で、私達の存在は一時的に消えているわ」
「全然嬉しくないし安心出来ないんだけど......」
「まあまあ。早く帰ろうっす‼︎苗木先輩は、俺が運ぶっす」
「当たり前じゃない。私が苗木さんを運ぶなんて冗談じゃないわ」
「鈴木さん。そんな言い方ないよ」
「何?文句あるの?」
「あるよ‼︎人を危険な目に合わせておきながら、その態度って、酷過ぎよ‼︎」
「何よ。私が助けなければ、貴方はとっくに死んでてもおかしくはないのよ?」
「そもそも、霊感総合部って何⁇なんで、私が入らないといけないの⁇意味わかない‼︎」
「言ったはずよ。死にたくなければ、私達の協力することねって、貴方はその条件を呑んだのよ。だから私達に協力する義務がある‼︎」
「あの時だけだと思ってたし、こんなの騙し打ちじゃん‼︎」
「そう。危険な幽霊の所に連れていきましょう。貴方の考えを無理矢理変えるわ」
「鈴木先輩‼︎苗木先輩‼︎落ち着いて欲しいっす‼︎冷静になりましょうっす‼︎」
「貴方は黙ってよ‼︎」
「貴方は黙りなさい‼︎」
「はいっす」
「私を危険な幽霊の所に連れて行く⁇出来るもんならやってみてよ‼︎どうせ出来ないよ‼︎」
「わかったわ」
ガシッ
「えっちょっと、痛い痛い‼︎引きずらないで‼︎皮膚が擦れる‼︎」
「最後の警告よ。死にたくなければ、私達に協力しなさい‼︎いいわね?」
「苗木先輩。悪いことは言わないっす。おとなしく従った方がいいっすよ。この人おっかないっすよ」
「そう。川咲君も死にたようね」
「すみませんっす‼︎もう言わないっす‼︎許して欲しいっす‼︎」
「まあ、いいわ。今すぐに選びなさい。死を選ぶか、私達の仲間になるか?選択肢はどちらかよ」
「私は、私は、ごめんなさい。少し時間をちょうだい。考える時間が欲しいの。お願い」
「はぁー。仕方ないわね。明日の部活の時間まで待ってあげる。それ以降は容赦しないわ」
「わかった」
次の日
「うーん。うーん。うーん」
「あれ。どうしたの?」
「さ、さあ?」
放課後
「退部届!?本当に辞めるの!?」
「はい。やりたい、部活が出来ましたから」
「なら、仕方ないか。君の活躍期待するよ」
「ありがとうございます。今までお世話になりました」
コンコン
「はい」
「失礼します」
「この地味子誰ですかー。先輩」
「決心がついたようね。改めて、ようこそ霊感総合部に。歓迎するわ」
「先輩ー。私の話聞いてましたか⁇」
「うるさい。黙りなさい」
「はーい」
「順を追って説明するわ。まず、部員は貴方を含めて、七人よ」
「七人も霊力があるんですね」
「えぇ。川咲君は知っているわね。今はここに居ないけど、彼は私達の中で二番目に強いわ」
「二番目⁇」
「一番は鈴木篤子先輩ですよー」
「そうなんだ」
「苗木さん。自己紹介しなさい」
「あ、うん。はじめまして、苗木深雪です。これからよろしくお願いします。」
ペコ
「よろしくね。僕は三年の江原紬だ。お互い頑張ろう」
「私は二年の桃凛桜ですー‼︎先輩は何カップですか?」
「は?」
「はぁー。こんなところでやめなさい」
「隙あり‼︎」
「えっ⁇わー‼︎ちょっ‼︎」
「おー。思っていたよりも大きい‼︎Dカップかな⁇」
「桃凛さん。違うわよ。Eカップよ‼︎」
「なんで知ってるの!?ちょっ、これダメ!やっ」
「おおおお‼︎」
「男子は後ろ向きなさい‼︎従えないならあそこに連れ行くわよ」
「は、はい‼︎」
ガラガラ
「遅くなってすみませんっす。ってわあっ‼︎」
「あっ。川咲じゃん!遅いよ」
「何やってるっす?」
「川咲君‼︎助けて‼︎」
ベリッ
「辞めるっすよ」
「チッ。つまらないよ」
「はぁー。貴方達、そういうことするのは、成人になってからよ」
「だからなんの話!?」
「ちなみに、私はGカップよ」
「なんの情報!?おかしいと思ってるの私だけ⁇」
「そんなことないっすよ。ってぶはっ!」
「え?えっ?え?川咲君!?何どうしたの?」
「自分の姿見なさい。」
「え?きゃあ‼︎やだ嘘‼︎見ないで‼︎」
「川咲、大丈夫?」
「......きゃああ‼︎血!血!ティッシュ‼︎止血‼︎」
「落ち着きなさい‼︎」
ゴンッ
「いてっ!」
こうして私は、楽しい楽しい⁇霊感総合部に入部することになった。私の恐怖はさらに増す。
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