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始まりの鐘
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私の名前は苗木深雪、高校三年生だ。此処、私立天之川学園は、ずっと前に人が沢山死んだと言う噂が流れている。そう、この学園が立つ前の学校だ。前の学校の名前は私と同じ苗字の苗木原学校という名前だった。何故、そんな学校に通ってるかって⁇この町には学校がひとつしかないのだ。だから仕方なく通っているに過ぎない。そろそろお話に入ろう。今日は用事があり夕方まで学校に残っていたんだけど、急にトイレに行きたくなり、一番前の個室に入り、用を出して、出ようとしたその時、
「うぅ。シクシク。ヒックヒック。うぅ」
「女の人の泣く声⁇どうしたんだろう⁇」
そう思いながら、鍵に手を回そうとしたら、突然、
「ああああ‼︎」
ドンドンドンッドンドンッドンッドンッドンドンッドンドンドンッドンドンドンッドンドンッドンッドンドンッドンドンドンッドンンドンッドンッドンッドンドンッドンッドンッドンドンッ
「ひぃ‼︎」
何を言ってるのかはわからないけど、怒鳴りちらし、ある言葉だけは聞こえた。
「殺してよ‼︎......殺してよ‼︎......もう殺してよ‼︎......殺してよ‼︎......お願いだからもう殺してー‼︎」
「あ、あぁ......」
私は怖くて、声も出なくなり、どのぐらい経っただろうか⁇音も声もしなくなり辺りがシーンっと静まり返る。私はこっちの方が怖くて更に恐怖心が増すばかりだ。
「こ、此処を出なきゃ‼︎」
恐る恐る鍵を回し、何も考えずにただ、家まで走って帰った。ガチャ
「お帰りなさい。まぁ!どうしたの?顔真っ青よ!?」
「な、何でもないよ。お、お風呂は、入るね」
「わかったわ。何かあったら、いつでも言ってね」
「ありがとう」
私は服を脱ぎ捨てて、お風呂に入り湯船に浸かり、今日の起きたことを考えていた。ふと、天井を見るとそこには
「ねぇ?私を殺してよ‼︎」
「い、いやああ!?」
「深雪‼︎此処で寝たら風邪引くわよ」
「はっ。な、なんだ。夢......か」
「どうしたの?」
「お母さん。あれ、見える⁇」
「⁇何もないけど、どうしたの⁇」
「な、何でもないよ」
首が折れた男の子が脱衣所の隅に立っていた。
「私、卒業出来るのかな?」
「深雪⁇」
「私、寝るね。おやすみなさい!」
「ご飯は⁇」
「要らないよ‼︎」
「冗談じゃない!ご飯なんて食べたら、絶対に吐く‼︎もう寝よ!」
布団に入り震えながら朝方ようやく眠ることが出来た。
「おはよう」
「お、おはよう」
「どうだの!?苗木さん!目のクマ凄いよ‼︎」
「昨日寝れなくて......」
「何々⁇アニメでも見たの⁇」
「そんな所かな」
「苗木さん」
「え、あっ。おはよう、鈴木さん」
「苗木さん。ちょっと聞きたいんだけど、昨日、殺してよって声聞こえた?」
私はその言葉を聞いた瞬間背筋が凍るような感覚になった。
「き、聞いてないよ。何で?」
「そう。ならいいけど。気をつけてね。此処にはやばいのが沢山いるから。遅くまで残らないことね」
「う、うん。忠告ありがとう」
「これは忠告じゃないわ、脅しよ」
「え?」
こうして、私の平和な日常から恐怖の日常へ変わったのであった。
「うぅ。シクシク。ヒックヒック。うぅ」
「女の人の泣く声⁇どうしたんだろう⁇」
そう思いながら、鍵に手を回そうとしたら、突然、
「ああああ‼︎」
ドンドンドンッドンドンッドンッドンッドンドンッドンドンドンッドンドンドンッドンドンッドンッドンドンッドンドンドンッドンンドンッドンッドンッドンドンッドンッドンッドンドンッ
「ひぃ‼︎」
何を言ってるのかはわからないけど、怒鳴りちらし、ある言葉だけは聞こえた。
「殺してよ‼︎......殺してよ‼︎......もう殺してよ‼︎......殺してよ‼︎......お願いだからもう殺してー‼︎」
「あ、あぁ......」
私は怖くて、声も出なくなり、どのぐらい経っただろうか⁇音も声もしなくなり辺りがシーンっと静まり返る。私はこっちの方が怖くて更に恐怖心が増すばかりだ。
「こ、此処を出なきゃ‼︎」
恐る恐る鍵を回し、何も考えずにただ、家まで走って帰った。ガチャ
「お帰りなさい。まぁ!どうしたの?顔真っ青よ!?」
「な、何でもないよ。お、お風呂は、入るね」
「わかったわ。何かあったら、いつでも言ってね」
「ありがとう」
私は服を脱ぎ捨てて、お風呂に入り湯船に浸かり、今日の起きたことを考えていた。ふと、天井を見るとそこには
「ねぇ?私を殺してよ‼︎」
「い、いやああ!?」
「深雪‼︎此処で寝たら風邪引くわよ」
「はっ。な、なんだ。夢......か」
「どうしたの?」
「お母さん。あれ、見える⁇」
「⁇何もないけど、どうしたの⁇」
「な、何でもないよ」
首が折れた男の子が脱衣所の隅に立っていた。
「私、卒業出来るのかな?」
「深雪⁇」
「私、寝るね。おやすみなさい!」
「ご飯は⁇」
「要らないよ‼︎」
「冗談じゃない!ご飯なんて食べたら、絶対に吐く‼︎もう寝よ!」
布団に入り震えながら朝方ようやく眠ることが出来た。
「おはよう」
「お、おはよう」
「どうだの!?苗木さん!目のクマ凄いよ‼︎」
「昨日寝れなくて......」
「何々⁇アニメでも見たの⁇」
「そんな所かな」
「苗木さん」
「え、あっ。おはよう、鈴木さん」
「苗木さん。ちょっと聞きたいんだけど、昨日、殺してよって声聞こえた?」
私はその言葉を聞いた瞬間背筋が凍るような感覚になった。
「き、聞いてないよ。何で?」
「そう。ならいいけど。気をつけてね。此処にはやばいのが沢山いるから。遅くまで残らないことね」
「う、うん。忠告ありがとう」
「これは忠告じゃないわ、脅しよ」
「え?」
こうして、私の平和な日常から恐怖の日常へ変わったのであった。
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