レインボーアーク

上野佐栁

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月美の居ない世界

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 「......うっ。はっ!?此処は教室ですか⁇そうでした‼︎月美は‼︎」
 「あっ。やっと起きた。おはよう」
 「皆さん!?月美何処ですか!?」
 「月美⁇誰それ⁇」
 「友希の新しい友達⁇」
 「えっ⁇何言っているんです⁇月美は、月乃の双子の妹じゃないですか‼︎」
 「私の妹⁇何言ってるの?私に妹なんて居ないよ」
 「えっ。(どういうことですか⁇それにこの世界何にがおかしいです。)」
 「変な友希」
 「うっ‼︎」
 「友希大丈夫‼︎」
 「はい。そういうことですか。月美が居ない世界と居る世界、レインボーアークの使者に無理矢理偽物の記憶をねじ込むとこうなるんですね」
 「さっきから一人でぶつぶつ言ってるけど大丈夫⁇」
 「はい。ですが、早めに此処から出た方がいいですね」
 「友希さっきからなんの話をているの?」
 「早くカフェ行こうなんだね‼︎」
 「ろろはコーヒーに挑戦したい‼︎」
 「パンバラも挑戦する‼︎」
 「二人とも飲めるの?リップは飲めるよ」
 「やってみないとわかないよ‼︎」
 「そうだよ‼︎」
 「ろろも、リップも、月美のことを忘れているようですね。スイーツウォッチがありません。どうしたらいいんですか」
 「友希深刻そうな顔してる。本当に大丈夫なの?」
 「......」
 その頃、月美は
 「皆んなを何処にやったの‼︎」
 「月美が居ない世界よ」
 「私が居ない世界⁇」
 「えぇ。もうすぐでこの世界も崩壊する。貴方がスイーツクイーンになることはないわ‼︎残念だったわね‼︎」
 「......ない」
 「えっ?なんて?」
 「私は絶対に諦めない‼︎」
 「!?どうして⁇どうしてそんな顔ができるの?なんで生き生きとしているのよ?意味わからない‼︎」
 「諦めなければ、奇跡は起きるよ‼︎何度も起きたんだもん‼︎月乃達は絶対に私を忘れたりしない‼︎」
 「どうかしらね⁇貴方の事はもう忘れていると思うわよ」
 「それでも、友希は忘れない‼︎」
 「は?レインボーアークの使者なんか信頼しているの?笑わせるわ‼︎ふざけたこと言ってないで、混沌ともう一度契約しなさい‼︎」
 「絶対にいや‼︎私はリアムーンとして、アイドルとして、ルミ貴方に歌を歌うわ‼︎曲は太陽の奇跡‼︎」
 「どうぞご勝手に‼︎」
 「燃え上がる太陽みたいに心を燃やせ‼︎どんな暗闇でも、必ず照らしてくれる太陽。熱く燃える太陽は、どんな時でも私を温めてくれた。だから私も太陽みたいに皆んなを照らしたい。太陽は眩しいぐらい輝いている。奇跡の色。hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey」
 「......っ‼︎この歌声は、月美です‼︎月美は諦めていません‼︎ですから私も諦めません‼︎」
 「友希‼︎」
 「スノー‼︎」
 「やっと抜け出せた。はいスイーツウォッチ‼︎」
 「ありがとうございます‼︎」
 「曇り隠れても、輝きは失われない。どんなピンチでも太陽は熱く、熱く燃え上がる。正直な所に大地を空を人間をいつだって照らしてくれる。太陽だから」
 「チャンス」
 「わぁー」
 「レインボーアークの世界を通って私だけのステージに行くよ」
 「この扉の先に私だけのレインボーステージがあるよ」
 「私も皆んなの道しるべになる。夢の先には必ず太陽が待っているから。hey hey hey hey hey hey hey hey  hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey」
 「皆さん‼︎」
 「友希どうしたの?血相変えて⁇」
 「思い出してください‼︎私達のアイドルとしての思い出をです‼︎」
 「歌声⁇知っている声。思い出せない‼︎
(闇を切り裂く太陽は人の心を燃やせ‼︎)」
 「杉川さん。......ラリア。
(どんな暗黒でも、必ず太陽は照らしてくれる。熱く燃え上がるように。)」
 「月美。月美‼︎ラリア、皆んな、月美は私達の友達‼︎
(人は一人では生きていけないけど、太陽は変わらずに私達を照らしてくれる。)」
 「そうだよ‼︎思い出した‼︎早く、月美のことに行かなきゃっ‼︎
(夢の先には必ず太陽が待っているから。)
 「hey hey hey hey hey hey hey hey  hey hey hey hey hey hey hey hey hey hey」
 「レインボーステージ大成功ー」
 「だね‼︎」
 「忘れていたなんて、情けないですわ‼︎大切な友達はもう忘れないですわ‼︎」
 「どうやって此処から出るの⁇」
 「これですよ」
 「スイーツウォッチ‼︎」
 「早く行こう‼︎」
 「レインボーアークゲートオープン‼︎」
 「そんな馬鹿な。」
 「なんで?どうして⁇月美のことは綺麗さっぱり忘れているはずなのに、なんで思い出せたの⁇月美何をしたの?」
 「私は特に何もしてないよ‼︎奇跡のライブをしただけよ‼︎」
 「それにそのコーデ。太陽のコーデ。スイーツクイーンとついになるもう一つのコーデ」
 「私達の想いは、ルルミナや、混沌なんかに消せるわけありません‼︎」
 「月美‼︎」
 ギュッ
 「月乃‼︎ラリア‼︎よかった。二人とも無事で本当によかった‼︎」
 「ルルミナ‼︎これが最後のチャンスです。今すぐに、混沌との契約を切るか、私達の敵のままでいるからどちらかです‼︎」
 「私は......」
 「ルミ‼︎あの時、私にデザインの楽しさを教えてくれたお姉さんだよね?」
 「覚えていたの?」
 「初めて会った時から、なんとなく会ったことがあるなって思ってたの。でもやっとわかった。いつまでも変わらない。私の最初の友達‼︎」
 「月美。私を許してくれるの?」
 「当たり前だよ。私の夢を教えてくれた大切な友達だから‼︎」
 「私は、月美のマイマネージャーで居たい‼︎」
 「それが、ルルミナの答えですね。契約を強制的に解除しますね」
 「そんな馬鹿な‼︎完全に狂ったはずなのに、正気を取り戻しただと⁇なんなんだ。あの小娘は‼︎」
 「あとは、混沌だけ」
 「もう一度、奇跡のライブをしよう‼︎」
 「うん‼︎」
 「ですわ‼︎」
 「だね‼︎」
 「あぁ」
 「はい‼︎」
 「あの世界に行けば、追って来られないはずだ‼︎」
 「逃げた!」
 「無の空間に行ったみたいです」
 「無の空間。あそこだと、レインボーステージは出来ない」
 「大丈夫‼︎奇跡は起きる‼︎皆んなの力で起こすの‼︎」
 「流石、月美ですね。ルルミナ行きますよ‼︎」
 「本当は連れて行きたくないけど、月美が望むならやるわ‼︎」
 「レインボーアーク無の空間ゲートオープン‼︎」
 
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