レインボーアーク

赤点回避

　期末試験の時期になりそれぞれの勉強をして期末試験当日を迎えた。
　「まあー。不正をするなよ。頑張れー。先生は寝る」
　「やる気なさすぎだろ」
　っとここにいる全員が思った。一日目は理科、数学、社会で二日目は国語、英語、になる。そしてテスト返却日
　「やっほー二人ともテストどうだった？」
　「私は全教科百点でした」
　「月美凄いじゃん‼︎学年一位じゃん！」
　「ありがとうございます」
　「月乃は？」
　「......」
　「⁇月乃⁇」
　「これ以上聞かないであげてください。」
　「そういうラリアはテスト何点だったの？」
　「私は普通だったなー。ちょうど真ん中ぐらいかな？」
　「うっ‼︎」
　「じ、じゃあレインボーアークに行こう」
　「月乃待って。貴方は今日から勉強ですよ」
　「つ、月美......やだ！」
　「自分の置かれた状況わかっているんですか？理科十四点数学一点社会十点国語二十五点英語0点って相当やばいですよ？」
　「うっ。なんで覚えてるのよ！」
　「一回見れば普通覚えますよね？」
　「月美の記憶能力凄すぎ‼︎」
　「てか月乃この点数を取るのはある意味天才かもね」
　「やめて‼︎同情とかいらないから何も言わないでー‼︎」
　「赤点は回避しないと月乃の大切にしている漫画、ゲーム、DVD、他にも色々全部捨てますよ？」
　「そ、それはダメ！やる。やるから捨てないでー！」
　こうして月乃の赤点回避対策をして補習当日になった。
　「月乃大丈夫かな？」
　「多分大丈夫だと思います。ちょっと裏技を使ったので多分きっと赤点回避できると思います」
　「う、裏技って何？」
　「杉川さん世の中には知らない方が良いこともありますよね？」
　「は、はい」
　数時間後
　「月美ー。ラリアー。赤点回避できたよー！」
　「月乃おめでとう」
　「おめでとうございます。ではなんでだったか見せてください」
　「わ、わかったよ」
　「えっと理科八十二点数学六十二点社会七十九点国語九十七点英語六十一点まあ合格ラインですね。月乃よく頑張りました。でも次に赤点なんて取ったらわかってますよね？」
　「わ、わかった。次からちゃんとする」
　「何があったんだろう？」
　この時ラリアは絶対に月美が何かを脅して勉強をさせたと思ったが実際は月乃は月美から逃げる事ができなくて渋々勉強をしたのであった。
　「明日休みだし今度こそレインボーアークに行かない？」
　「良いね」
　「赤点は回避できたので行きましょう。でも無理はダメですからね」
　「はーい」
　次の日
　レインボーアークに着いた途端
　「今から貴方達には映画に出てもらいます」
　「え？」
　「は？」
　「はい？」
　「あの今なんて？」
　「映画に出てもらいます」
　「え、えええええええええええええ！？」
　「そのぐらいで驚くなんてまだまだですわね」
　「げっ。この声はローズ」
　「では早速台本を読ませて貰いますわ。ってなんですかこれ？何も書かれていませんわよ？」
　「それは当然。あっ。私は監督の和佐高梨です。よろしく」
　「よろしくお願いします。じゃあなくてなんで何も書かれていなんですの？」
　「もちろん。アドリブでお願いします」
　「アドリブーー！？」
　この人は本当に監督なのか怪しくなってきた。月美の不安がどんどん深まるのであった。