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転生したら森の主人になりました4

転生したら森の主人になりました終わりゆく戦いその4

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 「ラフォーレが死ぬ?」
 「そうだと思うわ」
 「ナイトメアの力は強力だけど死をもたらす力でもあるんだ」
 「女神ですら耐え切れんかったんだ。ラフォーレが耐えられるわけなかろう」
 「でもラフォーレって女神様の血を受け継いで居るのよね⁇」
 「そうだとしても彼奴にそれほどまでの力をコントロールできるわけないだろ?」
 「それはそうだけど......」
 「ラフォーレが死ぬわけないだろうがよ!」
 「フィードバック君。気持ちはわかるわ。でも可能性が高いのよ」
 「考えたくなねぇがな」
 「最悪の場合に備えて覚悟しておいて方がいいわよ」
 「......」
 「ナイトメアの力だと?俺がそんな力に屈するとでも?」
 「そうは思ってないよ」
 「じゃあ何だ?俺がお前に負けるとでも言いたいのか?」
 「そうだよ」
 「は?」
 「貴方は私に勝てない。なぜなら殺すことが出来ないから」
 「言ってくれるじゃないか」
 「さぁ、かかって来なさい」
 「お言葉に甘えて」
 「まずいかもしれん」
 「タロット?」
 「ナイトメアの力は命を削るのだけど、もうひとつあるのよ」
 「もうひとつ⁇」
 「えぇ。人格が変わってしまうのよ」
 「......っ!?」
 「ナイトメアに浸食させればもうラフォーレは元には戻らないだろうな」
 「そんなことさせるかよ!」
 「フィードバック‼︎」
 「今は行ってはならんぞ」
 「なんでだよ‼︎」
 「ラフォーレが倒す対象は今はあいつだけ。でもそこにフィードバックが行ったらラフォーレの倒す対象にフィードバックも含まれるのよ」
 「......」
 「なにも出来ないんですか?僕達は姉さんを止める術はないんですか?」
 「ないことはないのよ」
 「何だ!」
 「奥底に眠る強い想いかしら?そういうのを引き出せば、ラフォーレはきっと......」
 最後まで言わなかった。いや言えなかったのか?わからない。
 「ぐはっ!」
 「どうしたの?もう終わりなの?」
 「く、くそ......が!」
 「なーんだ。つまらない。もういいよ。死んで?」
 「ラフォーレ‼︎」
 「ラフォーレちゃん!」
 「菜摘やめてー‼︎」
 「姉さん!」
 「私達の声が聞こえないの?」
 「駄目!?」
 「さようなら」
 ギュッ
 「駄目よ」
 まただ。この声は私の......。
 「ナイトメアの力に頼りすぎないで......貴方なら止められるわ。だから菜摘の人生をお父さんなんかに棒に振る必要はないわ」
 「......お母さん」
 ニコッ
 「大丈夫よ。菜摘なら出来るわ」
 「な、何故お前が此処に居るんだ‼︎」
 「なんか居るのか?」
 「確かに居るな。珍しいやつだ。霊体だけの死者は初めてだ」
 「は?どういうこと⁇」
 「えーとねぇ、私も元死者だからわかる気がするけど......うーん。皆んなが普段戦っている死者はゾンビ?みたいな感じかなぁ?霊体だけの死者は本物の幽霊だよ」
 「そうなのか?」
 「うん。元死者だから薄っすらと見えるよ」
 「頑張って......あともう少しよ。大丈夫。大丈夫だから......」
 「......っ!」
 「ラフォーレ!」
 「......フィードバック」
 「俺達も戦うぞ」
 「ありがとう」
 ナイトメアだけの力じゃ、さっきみたいになる。だったら全部合わせればいいのでは?
 「これは......今度こそ死ぬかもしれないわね」
 「は?なんか言ったか?」
 「ううん。何でもないよ」
 「正気に戻ったって、俺を倒すことは出来ない‼︎」
 「そうかもね」
 「ラフォーレ!?」
 「でもタロットだけは返してもらうわ!」
 「は?どうやって⁇」
 カチン
 「なっ!?」
 「聖なる指輪の力!?」
 「何度も言ったけど......負けられないの‼︎」
 「クソアマが!」
 「もうこんな戦いは終わらそう」
 「ラフォーレ.ア.ウッド‼︎」
 次に続く

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