129 / 139
転生したら森の主人になりました4
転生したら森の主人になりました終わりゆく戦いその1
しおりを挟む
「私は貴方を救わない」
「は?何言って......」
「出来れば貴方の心だけは救いたかった。でも今の話を聞いて気が変わった。今から全力で貴方をぶっ倒す!」
「言ってくれるじゃない。あんたは知らないでしょうが、私の力相当つよー......ぐはっ!?」
私は最後まで話を聞かずにタロットの妹の腹を切り裂いた。
「ガハッ!はぁーはぁー......ぐっ!」
「ごめんね。ううん。違うね。貴方に謝罪する必要はない」
「な、なん......なの......よ」
「ずっと思ってた。今までの戦いで本気で戦って居たのかなぁって......でも今は本気で戦っているって思うから。それだけは感謝するよ」
「い、いら......ない......か、感謝ね。ぐっ!」
空から落ちてない。まだ戦う気力は残っているみたいだ。私は甘い。いつも敵に情けをかけてしまう。いつもそうだ。タイガには敵に情けは必要ないって言うくせに自分は......。
「あ、あん......たな......んか蹴散......ら......して......」
「もういい」
「タロット?」
「あ、兄様⁇」
「お前に本当の真実を教えてやるよ」
「ほ、本当......の......真実?」
「ああ。お前を殺したのは俺だ」
「はあ!?タロット!?」
「いやいやいやいやいやいやいや!?待て待て待て待て!俺は知らんぞ。まじで、こいつを殺した覚えないぞ」
「......」
じゃあ別の世界のタロットは血は繋がってなくても自分の妹を殺したってこと?
「あ、兄様⁇う、嘘だ......よね?嘘......って言って......よ」
「俺はお前を妹なんて思ってないからな」
「......っ!?」
「あの時は快感だったな」
「......あれ?」
「ラフォーレ?どうした?」
「う、ううん。今は何でもない」
気のせいだろうか?一瞬タロットの力とは別の力を感じた?
「お前の泣き叫ぶ声や大声でみっともなく命乞いをするお前を見るのは......」
「あ、ああ......あああ......」
この言葉を失いそのまま崩れ落ちてしまったタロットの妹。
「やっぱり......」
「私?どうしたの?さっきから......」
「貴方誰なの?」
「......え」
「は?」
「へっ?」
「貴方はタロットだけど、タロットじゃない。誰なの⁇」
「ラフォーレ?何言ってるんだ?」
「ぷっ!」
「タロット?」
「ぷあははは‼︎流石だな⁇ラフォーレ.ア.ウッド。この俺の正体に気付くとは流石は俺の娘だ」
「......え?」
「俺だよ。お前の父親だ」
「嘘だ‼︎」
「別の世界での俺は死の番人ではない。世界のことわりを元に戻るだの役割さ」
「世界のことわり⁇」
「ああ。お前は世界のことわりをひっくり返した。どう転んでも死ぬ運命のお前はそれをことごとく破り捨てて来た。だからこうして殺しに来たんだよ」
「じゃあタロットは?タロットはどうなったの?」
「どうなった?そんなの取り込んだに決まっているだろ?此処の世界のタロットも取り込むつもりだ」
「......っ‼︎」
「俺はどんな理由があろうともことわりをひっくり返す奴は嫌いだ」
ああ。忘れて居た。私の父親は世間体を気にする人だった。だからこの世界のことわりを元に戻そうとしているのだ。
「でも此処のお父さんは私を認めてくれた」
「この世界の俺はおかしい。だから始末した」
「は?始末した?」
「ああそうだ。あんな甘ったれたのやつに成り下がりやがって......」
「貴方が本当の父親だとしても私は全力で貴方を止める!」
「ほぉう?お前如きが俺に勝てるなどと思われていることに腹が立つ」
「タロットを本当に取り込んだとしたら許せない」
「お前は誰かのためだけに動く機会人形みたいだな」
「は?」
何を言っているの?
「自分の意志では動けない。自分で行動するのが怖い。だからこうして、仲間が動くのを待っている。だからお前は誰も救えないだよ」
自分の意志⁇そういえば、自分で動いたことあったかなぁ?いやある。一度だけある。皆んなを助けたい。皆んなとまた会いたいって強く願ったことがある。アワーが作り出したら偽物の世界。そこでは私は自分の意志で動いて居た。
「悪いけど負けられないの」
「は?何言っているんだ⁇負けられない⁇お前は負ける運命さ」
「もし私が死ぬ運命だとしたならその運命を運命返ししてやるんだから!」
「意味がわからない」
「これは私の意志!私自身で、私が決めたことでお父さん貴方を......殺します」
胸が張り裂けそうだ。実の親を殺すっと決めるのはきつい。だからせめて、苦しまないように殺す。そう決めたのであった。
次に続く
「は?何言って......」
「出来れば貴方の心だけは救いたかった。でも今の話を聞いて気が変わった。今から全力で貴方をぶっ倒す!」
「言ってくれるじゃない。あんたは知らないでしょうが、私の力相当つよー......ぐはっ!?」
私は最後まで話を聞かずにタロットの妹の腹を切り裂いた。
「ガハッ!はぁーはぁー......ぐっ!」
「ごめんね。ううん。違うね。貴方に謝罪する必要はない」
「な、なん......なの......よ」
「ずっと思ってた。今までの戦いで本気で戦って居たのかなぁって......でも今は本気で戦っているって思うから。それだけは感謝するよ」
「い、いら......ない......か、感謝ね。ぐっ!」
空から落ちてない。まだ戦う気力は残っているみたいだ。私は甘い。いつも敵に情けをかけてしまう。いつもそうだ。タイガには敵に情けは必要ないって言うくせに自分は......。
「あ、あん......たな......んか蹴散......ら......して......」
「もういい」
「タロット?」
「あ、兄様⁇」
「お前に本当の真実を教えてやるよ」
「ほ、本当......の......真実?」
「ああ。お前を殺したのは俺だ」
「はあ!?タロット!?」
「いやいやいやいやいやいやいや!?待て待て待て待て!俺は知らんぞ。まじで、こいつを殺した覚えないぞ」
「......」
じゃあ別の世界のタロットは血は繋がってなくても自分の妹を殺したってこと?
「あ、兄様⁇う、嘘だ......よね?嘘......って言って......よ」
「俺はお前を妹なんて思ってないからな」
「......っ!?」
「あの時は快感だったな」
「......あれ?」
「ラフォーレ?どうした?」
「う、ううん。今は何でもない」
気のせいだろうか?一瞬タロットの力とは別の力を感じた?
「お前の泣き叫ぶ声や大声でみっともなく命乞いをするお前を見るのは......」
「あ、ああ......あああ......」
この言葉を失いそのまま崩れ落ちてしまったタロットの妹。
「やっぱり......」
「私?どうしたの?さっきから......」
「貴方誰なの?」
「......え」
「は?」
「へっ?」
「貴方はタロットだけど、タロットじゃない。誰なの⁇」
「ラフォーレ?何言ってるんだ?」
「ぷっ!」
「タロット?」
「ぷあははは‼︎流石だな⁇ラフォーレ.ア.ウッド。この俺の正体に気付くとは流石は俺の娘だ」
「......え?」
「俺だよ。お前の父親だ」
「嘘だ‼︎」
「別の世界での俺は死の番人ではない。世界のことわりを元に戻るだの役割さ」
「世界のことわり⁇」
「ああ。お前は世界のことわりをひっくり返した。どう転んでも死ぬ運命のお前はそれをことごとく破り捨てて来た。だからこうして殺しに来たんだよ」
「じゃあタロットは?タロットはどうなったの?」
「どうなった?そんなの取り込んだに決まっているだろ?此処の世界のタロットも取り込むつもりだ」
「......っ‼︎」
「俺はどんな理由があろうともことわりをひっくり返す奴は嫌いだ」
ああ。忘れて居た。私の父親は世間体を気にする人だった。だからこの世界のことわりを元に戻そうとしているのだ。
「でも此処のお父さんは私を認めてくれた」
「この世界の俺はおかしい。だから始末した」
「は?始末した?」
「ああそうだ。あんな甘ったれたのやつに成り下がりやがって......」
「貴方が本当の父親だとしても私は全力で貴方を止める!」
「ほぉう?お前如きが俺に勝てるなどと思われていることに腹が立つ」
「タロットを本当に取り込んだとしたら許せない」
「お前は誰かのためだけに動く機会人形みたいだな」
「は?」
何を言っているの?
「自分の意志では動けない。自分で行動するのが怖い。だからこうして、仲間が動くのを待っている。だからお前は誰も救えないだよ」
自分の意志⁇そういえば、自分で動いたことあったかなぁ?いやある。一度だけある。皆んなを助けたい。皆んなとまた会いたいって強く願ったことがある。アワーが作り出したら偽物の世界。そこでは私は自分の意志で動いて居た。
「悪いけど負けられないの」
「は?何言っているんだ⁇負けられない⁇お前は負ける運命さ」
「もし私が死ぬ運命だとしたならその運命を運命返ししてやるんだから!」
「意味がわからない」
「これは私の意志!私自身で、私が決めたことでお父さん貴方を......殺します」
胸が張り裂けそうだ。実の親を殺すっと決めるのはきつい。だからせめて、苦しまないように殺す。そう決めたのであった。
次に続く
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
他力本願のアラサーテイマー ~モフモフやぷにぷにと一緒なら、ダークファンタジーも怖くない!~
雑木林
ファンタジー
地面に頭をぶつけた拍子に、私は前世の記憶を取り戻した。
それは、他力本願をモットーに生きていた、アラサー女の記憶だ。
現状を確認してみると、今世の私が生きているのはファンタジーな世界で、自分の身体は六歳の幼女だと判明。
しかも、社会的地位が不安定な孤児だった。
更に悪いことは重なり、今世の私には『他者への攻撃不可』という、厄介な呪いがかけられている。
人を襲う魔物、凶悪な犯罪者、国家間の戦争──様々な暴力が渦巻く異世界で、か弱い私は生きていけるのか……!?
幸いにも、魔物使いの才能があったから、そこに活路を見出したけど……私って、生まれ変わっても他力本願がモットーみたい。
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
転生特典:錬金術師スキルを習得しました!
Lunaire
ファンタジー
ブラック企業で働く平凡なサラリーマン・佐藤優馬は、ある日突然異世界に転生する。
目を覚ますと、そこは見知らぬ森の中。彼に与えられたのは、「錬金術師」としてのスキルと、手持ちのレシピブック。
素材を組み合わせてアイテムを作る能力を持った優馬は、錬金術を駆使して日々の生活を切り開いていく。
そんな彼のもとに集まったのは、精霊の力を持つエルフの少女・リリア、白くフワフワの毛並みを持つ精霊獣・コハク。彼らは王都を拠点にしながら、異世界に潜む脅威と向き合い、冒険と日常を繰り返す。
精霊の力を狙う謎の勢力、そして自然に異変をもたらす黒い霧の存在――。異世界の危機に立ち向かう中で、仲間との絆と友情を深めていく優馬たちは、過酷な試練を乗り越え、少しずつ成長していく。
彼らの日々は、精霊と対話し、魔物と戦う激しい冒険ばかりではない。旅の合間には、仲間と共に料理を楽しんだり、王都の市場を散策して珍しい食材を見つけたりと、ほのぼのとした時間も大切にしている。美味しいご飯を囲むひととき、精霊たちと心を通わせる瞬間――その一つ一つが、彼らの力の源になる。
錬金術と精霊魔法が織りなす異世界冒険ファンタジー。戦いと日常が交錯する物語の中で、優馬たちはどんな未来を掴むのか。
他作品の詳細はこちら:
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした
せんせい
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる