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第9話 心理戦の幕開け②
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陣野は自分の席に座ると、ドカッと椅子に深く座り、机の上に足を投げ出して座った。周りの生徒達は完全に引いている。
何度か鳴海先生が注意をすると、彼はやがて不本意そうに足をおろした。
「じゃあ連絡は以上! あっ、今週末にはロングホームルームで男女一人ずつ委員長を決めるから、立候補したい人は考えといてね」
そう言うと鳴海先生は教室を出ていった。
なんとなく、前の席に座る相羽さんの背中がしゅんとしているように見えた。
俺はカバンの中から銀の包装紙の包みを取り出すと、それでツンツンと彼女の肩をつついた。
「五十嵐くん……?」
「チョコ、苦手じゃないか?」
今朝、アパートを出る前に叔母の部屋に顔を出したら彼女がくれたものだ。
「うん……ありがと。さっきも助けてくれてありがとね」
相羽さんが言っているのは、俺が机を吹き飛ばしたことだろう。
「ふふっ、純二くん優しー」
「別に……もらい物をしたが俺は甘いものがあまり得意じゃないってだけだ。相羽さんが食べてくれたら俺も助かる」
後ろで海原さんがニヤニヤと笑みを浮かべているので、適当に言い訳を作って俺もひとつチョコを口に放り込んだ。……うまい。
「――てかさ……さっきの机の軌道、狙ってやったの?」
と、またしても海原さんは急に声のトーンを落として耳元で俺だけに聞こえるように囁いて来る。
昨日と同様、背筋がゾクッとするのを感じた。
「2つの机が衝突した後、綺麗に誰にもぶつからない方向に飛んで行った気がするんだけど」
「まさか……とっさに蹴飛ばしたら偶然うまく行っただけだ」
沈黙が流れる……やがて海原さんはまたいつもの声のトーンにもどって「だよねー」と無邪気に微笑んだ。
そしていつものように他愛のない会話を始める。
「週末は委員長決めかー。なんとなく、賀藤くんと凪川さんって感じがするなー」
海原さんが言うように、俺もそうなるだろうと踏んでいた。……このままならば。
だが、果たしてそれでいいのだろうか。
俺は考える。
このまま賀藤を中心とした陽キャグループが中心となって1年が進んでいくのはどうかと思う。
むろんクラスメイトの大半には、さっきのはちょっとした事故で、賀藤はそれを叱って被害を受けた相羽さんにも気を配るような優しい人間として映っていることだろう。
ただ、俺は彼の笑みには作り物めいたものを感じた。今まで人の顔色を伺い過ぎてきたからか、そう言った雰囲気を俺は表情から読み取ってしまうくせがある。そしてその直感は大抵当たる。
親睦会に参加せず、どちらかというとクラスに溶け込んでいない相羽さんは賀藤がクラスの中心となった場合、比較的クラスが居心地の悪いものとなってしまうのではないか。
海原さんは……まぁどう転んでも上手くやりそうな気がするけど。
それに、俺としても彼らが中心となったクラスで1年間過ごすと言うのは心地のいいものじゃない。
……少しだけ仕組んでおくか。
もちろん自分が目立つようなことは絶対にしない。平穏な高校生活を送ることが俺の目標なのだから。
「むぐ……五十嵐くんどこか行くの?」
俺が立ち上がると、チョコを夢中でもごもごと頬張っていた相羽さんが問いかけてくる。
「あぁ、ちょっとウーロン茶買ってくる。やっぱり朝から甘いものは胸焼けがする」
自動販売機に行くことを口実に教室を出ると、俺はポケットからスマートフォンを取り出した。
そしてメッセージアプリを開くと、ある人物に連絡を入れた。
◇
それから数日後――
「はいは~い! それじゃあ今から委員長を決めま~す。まずは女子から! 立候補したい人はいるかな~?」
学級委員決めのときがきた。俺、賀藤 勝司は愉悦に浸っていた。ふっ、委員長は俺と愛衣で決まりだな。
この1週間で作りあげてきた好感度が俺を裏切るわけがない。もうこのクラスは支配したも同然だ。
「は~い! それじゃあ女子の立候補者は凪川さんと海原さんね。いいね? 締め切るよ?」
心春が立候補して来た……?
まぁ、予想外だが多数決になれば選ばれるのは愛衣だろ。こいつはすでにこのクラスの女子の中心となってる。
「それじゃあ紙を配るから、書けた人からこのボックスの中に入れてね! どっちが選ばれても恨みっこなしだよ~」
やがて全員から紙が回収されると、担任の鳴海がカウントしていく。そして……。
「……ってことで、女子の学級委員長は海原 心春さんです。パチパチ~! 凪川さんも立候補してくれてありがとね!」
は?
なぜだ……なんで急に出てきた心春が選ばれる?
まぁ、確かに心春は初日と比べてクラスメイトと絡むようになってる印象はあったが……愛衣が負けた理由がわからない。
……まぁいい、これで学級委員長は俺と心春の2人になる。
自分から寄ってきたんだからな? 入学式の日、親睦会に誘った俺をあしらったときのことは絶対忘れない。
あのすました表情を、俺がデレッデレに溶かしてやんよ。
そして男子の学級委員長決めのときが来た。
なんか八神 誠とかいういつもノリの悪いヤツが急に立候補してきたが……ぷっ、自分から負けに来てやがる。
お前みたいないつも1人で本読んでいるヤツが選ばれるわけねぇだろ。
そしてもちろん俺も立候補する。やがてカウントが終わり……。
「男子の学級委員長は八神 誠くんに決まりました~!」
は? ……はあぁぁ!?
俺は目の前で起こった出来事が信じられなかった。頭の中が真っ白になり、目の前の光景がボロボロと崩れ落ちていく。
◇
そんな、放心状態となった賀藤 勝司は知る由もなかった。
このとき五十嵐 純二が心の中でほくそ笑んでいることなど。
そして、この1週間に水面下で行われていた壮絶な心理戦のことなど。
学級委員長に選ばれたのが圧倒的だと思われていた賀藤と凪川ではなく、八神と海原になった理由……。
それを知るには、入学式の翌日……陽キャたちがプロレスごっこをして騒動が起こった、あの朝から彼らの動きを見て行く必要があるだろう――
何度か鳴海先生が注意をすると、彼はやがて不本意そうに足をおろした。
「じゃあ連絡は以上! あっ、今週末にはロングホームルームで男女一人ずつ委員長を決めるから、立候補したい人は考えといてね」
そう言うと鳴海先生は教室を出ていった。
なんとなく、前の席に座る相羽さんの背中がしゅんとしているように見えた。
俺はカバンの中から銀の包装紙の包みを取り出すと、それでツンツンと彼女の肩をつついた。
「五十嵐くん……?」
「チョコ、苦手じゃないか?」
今朝、アパートを出る前に叔母の部屋に顔を出したら彼女がくれたものだ。
「うん……ありがと。さっきも助けてくれてありがとね」
相羽さんが言っているのは、俺が机を吹き飛ばしたことだろう。
「ふふっ、純二くん優しー」
「別に……もらい物をしたが俺は甘いものがあまり得意じゃないってだけだ。相羽さんが食べてくれたら俺も助かる」
後ろで海原さんがニヤニヤと笑みを浮かべているので、適当に言い訳を作って俺もひとつチョコを口に放り込んだ。……うまい。
「――てかさ……さっきの机の軌道、狙ってやったの?」
と、またしても海原さんは急に声のトーンを落として耳元で俺だけに聞こえるように囁いて来る。
昨日と同様、背筋がゾクッとするのを感じた。
「2つの机が衝突した後、綺麗に誰にもぶつからない方向に飛んで行った気がするんだけど」
「まさか……とっさに蹴飛ばしたら偶然うまく行っただけだ」
沈黙が流れる……やがて海原さんはまたいつもの声のトーンにもどって「だよねー」と無邪気に微笑んだ。
そしていつものように他愛のない会話を始める。
「週末は委員長決めかー。なんとなく、賀藤くんと凪川さんって感じがするなー」
海原さんが言うように、俺もそうなるだろうと踏んでいた。……このままならば。
だが、果たしてそれでいいのだろうか。
俺は考える。
このまま賀藤を中心とした陽キャグループが中心となって1年が進んでいくのはどうかと思う。
むろんクラスメイトの大半には、さっきのはちょっとした事故で、賀藤はそれを叱って被害を受けた相羽さんにも気を配るような優しい人間として映っていることだろう。
ただ、俺は彼の笑みには作り物めいたものを感じた。今まで人の顔色を伺い過ぎてきたからか、そう言った雰囲気を俺は表情から読み取ってしまうくせがある。そしてその直感は大抵当たる。
親睦会に参加せず、どちらかというとクラスに溶け込んでいない相羽さんは賀藤がクラスの中心となった場合、比較的クラスが居心地の悪いものとなってしまうのではないか。
海原さんは……まぁどう転んでも上手くやりそうな気がするけど。
それに、俺としても彼らが中心となったクラスで1年間過ごすと言うのは心地のいいものじゃない。
……少しだけ仕組んでおくか。
もちろん自分が目立つようなことは絶対にしない。平穏な高校生活を送ることが俺の目標なのだから。
「むぐ……五十嵐くんどこか行くの?」
俺が立ち上がると、チョコを夢中でもごもごと頬張っていた相羽さんが問いかけてくる。
「あぁ、ちょっとウーロン茶買ってくる。やっぱり朝から甘いものは胸焼けがする」
自動販売機に行くことを口実に教室を出ると、俺はポケットからスマートフォンを取り出した。
そしてメッセージアプリを開くと、ある人物に連絡を入れた。
◇
それから数日後――
「はいは~い! それじゃあ今から委員長を決めま~す。まずは女子から! 立候補したい人はいるかな~?」
学級委員決めのときがきた。俺、賀藤 勝司は愉悦に浸っていた。ふっ、委員長は俺と愛衣で決まりだな。
この1週間で作りあげてきた好感度が俺を裏切るわけがない。もうこのクラスは支配したも同然だ。
「は~い! それじゃあ女子の立候補者は凪川さんと海原さんね。いいね? 締め切るよ?」
心春が立候補して来た……?
まぁ、予想外だが多数決になれば選ばれるのは愛衣だろ。こいつはすでにこのクラスの女子の中心となってる。
「それじゃあ紙を配るから、書けた人からこのボックスの中に入れてね! どっちが選ばれても恨みっこなしだよ~」
やがて全員から紙が回収されると、担任の鳴海がカウントしていく。そして……。
「……ってことで、女子の学級委員長は海原 心春さんです。パチパチ~! 凪川さんも立候補してくれてありがとね!」
は?
なぜだ……なんで急に出てきた心春が選ばれる?
まぁ、確かに心春は初日と比べてクラスメイトと絡むようになってる印象はあったが……愛衣が負けた理由がわからない。
……まぁいい、これで学級委員長は俺と心春の2人になる。
自分から寄ってきたんだからな? 入学式の日、親睦会に誘った俺をあしらったときのことは絶対忘れない。
あのすました表情を、俺がデレッデレに溶かしてやんよ。
そして男子の学級委員長決めのときが来た。
なんか八神 誠とかいういつもノリの悪いヤツが急に立候補してきたが……ぷっ、自分から負けに来てやがる。
お前みたいないつも1人で本読んでいるヤツが選ばれるわけねぇだろ。
そしてもちろん俺も立候補する。やがてカウントが終わり……。
「男子の学級委員長は八神 誠くんに決まりました~!」
は? ……はあぁぁ!?
俺は目の前で起こった出来事が信じられなかった。頭の中が真っ白になり、目の前の光景がボロボロと崩れ落ちていく。
◇
そんな、放心状態となった賀藤 勝司は知る由もなかった。
このとき五十嵐 純二が心の中でほくそ笑んでいることなど。
そして、この1週間に水面下で行われていた壮絶な心理戦のことなど。
学級委員長に選ばれたのが圧倒的だと思われていた賀藤と凪川ではなく、八神と海原になった理由……。
それを知るには、入学式の翌日……陽キャたちがプロレスごっこをして騒動が起こった、あの朝から彼らの動きを見て行く必要があるだろう――
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