心霊整体師 東條ちずる

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白蛇の怨念

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   を差し上げました。私くしは、山形で農業を営んでいる瀧本と申す者で御座います。実は、私くしの
   末娘の夏の事で、どうしても先生のお力をお貸し頂きたくて、筆を取らせていただきました。夏は
   普段は東京で美容師をしております。所が夏休みが取れたとの事で、我が家に里帰りしてきたのです。
   その3日後に、朝ご飯ができても一向に起きてこないので、お越しに行った時のことでした。布団を
   丸めてその中ですやすや寝ているのです。いくら起こしても起きようとしません。暑いのに布団をあ
   んなふうにくるんで寝ているのも変だと思っていたのですが、昼になっても夜になって起きてくる様子
   ありません。おかしいと思い、娘の部屋を覗き込んでみたら、夏の姿がないのです。何処に行ってしま
   ったのかと思っていたその時でした。何やら屋根を這いずるような音が聞こえてきました。私は、何だ
   か怖くなって、夫に、屋根裏部屋から変な音がするので、見てきて欲しいと頼みました。すると、夫は
   しぶしぶ言いながら、屋根裏部屋へ向かったのです。しばらくして夫は、大声出しながら戻って来たの
   です。そして夫は怯えた様子で、夏がおかしくなっている。ネズミを加えているんだと。それを聞いた
   私は、とても信じ難い思いでおりました。ですが確かめねばと、我が家の長男と一緒に屋根裏部屋に行
   きました。すると夏は、夫が言うように、口の周りを血だらけにしながら、ネズミを食べていたのです。
   次の日に、精神内科に連れて行き、診察をしてもらいましたが、異常は認められないと言われました。
   先生、私の娘夏に一体何が起きているのでしょうか。どうか一度娘の様子を見に来て頂く訳には行か
   ないでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、お願い致します。」
と、言った内容であった。手紙を終える前からちずるは、何やらとてつもない妖気を感じていた。その日仕事を終えて帰宅するなり、神棚の部屋に入り、またもや瞑想の世界に入った。何時ものように五体から魂となって抜け出ると、問題の瀧本家を探しに出た。やがて、一軒の家に目がいった。近ずいて見ると、とてつもない強い妖気を感じ取った。玄関の表札には瀧本と書かれてある。間違いなくこの家である事を確認すると、ちずるは家の中入り込んだ。当然ちずるは魂の存在になっているため、瀧本家の人達にはちずるの姿が見えてはいない。ちずるはそのまま屋根裏部屋へと急いだ。すると、屋根裏部屋の隅の方で、体を丸めてジッとちずるを睨み付けている夏の姿があった。
  「お前は誰だ“何しにここへ来た」
と、地から聴こえてくるかのような声で、ちずるに言った。魂である姿のちずるを見る事が出来るのは、同じ魂の
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