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悲しき魂の叫び
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そう言って松山すみれの母親は電話を切った。その後ちずるは、引き受けたものの一没の不安もあった。それは、もしかしたら事件がらみの事だとしたら、素人の自分が首を突こんで良いものかと考えていた。と、そこへ、2人の怪しげな男がちずるを訪ねて来た。
「あの、東條ちずるさんですよね?」
「はい。そうですが、ご予約の方ですか?」
「いえ、我々はこう言う者です。」
と言って、警察手帳をちずるに見せた。
「警察の方が私に何か御用でしょうか?」
「はい。実は半年前に新宿周辺で、宝石強盗がありまして、その時、目撃していたと観られる女性が行方不明
なんです。いろいろと聞き込みをして歩いているのですが、足取りがつかめません。実は親子さんからも捜索
願いがでているのです。」
ちずるは、午後の整体を受けに来るクライアントの事を考えて、夜6時には仕事が終わるので、7時以降にもう一度出直しくれるように頼んだ。そして、夜7時過ぎ近くになって、また再び2人の刑事がちずるを訪ねて来た。ちずるは、玄関先で話すのは何なのでと思い、部屋の中の待合室に2人の刑事を案内した。2人の刑事が待合室にのソファーに腰掛けると、ちずるは奥にあるキッチンに入りお茶の準備をした。そして間もなくして、キッチンからお茶運んで2人の刑事に差し出した。
「よろしかったらどうぞ、召し上がってください。」
2人の刑事は会釈して、ちずるが差し出したお茶を飲み始めた。そして、1人の刑事がお茶の茶碗を下に置き、話し出した。
「私くしは、高木隼人と申します。そして、相棒は畑中健一と言います。午前中に申し上げましたが、松山
すみれさんの事で、お願いがあって訪ねて来ました。」
するとちずるは、
「実は今日お2人がお見えになる前、松山すみれさんのお母様からお電話がありました。」
「え!そうなんですか?」
「あの、東條ちずるさんですよね?」
「はい。そうですが、ご予約の方ですか?」
「いえ、我々はこう言う者です。」
と言って、警察手帳をちずるに見せた。
「警察の方が私に何か御用でしょうか?」
「はい。実は半年前に新宿周辺で、宝石強盗がありまして、その時、目撃していたと観られる女性が行方不明
なんです。いろいろと聞き込みをして歩いているのですが、足取りがつかめません。実は親子さんからも捜索
願いがでているのです。」
ちずるは、午後の整体を受けに来るクライアントの事を考えて、夜6時には仕事が終わるので、7時以降にもう一度出直しくれるように頼んだ。そして、夜7時過ぎ近くになって、また再び2人の刑事がちずるを訪ねて来た。ちずるは、玄関先で話すのは何なのでと思い、部屋の中の待合室に2人の刑事を案内した。2人の刑事が待合室にのソファーに腰掛けると、ちずるは奥にあるキッチンに入りお茶の準備をした。そして間もなくして、キッチンからお茶運んで2人の刑事に差し出した。
「よろしかったらどうぞ、召し上がってください。」
2人の刑事は会釈して、ちずるが差し出したお茶を飲み始めた。そして、1人の刑事がお茶の茶碗を下に置き、話し出した。
「私くしは、高木隼人と申します。そして、相棒は畑中健一と言います。午前中に申し上げましたが、松山
すみれさんの事で、お願いがあって訪ねて来ました。」
するとちずるは、
「実は今日お2人がお見えになる前、松山すみれさんのお母様からお電話がありました。」
「え!そうなんですか?」
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