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ちずる幼稚園での出来事
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ちずるもはや、5歳となった。幼稚園に行く事になったのだが、なみえは心配だった。いっものように、人には見えない魂の存在を先生や園児たち言わなければよいのだがと、思っていた。しかし、その不安は的中した。幼稚園に入園して半年がたったころ、ちずるを幼稚園に送っていったとき、担任の先生の斉藤からお迎えの時少しお話があるので時間をくれと言われ、なみえは、またわけの分からない事を先生にちずるは話したのでわないかと思っていた。家に帰っても、先生にどんなことを言われるのか心配だった。そんなことを考えながら家の事をしていると、ちずるを迎えに行く時間がきてしまった。なみえが幼稚園に着くと、担任の斉藤に呼ばれ、教室の中に入って行った。
「ちずるちゃんのお母様、お忙しい中申し訳ありません。どうぞ、ここの椅子にお掛け下さい。」
「はい。」
ちずるは一人椅子に座ってなみえがお迎えに来るのを待っていた。
「あ・ママ。」
そう言うと、ちずるは椅子から立ち上がりなみえの側に歩み寄ってきた。
「ちいちゃん。これからママ、先生とお話するのでママの横の椅子に座って、待っててね。」
「うん。」
ちずるはなみえの言う通りに隣りの椅子に腰かけた。すると、担任の斉藤がなみえに話し始めた。
「お母様、この絵をご覧ください。」
と、言われなみえはちずるの書いた絵を、斉藤から見せられた。
「正直この絵というのではなく、色彩のすばらしさに目を向けられました。それによって絵そのものがまるで
生きているかのとうに、見えるんですよね。それで、私が申し上げたいことは、この才能をもっと延ばして
頂きたいと思いまして。」
斎藤はまず、ちずるの絵の才能の話をした後、いきなり声をひそめてなみえに話し出した。
「実はお母様、もう一つお話があります。実は、この幼稚園の裏庭には戦争で亡くなられた方々の慰霊碑が立
っています。この間私の側に来てちずるちゃんがこう言うのです。慰霊碑の横に髪の毛の長いおじさんが
立ってると。もちろん、私にはちずるちゃんの見えている人は見えません。お母様、ちずるちゃんお家で
もそのような何か見えるなどと言う事あるのでしょうか。」
「ちずるちゃんのお母様、お忙しい中申し訳ありません。どうぞ、ここの椅子にお掛け下さい。」
「はい。」
ちずるは一人椅子に座ってなみえがお迎えに来るのを待っていた。
「あ・ママ。」
そう言うと、ちずるは椅子から立ち上がりなみえの側に歩み寄ってきた。
「ちいちゃん。これからママ、先生とお話するのでママの横の椅子に座って、待っててね。」
「うん。」
ちずるはなみえの言う通りに隣りの椅子に腰かけた。すると、担任の斉藤がなみえに話し始めた。
「お母様、この絵をご覧ください。」
と、言われなみえはちずるの書いた絵を、斉藤から見せられた。
「正直この絵というのではなく、色彩のすばらしさに目を向けられました。それによって絵そのものがまるで
生きているかのとうに、見えるんですよね。それで、私が申し上げたいことは、この才能をもっと延ばして
頂きたいと思いまして。」
斎藤はまず、ちずるの絵の才能の話をした後、いきなり声をひそめてなみえに話し出した。
「実はお母様、もう一つお話があります。実は、この幼稚園の裏庭には戦争で亡くなられた方々の慰霊碑が立
っています。この間私の側に来てちずるちゃんがこう言うのです。慰霊碑の横に髪の毛の長いおじさんが
立ってると。もちろん、私にはちずるちゃんの見えている人は見えません。お母様、ちずるちゃんお家で
もそのような何か見えるなどと言う事あるのでしょうか。」
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