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追補の章

その5 ボクのお母さん【そして時を越えて】

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 海からボクの住む領主の館に戻ると、ウンディーネ様はさっそく温泉を作ってくれたんだ。
 館の裏庭に、大人十人くらい一遍に入れるくらい大きな温泉を。

「今日のところは露天で入るしかないわね。
 建屋で覆うのなら、自分で建てるのね。」

 ポコポコとお湯が湧きだす温泉を見ながら、ウンディーネ様が言っていた。

「ありがとう、お母さん。
 後で建物を建てるようにペーターにお願いしておくわ。
 さっそく、温泉に浸かりましょう。
 今、私の娘を連れて来るわね。」

 今はこの館には、ペーターしか男はいないから、露天でも気兼ねする事はないと思う。
 ウンディーネ様がいるので覗かないように言っておけば、ペーターが覗くことは無いだろうし。

 ボクは念のため、館の裏口から見える場所にだけ衝立を立てて温泉に入ることにしたんだ。

 今年三歳になる娘を連れて来ると。

「あっ、ウンディーネさまだ!
 こんにちは!ウンディーネさま!」

 舌ったらずな言葉を発しつつ、ヨタヨタと頼りない足取りでウンディーネ様に向かって走ってく。
 娘は何故か、ウンディーネ様がお気に入りのようで、たまに連れて来ると凄く喜ぶんだ。

「まあ、久しぶりね。
 でも、ここは滑って危ないから走ったらダメよ。」

 そう言って娘を抱きとめると、ウンディーネ様はそのまま娘と共に温泉に入って行った。
 ボクも後を追うようにして、温泉に浸かる事にしたよ。

 温泉の中で娘を抱きかかえるようにしたウンディーネ様。

「人の子供って本当に成長が早いわね。
 つい先日生まれたかと思ったら、もうこんなに大きくなって。
 こうやって、小さな子を抱きかかえて温泉に入っていると、ヴァイスハイトの小さな頃を思い出すわ。」

「本当、お母さんとこうやって温泉に浸かるの久しぶり。
 昔のことを思い出すわ。
 そうだ、私、お母さんに話したかったの。
 あれから私が経験した不思議な出来事を。」

     ********

 実は、ボクはヴァイスハイトとして人生を全うした後、こうして生を受けるのは初めてじゃないんだ。
 と言うよりも、この二千年の間、繰り返しこの国に生まれている。
 不思議な事に、ヴァイスハイトととしての記憶は鮮明に残っているのに、その後の人生の記憶は曖昧なんだ。
 はっきり覚えているのは数回前までかな、まるで夢でも見ていたかのようだよ。

 でも、はっきりと覚えていることもあるんだ。
 それは、今まで一度たりとも王侯貴族に生まれて来たことは無かったこと。
 毎回決まって平民、しかも、平均よりやや下の生活水準の民だったと思う。
 この国の片隅で生まれ、ひっそりと暮らして、そして静かに消えていく、毎回そんな人生だった。
 それでも、一度も食べることに事欠いたことはなく、平穏でそれなりに幸せな人生を全うしたんだ。

 数多繰り返す人生の中で、一度も飢饉や天災、それに戦災に遭遇したことが無かったの。
 ボクは実感したよ、それさえなければ、それなりの生活ができるんだと。

 それと同時に、この国はまだ精霊の加護の下にあるんだと気が付いたよ。
 ボクにはもう精霊の存在を感じ取る能力は無かったけど。
 常識的に考えて、二千年もの間、一度も旱魃や冷害が無いなんてあり得ないから。
 この国の何処かで見守ってくれているお母さん達精霊に感謝したんだ。

「私思ったの、神様というものが存在するかどうかは知らない。
 でも、これは懸命になって国造りに尽くしたヴァイスハイトへのご褒美じゃないかと。
 おまえの造った国はこんなに素晴らしい国になった、それを自分の目で確かめろという。
 そうそう、前回生まれた時、もう百年以上前の話だけと。
 繰り返す人生の中で一度だけ、再び孤児だったことがあるの。
 育ったのはポルトの孤児院、そこで私は何一つ不自由な思いをせずに育ったの。
 そして、孤児院を出たらポルト公爵の下で下級官吏になって、幸せな人生を歩めた。
 私、約二千年前の自分に感謝したわ。
 あの時、しっかりした孤児院の制度を作っといてくれて有り難うって。
 そして、私の理念を綿々と引き継いでくれた末裔たちにも感謝したの。」

 何時だったか、ターニャちゃんに連れられてポルトに孤児院を訪問した時のことだけど。
 百年の時を経て訪れたポルトの孤児院が昔のままの佇まいだったことに、思わず涙が出たよ。

 それまでは、記憶が曖昧になって夢じゃないかと思い始めていたんだ。
 でも、昔と変わらないポルトの孤児院の中を歩くうちに記憶が鮮明になって。
 やっぱり現実だったんだって、改めて認識したんだ。

 ボクの話を黙って聞いていたお母さんは、一区切りつくと呟いたの。

「へえ、不思議な事もあるモノね。
 でも、一度も私に会いに来てはくれなかったのね。」

「無茶言わないでよ、お母さん。
 この二千年の間、一度も王都の近くに生まれたことは無かったの。
 一介の平民が、遠い道のりを旅できる訳ないじゃない。
 ミーナちゃんが良く言っていたでしょう。
 普通に平民として暮らしていたら故郷の街を出ることはなかったろうって。
 今でも平民はそうなのよ、何百年も昔に会いに行ける訳ないじゃない。」

 それにね、ボク、あの後一度も精霊を視える能力を授かったことなかったから。
 王都へ行っても、きっとお母さんには会えないと思っていたんだ。
 毎回、生を受ける度に、お母さんに一目会いたくて、でもそれが叶わない事が凄く寂しかった。

「それもそうね、ターニャちゃんがいなければ、今回だってすれ違っていたかも知れないしね。」

「そう、学園の入学式で昔の姿のままのお母さんを見て涙が出たわ。
 あの時は駆け寄って抱き付きたかったのよ。
 でも、ターニャちゃんがいたから…。
 お母さんの娘の位置にいるのは、もう私じゃないってわかったから。
 それが出来なかったの。
 やっと、お母さんに話しかけることが出来たのは、二年生の夏休み、女神の湖。
 あの時は自己紹介くらいしか出来なかったけど、それでもすごく緊張したのを覚えている。
 次が、学園祭の後の打ち上げパーティー、お母さんが昔話を聞かせてくれたね。」

 それからだね、ターニャちゃんがお母さんをよく連れて来てくるようなったのは。
 ヴァイスハイトだと名乗りを上げることは出来なかったけど、ボクはお母さんと話すことが出来て楽しかった。
 ターニャちゃんが精霊になっちゃう直前の時は、ターニャちゃんの療養のためにボクの館にしばらく滞在してくれた。
 体調を崩したターニャちゃんには申し訳なかったけど、お母さんと一緒に過ごせて凄く嬉しかったんだ。

「ターニャちゃんが具合を悪くしたあの夏、お母さんが私の事で悔やんでいると知ったの。
 私は、何とかして誤解を解きたかったのだけど、うまく切り出せなくて…。
 結局今日まで、十年もかかっちゃった。
 今まで辛い思いをさせちゃってごめんね、お母さん。」

「良いのよ、ヴァイスハイトが、あなたが、私を気遣ってくれていたというだけで嬉しいわ。
 これで今日からは海を見ても悲しい気持ちにならずに済む。
 それに、これからは海ではなくここに顔を出すことにするわ。
 また、一緒に温泉に浸かりましょう。
 そして、こうやってのんびりと、とりとめのない話をするの。 
 忙しい領主さんにはお邪魔かしら?」

「そんなことない、お母さんが来てくれるなら、何時だって歓迎する。
 お母さんと温泉に浸かって、ゆっくりおしゃべりができるなんて夢みたい。
 ずっとそうしたいと願ってきたことが叶うのですもの。」

 そう、二千年の時を越えて、ボクの願いは叶ったんだ。

     ********

 ボクの打ち明け話の後も、温泉の中で話は続き…。
 
「しかし、今回の人生も、その若さで領主なんかになっちゃって大変よね。」

「でも、ヴァイスハイトの時ほど若い訳でもないし、経営が安定している領地の領主だからね。
 倒れかけの帝国の皇帝を押し付けられたハンナちゃん程じゃないわ。 
 それに、両親とも健在だから、いざとなったら手伝わせるし。」

「あはは、ご両親も破天荒な方々ね。
 あなた達夫婦の方が領主に向いているからと言って、早々に隠居しちゃったんでしょう。
 今は、山の中の別荘に住んでいるのでしたっけ。」

 そう、ボク達はペーターが学園を卒業するのを待ってすぐに結婚、ペーターは婿として領地に来てくれた。
 ペーターは頼りなさげな雰囲気からは想像できないくらい、実務処理能力があったんだ。

 とにかく細かい事にまで目が行き届き、親父やお袋が気付かなかった税の不正を見つけたりもした。
 一方で、私は魔力こそ大したことないけど、魔力操作にはちょっとは自信があったから。
 それを活用して、領地の農地や用水路の整備や補修を積極的にしたよ。
 事務仕事をペーターが、領地の管理をボクがという分担で領地を治める仕事に従事してたんだ。

 そうして、娘を授かり、その娘が一歳になる頃、親父が言ったの。

「俺はおまえらの仕事ぶりを見ていて自信を無くしたよ。
 どうやら、おまえらに領地を任せてしまった方が上手くいきそうだ。
 おまえに領主の座を譲るから、旦那と力をあわせてこの領地を盛り立てて行ってくれ。」

 その後の展開は早く、親父は王宮から家督を譲る許可を得ると早々に山中にある別荘に引き籠っちゃった。
 今は、畑の害獣駆除と称して、猪やら鹿やらの猟に精を出している。
 それって、昔からの趣味だよねって、思わずツッコんじゃったよ。

 でも、そのおかげで領地経営は自由にさせてもらっている。
 手始めにミルトさんに頼んで、春から秋にかけての海が静かな季節だけ交易船を回してもらったよ。
 春から秋にかけて、この領地から帝国の港町を幾つか経由してポルトまで行く定期航路を開設したんだ。
 そのための港も、私とペーターが力を併せて魔法で整備したよ。

 目的は、領地特産の砂糖や海産物の加工品を、最近めっきり経済状況が改善してきた帝国の港町に販売すること。
 ついでに、王国の南部地方、ポルトとの交易もすることにしてみた。
 それは、定期船の就航一年目から目に見える成果を上げることが出来たの。

 先人の努力のおかげて元から豊かな領地だったけど、最近ますます繁栄するようになったんだ。

「そうやって、領民を少しでも豊かにしようという話をしている時のルーナちゃんはとてもイキイキしているわ。
 本当に、あの頃のヴァイスハイトそっくりね。
 見た目は変わっても、中身は変わっていないのね。
 十年前のルーナちゃんはチャランポランに見えたのだけど、そういうフリをしていただけかしら。」

「ちがうわよ、あれも素の私よ。
 人って生まれ育った環境に順応するの。
 今の父さんと母さんが大雑把な性格だったから、私も自然とそうなったのよ。
 部屋を散らかしていたのだって、やっぱり整理整頓が出来ない兄さんの影響を受けていたから。
 多分領地を引き継がなかったらあのままだったと思う。
 でも、領地を引き継いだからには、領民により良い生活をして欲しいでしょう。
 だから、気を引き締め直したの、二千年前のあの頃の様に出来るだけの事はしてみようって。」

「そう、だったら、私も少し力を貸しちゃおうかしら。
 昔、ヴァイスハイトと一緒に国造りをした時のように。
 こうして、孫を抱かせてくれたお礼も兼ねてね。」

 ボクの娘を抱きかかえてそう言ったウンディーネ様は、二千年前と全く変わらない優しい笑顔だった。
 ボクは思ったよ、その笑顔を見られただけでも、思い切って打ち明けて良かったって。

     ********

 ウンディーネ様はその言葉通り、ボクが困っていると、何かにつけ力を貸してくれたんだ。

 大陸に最北にあるアルムート領の冬は長く厳しい。
 冬場、家にこもりきりになるため、気鬱になる領民が多いので何とかしたい。
 そう相談したら、街の外れに大きな温泉を作ってくれたんだ。

 その温泉は、一年を通して領民の憩いの場になっただけじゃなかった。
 わざわざ他領から温泉に入りに来てくれるお客さんもいて、領地はますます賑やかになった。
 冬の間中、アルムートの宿屋に泊まって温泉に浸かっているお金持ちも少なからずいたからね。

 領民の暮らしがより豊かになっていく領地、でも、ヴァイスハイトの時のように慌ただしくもない。
 時々顔を見せてくれるウンディーネ様と一緒にのんびりと温泉に浸かる時間があるのが、たまらなく幸せなんだ。
 あの頃、ずっと望んでいて、叶わなかったことだから。

 ボクは今心の底から思っている、この国に生まれて良かったって。

 これは、ターニャちゃんやハンナちゃんみたいな特別な力は持っていない普通の少女のその後の物語。
 ターニャちゃんやハンナちゃんみたいな波乱万丈な事はない、穏やかな人生を歩んだ少女のその後の物語。

 でもそれは、長い長い時を越えて再び巡り会う事が出来た母娘おやこのとても幸せな物語。
                             (おわり)


    ********

 最後までお付き合い頂き、有り難うございました。

 現在投稿中の作品『最後の魔女は目立たず、ひっそりと暮らしたい』もお読み頂けたら幸いです。
 よろしくお願いいたします。
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みんなの感想(217件)

ママさん
2021.09.06 ママさん

とても、楽しい作品でした。最後のハンナちゃんの話で、涙が溢れてしまい、慌てました(家族がいたので)笑
ずっと、続いてほしいと思ってしまいましたが、これから新しい作品を読みたいと思います。

アイイロモンペ
2021.09.06 アイイロモンペ

こんばんは。
お読み頂き有り難うございます。
この度は、感想を送って頂き感謝いたします。

この作品を読んで楽しんで頂けたようで、とても嬉しいです。
もし、よろしければ、他の作品もお読み頂けると幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。有り難うございました。

解除
あき
2021.05.27 あき

とても楽しく読ませていただきました✨
時間をかけてゆっくり読みたいと思えた作品に出会えて幸せでした(^^)
これからも素敵な小説を楽しみにしています!

アイイロモンペ
2021.05.27 アイイロモンペ

こんばんは。
お読みいただき有り難うございました。
また、この度は感想を送っていただけたことに感謝いたします。
過分なお言葉を頂戴しとても嬉しいです。
読んでくださる方に楽しんで頂けているかが、話を書いていてとても心配です。
楽しく読んでいただけたと書いてくださると、ホッとすると同時にとても嬉しいです。

これからも楽しいと言っていただけるように心掛けますので、応援してくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

解除
snowran
2021.05.14 snowran

GWから一気読みしてしまいました。まさか人から精霊になるとは……。
楽しい作品ありがとうございました。

アイイロモンペ
2021.05.14 アイイロモンペ

こんばんは。
お読み頂き有り難うございます。
この度は感想を送って頂き有り難うございました。
感想を送って頂けるととても励まされます。

『楽しい作品』と言っていただけたのが、何よりも嬉しいです。

今後とも引き続き応援して頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

解除

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