487 / 508
最終章 それぞれの旅路
第486話 ネルの素敵な旦那様
しおりを挟む
さて、二人で手と手を取ってとは言いましたが、実際にはターニャお姉ちゃんが転移でネル達をロッテドルフへ送ってくれました。
「到着!
で、わたしからのプレゼントなんだけど、この屋敷をあげる。
何年か前に、ハンナちゃん達で分けてって言ったのだけど、遠慮して受け取ってくれなかったの。
今回、ハンナちゃんに相談したら結婚祝いにどうぞだって。
そういうことなので、みんなからの結婚祝いだね。」
なんと、ターニャお姉ちゃん達が転移ポイントに使っている森にある屋敷を頂けると言うのです。
プレゼントと言うには余りに高価なものです。
ネルも滞在したことがあるから知っています、貴族の屋敷もかくやというモノなのです。
ネルが受け取ることを躊躇しているとザイヒトお兄ちゃんが言いました。
「くれるというのだから、貰っておけば良いだろう
この森は許可の無い者は入れないのだろう、夫婦水入らずで暮らすにはもってこいだ。
それに、これから子供ができた時を考えるとここほど安全なところは無いだろう。」
ザイヒトお兄ちゃんはそういうところに遠慮無しでした。
子供、赤ちゃん、今まで考えたこともありませんでした。結婚するってそういうことなのですよね…。
確かに、子供が出来ると不審者が入れないここは安心ですね。
この一言で、ネル達は今お茶を啜っている屋敷を頂戴することになったのです。
そして、この日のサプライズはまだ続きました。
夕刻、引越しの後片付けも済んで一息ついていたところにターニャお姉ちゃんが現われました。
客さんを引き連れて……。
「ささやかだけど、結婚披露パーティをやろう。仲間内だけだけどね。」
確かに、十人余りのささやかなお披露目でした、規模的には。
でも、陣容と饗された食事は全然ささやかではなかったのです。
用意された料理は、ホテルヴィーナヴァルトのパーティ料理です。
出来たての物を、テイクアウトしてターニャお姉ちゃんが転移で持って来てくれたのです。
ターニャお姉ちゃんはツテを持っていて、普通は受けてくれないテークアウトが出来ると言うのは本当だったのですね。
集まった顔ぶれは、ヴィクトーリアお義母様、ケントニスお義兄様夫妻、アーデルハイトお義姉様、ここまでは分かります。身分の差はあれ、これから親戚になるのですから。
ただ、ハンナ皇帝、リリ侍従長、そしてミルト皇太子妃とフローラ王女がいるの何故でしょうか。
お忍びとはいえ、平民の結婚披露パーティに両国の首脳がいるのはいかがなものですか。
他に来て下さったのは、ミーナお姉ちゃん、カリーナちゃん、それとこれからお世話になるこの村の代官ロッテさんの三人です。
「二人ともおめでとう。九年前のあの日からこんな日が来るのではないかと思っていたの。
ネルちゃん、ザイヒトのことをよろしくね。
これからは私のことは実の母親だと思ってね。」
ヴィクトーリアお義母様が祝福の言葉を下さいました。
その言葉通りお義母様は私のことを実の娘のように可愛がってくださったのです。
物心付いた時にはスラムにいて、家族というものを知らないネルはとても心が暖かくなりました。
「二人ともおめでとう、幸せになるのよ。
この村は、王国と帝国の交易路の中でとても重要な村なの。
あなた達二人がここで根を張って、王国と帝国の架け橋になってくれると嬉しいわ。」
そう言ってくださったのはミルト様、学園に入学する前から金銭的に支援してくださった方です。
その他にも、折につけ服を持ってきてくださったり、外出に誘っていただいたりしました。
ミルト様はネルが王国に残って国に貢献することを望んでいたのだと思います。
なのに、王国を出たいと言った時、ミルト様は快くそれを承諾してくださいました。
そして、今日はわざわざ王国から祝福しに来てくださったのです。
本当に頭が下がる思いです、ネルは一生この方には頭が上がらないでしょう。
その後も、皆さんから祝福の言葉を頂きました。
こうして、ネルとザイヒトお兄ちゃんの新しい生活は始まったのです。
**********
ターニャお姉ちゃんの言葉通り、帝国政府からの仕事は直ぐに降ってきました。
最初の仕事はロッテドルフの近郊、指定された土地に大きな灌漑用の貯水池を造ることでした。
ロッテドルフもそうですが、帝国の東部辺境にはターニャお姉ちゃん達が作った枯れる事の無い泉が点在しています。
現在は、泉を保有する村が飲み水と灌漑に使う他はそのまま流れて、乾ききった東部辺境の荒野に吸収されているのです。
これを一ヶ所に集めて計画的に利用しようと言うのです。
ネルのような素人には分かりませんが、人力で行うなら何千もの人を集めて十年がかりで行うものに思えました。
しかし、提示された工期は二年間という短いものでした。
発注書にジッと目を通していたザイヒトお兄ちゃんは、それを届けにきたターニャお姉ちゃんに言いました。
「うん、これなら問題ない。この受注、受けるって皇帝に伝えてくれ。
二年の工期内にきっちり仕上げてやるから、任せておけってな。」
自信に満ちた頼もしい言葉でした、安請け合いにならなければ良いのですが……。
そんなネルの不安を他所に、ザイヒトお兄ちゃんはどんどん仕事を進めて行きます。
子供の頃、直ぐに魔力切れを起こしたというのが嘘のようです。
やはり、『黒い人』が魔力が豊富なのは事実なのです。ただ、『黒の使徒』が攻撃魔法に偏重する余り、細かな魔法の制御を疎かにしていたため無駄な魔力消費が多くなっていたのです。
ザイヒトお兄ちゃんは『黒の使徒』と決別した後、真面目に王立学園の授業に取り組み、緻密な魔力制御をモノにしました。
元々、使える魔力は多いのですから、無駄を省けば普通の人よりたくさんの作業が出来るようになります。学園を卒業する頃には、平均的な魔力の人の何倍も魔法が使えるようになったのです。
そして、二年後、ザイヒトお兄ちゃんはやり遂げました。
その時、ネル達の目の前には満々と水を湛える広大な貯水池が広がっていたのです。
「どうだ、ネル、少しは見直したか?吾も精進して、これだけのことが出来るようになったのだ。」
額の汗を拭きながら、そう言ったザイヒトお兄ちゃんは、それまでで一番素敵な笑顔で笑っていました。
貯水池の工事の成功でハンナ皇帝の信頼を掴んだザイヒトお兄ちゃんの許に、次々と仕事の依頼が来るようになりました。
また、一人で黙々と魔法を使い水路を掘り進む姿はそれを見ていた少年達にカッコ良く見えたようです。
就業年齢になる十五歳位の少年達がザイヒトお兄ちゃんの下で働きたいと訪ねてきたのです。
それからは順風満帆、とんとん拍子に事業は拡大していきました。
今ではロッテドルフの村の外れに立派な本店を構え、従業員百人を超える商会に成長したのです。
そして、本店の入り口には『帝国政府御用達』と書かれた金看板が掲げられています。
もちろん、勝手に掲げた物ではありません、ハンナ皇帝から下賜された正真正銘の金看板です。
最近は、さっきターニャお姉ちゃんが来た様に、突然ハンナ皇帝からお呼びが掛かることも珍しくありません。
たいていの場合は他地区で急を要する仕事の依頼です。
勿論断りません、それを受けられることがザイヒトお兄ちゃんの売りなのですから。
それに、こう言ったら何ですが、急な飛び込みの仕事は儲けが良いのです。
貯水池を皮切りに個々の農地に配水する灌漑用水を引いて、徐々に東部地区に小麦畑が増えてきました。
でも、広大な東部辺境の中ではほんの一部です。
東部辺境全域を穀倉地帯にするには、まだ二十年以上掛かると思います。
ザイヒトお兄ちゃんの多忙な日々はまだまだ続きそうです。
***********
あら、いけない、ザイヒトお兄ちゃんの話ばかりになってしまいましたね。
ネルの素敵な旦那様の話を聞いて頂きたかったもので、つい。
次回はネル自身のお話を少し聞いて頂たいと思います。
それで、ネルのお話しはお終いです。
「到着!
で、わたしからのプレゼントなんだけど、この屋敷をあげる。
何年か前に、ハンナちゃん達で分けてって言ったのだけど、遠慮して受け取ってくれなかったの。
今回、ハンナちゃんに相談したら結婚祝いにどうぞだって。
そういうことなので、みんなからの結婚祝いだね。」
なんと、ターニャお姉ちゃん達が転移ポイントに使っている森にある屋敷を頂けると言うのです。
プレゼントと言うには余りに高価なものです。
ネルも滞在したことがあるから知っています、貴族の屋敷もかくやというモノなのです。
ネルが受け取ることを躊躇しているとザイヒトお兄ちゃんが言いました。
「くれるというのだから、貰っておけば良いだろう
この森は許可の無い者は入れないのだろう、夫婦水入らずで暮らすにはもってこいだ。
それに、これから子供ができた時を考えるとここほど安全なところは無いだろう。」
ザイヒトお兄ちゃんはそういうところに遠慮無しでした。
子供、赤ちゃん、今まで考えたこともありませんでした。結婚するってそういうことなのですよね…。
確かに、子供が出来ると不審者が入れないここは安心ですね。
この一言で、ネル達は今お茶を啜っている屋敷を頂戴することになったのです。
そして、この日のサプライズはまだ続きました。
夕刻、引越しの後片付けも済んで一息ついていたところにターニャお姉ちゃんが現われました。
客さんを引き連れて……。
「ささやかだけど、結婚披露パーティをやろう。仲間内だけだけどね。」
確かに、十人余りのささやかなお披露目でした、規模的には。
でも、陣容と饗された食事は全然ささやかではなかったのです。
用意された料理は、ホテルヴィーナヴァルトのパーティ料理です。
出来たての物を、テイクアウトしてターニャお姉ちゃんが転移で持って来てくれたのです。
ターニャお姉ちゃんはツテを持っていて、普通は受けてくれないテークアウトが出来ると言うのは本当だったのですね。
集まった顔ぶれは、ヴィクトーリアお義母様、ケントニスお義兄様夫妻、アーデルハイトお義姉様、ここまでは分かります。身分の差はあれ、これから親戚になるのですから。
ただ、ハンナ皇帝、リリ侍従長、そしてミルト皇太子妃とフローラ王女がいるの何故でしょうか。
お忍びとはいえ、平民の結婚披露パーティに両国の首脳がいるのはいかがなものですか。
他に来て下さったのは、ミーナお姉ちゃん、カリーナちゃん、それとこれからお世話になるこの村の代官ロッテさんの三人です。
「二人ともおめでとう。九年前のあの日からこんな日が来るのではないかと思っていたの。
ネルちゃん、ザイヒトのことをよろしくね。
これからは私のことは実の母親だと思ってね。」
ヴィクトーリアお義母様が祝福の言葉を下さいました。
その言葉通りお義母様は私のことを実の娘のように可愛がってくださったのです。
物心付いた時にはスラムにいて、家族というものを知らないネルはとても心が暖かくなりました。
「二人ともおめでとう、幸せになるのよ。
この村は、王国と帝国の交易路の中でとても重要な村なの。
あなた達二人がここで根を張って、王国と帝国の架け橋になってくれると嬉しいわ。」
そう言ってくださったのはミルト様、学園に入学する前から金銭的に支援してくださった方です。
その他にも、折につけ服を持ってきてくださったり、外出に誘っていただいたりしました。
ミルト様はネルが王国に残って国に貢献することを望んでいたのだと思います。
なのに、王国を出たいと言った時、ミルト様は快くそれを承諾してくださいました。
そして、今日はわざわざ王国から祝福しに来てくださったのです。
本当に頭が下がる思いです、ネルは一生この方には頭が上がらないでしょう。
その後も、皆さんから祝福の言葉を頂きました。
こうして、ネルとザイヒトお兄ちゃんの新しい生活は始まったのです。
**********
ターニャお姉ちゃんの言葉通り、帝国政府からの仕事は直ぐに降ってきました。
最初の仕事はロッテドルフの近郊、指定された土地に大きな灌漑用の貯水池を造ることでした。
ロッテドルフもそうですが、帝国の東部辺境にはターニャお姉ちゃん達が作った枯れる事の無い泉が点在しています。
現在は、泉を保有する村が飲み水と灌漑に使う他はそのまま流れて、乾ききった東部辺境の荒野に吸収されているのです。
これを一ヶ所に集めて計画的に利用しようと言うのです。
ネルのような素人には分かりませんが、人力で行うなら何千もの人を集めて十年がかりで行うものに思えました。
しかし、提示された工期は二年間という短いものでした。
発注書にジッと目を通していたザイヒトお兄ちゃんは、それを届けにきたターニャお姉ちゃんに言いました。
「うん、これなら問題ない。この受注、受けるって皇帝に伝えてくれ。
二年の工期内にきっちり仕上げてやるから、任せておけってな。」
自信に満ちた頼もしい言葉でした、安請け合いにならなければ良いのですが……。
そんなネルの不安を他所に、ザイヒトお兄ちゃんはどんどん仕事を進めて行きます。
子供の頃、直ぐに魔力切れを起こしたというのが嘘のようです。
やはり、『黒い人』が魔力が豊富なのは事実なのです。ただ、『黒の使徒』が攻撃魔法に偏重する余り、細かな魔法の制御を疎かにしていたため無駄な魔力消費が多くなっていたのです。
ザイヒトお兄ちゃんは『黒の使徒』と決別した後、真面目に王立学園の授業に取り組み、緻密な魔力制御をモノにしました。
元々、使える魔力は多いのですから、無駄を省けば普通の人よりたくさんの作業が出来るようになります。学園を卒業する頃には、平均的な魔力の人の何倍も魔法が使えるようになったのです。
そして、二年後、ザイヒトお兄ちゃんはやり遂げました。
その時、ネル達の目の前には満々と水を湛える広大な貯水池が広がっていたのです。
「どうだ、ネル、少しは見直したか?吾も精進して、これだけのことが出来るようになったのだ。」
額の汗を拭きながら、そう言ったザイヒトお兄ちゃんは、それまでで一番素敵な笑顔で笑っていました。
貯水池の工事の成功でハンナ皇帝の信頼を掴んだザイヒトお兄ちゃんの許に、次々と仕事の依頼が来るようになりました。
また、一人で黙々と魔法を使い水路を掘り進む姿はそれを見ていた少年達にカッコ良く見えたようです。
就業年齢になる十五歳位の少年達がザイヒトお兄ちゃんの下で働きたいと訪ねてきたのです。
それからは順風満帆、とんとん拍子に事業は拡大していきました。
今ではロッテドルフの村の外れに立派な本店を構え、従業員百人を超える商会に成長したのです。
そして、本店の入り口には『帝国政府御用達』と書かれた金看板が掲げられています。
もちろん、勝手に掲げた物ではありません、ハンナ皇帝から下賜された正真正銘の金看板です。
最近は、さっきターニャお姉ちゃんが来た様に、突然ハンナ皇帝からお呼びが掛かることも珍しくありません。
たいていの場合は他地区で急を要する仕事の依頼です。
勿論断りません、それを受けられることがザイヒトお兄ちゃんの売りなのですから。
それに、こう言ったら何ですが、急な飛び込みの仕事は儲けが良いのです。
貯水池を皮切りに個々の農地に配水する灌漑用水を引いて、徐々に東部地区に小麦畑が増えてきました。
でも、広大な東部辺境の中ではほんの一部です。
東部辺境全域を穀倉地帯にするには、まだ二十年以上掛かると思います。
ザイヒトお兄ちゃんの多忙な日々はまだまだ続きそうです。
***********
あら、いけない、ザイヒトお兄ちゃんの話ばかりになってしまいましたね。
ネルの素敵な旦那様の話を聞いて頂きたかったもので、つい。
次回はネル自身のお話を少し聞いて頂たいと思います。
それで、ネルのお話しはお終いです。
5
お気に入りに追加
2,315
あなたにおすすめの小説

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる