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第13章 何も知らない子供に救いの手を
第347話 それに気付いたら大きな前進だと思う
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「ミルト様、帝国の愚か者がミルト様に暴言を吐きまして誠に申し訳ございませんでした。
イヤな役を押し付けてしまいましたね。」
そう言いながらヴィクトーリアさんがザイヒト皇子を伴い建物の陰から出てきた。
「ザイヒト、これが『黒の使徒』の本音です。
彼らは帝室の者のことなど駒程度にしか見ておらず、尊敬の念など欠片もないのですよ。」
ヴィクトーリアさんがザイヒト皇子そう告げると、船団長(?)はやっと先ほどの会話がザイヒト皇子に聞かれていたことに気付いたようだ。
「この裏切り者めが、貴様、なんて事をしてくれたのだ。
さあ、ザイヒト殿下、『黒の使徒』がお迎えに参りました。
今こそ、こやつら裏切り者が推すケントニスを廃して殿下が皇太子になるときです。
こんな裏切り者の言うことなど耳を貸す必要はございませんよ。」
こいつ、さっきザイヒト皇子のことをあれだけ馬鹿にしておいてしゃあしゃあと言いやがった。
なんて、面の皮の厚い人なんだろうか……。
おっ、ザイヒト皇子は俯いて何かを呟いているみたい。
「ば……、ば……」
ば?なんだって?
「馬鹿にするのもいい加減にしろ!
吾が幾ら愚かでもあれだけ言われれば分かるわ!
モノを考える頭がないだって?おまえらの言うことを鵜呑みにするだって?
操り人形が意思を持ったら困るだって?
それだけ言われてノコノコと付いて行く者がいる訳なかろうが!
どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのだ、おまえらは!」
ザイヒト皇子の怒りに満ちた叫び声が周囲に響き渡った。さすがに、キレたか……。
「いかん、ザイヒト殿下が裏切り者に感化されておる。
だから、王国などに留学させるべきではなかったのだ。
自由だとか、慈悲の精神だとか、余計なことばかり教えるからロクな人間にならない。
おい、皆の者、ザイヒト殿下は再教育を施さねばならないようだ。
ここは、力尽くでも教皇様の許へお連れするぞ!」
イヤ、あんたがあれだけ言ったからでしょう…。わたしたちに感化された訳じゃないよね……。
と、それはともかく。
「ここから先は一歩も通さないよ。」
わたしは数歩前へ進み両手を広げて『黒の使徒』の前へ立ち塞がった。
連中が止まってくれないとわたしの小さな体だと押し潰されるね。
「なんだ、おまえは?」
よし、立ち止まってくれた。
「あれ、わたしのことを知らない?
さんざん、殺し屋を送りつけておいて。」
わたしがとぼけて見せると、連中の中から声があがった。
「船団長、そいつが『白い悪魔』です。そいつは、シャレにならないくらいやばい奴ですぜ。
気をつけてくださいよ。」
なにそれ、それじゃあ、わたしが獰猛な獣みたいじゃない。失礼な!
「このガキが『白い悪魔』だって?まだ子供じゃないか。
何で、こんなガキに怯えていやがる。とっととザイヒト殿下を確保してずらかるぞ。」
船団長が周囲に指示を出して、一歩足を踏み出そうする瞬間を狙って。
「眠りなさい!」
わたしの発生と共に連中の周囲に配した光のおチビちゃん達から、眠気を誘う優しい光が発せられる。そう、まるで麗らかな春の陽射しのような光が。
『黒の使徒』の全員を余さず包み込んだ光が消え去ったときには、寝転がる『黒の使徒』の連中で地面が埋め尽くされていた。大の大人が三十人も寝転がっていればね……。
そして、孤児院の二階のテラスから歓声が沸いた。テラスを見ると喜ぶ孤児達の顔が見える。
ミルトさんに頼んで公爵から派遣された騎士に『黒の使徒』の連中を縛り上げもらっていると孤児院の中からネルちゃんが駆け出してきて、わたしに抱きついて言った。
「ターニャお姉ちゃん、約束通り『色の黒い人』を退治してくれたんだね。
本当に孤児院のみんなを悪い人から守ってくれてありがとう。
ネル、ターニャお姉ちゃん達が守ってくれるからもう『色の黒い人』も怖くないよ。」
そう、ネルちゃんと以前約束したから、悪い人が来たらみんなを守ってあげるって。
だから、今日はわたし一人でみんなを守るところを見せないといけなかったの。
あっ、忘れてはいけない、船に残っている連中も捕縛してもらわないと。
ミルトさんからフローラちゃんに魔導通信機で、こちらが片付いたので騎士に船を接収させて欲しいと連絡してもらった。
その後一時間もしないうちに船の制圧は終ったらしい、出航準備を進めていたためか捕り零しはなかったようだ。
これで、ザイヒト王子の誘拐計画は一応お終いかな。
**********
「それで、どうだった。『黒の使徒』の本音を聞いて。」
わたしがザイヒト皇子に尋ねると冴えない顔つきでポツリポツリと話し始めた。
「おまえ達とここまで旅をしてきて、おまえ達の話を聞いて、孤児達の話しを聞いて、町の様子を見て、薄々おまえ達の言うことの方が正しいのだろうと思ってはいたのだ。
しかし、今まで吾に優しくしてくれた侍女が吾を騙していたとは考えたくなかったのだ。
それを認めてしまうと、吾が今まで教えられてきたことが間違いだったことを認めることになるのだから。
だが、今日『黒の使徒』の言うことを聞いてはっきり吾が騙されていた事が分かった。
吾が愚かであったのだ、奴らに吾こそが皇帝の器だと煽てられていい気になっていたのだ。
奴らの言う皇帝の器というのは、奴らの言うことに従うだけの能無しということだったのだな。
吾はこれからどうすれば良いのだろうか。」
大分こたえているようだ。今まで、貴色とか言われて、黒い髪・黒い瞳・褐色の肌であることだけが誇りだったのに、それが『黒の使徒』によって作られたまやかしだと思い知らされたのだから。
でも、自分が間違っていたことに気付いたのは大きな前進だと思うな。
「何を言っているの、わたし達はまだ十歳、小さな子供なんだよ。
これから色々な事を学んで、自分の頭で考えて、間違わないようにすれば良いんだよ。
あなたが強い魔力を持っているのは事実なのだから、それを活かす事を考えればいいじゃない。
魔力の制御をちゃんと覚えて魔力を節約するように使えば、灌漑用の水路を造るとかの大規模な土木工事に凄く役立つと思うよ。
学園でたくさん役に立つことを学べるのだから、これからちゃんと勉強すれば良いよ。
きっと卒業する時には、国に役立つ知識がいっぱい身についていると思うの。
それで、ケントニスさんやハイジさん、それにヴィクトーリアさんを手助けしてあげれば良いのよ。
今まで、『黒の使徒』が無茶苦茶してきたんで、帝国はガタガタになっているから出来ることはたくさんあるよ。」
わたしが励ましも込めてそう伝えるとザイヒト皇子はたった一言呟いた。
「ああ、そうすることにしよう・・・。」
そう、帝国をダメにした原因は『黒の使徒』にあるけど、帝国を立て直す責任は帝室のみんなにあるのだから力を合わせて頑張らないとね。
でも、その前に『黒の使徒』を帝国の中枢から排除しないといけないね。
イヤな役を押し付けてしまいましたね。」
そう言いながらヴィクトーリアさんがザイヒト皇子を伴い建物の陰から出てきた。
「ザイヒト、これが『黒の使徒』の本音です。
彼らは帝室の者のことなど駒程度にしか見ておらず、尊敬の念など欠片もないのですよ。」
ヴィクトーリアさんがザイヒト皇子そう告げると、船団長(?)はやっと先ほどの会話がザイヒト皇子に聞かれていたことに気付いたようだ。
「この裏切り者めが、貴様、なんて事をしてくれたのだ。
さあ、ザイヒト殿下、『黒の使徒』がお迎えに参りました。
今こそ、こやつら裏切り者が推すケントニスを廃して殿下が皇太子になるときです。
こんな裏切り者の言うことなど耳を貸す必要はございませんよ。」
こいつ、さっきザイヒト皇子のことをあれだけ馬鹿にしておいてしゃあしゃあと言いやがった。
なんて、面の皮の厚い人なんだろうか……。
おっ、ザイヒト皇子は俯いて何かを呟いているみたい。
「ば……、ば……」
ば?なんだって?
「馬鹿にするのもいい加減にしろ!
吾が幾ら愚かでもあれだけ言われれば分かるわ!
モノを考える頭がないだって?おまえらの言うことを鵜呑みにするだって?
操り人形が意思を持ったら困るだって?
それだけ言われてノコノコと付いて行く者がいる訳なかろうが!
どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのだ、おまえらは!」
ザイヒト皇子の怒りに満ちた叫び声が周囲に響き渡った。さすがに、キレたか……。
「いかん、ザイヒト殿下が裏切り者に感化されておる。
だから、王国などに留学させるべきではなかったのだ。
自由だとか、慈悲の精神だとか、余計なことばかり教えるからロクな人間にならない。
おい、皆の者、ザイヒト殿下は再教育を施さねばならないようだ。
ここは、力尽くでも教皇様の許へお連れするぞ!」
イヤ、あんたがあれだけ言ったからでしょう…。わたしたちに感化された訳じゃないよね……。
と、それはともかく。
「ここから先は一歩も通さないよ。」
わたしは数歩前へ進み両手を広げて『黒の使徒』の前へ立ち塞がった。
連中が止まってくれないとわたしの小さな体だと押し潰されるね。
「なんだ、おまえは?」
よし、立ち止まってくれた。
「あれ、わたしのことを知らない?
さんざん、殺し屋を送りつけておいて。」
わたしがとぼけて見せると、連中の中から声があがった。
「船団長、そいつが『白い悪魔』です。そいつは、シャレにならないくらいやばい奴ですぜ。
気をつけてくださいよ。」
なにそれ、それじゃあ、わたしが獰猛な獣みたいじゃない。失礼な!
「このガキが『白い悪魔』だって?まだ子供じゃないか。
何で、こんなガキに怯えていやがる。とっととザイヒト殿下を確保してずらかるぞ。」
船団長が周囲に指示を出して、一歩足を踏み出そうする瞬間を狙って。
「眠りなさい!」
わたしの発生と共に連中の周囲に配した光のおチビちゃん達から、眠気を誘う優しい光が発せられる。そう、まるで麗らかな春の陽射しのような光が。
『黒の使徒』の全員を余さず包み込んだ光が消え去ったときには、寝転がる『黒の使徒』の連中で地面が埋め尽くされていた。大の大人が三十人も寝転がっていればね……。
そして、孤児院の二階のテラスから歓声が沸いた。テラスを見ると喜ぶ孤児達の顔が見える。
ミルトさんに頼んで公爵から派遣された騎士に『黒の使徒』の連中を縛り上げもらっていると孤児院の中からネルちゃんが駆け出してきて、わたしに抱きついて言った。
「ターニャお姉ちゃん、約束通り『色の黒い人』を退治してくれたんだね。
本当に孤児院のみんなを悪い人から守ってくれてありがとう。
ネル、ターニャお姉ちゃん達が守ってくれるからもう『色の黒い人』も怖くないよ。」
そう、ネルちゃんと以前約束したから、悪い人が来たらみんなを守ってあげるって。
だから、今日はわたし一人でみんなを守るところを見せないといけなかったの。
あっ、忘れてはいけない、船に残っている連中も捕縛してもらわないと。
ミルトさんからフローラちゃんに魔導通信機で、こちらが片付いたので騎士に船を接収させて欲しいと連絡してもらった。
その後一時間もしないうちに船の制圧は終ったらしい、出航準備を進めていたためか捕り零しはなかったようだ。
これで、ザイヒト王子の誘拐計画は一応お終いかな。
**********
「それで、どうだった。『黒の使徒』の本音を聞いて。」
わたしがザイヒト皇子に尋ねると冴えない顔つきでポツリポツリと話し始めた。
「おまえ達とここまで旅をしてきて、おまえ達の話を聞いて、孤児達の話しを聞いて、町の様子を見て、薄々おまえ達の言うことの方が正しいのだろうと思ってはいたのだ。
しかし、今まで吾に優しくしてくれた侍女が吾を騙していたとは考えたくなかったのだ。
それを認めてしまうと、吾が今まで教えられてきたことが間違いだったことを認めることになるのだから。
だが、今日『黒の使徒』の言うことを聞いてはっきり吾が騙されていた事が分かった。
吾が愚かであったのだ、奴らに吾こそが皇帝の器だと煽てられていい気になっていたのだ。
奴らの言う皇帝の器というのは、奴らの言うことに従うだけの能無しということだったのだな。
吾はこれからどうすれば良いのだろうか。」
大分こたえているようだ。今まで、貴色とか言われて、黒い髪・黒い瞳・褐色の肌であることだけが誇りだったのに、それが『黒の使徒』によって作られたまやかしだと思い知らされたのだから。
でも、自分が間違っていたことに気付いたのは大きな前進だと思うな。
「何を言っているの、わたし達はまだ十歳、小さな子供なんだよ。
これから色々な事を学んで、自分の頭で考えて、間違わないようにすれば良いんだよ。
あなたが強い魔力を持っているのは事実なのだから、それを活かす事を考えればいいじゃない。
魔力の制御をちゃんと覚えて魔力を節約するように使えば、灌漑用の水路を造るとかの大規模な土木工事に凄く役立つと思うよ。
学園でたくさん役に立つことを学べるのだから、これからちゃんと勉強すれば良いよ。
きっと卒業する時には、国に役立つ知識がいっぱい身についていると思うの。
それで、ケントニスさんやハイジさん、それにヴィクトーリアさんを手助けしてあげれば良いのよ。
今まで、『黒の使徒』が無茶苦茶してきたんで、帝国はガタガタになっているから出来ることはたくさんあるよ。」
わたしが励ましも込めてそう伝えるとザイヒト皇子はたった一言呟いた。
「ああ、そうすることにしよう・・・。」
そう、帝国をダメにした原因は『黒の使徒』にあるけど、帝国を立て直す責任は帝室のみんなにあるのだから力を合わせて頑張らないとね。
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