325 / 508
第12章 三度目の夏休み
第324話【閑話】経営会議(笑い)
しおりを挟む
「ああ、気が重い…。」
私はため息をつきながら商会本部の廊下を歩く、今日は半年に一度の経営会議の日である。
私も商会の一部門を任させれる者として会議に出席するため、辺境の製材所から本部までわざわざ出向いて生きたのだ。
今日私は年度上期の経営の実績を報告しなければならない、このところ業績は低下の一途を辿っていて報告するのが憂鬱だ。
しかも、資金繰りが非常に厳しくなっており本部に資金支援を請わねばならないことを考えるとますます胃が痛くなる。
そう考えながら歩いているもう会議室は目と鼻の先だ、こんなときに限って会議室が近く感じる。
本当に忌々しい…、全ては昨年の夏にあの『色なし』が製材所を訪れてから歯車が狂い始めた。
本当にあいつは疫病神だ…。
私が会議室に入ると既に幹部はみな着席しており、後は総支配人の到着を待つだけだった。
危ない、危ない、総支配人より遅れるとそれだけで激しく叱責されるところだった。
私が指定されている席に着くと間もなく、総支配人が会議室に入ってきた。
イヤ、本当に危なかった……。
**********
会議室に入ってきた総支配人は見るからに不機嫌そうだった。
この総支配人、不思議なことに実は誰も名前を知らない。
いや、一番謎なのは、シュバーツアポステル商会の最高責任者である総支配人が栗毛色の髪に茶色い瞳、それに黄色い肌という平凡な容姿をしていることだ。
『黒の使徒』の傘下にあって、『色の黒い』者を至高とするこの商会では、私を含めて支配人全てが黒髪・黒い瞳・褐色の肌なのにも拘らずだ。
しかし、この総支配人、あの気難しい皇帝と対等に話をし、『黒の使徒』の教皇にも一目置かれているという。迂闊に逆らうことは出来ない存在なのだ。
「それで、王国担当役員、王国への進出計画のために送り込んだ幹部からの連絡はまだ途絶えたままなのか?
連絡が途絶えてもう半年になるぞ、一体どうなっているのだ。
こちらから、調査の者は送ったのか?」
総支配人は開口一番、王国担当役員に対し詰問するような口調で話しかけた。
王国担当役員は、話し難そうであったが渋々話し始めた。
「先日、こちらから送った調査員からの第一報がございました。
その内容があまりにも信じられないモノでしたので、再度調査するように指示していたためご報告が遅れているのです。」
「何が信じられないと言うのだ、悪い情報であればそれが事実か掴めなくても真っ先に私に報告すべきであろう。
悪い情報こそ迅速に知らせろといつも言っているではないか。
それで、第一報には何と書かれていたのだ。」
叱責された王国担当役員は更に言い難そうな顔になり、ポツポツと報告を始めた。
「調査員が王国の王都へ行ったところ王国での事業を任せたプッペは行方不明、プッペ及びその傘下の商会の事務所は全て閉鎖されており、忍び込んだところ全てもぬけの殻だったそうです。
また、連絡員兼荒事処理のためプッペにつけたシャッテンも同じく行方不明とのことです。
更に、プッペとは別系統で宮廷工作等の目的で送り込んだリストも行方不明になっています。」
行方不明?それでは何も分からないのと一緒ではないか、何だその報告書は?
「行方不明とは何事だ、それを探すのが調査員の仕事だろうに。
だいたい、リストが接触していた貴族の名は分かっているのだろう、そいつらに聞いてみれば何か分かるであろうが。」
「それが、調査員からの報告ではリストの接触していた貴族は冬の間にことごとくお取り潰しになっておりまして、話の聞きようがなかったそうです。
同じくプッペが懇意にしていた貴族も全てなくなっており話が聞けなかったそうです。」
話を聞いていた総支配人が一段と声を荒げて言った。
「なんだそれは、そんな簡単に取り潰されるような泡沫貴族しか接触していなかったのか?
私はいつも言っているだろう新興の泡沫貴族など相手にするな、取り込むのなら伝統のある高位貴族にしろと。」
「いえ、それが…。リストたちが仲間に引き入れた貴族はどの家も二千年近い歴史を誇る伝統的な貴族ばかりでした。爵位も男爵のような低位の者もおりましたが、中心は子爵家で、中には伯爵家もあったのです。
尊大で高慢、決して自分では動かず下の者を酷使すると言う非の打ち所がない理想的な貴族ばかりでしたのですが…。
それが、この冬、軒並み取り潰されたそうです。」
「なんだ、何の問題もない貴族ばかりではないか。それが取り潰されたと言うのか?
それは、おまえ達が把握していた情報が間違っていたということか?」
総支配人が王国担当役員の報告に呆れていると王国担当役員は小声で言った。
「それが、信じられないことなのですが…。
今王国政府では綱紀粛正運動というのがされているそうで、誠実で謹厳実直な貴族が重用されているそうです。働かない貴族は取り潰しもあると言うことです。
これは、市井の民達に広く知らしめられたことらしいのです。
私も意味が分からないのですが…。」
最後は言葉を濁してしまった。
「おまえは馬鹿か?そんなの市井の民の人気を取るための建て前に決まっているだろう。
どこを探せば、そんな貴族がいるというのだ。
誠実で、謹厳実直だって?そんな貴族の定義に反するような貴族がいる訳ないだろう。
おまえ、そんな欺瞞情報を信じたわけではあるまいな。」
「いえ、ですから、私も意味が解らないと申し上げたのです…。」
そうだよな、謹厳実直な貴族なんていたら顔が見てみたいものだ。
「もういい、それより王国西部の黒い森に製材所を作っていただろう。
当然そちらへも調査員を送ったのであろうな。」
「それが、…。
送ったのは送ったのですが、調査員が帰ってこないのです。
あそこは帝国に近いので既に三回調査員を送っているのですが、一度も帰ってこないのです。」
「もういい、大至急、調査員を増やして状況把握に努めろ。
次回経営会議、いや三ヶ月後に臨時の経営会議を開くからそれまでに正確な情報を掴んで対策を立てろ。
それが出来なかったら、おまえはクビだ。」
ひええええぇ、総支配人のご機嫌が最悪の状況になっている…。
この状況で私が報告をしたら、この場でクビになるかもしれない。
その時の事だった、ノックもなしにいきなり会議室の扉が開かれた。
「緊急の要件につき、会議中に失礼します。
ただいま、ルーイヒハーフェンより、急を知らせる伝令が参りました。」
とりあえず、次の槍玉に挙げられるのは避けられたようだ…。
私はため息をつきながら商会本部の廊下を歩く、今日は半年に一度の経営会議の日である。
私も商会の一部門を任させれる者として会議に出席するため、辺境の製材所から本部までわざわざ出向いて生きたのだ。
今日私は年度上期の経営の実績を報告しなければならない、このところ業績は低下の一途を辿っていて報告するのが憂鬱だ。
しかも、資金繰りが非常に厳しくなっており本部に資金支援を請わねばならないことを考えるとますます胃が痛くなる。
そう考えながら歩いているもう会議室は目と鼻の先だ、こんなときに限って会議室が近く感じる。
本当に忌々しい…、全ては昨年の夏にあの『色なし』が製材所を訪れてから歯車が狂い始めた。
本当にあいつは疫病神だ…。
私が会議室に入ると既に幹部はみな着席しており、後は総支配人の到着を待つだけだった。
危ない、危ない、総支配人より遅れるとそれだけで激しく叱責されるところだった。
私が指定されている席に着くと間もなく、総支配人が会議室に入ってきた。
イヤ、本当に危なかった……。
**********
会議室に入ってきた総支配人は見るからに不機嫌そうだった。
この総支配人、不思議なことに実は誰も名前を知らない。
いや、一番謎なのは、シュバーツアポステル商会の最高責任者である総支配人が栗毛色の髪に茶色い瞳、それに黄色い肌という平凡な容姿をしていることだ。
『黒の使徒』の傘下にあって、『色の黒い』者を至高とするこの商会では、私を含めて支配人全てが黒髪・黒い瞳・褐色の肌なのにも拘らずだ。
しかし、この総支配人、あの気難しい皇帝と対等に話をし、『黒の使徒』の教皇にも一目置かれているという。迂闊に逆らうことは出来ない存在なのだ。
「それで、王国担当役員、王国への進出計画のために送り込んだ幹部からの連絡はまだ途絶えたままなのか?
連絡が途絶えてもう半年になるぞ、一体どうなっているのだ。
こちらから、調査の者は送ったのか?」
総支配人は開口一番、王国担当役員に対し詰問するような口調で話しかけた。
王国担当役員は、話し難そうであったが渋々話し始めた。
「先日、こちらから送った調査員からの第一報がございました。
その内容があまりにも信じられないモノでしたので、再度調査するように指示していたためご報告が遅れているのです。」
「何が信じられないと言うのだ、悪い情報であればそれが事実か掴めなくても真っ先に私に報告すべきであろう。
悪い情報こそ迅速に知らせろといつも言っているではないか。
それで、第一報には何と書かれていたのだ。」
叱責された王国担当役員は更に言い難そうな顔になり、ポツポツと報告を始めた。
「調査員が王国の王都へ行ったところ王国での事業を任せたプッペは行方不明、プッペ及びその傘下の商会の事務所は全て閉鎖されており、忍び込んだところ全てもぬけの殻だったそうです。
また、連絡員兼荒事処理のためプッペにつけたシャッテンも同じく行方不明とのことです。
更に、プッペとは別系統で宮廷工作等の目的で送り込んだリストも行方不明になっています。」
行方不明?それでは何も分からないのと一緒ではないか、何だその報告書は?
「行方不明とは何事だ、それを探すのが調査員の仕事だろうに。
だいたい、リストが接触していた貴族の名は分かっているのだろう、そいつらに聞いてみれば何か分かるであろうが。」
「それが、調査員からの報告ではリストの接触していた貴族は冬の間にことごとくお取り潰しになっておりまして、話の聞きようがなかったそうです。
同じくプッペが懇意にしていた貴族も全てなくなっており話が聞けなかったそうです。」
話を聞いていた総支配人が一段と声を荒げて言った。
「なんだそれは、そんな簡単に取り潰されるような泡沫貴族しか接触していなかったのか?
私はいつも言っているだろう新興の泡沫貴族など相手にするな、取り込むのなら伝統のある高位貴族にしろと。」
「いえ、それが…。リストたちが仲間に引き入れた貴族はどの家も二千年近い歴史を誇る伝統的な貴族ばかりでした。爵位も男爵のような低位の者もおりましたが、中心は子爵家で、中には伯爵家もあったのです。
尊大で高慢、決して自分では動かず下の者を酷使すると言う非の打ち所がない理想的な貴族ばかりでしたのですが…。
それが、この冬、軒並み取り潰されたそうです。」
「なんだ、何の問題もない貴族ばかりではないか。それが取り潰されたと言うのか?
それは、おまえ達が把握していた情報が間違っていたということか?」
総支配人が王国担当役員の報告に呆れていると王国担当役員は小声で言った。
「それが、信じられないことなのですが…。
今王国政府では綱紀粛正運動というのがされているそうで、誠実で謹厳実直な貴族が重用されているそうです。働かない貴族は取り潰しもあると言うことです。
これは、市井の民達に広く知らしめられたことらしいのです。
私も意味が分からないのですが…。」
最後は言葉を濁してしまった。
「おまえは馬鹿か?そんなの市井の民の人気を取るための建て前に決まっているだろう。
どこを探せば、そんな貴族がいるというのだ。
誠実で、謹厳実直だって?そんな貴族の定義に反するような貴族がいる訳ないだろう。
おまえ、そんな欺瞞情報を信じたわけではあるまいな。」
「いえ、ですから、私も意味が解らないと申し上げたのです…。」
そうだよな、謹厳実直な貴族なんていたら顔が見てみたいものだ。
「もういい、それより王国西部の黒い森に製材所を作っていただろう。
当然そちらへも調査員を送ったのであろうな。」
「それが、…。
送ったのは送ったのですが、調査員が帰ってこないのです。
あそこは帝国に近いので既に三回調査員を送っているのですが、一度も帰ってこないのです。」
「もういい、大至急、調査員を増やして状況把握に努めろ。
次回経営会議、いや三ヶ月後に臨時の経営会議を開くからそれまでに正確な情報を掴んで対策を立てろ。
それが出来なかったら、おまえはクビだ。」
ひええええぇ、総支配人のご機嫌が最悪の状況になっている…。
この状況で私が報告をしたら、この場でクビになるかもしれない。
その時の事だった、ノックもなしにいきなり会議室の扉が開かれた。
「緊急の要件につき、会議中に失礼します。
ただいま、ルーイヒハーフェンより、急を知らせる伝令が参りました。」
とりあえず、次の槍玉に挙げられるのは避けられたようだ…。
5
お気に入りに追加
2,295
あなたにおすすめの小説
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
あの味噌汁の温かさ、焼き魚の香り、醤油を使った味付け——異世界で故郷の味をもとめてつきすすむ!
ねむたん
ファンタジー
私は砂漠の町で家族と一緒に暮らしていた。そのうち前世のある記憶が蘇る。あの日本の味。温かい味噌汁、焼き魚、醤油で整えた料理——すべてが懐かしくて、恋しくてたまらなかった。
私はその気持ちを家族に打ち明けた。前世の記憶を持っていること、そして何より、あの日本の食文化が恋しいことを。家族は私の決意を理解し、旅立ちを応援してくれた。私は幼馴染のカリムと共に、異国の地で新しい食材や文化を探しに行くことに。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる