298 / 508
第12章 三度目の夏休み
第297話 孤児達を迎えに
しおりを挟む
「おう、おまえら、外はかなり愉快なことになっているぞ。
今、町はお祭り騒ぎだ、中々良い仕事したじゃないか。」
その日の夜、船の中で夕食をとっていると、町の様子を探っていたテーテュスさんが上機嫌で帰ってきた。
わたし達の目の前で始まったハーフェン組に対する袋叩き、領主が衛兵に鎮圧命令を出したが衛兵はこれを無視したらしい。
衛兵は皆、この町出身の平民だそうだ、今まで領主の命令でハーフェン組の所業をみて見ぬ振りをしてきたが相当腹に据えかねていたらしい。
そして、暴動に乗じてハーフェン組の事務所に押し入り悪行の証拠を押収したそうだ。
一向に暴動が治まらないため、領主自ら騎士を率いて暴動の鎮圧に出てきたらしい。
さすがに騎士が出てきたことから暴動に加わっていた町の人は鎮まったそうだ。
そして、領主はハーフェン組への暴行に加わった町の人の捕縛を衛兵に命じたのだが、衛兵はそれには従わず、代わりに領主、市民が揃っている前で押収した書類を読み上げたらしい。
そう、ハーフェン組が領主に贈った賄賂の記録を。
次々と読み上げられていくハーフェン組と領主の癒着の記録、漂い始めた不穏な空気に領主は読み上げをやめろとは言えなかったみたい。
そして、延々と読み上げられた書面は大まかに分けて三種類、ハーフェン組と領主の癒着の証拠、賭博や人身売買等のハーフェン組の犯罪の証拠、そしてシュバーツアポステル商会からハーフェン組の出された犯罪の指示だったとのこと。
ここに至って再び暴動になりそうな気配を悟ったのだろう、領主は渋々シュバーツアポステル商会の者の捕縛を衛兵に命じたらしい。
帝国では裁判権は領主にあり領主の一存で罪の有り無しから量刑まで決められるが、さすがにこの状況は拙いと思ったようだ。
シュバーツアポステル商会の者に対する裁判は異例の公開の場で行うことになったみたい。
そして、証拠隠滅防止のため証拠書類は町の顔役に預けられ、シュバーツアポステル商会の者の身柄は衛兵が押さえたらしい。領主には渡さないんだって。
ちなみに、ハーフェン組の連中だが、怪我の治療もしてもらえずに町からたたき出されたそうだ。
『色なし』状態になっていて魔法が使えないし、袋叩きにあって全員かなりの怪我をしていたらしいので、町の人の腹の虫が納まったみたい。 えっ、それで良いの?裁判は?
「おまえらのおかげでこの町の人の表情は随分明るくなったぞ。
まあ、おまえらの目的は十分達成したんじゃないのか。」
とテーテュスさんは言うけど、予想以上の成果だよ。
まさか、シュバーツアポステル商会の支店まで潰せるとは思わなかったよ。
**********
そして翌朝、約束の時間にわたし達は再びスラムにヤン君を訪ねた。
路上で待ち構えていたヤン君は、わたし達を彼らが住むあばら家に案内してくれた。
かなりガタが来ている建物だけど雨風は凌げそうだ、冬場でも暖かいこの町ならば凍死する心配はないだろう。
そこには五十人ほどの子供が集まっていた。見た目、二歳位からヤン君くらいまで、ヤン君はわたしより少し年上、多分十二、三歳だと思う。男女は半々くらいかな。
わたしはヤン君に尋ねた。
『良く話し合ってくれたかな?話し合いはまとまった?』
『一応、昨日みんなで話し合ってどうするかは決まったんだけど、みんな、おまえから直接話しが聞きたいって言うんだ。
それで、もう一度考えたいって。』
ふむ、ヤン君からの又聞きではイマイチ信用できないってか、わかったよ。
『みんな、おはよう。わたしはティターニアって言うの、呼び難ければターニャでいいよ。
それで、わたしはみんなを保護するために迎えに来ました。
みんなを連れていくのは、ポルトという大きな港町です。
そこにみんなのために孤児院を用意しました。
みんなが十五歳になって独り立ちできるようになるまで、国がそこで生活を保障してくれます。
六人部屋だけど、きれいだし、一人一人にベッドが当たりますよ。
食事も一日三回提供されますし、毎年数着の服も支給されます。』
そこまで話して、一旦間をおくと少し年長の男の子が質問してきた。
『俺達はそこで何をさせられるんだ、奴隷みたいに働かされるんじゃないのか?』
『まさか、そんな事はさせませんよ。
ポルトに着いたらみんなにやってもらうのはまず王国語を覚えることです。
みんなは知らないかもしれないけど、この大陸には帝国と王国という二つの国があって違う言葉を話しています。このスラムは帝国にあります。
みんなを連れて行くポルトは王国にあるので言葉が違うのです。
心配しないでもいいですよ、そんなに難しくないですから。
リリちゃんはもうしゃべれるようになりましたからね。
リリちゃん、王国語は難しくないよって、王国語でみんなに言ってみて。』
「王国語は難しくないから安心して、すぐしゃべれるようになるよ。」
わたしに促されてリリちゃんが流暢な王国語で言った。いや、半月でここまでしゃべれるようにはならないと思うよ、普通は。
『はい、上手にしゃべれたね、リリちゃん。
みんなもすぐにリリちゃんみたいに話せるようになるから心配しないでいいよ。
それで、八歳になったら学校へ通って四年間読み書きや計算なんかを勉強してもらいます。
学校に通う歳になるまででやってもらうのは、孤児院の掃除、洗濯、食事の準備や後片付けのお手伝いくらいですよ。
それまでは、食べて、寝て、元気に育つことがみんなのやるべきことです。
四年間の学校を終えた後の事はその時詳しく説明されると思いますが、学校の成績が優秀な子は上の学校へ行くことができます。そうでない子は、どこか修行先に通って職業訓練を受けることになります。
どちらにしろ、十五歳までは孤児院で責任もって生活を支えますし、孤児院を出るときにはちゃんと職を斡旋します。』
すると、さっき質問した男の子が再び質問してきました。
『俺、多分十二歳を過ぎていると思うのだけど、俺は読み書きを教えてもらえないのか。』
『そのことについては、事前に打ち合わせをして特例を設けることにしました。
今回受け入れるみんなについては、年齢に関わらず四年間学校に通ってもらいます。
年下の子と一緒で恥ずかしいかもしれませんが、王国では読み書きができないことの方が恥ずかしいので我慢してください。
それと、これも特例ですけど、今回受け入れる子については四年間の学校を卒業するまでは、十五歳を過ぎても孤児院で生活できるように取り計らいました。』
この辺の根回しが地味に大変だったの…。
わたしの説明でその男の子は安心したみたい、結構しっかりしていて好感が持てるね。
『こんなところでいいかな、細かいことも決まっているのだけど、話すとキリがないの。』
『おお、十分だと思うぜ。
それで、おまえらどうする?昨日決めた通りでいいのか、変更するなら今のうちだぞ。
じゃあ、このお嬢さんに付いて行くという奴は手を上げろ。』
ヤン君の指示により、女の子は全員が挙手したが、男の子は年長の子四人が挙手しなかった。
その中にはヤン君も含まれていた。
『お兄ちゃん、一緒に来ないの?』
リリちゃんがヤン君の腕を掴んで悲しそうに聞いた。
『ゴメンな、リリ、俺達はここを守らないといけないんだ。
ここには俺達みたいに捨てられてくる子が毎年のように出るんだ。
俺達がいなくなったら、そういう子供を誰が世話をするんだ。
だから、俺達年長組は残ることにしたんだ。』
ふむ、やっぱりそうなったか、テーテュスさんに言われた通りになったね。
テーテュスさんは出掛けに、リーダーをはじめ数名は付いて来ないだろうと言ったの。
なんで、テーテュスさんは予想できたのだろう、不思議だ…。
『わかったわ、じゃあ、あなた達四人以外はみんな一緒に来ることで決まりね。
それで、ヤン君、あなたがここに残ることに異存はないけど、あなたに話があると言う人がいるの。
悪いけど、一緒に来てくれないかな。』
わたしはテーテュスさんに指示されたとおりヤン君を誘うのだった。
今、町はお祭り騒ぎだ、中々良い仕事したじゃないか。」
その日の夜、船の中で夕食をとっていると、町の様子を探っていたテーテュスさんが上機嫌で帰ってきた。
わたし達の目の前で始まったハーフェン組に対する袋叩き、領主が衛兵に鎮圧命令を出したが衛兵はこれを無視したらしい。
衛兵は皆、この町出身の平民だそうだ、今まで領主の命令でハーフェン組の所業をみて見ぬ振りをしてきたが相当腹に据えかねていたらしい。
そして、暴動に乗じてハーフェン組の事務所に押し入り悪行の証拠を押収したそうだ。
一向に暴動が治まらないため、領主自ら騎士を率いて暴動の鎮圧に出てきたらしい。
さすがに騎士が出てきたことから暴動に加わっていた町の人は鎮まったそうだ。
そして、領主はハーフェン組への暴行に加わった町の人の捕縛を衛兵に命じたのだが、衛兵はそれには従わず、代わりに領主、市民が揃っている前で押収した書類を読み上げたらしい。
そう、ハーフェン組が領主に贈った賄賂の記録を。
次々と読み上げられていくハーフェン組と領主の癒着の記録、漂い始めた不穏な空気に領主は読み上げをやめろとは言えなかったみたい。
そして、延々と読み上げられた書面は大まかに分けて三種類、ハーフェン組と領主の癒着の証拠、賭博や人身売買等のハーフェン組の犯罪の証拠、そしてシュバーツアポステル商会からハーフェン組の出された犯罪の指示だったとのこと。
ここに至って再び暴動になりそうな気配を悟ったのだろう、領主は渋々シュバーツアポステル商会の者の捕縛を衛兵に命じたらしい。
帝国では裁判権は領主にあり領主の一存で罪の有り無しから量刑まで決められるが、さすがにこの状況は拙いと思ったようだ。
シュバーツアポステル商会の者に対する裁判は異例の公開の場で行うことになったみたい。
そして、証拠隠滅防止のため証拠書類は町の顔役に預けられ、シュバーツアポステル商会の者の身柄は衛兵が押さえたらしい。領主には渡さないんだって。
ちなみに、ハーフェン組の連中だが、怪我の治療もしてもらえずに町からたたき出されたそうだ。
『色なし』状態になっていて魔法が使えないし、袋叩きにあって全員かなりの怪我をしていたらしいので、町の人の腹の虫が納まったみたい。 えっ、それで良いの?裁判は?
「おまえらのおかげでこの町の人の表情は随分明るくなったぞ。
まあ、おまえらの目的は十分達成したんじゃないのか。」
とテーテュスさんは言うけど、予想以上の成果だよ。
まさか、シュバーツアポステル商会の支店まで潰せるとは思わなかったよ。
**********
そして翌朝、約束の時間にわたし達は再びスラムにヤン君を訪ねた。
路上で待ち構えていたヤン君は、わたし達を彼らが住むあばら家に案内してくれた。
かなりガタが来ている建物だけど雨風は凌げそうだ、冬場でも暖かいこの町ならば凍死する心配はないだろう。
そこには五十人ほどの子供が集まっていた。見た目、二歳位からヤン君くらいまで、ヤン君はわたしより少し年上、多分十二、三歳だと思う。男女は半々くらいかな。
わたしはヤン君に尋ねた。
『良く話し合ってくれたかな?話し合いはまとまった?』
『一応、昨日みんなで話し合ってどうするかは決まったんだけど、みんな、おまえから直接話しが聞きたいって言うんだ。
それで、もう一度考えたいって。』
ふむ、ヤン君からの又聞きではイマイチ信用できないってか、わかったよ。
『みんな、おはよう。わたしはティターニアって言うの、呼び難ければターニャでいいよ。
それで、わたしはみんなを保護するために迎えに来ました。
みんなを連れていくのは、ポルトという大きな港町です。
そこにみんなのために孤児院を用意しました。
みんなが十五歳になって独り立ちできるようになるまで、国がそこで生活を保障してくれます。
六人部屋だけど、きれいだし、一人一人にベッドが当たりますよ。
食事も一日三回提供されますし、毎年数着の服も支給されます。』
そこまで話して、一旦間をおくと少し年長の男の子が質問してきた。
『俺達はそこで何をさせられるんだ、奴隷みたいに働かされるんじゃないのか?』
『まさか、そんな事はさせませんよ。
ポルトに着いたらみんなにやってもらうのはまず王国語を覚えることです。
みんなは知らないかもしれないけど、この大陸には帝国と王国という二つの国があって違う言葉を話しています。このスラムは帝国にあります。
みんなを連れて行くポルトは王国にあるので言葉が違うのです。
心配しないでもいいですよ、そんなに難しくないですから。
リリちゃんはもうしゃべれるようになりましたからね。
リリちゃん、王国語は難しくないよって、王国語でみんなに言ってみて。』
「王国語は難しくないから安心して、すぐしゃべれるようになるよ。」
わたしに促されてリリちゃんが流暢な王国語で言った。いや、半月でここまでしゃべれるようにはならないと思うよ、普通は。
『はい、上手にしゃべれたね、リリちゃん。
みんなもすぐにリリちゃんみたいに話せるようになるから心配しないでいいよ。
それで、八歳になったら学校へ通って四年間読み書きや計算なんかを勉強してもらいます。
学校に通う歳になるまででやってもらうのは、孤児院の掃除、洗濯、食事の準備や後片付けのお手伝いくらいですよ。
それまでは、食べて、寝て、元気に育つことがみんなのやるべきことです。
四年間の学校を終えた後の事はその時詳しく説明されると思いますが、学校の成績が優秀な子は上の学校へ行くことができます。そうでない子は、どこか修行先に通って職業訓練を受けることになります。
どちらにしろ、十五歳までは孤児院で責任もって生活を支えますし、孤児院を出るときにはちゃんと職を斡旋します。』
すると、さっき質問した男の子が再び質問してきました。
『俺、多分十二歳を過ぎていると思うのだけど、俺は読み書きを教えてもらえないのか。』
『そのことについては、事前に打ち合わせをして特例を設けることにしました。
今回受け入れるみんなについては、年齢に関わらず四年間学校に通ってもらいます。
年下の子と一緒で恥ずかしいかもしれませんが、王国では読み書きができないことの方が恥ずかしいので我慢してください。
それと、これも特例ですけど、今回受け入れる子については四年間の学校を卒業するまでは、十五歳を過ぎても孤児院で生活できるように取り計らいました。』
この辺の根回しが地味に大変だったの…。
わたしの説明でその男の子は安心したみたい、結構しっかりしていて好感が持てるね。
『こんなところでいいかな、細かいことも決まっているのだけど、話すとキリがないの。』
『おお、十分だと思うぜ。
それで、おまえらどうする?昨日決めた通りでいいのか、変更するなら今のうちだぞ。
じゃあ、このお嬢さんに付いて行くという奴は手を上げろ。』
ヤン君の指示により、女の子は全員が挙手したが、男の子は年長の子四人が挙手しなかった。
その中にはヤン君も含まれていた。
『お兄ちゃん、一緒に来ないの?』
リリちゃんがヤン君の腕を掴んで悲しそうに聞いた。
『ゴメンな、リリ、俺達はここを守らないといけないんだ。
ここには俺達みたいに捨てられてくる子が毎年のように出るんだ。
俺達がいなくなったら、そういう子供を誰が世話をするんだ。
だから、俺達年長組は残ることにしたんだ。』
ふむ、やっぱりそうなったか、テーテュスさんに言われた通りになったね。
テーテュスさんは出掛けに、リーダーをはじめ数名は付いて来ないだろうと言ったの。
なんで、テーテュスさんは予想できたのだろう、不思議だ…。
『わかったわ、じゃあ、あなた達四人以外はみんな一緒に来ることで決まりね。
それで、ヤン君、あなたがここに残ることに異存はないけど、あなたに話があると言う人がいるの。
悪いけど、一緒に来てくれないかな。』
わたしはテーテュスさんに指示されたとおりヤン君を誘うのだった。
15
お気に入りに追加
2,315
あなたにおすすめの小説

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる