237 / 508
第9章 王都の冬
第236話 なにやら穏やかではないけど…
しおりを挟む
ミルトさんにプッペ一味の話を聞いて学園の寮に帰る魔導車の中、今日はミルトさんの車に同乗させてもらっている。
わたし達の魔導車はミーナちゃん達を乗せて先に寮へ帰ってしまったから。
「それでね、今すぐどうこうする訳ではないでしょうけど、帝国で不穏な動きがあるようなの。
シャッテンがチラッと言っていたでしょう、ザイヒト王子が『黒の使徒』の次代の旗頭なんだと。
プッペもシャッテンもだんまりだからはっきりした事は言えないんだけど、捕縛した他の連中はみんなケントニス皇太子よりもザイヒト王子の方を支持しているのよ。
なんか、次の皇帝はザイヒト王子だと言わんばかりなの。」
いきなりそういうアブナイ話はやめて欲しい、確かにこの中なら他に漏れることはないけど…。
そう言えば、ザイヒト王子の話題になった時にシャッテンが凄い剣幕で『ザイヒト殿下に手を出したら絶対に許さない』と言っていたね。
どうも『黒の使徒』の連中は、ヴィクトーリアさん似で栗毛色の髪に茶色の瞳、やや色黒の黄色い肌という標準的な帝国人の容貌のケントニス皇太子がお気に召さないようだ。
奴らは黒髪、黒い瞳に濃い褐色の肌を持つザイヒト王子を、『黒の使徒』の信仰のシンボル的存在として、次期皇帝に担ぎ出そうとしてるのではないかとミルトさんは懸念しているようだ。
皇帝もヴィクトーリアさん似のケントニスさんよりも自分に似たザイヒト王子を皇太子にしたっかたって、帝国に行ったときに耳にした覚えがある。
ただ、ケントニスさんが皇后であるヴィクトーリアさんの子であり、大貴族がこぞって聡明なケントニスさんを推すものだから、皇帝は渋々ケントニスさんを皇太子に据えたらしいものね。
もっとも、ヴィクトーリアさんに似て聡明で『黒の使徒』の活動に批判的な、ケントニス皇太子が皇帝になったら『黒の使徒』のプレゼンスが低下するのが目に見えている。
そうした実利的な面からもザイヒト王子を担ぎ出したいのだろうとミルトさんは言う。
ザイヒト王子は、『黒の使徒』に洗脳教育まがいのことをされているようだからね。
「まあ、これは私の憶測に過ぎないですからね。
それに私の憶測が仮に正鵠を射ているとしても、それが今すぐではないとは明言できるの。
現皇帝は『黒の使徒』の思想に傾倒しているでしょう、それにまだ四十代前半と若い。
『黒の使徒』の連中としても、現皇帝になるべく長く在位して欲しいと思っているはず。
今無理をしてケントニス皇太子を排除して、ザイヒト王子を皇太子に据える意味がないの。」
現皇帝は『黒の使徒』の思想の熱烈な支持者なのでなるべく長く在位してもらい、その間にケントニス王子を支持する派閥の力を少しずつ削いでいくのではないかとミルトさんは予想する。
現状では、ケントニス皇太子を支持する大領主達の勢力が強すぎて、無理にケントニス皇太子を排除するのは『黒の使徒』にとっても得策ではないそうだ。
『黒の使徒』は長い期間かけてじわじわと攻めるのが得意だね、本当に気の長い連中だ…。
ただ、若い皇帝といえども怪我や病気に無縁なわけではない、今は健康でもいつ何時健康を害するかわからないのが人の世の常だとミルトさんは言う。
そうなると事態が急変するとミルトさんは懸念する。具体的にはケントニスさんの命が危ない。
この辺の話はヴィクトーリアさんも交えて検討しているみたい。
ヴィクトーリアさんは王都に駐在している帝国の大使に『黒の使徒』の言動を説明し、皇太子の身の回りの安全に気を配るように申し付けたそうだ。
幸いにして今の大使はヴィクトーリアさんを皇后に送り込んだ派閥の人で、大至急帝国の派閥の者に指示すると約束してくれたらしい。
「こちらとしても、穏健派のケントニス皇太子に次期皇帝になってもらわないと困るわ。
犯罪組織まがいの『黒の使徒』が支持している者が皇帝になったら、この国にもどんな害を及ぼすかわからないですからね。
それに、ザイヒト王子って少し頭の足りない子なんでしょう?噂は私の所まで届いているわ。」
ミルトさんは学園に立ち入る部外者のチェックを一層厳格にするよう指示したという。
特に、ザイヒト王子のもとを訪れる帝国人に注意を払い、『黒の使徒』が偽装していると疑わしい商人については立ち入りを拒否するよう指示したという。
また、ヴィクトーリアさんも、ハイジさんとその側仕えの者及びザイヒト王子の護衛騎士のケンフェンドさんに一連の事情を説明したそうだ。
その上で、ザイヒト王子に『黒の使徒』の者が接触しないように注意を払うよう指示したみたい。
ちなみに、ザイヒト王子の関係者でヴィクトーリアさんが話をしたのがケンフェンドさんだけなのは、他の側仕えの人が『黒の使徒』の息がかかっていないとは言い切れないかららしい。
ケンフェンドさんは近衛騎士になった時に特定の思想に傾倒していないことを調査されているらしい、また彼が『色の黒い』人でないこともあってヴィクトーリアさんは信頼しているようだ。
しかし、嫌な話を聞かされてしまった。
だたでさえこの大雪で気が重いのに、ますます気が重くなるよ…。
**********
わたしが憂鬱な気分で部屋に帰りリビングでお茶を飲んでいると、風呂上りのミーナちゃんがジュースを持って隣に座った。
「どうしました?難しい顔をして。」
そんなに難しい顔をしていたかな?そう思いつつ、わたしはミルトさんから聞いた話をした。
「なんだ、そんな事ですか。
そんなことターニャちゃんが気にしてもしょうがないじゃないですか。
そういうことは、大人に任せておけばいいのです。
ターニャちゃんは大人がやらないといけないことに首を突っ込みすぎです。」
ミーナちゃんはそう言ってわたしを嗜めた。
そうだね、確かにわたしが気にしてもしかたがないことだね。
『黒の使徒』が絡んでくるとわたしやミーナちゃんが目の敵にされることが多いから、つい自分から首を突っ込んでしまう。
「それに、『黒の使徒』の連中がケントニスさんを排除して、ザイヒト王子を次期皇帝にしたいなんてことは今更ですよね。
わたしは大人達がとっくに対策を取っているものだと思っていました。」
えっ、なにそれ…。
「だって、皇帝は本当はザイヒト王子を皇太子にしたかったのですよ。
でも、大貴族がこぞってケントニスさんを推すものだから、正妃の子を差し置いて側妃の子であるザイヒトを皇太子にすることは叶わなかった。
さすがに、頭の悪い皇帝でも、大貴族達を敵に回す訳にはいかないということくらいはわかるようですからね。
でもね、ターニャちゃん、『黒の使徒』にはそういった理屈は通じないのですよ。
だって、目障りとなればわたし達みたいな小さい子供にまで殺し屋を送ってくる人たちですから。
それに、ヴィクトーリア様やアーデルハイト様だって、現に命を狙われてるじゃないですか。
ケントニスさんだけ狙われることが無いと思っていることの方が不思議です。
皇帝も『黒の使徒』もザイヒトを次の皇帝にしたい、皇帝は大貴族が邪魔で動けない、でも『黒の使徒』はそういうことは気にしない。
となれば、『黒の使徒』がどうするかなんて明らかじゃないですか。
ミルト様もヴィクトーリア様も『分別ある大人がそんな事をする訳がない』と考えているから、その可能性を考慮しなかったんじゃないかと思うのです。
『黒の使徒』の連中みたいな無法者を分別ある大人と考えてはダメなんですよ。」
普段余り口数の多くないミーナちゃんが珍しく饒舌に自分の考えを述べた。
ミーナちゃんは『黒の使徒』のことを最初から無法者と捉えていたのでケントニスさんを狙うのは有りうることと思っていたようだ。
たしかに、ミルトさんもヴィクトーリアさんも、曲がりなりにも帝国の国教である『黒の使徒』が自国の皇太子を暗殺を企てているとは考えたくなかったのかもしれない。
「プッペたちの後始末や帝国のことは大人たちの仕事だから私達は気にしないことにしましょう。
でも、『黒の使徒』がそんなにこの国に入り込んでいるのなら、私達も身の回りに注意した方がいいですね。
この間のアロガンツ家の馬鹿息子みたいに、乗せられて襲ってくる人が居るかも知れませんしね。
とりあえず、おチビちゃん達に『色の黒い』人が近くにいないか警戒してもらうようにお願いしましょうか。」
わたしはミーナちゃんの提案に従い、わたし達の近くに『色の黒い』人が近付いてきたら教えて欲しいと、おチビちゃん達にお願いすることにした。
わたし達の魔導車はミーナちゃん達を乗せて先に寮へ帰ってしまったから。
「それでね、今すぐどうこうする訳ではないでしょうけど、帝国で不穏な動きがあるようなの。
シャッテンがチラッと言っていたでしょう、ザイヒト王子が『黒の使徒』の次代の旗頭なんだと。
プッペもシャッテンもだんまりだからはっきりした事は言えないんだけど、捕縛した他の連中はみんなケントニス皇太子よりもザイヒト王子の方を支持しているのよ。
なんか、次の皇帝はザイヒト王子だと言わんばかりなの。」
いきなりそういうアブナイ話はやめて欲しい、確かにこの中なら他に漏れることはないけど…。
そう言えば、ザイヒト王子の話題になった時にシャッテンが凄い剣幕で『ザイヒト殿下に手を出したら絶対に許さない』と言っていたね。
どうも『黒の使徒』の連中は、ヴィクトーリアさん似で栗毛色の髪に茶色の瞳、やや色黒の黄色い肌という標準的な帝国人の容貌のケントニス皇太子がお気に召さないようだ。
奴らは黒髪、黒い瞳に濃い褐色の肌を持つザイヒト王子を、『黒の使徒』の信仰のシンボル的存在として、次期皇帝に担ぎ出そうとしてるのではないかとミルトさんは懸念しているようだ。
皇帝もヴィクトーリアさん似のケントニスさんよりも自分に似たザイヒト王子を皇太子にしたっかたって、帝国に行ったときに耳にした覚えがある。
ただ、ケントニスさんが皇后であるヴィクトーリアさんの子であり、大貴族がこぞって聡明なケントニスさんを推すものだから、皇帝は渋々ケントニスさんを皇太子に据えたらしいものね。
もっとも、ヴィクトーリアさんに似て聡明で『黒の使徒』の活動に批判的な、ケントニス皇太子が皇帝になったら『黒の使徒』のプレゼンスが低下するのが目に見えている。
そうした実利的な面からもザイヒト王子を担ぎ出したいのだろうとミルトさんは言う。
ザイヒト王子は、『黒の使徒』に洗脳教育まがいのことをされているようだからね。
「まあ、これは私の憶測に過ぎないですからね。
それに私の憶測が仮に正鵠を射ているとしても、それが今すぐではないとは明言できるの。
現皇帝は『黒の使徒』の思想に傾倒しているでしょう、それにまだ四十代前半と若い。
『黒の使徒』の連中としても、現皇帝になるべく長く在位して欲しいと思っているはず。
今無理をしてケントニス皇太子を排除して、ザイヒト王子を皇太子に据える意味がないの。」
現皇帝は『黒の使徒』の思想の熱烈な支持者なのでなるべく長く在位してもらい、その間にケントニス王子を支持する派閥の力を少しずつ削いでいくのではないかとミルトさんは予想する。
現状では、ケントニス皇太子を支持する大領主達の勢力が強すぎて、無理にケントニス皇太子を排除するのは『黒の使徒』にとっても得策ではないそうだ。
『黒の使徒』は長い期間かけてじわじわと攻めるのが得意だね、本当に気の長い連中だ…。
ただ、若い皇帝といえども怪我や病気に無縁なわけではない、今は健康でもいつ何時健康を害するかわからないのが人の世の常だとミルトさんは言う。
そうなると事態が急変するとミルトさんは懸念する。具体的にはケントニスさんの命が危ない。
この辺の話はヴィクトーリアさんも交えて検討しているみたい。
ヴィクトーリアさんは王都に駐在している帝国の大使に『黒の使徒』の言動を説明し、皇太子の身の回りの安全に気を配るように申し付けたそうだ。
幸いにして今の大使はヴィクトーリアさんを皇后に送り込んだ派閥の人で、大至急帝国の派閥の者に指示すると約束してくれたらしい。
「こちらとしても、穏健派のケントニス皇太子に次期皇帝になってもらわないと困るわ。
犯罪組織まがいの『黒の使徒』が支持している者が皇帝になったら、この国にもどんな害を及ぼすかわからないですからね。
それに、ザイヒト王子って少し頭の足りない子なんでしょう?噂は私の所まで届いているわ。」
ミルトさんは学園に立ち入る部外者のチェックを一層厳格にするよう指示したという。
特に、ザイヒト王子のもとを訪れる帝国人に注意を払い、『黒の使徒』が偽装していると疑わしい商人については立ち入りを拒否するよう指示したという。
また、ヴィクトーリアさんも、ハイジさんとその側仕えの者及びザイヒト王子の護衛騎士のケンフェンドさんに一連の事情を説明したそうだ。
その上で、ザイヒト王子に『黒の使徒』の者が接触しないように注意を払うよう指示したみたい。
ちなみに、ザイヒト王子の関係者でヴィクトーリアさんが話をしたのがケンフェンドさんだけなのは、他の側仕えの人が『黒の使徒』の息がかかっていないとは言い切れないかららしい。
ケンフェンドさんは近衛騎士になった時に特定の思想に傾倒していないことを調査されているらしい、また彼が『色の黒い』人でないこともあってヴィクトーリアさんは信頼しているようだ。
しかし、嫌な話を聞かされてしまった。
だたでさえこの大雪で気が重いのに、ますます気が重くなるよ…。
**********
わたしが憂鬱な気分で部屋に帰りリビングでお茶を飲んでいると、風呂上りのミーナちゃんがジュースを持って隣に座った。
「どうしました?難しい顔をして。」
そんなに難しい顔をしていたかな?そう思いつつ、わたしはミルトさんから聞いた話をした。
「なんだ、そんな事ですか。
そんなことターニャちゃんが気にしてもしょうがないじゃないですか。
そういうことは、大人に任せておけばいいのです。
ターニャちゃんは大人がやらないといけないことに首を突っ込みすぎです。」
ミーナちゃんはそう言ってわたしを嗜めた。
そうだね、確かにわたしが気にしてもしかたがないことだね。
『黒の使徒』が絡んでくるとわたしやミーナちゃんが目の敵にされることが多いから、つい自分から首を突っ込んでしまう。
「それに、『黒の使徒』の連中がケントニスさんを排除して、ザイヒト王子を次期皇帝にしたいなんてことは今更ですよね。
わたしは大人達がとっくに対策を取っているものだと思っていました。」
えっ、なにそれ…。
「だって、皇帝は本当はザイヒト王子を皇太子にしたかったのですよ。
でも、大貴族がこぞってケントニスさんを推すものだから、正妃の子を差し置いて側妃の子であるザイヒトを皇太子にすることは叶わなかった。
さすがに、頭の悪い皇帝でも、大貴族達を敵に回す訳にはいかないということくらいはわかるようですからね。
でもね、ターニャちゃん、『黒の使徒』にはそういった理屈は通じないのですよ。
だって、目障りとなればわたし達みたいな小さい子供にまで殺し屋を送ってくる人たちですから。
それに、ヴィクトーリア様やアーデルハイト様だって、現に命を狙われてるじゃないですか。
ケントニスさんだけ狙われることが無いと思っていることの方が不思議です。
皇帝も『黒の使徒』もザイヒトを次の皇帝にしたい、皇帝は大貴族が邪魔で動けない、でも『黒の使徒』はそういうことは気にしない。
となれば、『黒の使徒』がどうするかなんて明らかじゃないですか。
ミルト様もヴィクトーリア様も『分別ある大人がそんな事をする訳がない』と考えているから、その可能性を考慮しなかったんじゃないかと思うのです。
『黒の使徒』の連中みたいな無法者を分別ある大人と考えてはダメなんですよ。」
普段余り口数の多くないミーナちゃんが珍しく饒舌に自分の考えを述べた。
ミーナちゃんは『黒の使徒』のことを最初から無法者と捉えていたのでケントニスさんを狙うのは有りうることと思っていたようだ。
たしかに、ミルトさんもヴィクトーリアさんも、曲がりなりにも帝国の国教である『黒の使徒』が自国の皇太子を暗殺を企てているとは考えたくなかったのかもしれない。
「プッペたちの後始末や帝国のことは大人たちの仕事だから私達は気にしないことにしましょう。
でも、『黒の使徒』がそんなにこの国に入り込んでいるのなら、私達も身の回りに注意した方がいいですね。
この間のアロガンツ家の馬鹿息子みたいに、乗せられて襲ってくる人が居るかも知れませんしね。
とりあえず、おチビちゃん達に『色の黒い』人が近くにいないか警戒してもらうようにお願いしましょうか。」
わたしはミーナちゃんの提案に従い、わたし達の近くに『色の黒い』人が近付いてきたら教えて欲しいと、おチビちゃん達にお願いすることにした。
5
お気に入りに追加
2,317
あなたにおすすめの小説

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる