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第8章 夏休み明け
第208話 事情を聞く ③
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わたし達はシャッテンの話を聞くため牢獄を訪れた。
強い魔法を使える者を留置する石造りの堅固な牢屋にシャッテンは鉄製の手枷足枷を嵌められて留置されていた。
わたしが顔を見せるとシャッテンは怒りの表情を強め、
「この悪魔!やはり貴様が俺達の組織の邪魔をしていたんだな!
何でおまえがのうのうと生きているんだ、あの三人はどうしたんだ!」
とわたしを糾弾した。
ふむ、おじさん、わたしに殺し屋が差し向けられた事、しかもそれが三人だったという事まで知っているんだ。
やっぱり、このおじさんは『黒の使徒』の人だね、しかも、あの三人と同じような仕事をしている人じゃないかな。
「おじさん、わたしに殺し屋が送られたことを正確に知っているんだ。
やっぱり、『黒の使徒』の人でいいのかな?あの三人と面識があるの?」
「ああそうだよ、おまえのせいでもう教団に戻ることは出来ないだろうがな。
いったいなんなんだよ、おまえは!子供の癖に大人のやることを邪魔しやがって。」
へーえ、取調べには黙秘していると聞いてたけど、私には隠そうとすらしないんだ。隣でミルトさんが聞いているのに。
しかも酷い言い草だ、子供だって自分に都合の悪いことは邪魔するよ。殺し屋が来たら撃退するに決まっているじゃない。
「わたし、おじさんに聞きたい事があってここへきたの。
何でおじさんはナル、アロガンツ伯爵の三男、を使ってわたしを殺そうとしたの。
伯爵にはナルからわたしの情報を聞いたら一旦帝国へ戻ると言っていたそうだよね。」
「へん、帝国に戻れる訳がないじゃないか。
王国に足掛かりを築くのにどれだけのお金と時間をかけたと思っているんだ。
それが全て台無しになったなんていったら俺の首が危ねえよ。
アロガンツの倅に話を聞きに言ったのは王都にいると言う小娘がおまえに間違いないか確認すためさ。」
「それでなんでナルを使おうと思ったの。」
「俺は王都でちょこまか動いている小娘がおまえだと確認できれば消してしまおうと思っていたんだ。
教団にとって目障りな存在のおまえを消せばここで時間と金をドブに捨てた失点を挽回できるかと思ってな。
それで、アロガンツの倅に会ったら、あいつもおまえに恨みを持っているというじゃないか。
ちょうどいいから利用させてもらったんだ、あいつの利用価値もなくなっちまったし良い捨て駒だと思ったんだよ。
教団の暗部の中でも腕利きのヤツを三人も送ったのに無事に生き延びたようだから、一筋縄には行かないと思ってな、むしろ同じ子供同士なら警戒も緩むと思ったのさ。
まさか、あいつの侍女にしてやられるとは思わなかったぜ。」
「そう、おじさんは最初からナルを捨て駒にする気だったの?」
「馬鹿言え!あいつはな俺達が王国で勢力を伸ばす際の御輿になる予定だったんだ。
あいつはこの国では珍しい黒髪・黒い瞳・褐色の肌と三拍子揃っている貴重な子供だからな。
お誂え向きに高位貴族で、そのうえ頭が少し足りないときている。
こんな良い御輿は早々ないぜ、なんていったって御輿は軽いほうが担ぎやすいからな。
だから、口が上手くて、言い含めるのが上手なやつをあいつの家庭教師に付けたんだ。
あいつには三年もかけて俺達の思想を刷り込んできたんだ、あいつの自尊心をくすぐりながら毎日同じようなことを聞かせてやりゃ、いくら頭の出来が悪くてもちゃんと染まるんだ。
しかも、人を威圧するには十分以上の魔法力を持っていた。俺達の操り人形にするには最高の素材だったのさ。
それが、久し振りに会ってみれば高貴な色を失って平凡な容貌になっているじゃないか、しかも魔法が殆ど使えないと言うし。
御輿としての価値が大暴落で気が遠くなったぜ、まあこの時点で利用価値は殆どなくなったな。
でだ、王国に作った俺達の組織はおまえらのせいで壊滅状態だ、あいつを利用する組織の方が無くなっちまったんだからあいつの利用価値はゼロだな。
だから、捨て駒になった貰ったんだよ。」
シャッテンは溜まっていた鬱憤を晴らすかのように洗いざらいぶちまけてくれた。
ミルトさんはわたしの後ろでシャッテンの話を黙って聞いている。
「そう、じゃあ、ザイヒト王子もあなた達の御輿にするつもりで王子の近くにあなた達の仲間を侍らせて刷り込みをしたんだ。言動がナルに通じるところがあるんだよね。」
「貴様!ザイヒト殿下に手を出したら絶対に許さないぞ。
ザイヒト殿下は俺達の教団の次代の旗頭なんだ、何者にも代え難い存在なのだぞ。
それこそ、幼少の時から俺達の教団の人間を送り込んで大切に育ててきたんだ。」
こいつ自棄になっているのか、それともわたしが子供だからかやけに口が軽いな…。
そう思っていると、ミルトさんが口を挟んだ。
「だそうですよ、ヴィクトーリア様。」
すると、牢の鉄格子の向こう物陰から、一人の女性が出てきた。
「あなた方、随分好き勝手やってくれたみたいね。
隣国まで来て迷惑を掛けて一体どういうつもりなの。
ザイヒトのことも思っていた通りだわ、なんか考え方が偏っていると思っていたのよ。
これはよく話を聞かせてもらう必要がありそうね。」
ヴィクトーリアさんの顔を見たシャッテンはしまったという表情を見せ、
「背信者の皇后はこんなところに隠れていたのか、通りで見つからないはずだ。」
と言った。あれ?ヴィクトーリアさんを預かっていることは周知されていなかったっけ?
そうか、ハイジさんのところに身を寄せていると思っていたんだね。
しかし、シャッテンはその後だんまりを決め込んでしまった。
さずがに、ヴィクトーリアさんの前で色々話すのは差し障りがあるようだ。
そうだよね、『黒の使徒』に批判的な立場を取るケントニス皇太子に情報が筒抜けになるものね。
強い魔法を使える者を留置する石造りの堅固な牢屋にシャッテンは鉄製の手枷足枷を嵌められて留置されていた。
わたしが顔を見せるとシャッテンは怒りの表情を強め、
「この悪魔!やはり貴様が俺達の組織の邪魔をしていたんだな!
何でおまえがのうのうと生きているんだ、あの三人はどうしたんだ!」
とわたしを糾弾した。
ふむ、おじさん、わたしに殺し屋が差し向けられた事、しかもそれが三人だったという事まで知っているんだ。
やっぱり、このおじさんは『黒の使徒』の人だね、しかも、あの三人と同じような仕事をしている人じゃないかな。
「おじさん、わたしに殺し屋が送られたことを正確に知っているんだ。
やっぱり、『黒の使徒』の人でいいのかな?あの三人と面識があるの?」
「ああそうだよ、おまえのせいでもう教団に戻ることは出来ないだろうがな。
いったいなんなんだよ、おまえは!子供の癖に大人のやることを邪魔しやがって。」
へーえ、取調べには黙秘していると聞いてたけど、私には隠そうとすらしないんだ。隣でミルトさんが聞いているのに。
しかも酷い言い草だ、子供だって自分に都合の悪いことは邪魔するよ。殺し屋が来たら撃退するに決まっているじゃない。
「わたし、おじさんに聞きたい事があってここへきたの。
何でおじさんはナル、アロガンツ伯爵の三男、を使ってわたしを殺そうとしたの。
伯爵にはナルからわたしの情報を聞いたら一旦帝国へ戻ると言っていたそうだよね。」
「へん、帝国に戻れる訳がないじゃないか。
王国に足掛かりを築くのにどれだけのお金と時間をかけたと思っているんだ。
それが全て台無しになったなんていったら俺の首が危ねえよ。
アロガンツの倅に話を聞きに言ったのは王都にいると言う小娘がおまえに間違いないか確認すためさ。」
「それでなんでナルを使おうと思ったの。」
「俺は王都でちょこまか動いている小娘がおまえだと確認できれば消してしまおうと思っていたんだ。
教団にとって目障りな存在のおまえを消せばここで時間と金をドブに捨てた失点を挽回できるかと思ってな。
それで、アロガンツの倅に会ったら、あいつもおまえに恨みを持っているというじゃないか。
ちょうどいいから利用させてもらったんだ、あいつの利用価値もなくなっちまったし良い捨て駒だと思ったんだよ。
教団の暗部の中でも腕利きのヤツを三人も送ったのに無事に生き延びたようだから、一筋縄には行かないと思ってな、むしろ同じ子供同士なら警戒も緩むと思ったのさ。
まさか、あいつの侍女にしてやられるとは思わなかったぜ。」
「そう、おじさんは最初からナルを捨て駒にする気だったの?」
「馬鹿言え!あいつはな俺達が王国で勢力を伸ばす際の御輿になる予定だったんだ。
あいつはこの国では珍しい黒髪・黒い瞳・褐色の肌と三拍子揃っている貴重な子供だからな。
お誂え向きに高位貴族で、そのうえ頭が少し足りないときている。
こんな良い御輿は早々ないぜ、なんていったって御輿は軽いほうが担ぎやすいからな。
だから、口が上手くて、言い含めるのが上手なやつをあいつの家庭教師に付けたんだ。
あいつには三年もかけて俺達の思想を刷り込んできたんだ、あいつの自尊心をくすぐりながら毎日同じようなことを聞かせてやりゃ、いくら頭の出来が悪くてもちゃんと染まるんだ。
しかも、人を威圧するには十分以上の魔法力を持っていた。俺達の操り人形にするには最高の素材だったのさ。
それが、久し振りに会ってみれば高貴な色を失って平凡な容貌になっているじゃないか、しかも魔法が殆ど使えないと言うし。
御輿としての価値が大暴落で気が遠くなったぜ、まあこの時点で利用価値は殆どなくなったな。
でだ、王国に作った俺達の組織はおまえらのせいで壊滅状態だ、あいつを利用する組織の方が無くなっちまったんだからあいつの利用価値はゼロだな。
だから、捨て駒になった貰ったんだよ。」
シャッテンは溜まっていた鬱憤を晴らすかのように洗いざらいぶちまけてくれた。
ミルトさんはわたしの後ろでシャッテンの話を黙って聞いている。
「そう、じゃあ、ザイヒト王子もあなた達の御輿にするつもりで王子の近くにあなた達の仲間を侍らせて刷り込みをしたんだ。言動がナルに通じるところがあるんだよね。」
「貴様!ザイヒト殿下に手を出したら絶対に許さないぞ。
ザイヒト殿下は俺達の教団の次代の旗頭なんだ、何者にも代え難い存在なのだぞ。
それこそ、幼少の時から俺達の教団の人間を送り込んで大切に育ててきたんだ。」
こいつ自棄になっているのか、それともわたしが子供だからかやけに口が軽いな…。
そう思っていると、ミルトさんが口を挟んだ。
「だそうですよ、ヴィクトーリア様。」
すると、牢の鉄格子の向こう物陰から、一人の女性が出てきた。
「あなた方、随分好き勝手やってくれたみたいね。
隣国まで来て迷惑を掛けて一体どういうつもりなの。
ザイヒトのことも思っていた通りだわ、なんか考え方が偏っていると思っていたのよ。
これはよく話を聞かせてもらう必要がありそうね。」
ヴィクトーリアさんの顔を見たシャッテンはしまったという表情を見せ、
「背信者の皇后はこんなところに隠れていたのか、通りで見つからないはずだ。」
と言った。あれ?ヴィクトーリアさんを預かっていることは周知されていなかったっけ?
そうか、ハイジさんのところに身を寄せていると思っていたんだね。
しかし、シャッテンはその後だんまりを決め込んでしまった。
さずがに、ヴィクトーリアさんの前で色々話すのは差し障りがあるようだ。
そうだよね、『黒の使徒』に批判的な立場を取るケントニス皇太子に情報が筒抜けになるものね。
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