137 / 508
第7章 二度目の夏休み、再び帝国へ
第136話 旅の目的
しおりを挟む
夏休みの初日にわたし達は西部地方に向けて王都を旅立った。
今回は、西部地方の中心都市ノイエシュタットまで最速の四日で行く予定にしてる。
ノイエシュタットでミーナちゃんのご両親のお墓参りを済ませてから、補給を兼ねて何日か休息したあと、帝国の東部辺境へ向かうつもりなんだ。
最初は、ミーナちゃんとハンナちゃんの三人だけで行く予定だったんだけど、帝国の様子を見ておきたいというハイジさんが同行することになった。
また、ノイエシュタットで活動するというフローラちゃんとミルトさんもノイエシュタットまでは一緒に行くことにしたんだ。
正直なところ、ハイジさんは『黒の使徒』の抹殺対象になっているようだし、一緒に来ても役に立たないので遠慮して欲しかったんだけど、どうしても行きたいって。
もちろん、ヴィクトーリアさんの許可は貰ったよ。
**********
そして、王都を出て三日目、
「ここまで来ると王都に比べて空気が悪いですわね。お昼に車から降りて驚いたわ。
瘴気の森が近いせいでしょうかね?」
とミルトさんが言った。
いやいや、瘴気の森の影響はここまでは及んでいないと思うよ。
王家の森をしょっている王都が異様に空気が良いだけだと思う。
あの森が常に清浄なマナを生み出すと共に瘴気を浄化しているから王都は空気がきれいだ。
この国は計画的に森を配置しているだけあっていたるところに森があるが、元々荒野だった西部地方は東部地区に比べて森が小さくて少ない。
そのせいで、王都や東部地区の町に比べ瘴気がやや濃いんだ。
普段王都から出ない王族の二人は瘴気の濃さに敏感なんだろうね。
特に瘴気に過敏な体質のフローラちゃんは過去にこの辺りに巡幸して瘴気中毒になったようだし。
「そうですか?帝国に比べるとこの辺りでも格段に空気がきれいだと思いますが?」
ハイジさんがそういうと、昨年帝都まで行ったミーナちゃんも頷いている。
うん、帝国は瘴気が濃かった、特に王都、良くあれで瘴気中毒にならないものだと逆に感心したよ。
そんな話をしていると、ミルトさんがわたしに尋ねてきた。
「ところで、ターニャちゃんはこの国の魔晶石の流通についてどの程度知っている?」
「魔晶石ですか?」
去年の夏休みにミーナちゃんから聞かされたよ。
たしか、西部地区に領地を持つ貴族が定期的に領地の騎士団を動員して魔獣狩りを行って集めるんだっけ。西部地区の貴族の収入源だって聞いた。
わたしはミルトさんにそう答えた。
「そうね、そこまでは正しいわ。でもそこで終わりではないの。
西部地区の領主が採取した魔晶石は国が一括して買い上げているの。
魔晶石が西部地区でしか手に入らない資源なので、流通を商人に委ねると他地区で価格が高くなり過ぎる恐れがあるので国が流通を担っているのよ。
具体的には領主には十分な利益がでる価格で買い上げをして、国は利鞘を抜かずに全国一律の価格で配給しているの。」
更に、魔晶石には採集時期の制限もあるようだ。
魔晶石を採取するということは、その間瘴気の森で魔獣が狩ることになり、騎士団員は高濃度の瘴気に曝されることとなる。
魔獣狩りをする人の健康のため、騎士団員一人が年間に瘴気に森に立ち入り魔獣を狩ることができるのは一ヶ月に制限しているそうだ。なおかつ、瘴気の森に立ち入る期間は四の月から六の月の三ヶ月に制限しているらしい。
また、魔獣狩りを行うときは、国に対して魔獣狩りを行う期間と魔獣狩りに動員する騎士団員のリストを届け出なければならないらしい。
魔獣狩りをする領地には届出を受ける国の役人を常駐させているんだって。
魔獣狩りを終えて騎士団が戻ってくると届出を受けた役人が届出通りの日程で収まっているかを確認すると共に魔晶石の買取も行うそうだ。
初めて知ったのは、魔晶石の再利用のこと。
魔力を使い切った空の魔晶石は、瘴気の濃いところに置いておくと周囲の瘴気を吸収してまた使えるようになるんだって。
どのくらいの期間で再利用できるかは、魔晶石の大きさと周囲の瘴気の濃さで違うそうだ。
魔晶石は魔導具に嵌め込むために大きさが数種類に規格化されているらしい。国がまとめて研磨加工しているらしいよ、工場があるんだって。
備蓄場所を決めてあるので、大きさ毎に何年で再利用できるかがわかるようになっているみたい。
その再利用のための備蓄を請け負っているのが、元王族のノイエシュタット領主なんだって。
そのノイエシュタット領主から最近もたらされた情報が気になって、ミルトさんが忙しいのをおして今回ノイエシュタットを訪問することにしたらしい。
「魔晶石の不正流通ですか?」
「そう、国を通していない魔晶石が流通しているらしいの。
それに関与しているのがノイエシュタットの隣にある町の領主ヴェストエンデ伯爵らしいという知らせが、ノイエシュタットの叔父様からあったのよ。
ヴェストエンデ伯爵には以前から気になることがあったので、この際探りを入れてみようかと思ったの。」
「それって、大丈夫なのですか?
誰かそういうことのプロに任せたほうが良いんじゃないですか?」
この人なんで自分で首を突っ込むんだろう?自分が皇太子妃だと言う自覚があるんだろうか?
「大丈夫よ、あくまでも病気や怪我で苦しむ西部地区の住民に癒しを施すのが優先事項よ。
手の空いたときに少し調べるだけ、無茶はしないわ。」
「先に言っておきますが、わたし達はすぐに帝国に向けて出発しちゃうので手伝えませんよ。
危ないことはしないでくださいね。」
わたしがそう言うと、
「酷いわ、娘と同じ年の子供にそんな風に言われるほど、私って信用ないの…。」
と言ってミルトさんは拗ねる振りをして見せた。
本当に大丈夫なんだよね?
今回は、西部地方の中心都市ノイエシュタットまで最速の四日で行く予定にしてる。
ノイエシュタットでミーナちゃんのご両親のお墓参りを済ませてから、補給を兼ねて何日か休息したあと、帝国の東部辺境へ向かうつもりなんだ。
最初は、ミーナちゃんとハンナちゃんの三人だけで行く予定だったんだけど、帝国の様子を見ておきたいというハイジさんが同行することになった。
また、ノイエシュタットで活動するというフローラちゃんとミルトさんもノイエシュタットまでは一緒に行くことにしたんだ。
正直なところ、ハイジさんは『黒の使徒』の抹殺対象になっているようだし、一緒に来ても役に立たないので遠慮して欲しかったんだけど、どうしても行きたいって。
もちろん、ヴィクトーリアさんの許可は貰ったよ。
**********
そして、王都を出て三日目、
「ここまで来ると王都に比べて空気が悪いですわね。お昼に車から降りて驚いたわ。
瘴気の森が近いせいでしょうかね?」
とミルトさんが言った。
いやいや、瘴気の森の影響はここまでは及んでいないと思うよ。
王家の森をしょっている王都が異様に空気が良いだけだと思う。
あの森が常に清浄なマナを生み出すと共に瘴気を浄化しているから王都は空気がきれいだ。
この国は計画的に森を配置しているだけあっていたるところに森があるが、元々荒野だった西部地方は東部地区に比べて森が小さくて少ない。
そのせいで、王都や東部地区の町に比べ瘴気がやや濃いんだ。
普段王都から出ない王族の二人は瘴気の濃さに敏感なんだろうね。
特に瘴気に過敏な体質のフローラちゃんは過去にこの辺りに巡幸して瘴気中毒になったようだし。
「そうですか?帝国に比べるとこの辺りでも格段に空気がきれいだと思いますが?」
ハイジさんがそういうと、昨年帝都まで行ったミーナちゃんも頷いている。
うん、帝国は瘴気が濃かった、特に王都、良くあれで瘴気中毒にならないものだと逆に感心したよ。
そんな話をしていると、ミルトさんがわたしに尋ねてきた。
「ところで、ターニャちゃんはこの国の魔晶石の流通についてどの程度知っている?」
「魔晶石ですか?」
去年の夏休みにミーナちゃんから聞かされたよ。
たしか、西部地区に領地を持つ貴族が定期的に領地の騎士団を動員して魔獣狩りを行って集めるんだっけ。西部地区の貴族の収入源だって聞いた。
わたしはミルトさんにそう答えた。
「そうね、そこまでは正しいわ。でもそこで終わりではないの。
西部地区の領主が採取した魔晶石は国が一括して買い上げているの。
魔晶石が西部地区でしか手に入らない資源なので、流通を商人に委ねると他地区で価格が高くなり過ぎる恐れがあるので国が流通を担っているのよ。
具体的には領主には十分な利益がでる価格で買い上げをして、国は利鞘を抜かずに全国一律の価格で配給しているの。」
更に、魔晶石には採集時期の制限もあるようだ。
魔晶石を採取するということは、その間瘴気の森で魔獣が狩ることになり、騎士団員は高濃度の瘴気に曝されることとなる。
魔獣狩りをする人の健康のため、騎士団員一人が年間に瘴気に森に立ち入り魔獣を狩ることができるのは一ヶ月に制限しているそうだ。なおかつ、瘴気の森に立ち入る期間は四の月から六の月の三ヶ月に制限しているらしい。
また、魔獣狩りを行うときは、国に対して魔獣狩りを行う期間と魔獣狩りに動員する騎士団員のリストを届け出なければならないらしい。
魔獣狩りをする領地には届出を受ける国の役人を常駐させているんだって。
魔獣狩りを終えて騎士団が戻ってくると届出を受けた役人が届出通りの日程で収まっているかを確認すると共に魔晶石の買取も行うそうだ。
初めて知ったのは、魔晶石の再利用のこと。
魔力を使い切った空の魔晶石は、瘴気の濃いところに置いておくと周囲の瘴気を吸収してまた使えるようになるんだって。
どのくらいの期間で再利用できるかは、魔晶石の大きさと周囲の瘴気の濃さで違うそうだ。
魔晶石は魔導具に嵌め込むために大きさが数種類に規格化されているらしい。国がまとめて研磨加工しているらしいよ、工場があるんだって。
備蓄場所を決めてあるので、大きさ毎に何年で再利用できるかがわかるようになっているみたい。
その再利用のための備蓄を請け負っているのが、元王族のノイエシュタット領主なんだって。
そのノイエシュタット領主から最近もたらされた情報が気になって、ミルトさんが忙しいのをおして今回ノイエシュタットを訪問することにしたらしい。
「魔晶石の不正流通ですか?」
「そう、国を通していない魔晶石が流通しているらしいの。
それに関与しているのがノイエシュタットの隣にある町の領主ヴェストエンデ伯爵らしいという知らせが、ノイエシュタットの叔父様からあったのよ。
ヴェストエンデ伯爵には以前から気になることがあったので、この際探りを入れてみようかと思ったの。」
「それって、大丈夫なのですか?
誰かそういうことのプロに任せたほうが良いんじゃないですか?」
この人なんで自分で首を突っ込むんだろう?自分が皇太子妃だと言う自覚があるんだろうか?
「大丈夫よ、あくまでも病気や怪我で苦しむ西部地区の住民に癒しを施すのが優先事項よ。
手の空いたときに少し調べるだけ、無茶はしないわ。」
「先に言っておきますが、わたし達はすぐに帝国に向けて出発しちゃうので手伝えませんよ。
危ないことはしないでくださいね。」
わたしがそう言うと、
「酷いわ、娘と同じ年の子供にそんな風に言われるほど、私って信用ないの…。」
と言ってミルトさんは拗ねる振りをして見せた。
本当に大丈夫なんだよね?
5
お気に入りに追加
2,314
あなたにおすすめの小説

俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる