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第6章 王家の森
第118話 森の中のハンナちゃん
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精霊神殿での奉仕活動がないお休みの日に、ふと気が付くとハンナちゃんが一人でいなくなっていることがあるのに気が付いたの。
お世話係としてフェイさんが常に付き添っているので一人でというのは正確じゃないか。
気になったのでソールさんに「ハンナちゃんがどこに行ったか知っている?」と尋ねたら、王家の森に行ったのではないかとの答えが返って来た。
どうやら、王家の森が気にいったようで、平日わたし達が学園にいる時もちょくちょくフェイさんに連れて行ってもらっているらしい。
「ターニャちゃん、私も王家の森にまた行きたいです。
ハンナちゃんの様子見を兼ねて王家の森に行って見ませんか?」
わたしは、ミーナちゃんの提案を一も二もなく受け入れた。
実はわたしもそう思ってたんだ、ハンナちゃんがどんな風に遊んでいるのかを見に行こうかと。
早速わたし達は、水の上位精霊ミツハさんに頼んで王家の森の入り口にある精霊の泉に送ってもらった。
王都はまだ雪模様なのに、その一角にある王家の森は春の陽気なんだ、相変わらずな不思議な空間だよ…。
精霊の泉のところから森に入って少し歩くと小さな広場にでる。
「あ、ミルトさん、本当に昼寝している…。」
ミーナちゃんに言われてそちらに視線を移すと、大きな木を背もたれにしてミルトさんが気持ち良さそうに眠っていた。
その両側からヒカリとスイが寄り添っている、ミドリはミルトさんの膝を枕にしているのね。
この三人、精霊なのにうたた寝するんだ…。
王家の森でうたた寝するんだとは言っていたけど、一国の皇太子妃が護衛も付けずにこんなところで昼寝しているなんて、本当に自由な人だ…。
気持ち良くうたた寝をしている四人を起こさないように、わたし達は静かに広場を通り過ぎた。
森に入ってから結構歩いた気がする、ハンナちゃんの足ではここまでこれないかな、どこか違う方向へいったのかな?
そろそろ引き返そうかを思い始めたとき、目の前にメルヘンな光景が現れた。
**********
「ほーら、ねこちゃん、たかい、たかい!」
「ニャー!」
たんぽぽ、チューリップ、アネモネ、リリー、ルピナス、アリストロメリア、デージー、開花する季節が違うはずの花が咲き乱れる中で、ハンナちゃんがネコとじゃれていた。
肩には鳥がとまり、若草の上に直接腰掛けた膝の上には毛足の長いウサギが眠っている。
そして、ハンナちゃんが背もたれにしているのは…、クマ?。大丈夫なのかな、あれ?
傍らで見守っているフェイさんが何も言わないのだから、危なくはないのだろうけど心臓に悪いよ。
ミツハさんに聞いたら、王家の森は精霊が生態系をいじっており、基本肉食動物はいないそうだ。
精霊が棲まうところで殺生をされるのが嫌らしい。
この辺りは狼がいるんでは?と聞いたら、大昔に他の森に移ってもらったって。いいのかそれ?
精霊は自然の調和を守る存在だって言ってるよね、これって思いっきり乱しているように見えるよ。
ミツハさんにそう言うと、これは人が家の中を住み易いように改造するようなものだという。
精霊が王家の森という、閉じられた空間である、『家』を棲みやすいように改造しているのだという。
王家の森の外には影響しないようにしているから良いのだという理屈らしい。
まあ、完全に別の空間だものね、ここ。 でも、狼を追い出しているよね…。
ハンナちゃんが背もたれにしているクマは、木の実が主食で人を襲うことがないから安心して良いって。
ミツハさんの話では、ハンナちゃんは、わたし達が学園に行っている間に、ちょくちょくここに来て動物と戯れているそうだ。
フェイさんが、ハンナちゃんの情操教育に良いって積極的に連れてきているみたい。
*********
わたし達が動物と戯れるハンナちゃんを眺めて癒されていると、何もない空間から二人の男が現れた。
「おい、ここはどこだ。」
「いや、俺に言われても、急に目の前の景色が変わりやがった。」
ああ、精霊の罠に飛ばされた侵入者か、外に飛ばすのではなく中に入れちゃうのもあるの?
「おい、あそこに子供がいるぞ。」
「王家の森に子供ですかい?」
「いや、ここが王家の森とは限らないだろう。今まで何度森から追い出されたと思っているんだ。」
この人たち常習犯なんだ。
二人組は、ハンナちゃんに近付いて言った。
「なあ、お嬢ちゃん、ここはどこだかわかるかい。」
「ここ?ここは王家の森だよ。」
「おい、ここは王家の森の中らしいぞ。」
「お嬢ちゃんはいつもここで遊んでいるのかい?」
「うん、そうだよ。」
「これは運が回ってきたぜ、この嬢ちゃんがいれば王家の森に入れるんじゃないか。
この森の調査依頼を受けたのはいいが、森に入るとすぐに外にはじき出されて困ってたんだから。
この嬢ちゃんを依頼主のところへ連れてけば、今度こそ報酬が貰えるんじゃないか。」
なんか雲行きが怪しくなったきたよ。フェイさんはなんで何もしないんだろう。
あ、姿を消している、だから二人組はハンナちゃんしか見えてないんだね。
「なあ、お嬢ちゃん、ちょっとおじさんと一緒に来てもらえないかな?」
「お姉ちゃんが知らない人に付いて行っちゃダメって言ってた。」
「まあまあ、そんな事を言わずに。いいだろう、おじさん達ちょっと困っているんだ。」
二人組はそう言いながらハンナちゃんに近付く、あと数歩で手が届くところまで来て、二人組は突然消えた。
その後すぐにフェイさんから声がかかった。
「ターニャちゃん、見ていたでしょう?
あの二人は侵入してきたところへ飛ばしました。
中位精霊をつけてありますので、依頼主まで追えると思います。
ターニャちゃんは、ミルトさんへ報告してもらえますか。」
このところ、今の二人組みをはじめ王家の森に侵入しようとする者が頻繁に現れるそうだ。
そのせいで、精霊達の機嫌が悪いらしい。
今回、フェイさんがいるときに侵入者が現れたので、あえて招き入れてハンナちゃんを餌にしてみたようだ。
フェイさんは、黒幕まで案内してくれるのではないかと期待しているようだね。
わたしとしてはハンナちゃんをそんな風に使って欲しくはないんだけど…。
**********
「あ、ターニャお姉ちゃん、ミーナお姉ちゃん!お姉ちゃんたちも遊びに来たの?」
「そうよ、ハンナちゃんはよく来ているみたいね。お友達もたくさんできたみたいだし、よかったね。」
「うん、ねこちゃんもうさぎさんもみんななかよしだよ!」
ハンナちゃんをネコを抱き上げて、自慢げにミーナちゃんに見せている。
「さっきは、知らないおじさんについていかなくて偉かったね。」
「うん、いつもお姉ちゃんたちに言われているもん、ちゃんとおぼえてるよ!」
わたしがハンナちゃんの頭を撫でながら褒めると、ハンナちゃんは嬉しそうに答えた。
もうすぐ日が傾き始める時間なので、ハンナちゃんにそろそろ帰ろうと促した。
ハンナちゃんが、ネコとウサギを地面に放すとネコが名残惜しそうにハンナちゃんの足に擦り寄っている。
本当に良く懐いているなぁ…。
動物達と別れて精霊の泉に向かうと途中の広場でまだミルトさんが寝ていた。
さすがに、外でずっと寝ていると風邪引くよ。
わたしはミルトさんを起こして、さっき見た常習犯らしき侵入者の話をした。
「まあ、懲りずに何度も入ろうとする人がいるのね、困ったものだわ。
この森は立ち入り禁止というのはわかっているはずなのにね。
その依頼主という人とその人の目的がわかったらわたしに教えてくださいね。」
そう言ったミルトさんの表情はあまり困っているようには見えなかった。
まあ、この人の場合、いつもフワッとした感じなのに怒っているときもあるからね…。
お世話係としてフェイさんが常に付き添っているので一人でというのは正確じゃないか。
気になったのでソールさんに「ハンナちゃんがどこに行ったか知っている?」と尋ねたら、王家の森に行ったのではないかとの答えが返って来た。
どうやら、王家の森が気にいったようで、平日わたし達が学園にいる時もちょくちょくフェイさんに連れて行ってもらっているらしい。
「ターニャちゃん、私も王家の森にまた行きたいです。
ハンナちゃんの様子見を兼ねて王家の森に行って見ませんか?」
わたしは、ミーナちゃんの提案を一も二もなく受け入れた。
実はわたしもそう思ってたんだ、ハンナちゃんがどんな風に遊んでいるのかを見に行こうかと。
早速わたし達は、水の上位精霊ミツハさんに頼んで王家の森の入り口にある精霊の泉に送ってもらった。
王都はまだ雪模様なのに、その一角にある王家の森は春の陽気なんだ、相変わらずな不思議な空間だよ…。
精霊の泉のところから森に入って少し歩くと小さな広場にでる。
「あ、ミルトさん、本当に昼寝している…。」
ミーナちゃんに言われてそちらに視線を移すと、大きな木を背もたれにしてミルトさんが気持ち良さそうに眠っていた。
その両側からヒカリとスイが寄り添っている、ミドリはミルトさんの膝を枕にしているのね。
この三人、精霊なのにうたた寝するんだ…。
王家の森でうたた寝するんだとは言っていたけど、一国の皇太子妃が護衛も付けずにこんなところで昼寝しているなんて、本当に自由な人だ…。
気持ち良くうたた寝をしている四人を起こさないように、わたし達は静かに広場を通り過ぎた。
森に入ってから結構歩いた気がする、ハンナちゃんの足ではここまでこれないかな、どこか違う方向へいったのかな?
そろそろ引き返そうかを思い始めたとき、目の前にメルヘンな光景が現れた。
**********
「ほーら、ねこちゃん、たかい、たかい!」
「ニャー!」
たんぽぽ、チューリップ、アネモネ、リリー、ルピナス、アリストロメリア、デージー、開花する季節が違うはずの花が咲き乱れる中で、ハンナちゃんがネコとじゃれていた。
肩には鳥がとまり、若草の上に直接腰掛けた膝の上には毛足の長いウサギが眠っている。
そして、ハンナちゃんが背もたれにしているのは…、クマ?。大丈夫なのかな、あれ?
傍らで見守っているフェイさんが何も言わないのだから、危なくはないのだろうけど心臓に悪いよ。
ミツハさんに聞いたら、王家の森は精霊が生態系をいじっており、基本肉食動物はいないそうだ。
精霊が棲まうところで殺生をされるのが嫌らしい。
この辺りは狼がいるんでは?と聞いたら、大昔に他の森に移ってもらったって。いいのかそれ?
精霊は自然の調和を守る存在だって言ってるよね、これって思いっきり乱しているように見えるよ。
ミツハさんにそう言うと、これは人が家の中を住み易いように改造するようなものだという。
精霊が王家の森という、閉じられた空間である、『家』を棲みやすいように改造しているのだという。
王家の森の外には影響しないようにしているから良いのだという理屈らしい。
まあ、完全に別の空間だものね、ここ。 でも、狼を追い出しているよね…。
ハンナちゃんが背もたれにしているクマは、木の実が主食で人を襲うことがないから安心して良いって。
ミツハさんの話では、ハンナちゃんは、わたし達が学園に行っている間に、ちょくちょくここに来て動物と戯れているそうだ。
フェイさんが、ハンナちゃんの情操教育に良いって積極的に連れてきているみたい。
*********
わたし達が動物と戯れるハンナちゃんを眺めて癒されていると、何もない空間から二人の男が現れた。
「おい、ここはどこだ。」
「いや、俺に言われても、急に目の前の景色が変わりやがった。」
ああ、精霊の罠に飛ばされた侵入者か、外に飛ばすのではなく中に入れちゃうのもあるの?
「おい、あそこに子供がいるぞ。」
「王家の森に子供ですかい?」
「いや、ここが王家の森とは限らないだろう。今まで何度森から追い出されたと思っているんだ。」
この人たち常習犯なんだ。
二人組は、ハンナちゃんに近付いて言った。
「なあ、お嬢ちゃん、ここはどこだかわかるかい。」
「ここ?ここは王家の森だよ。」
「おい、ここは王家の森の中らしいぞ。」
「お嬢ちゃんはいつもここで遊んでいるのかい?」
「うん、そうだよ。」
「これは運が回ってきたぜ、この嬢ちゃんがいれば王家の森に入れるんじゃないか。
この森の調査依頼を受けたのはいいが、森に入るとすぐに外にはじき出されて困ってたんだから。
この嬢ちゃんを依頼主のところへ連れてけば、今度こそ報酬が貰えるんじゃないか。」
なんか雲行きが怪しくなったきたよ。フェイさんはなんで何もしないんだろう。
あ、姿を消している、だから二人組はハンナちゃんしか見えてないんだね。
「なあ、お嬢ちゃん、ちょっとおじさんと一緒に来てもらえないかな?」
「お姉ちゃんが知らない人に付いて行っちゃダメって言ってた。」
「まあまあ、そんな事を言わずに。いいだろう、おじさん達ちょっと困っているんだ。」
二人組はそう言いながらハンナちゃんに近付く、あと数歩で手が届くところまで来て、二人組は突然消えた。
その後すぐにフェイさんから声がかかった。
「ターニャちゃん、見ていたでしょう?
あの二人は侵入してきたところへ飛ばしました。
中位精霊をつけてありますので、依頼主まで追えると思います。
ターニャちゃんは、ミルトさんへ報告してもらえますか。」
このところ、今の二人組みをはじめ王家の森に侵入しようとする者が頻繁に現れるそうだ。
そのせいで、精霊達の機嫌が悪いらしい。
今回、フェイさんがいるときに侵入者が現れたので、あえて招き入れてハンナちゃんを餌にしてみたようだ。
フェイさんは、黒幕まで案内してくれるのではないかと期待しているようだね。
わたしとしてはハンナちゃんをそんな風に使って欲しくはないんだけど…。
**********
「あ、ターニャお姉ちゃん、ミーナお姉ちゃん!お姉ちゃんたちも遊びに来たの?」
「そうよ、ハンナちゃんはよく来ているみたいね。お友達もたくさんできたみたいだし、よかったね。」
「うん、ねこちゃんもうさぎさんもみんななかよしだよ!」
ハンナちゃんをネコを抱き上げて、自慢げにミーナちゃんに見せている。
「さっきは、知らないおじさんについていかなくて偉かったね。」
「うん、いつもお姉ちゃんたちに言われているもん、ちゃんとおぼえてるよ!」
わたしがハンナちゃんの頭を撫でながら褒めると、ハンナちゃんは嬉しそうに答えた。
もうすぐ日が傾き始める時間なので、ハンナちゃんにそろそろ帰ろうと促した。
ハンナちゃんが、ネコとウサギを地面に放すとネコが名残惜しそうにハンナちゃんの足に擦り寄っている。
本当に良く懐いているなぁ…。
動物達と別れて精霊の泉に向かうと途中の広場でまだミルトさんが寝ていた。
さすがに、外でずっと寝ていると風邪引くよ。
わたしはミルトさんを起こして、さっき見た常習犯らしき侵入者の話をした。
「まあ、懲りずに何度も入ろうとする人がいるのね、困ったものだわ。
この森は立ち入り禁止というのはわかっているはずなのにね。
その依頼主という人とその人の目的がわかったらわたしに教えてくださいね。」
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