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第二三章 時は緩やかに流れて…
第831話 五歳児の身体能力、侮れないよ…
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それからまた月日が過ぎて、長女のキャロットが五歳の誕生日を迎えたよ。
「キャロット、能力値の見方は分かるね。
レベルを見てちょうだい。幾つと書いてあるかな。」
「うん、できるよ。能力値を観れば良いのでしょう。」
おいらの指示に頷いて、能力値の確認を始めたキャロット。
キャロットには三歳を迎えた辺りから能力値の見方やレベルについて教えてあるので、手慣れたもので…。
「レベル、レベル…。
あれ? お母さん、何か変だよ。
レベルが十になってる。昨日までレベルゼロだったのに。」
念のためレベルが発現する前日に能力値を確認してあったので、キャロットはレベルの変化に気付いてそんな声を上げてたよ。
「間違いじゃないよ。
キャロットのレベルは今日十になったんだ。
レベルが上がったら、何に気を付けないといけないか分る?」
「ええッとね。
レベルが上がると急激に体力が上昇するから。
力加減を覚えないといけないんだよね。」
キャロットは、右手の人差し指をちょこんと顎に当てて記憶を探るような仕種で答えたの。
「正解。ちゃんと覚えていて偉いよ。
それと、そのレベルは民を護るためにあるのだからね。
安易に他人を殴ったり、蹴ったりしたらダメだよ。」
「うん、分ってる。
他人を殴ったらダメなんだよね。
でも、悪い人には手加減しちゃダメなんでしょう?」
エッヘンとばかりに胸を張り、得意気に答えるキャロット。
「そうだね。
それと人前ではレベルを口にしたらダメだからね。
悪い人に攫われて、殺されちゃうかも知れないから。」
子供に『殺される』なんて言うと怯えさせちゃうかもしれないけど、そのくらい緊張感を持つように躾けないと本当に危ないからね。
「うん、絶対に言わないなよ。
キャロット、良い子だもん。お母さんの言い付けはちゃんと守るもん。」
まあ、キャロットに関して言えば昨年から少しづつ体力を付けされているし、剣の扱い方も教えているからね。すぐにレベル十の潜在能力に体が追い付くはず。そしたら、並大抵の大人には負けないとは思うんだ。
とは言え、無用な危険に晒されないためもレベル情報が漏れないに越したことは無いもんね。外では口にしないよう厳しく躾けているよ。
**********
さて、幼児とレベルと言えば、半年ほど前、マリアさんの提案である実験を行ったよ。
ウレシノの娘ソノギちゃんが満五歳になる前日、レベル四十相当の『生命の欠片』を与える実験。
当然のことだけど、ウノ王国からの移住してきたウレシノには、マリアさんがこの大陸の人に施した遺伝子操作がされてない。
そのため、多言語理解が出来ないのは勿論のこと、『生命の欠片』を取り込むことも出来ず、スキルの取得も出来なかったんだ。
それじゃあ、他大陸から来た人とこの大陸の人の混血児には、レベルやスキルを獲得する能力が遺伝しているかと疑問が生じたの。
結論から言えば、手をかざすと『生命の欠片』はソノギちゃんの体に溶け込むように金色の光となって消えたよ。
そして、その翌日、満五歳を迎えたソノギちゃんはレベル十になっていた。
「オラン君から受け継いだX染色体はちゃんと機能しているみたいね。
まあ、そもそもを言えば…。
この惑星で自然発生した人間と惑星テルルから持ち込んだ人間の間で交配可能だったことが奇跡ですもね。
ソノギちゃんが産まれて来た時点で、私が施した操作が遺伝していることは想像できたのよ。」
実験結果を確認したマリアさんはそんなことを言ってたよ。
遠く離れた惑星テルルとこの星で、別々に発生した生命体が同じ繁殖方法をとること自体確率的に稀なことなのに、生殖細胞に互換性があるなどというのは確率的にほぼゼロに等しいとマリアさんは感心してたんだ。
因みに、レベルが確認できたってことは取りも直さず能力値も確認できるってことで。
能力値の確認の仕方を教えた際に、能力値に記された文字を読めることも確認できたんだ。まだ文字の読み書きを教えていないのに。
それによって、マリアさんが惑星テルルから持ち込んだ種に施した多言語理解の能力が、オランからソノギちゃんに遺伝していることも確認できたの。
「まあ、スキルも発現しているんだから。
レベルの発現も予想できたか。」
おいら、ソノギちゃんが既にスキルを取得しているのを知っているからね。
毎日、おやつとしてキャロットにスキルの実を与えているんだ。もちろん、『積載庫』を取得させるのが主目的だよ。
まあ、果物一種類だと飽きちゃうし、中庭で栽培しているシューティング・ビーンズの『スキルの実』を全種類食べさせている。
これ、おいらの身内以外には宰相にすら明かしてなくて、未だに中庭は王族以外立ち入り禁止にしてるんだ。
おいらはウレシノを身内認定していて、ソノギちゃんにはキャロットと一緒に『スキルの実』を食べてもらっているの。
ソノギちゃんはキャロットの遊び相手だからおやつも一緒じゃないとね。
それで、ソノギちゃんが『能力値』の見方を理解できる歳になったらすぐにスキルの有無を確認させたよ。
シューティング・ビーンズがドロップする『スキルの実』、そこから得られるスキルをソノギちゃんは見事に取得してた。
「我が娘ながら、ソノギが羨ましいです。
ソノギは、何処に行っても会話も読み書きも困らないし。
マロン様のような超人的な力を発揮できるのですね。」
実験結果を見たウレシノが我が娘を羨ましそうに見つめてこぼしていたよ。
今でこそウレシノはこの大陸の言葉を流暢に操るけど、ウノ王国から移住してきた当初は言葉を覚えるのに苦労してたからね。
そう言えば、惑星テルルのこととか、マリアさんのこととかを知るきっかけとなったのが、ウレシノだったね。
何で、この大陸の人達は国交が無いヌル王国の言語を完全に理解できるのかって、ウレシノに質問されたっけ。
**********
そんな訳で、次にキャロットがレベル十の身体能力に体が馴染んでいるかを調べることにしたんだ。
王宮に隣接する騎士の訓練場に場所を移したおいら達。
「これでアレを殴れば良いの?」
剣を片手に、キャロットは訓練場に立てられた細い木の棒を指差して尋ねて来た。
攻撃の的となる木の棒の周りには、船で使うロープがぐるぐる巻きにまかれて大人の腕くらいの太さになっているんだ。
「うん、いつもと同じようにやってみて。」
おいらが問いに答えると、キャロットは「わかった!」と言って丸太に向かったよ。
おいらが指示した通り、キャロットは毎日、それを使って剣の撃ち込みをしててすること自体は慣れているの。
幾重にも縄が巻かれた標的の前で、子供練習用に造られた小ぶりの剣を構えるキャロット。
「えいっ!」
呼吸を整えたキャロットは、子供らしい可愛い掛け声に上げて袈裟懸けに斬り付けたんだ。
シュパッ!
「「「「えっ!」」」」
おいらは驚いて声を上げちゃったよ。オランやマリアさん、それにウレシノの声も重なってた。
だって、昨日まではロープに傷一つ付かなかったのに、今日は鈍い音が響いた次の瞬間、丸太が袈裟懸けに切断されたんだもの。
毎日やらせていたとは言え、たった五歳の女の子がアレを両断したのには誰しもが驚愕したよ。レベル十の身体能力恐るべし…。
「ソノギちゃん、ちょっと良いかな?」
おいらがメイドのカラツと手を繋いで見物していたソノギちゃんを呼ぶと。
「マロンさま、なんですか?」
トテトテと近付いて来たソノギちゃんに子供用の剣を渡し。
「ちょっと、キャロットが斬った棒の隣にある棒をこれで攻撃してもらえる?」
もしかして、キャロットが強過ぎなのではと思ってソノギちゃんにもしてもらうことにしたの。対照実験ってやつ?
そして、明らかになる驚愕の事実…。
「なにこれ、怖い…。」
おいら達の目の前には袈裟懸けに両断された標的が二つ並んで立っていたよ。
ソノギちゃんも難無くそれを真っ二つにしたんだ。
おいらが初めてレベルを取得したのはワイバーンを倒した時で、いきなりレベル四十まで上がってしまったからね。
その途中のレベルがどの程度の身体能力を発揮するか知らなかったんだ。
普通の人でレベル十まで到達する人は少ないと聞いてはいたけど、本当に凄かったんだ…。
これは、冗談でも周りの子供を殴らないように厳しく躾けないと、本当に大惨事になっちゃうよ。
「キャロット、能力値の見方は分かるね。
レベルを見てちょうだい。幾つと書いてあるかな。」
「うん、できるよ。能力値を観れば良いのでしょう。」
おいらの指示に頷いて、能力値の確認を始めたキャロット。
キャロットには三歳を迎えた辺りから能力値の見方やレベルについて教えてあるので、手慣れたもので…。
「レベル、レベル…。
あれ? お母さん、何か変だよ。
レベルが十になってる。昨日までレベルゼロだったのに。」
念のためレベルが発現する前日に能力値を確認してあったので、キャロットはレベルの変化に気付いてそんな声を上げてたよ。
「間違いじゃないよ。
キャロットのレベルは今日十になったんだ。
レベルが上がったら、何に気を付けないといけないか分る?」
「ええッとね。
レベルが上がると急激に体力が上昇するから。
力加減を覚えないといけないんだよね。」
キャロットは、右手の人差し指をちょこんと顎に当てて記憶を探るような仕種で答えたの。
「正解。ちゃんと覚えていて偉いよ。
それと、そのレベルは民を護るためにあるのだからね。
安易に他人を殴ったり、蹴ったりしたらダメだよ。」
「うん、分ってる。
他人を殴ったらダメなんだよね。
でも、悪い人には手加減しちゃダメなんでしょう?」
エッヘンとばかりに胸を張り、得意気に答えるキャロット。
「そうだね。
それと人前ではレベルを口にしたらダメだからね。
悪い人に攫われて、殺されちゃうかも知れないから。」
子供に『殺される』なんて言うと怯えさせちゃうかもしれないけど、そのくらい緊張感を持つように躾けないと本当に危ないからね。
「うん、絶対に言わないなよ。
キャロット、良い子だもん。お母さんの言い付けはちゃんと守るもん。」
まあ、キャロットに関して言えば昨年から少しづつ体力を付けされているし、剣の扱い方も教えているからね。すぐにレベル十の潜在能力に体が追い付くはず。そしたら、並大抵の大人には負けないとは思うんだ。
とは言え、無用な危険に晒されないためもレベル情報が漏れないに越したことは無いもんね。外では口にしないよう厳しく躾けているよ。
**********
さて、幼児とレベルと言えば、半年ほど前、マリアさんの提案である実験を行ったよ。
ウレシノの娘ソノギちゃんが満五歳になる前日、レベル四十相当の『生命の欠片』を与える実験。
当然のことだけど、ウノ王国からの移住してきたウレシノには、マリアさんがこの大陸の人に施した遺伝子操作がされてない。
そのため、多言語理解が出来ないのは勿論のこと、『生命の欠片』を取り込むことも出来ず、スキルの取得も出来なかったんだ。
それじゃあ、他大陸から来た人とこの大陸の人の混血児には、レベルやスキルを獲得する能力が遺伝しているかと疑問が生じたの。
結論から言えば、手をかざすと『生命の欠片』はソノギちゃんの体に溶け込むように金色の光となって消えたよ。
そして、その翌日、満五歳を迎えたソノギちゃんはレベル十になっていた。
「オラン君から受け継いだX染色体はちゃんと機能しているみたいね。
まあ、そもそもを言えば…。
この惑星で自然発生した人間と惑星テルルから持ち込んだ人間の間で交配可能だったことが奇跡ですもね。
ソノギちゃんが産まれて来た時点で、私が施した操作が遺伝していることは想像できたのよ。」
実験結果を確認したマリアさんはそんなことを言ってたよ。
遠く離れた惑星テルルとこの星で、別々に発生した生命体が同じ繁殖方法をとること自体確率的に稀なことなのに、生殖細胞に互換性があるなどというのは確率的にほぼゼロに等しいとマリアさんは感心してたんだ。
因みに、レベルが確認できたってことは取りも直さず能力値も確認できるってことで。
能力値の確認の仕方を教えた際に、能力値に記された文字を読めることも確認できたんだ。まだ文字の読み書きを教えていないのに。
それによって、マリアさんが惑星テルルから持ち込んだ種に施した多言語理解の能力が、オランからソノギちゃんに遺伝していることも確認できたの。
「まあ、スキルも発現しているんだから。
レベルの発現も予想できたか。」
おいら、ソノギちゃんが既にスキルを取得しているのを知っているからね。
毎日、おやつとしてキャロットにスキルの実を与えているんだ。もちろん、『積載庫』を取得させるのが主目的だよ。
まあ、果物一種類だと飽きちゃうし、中庭で栽培しているシューティング・ビーンズの『スキルの実』を全種類食べさせている。
これ、おいらの身内以外には宰相にすら明かしてなくて、未だに中庭は王族以外立ち入り禁止にしてるんだ。
おいらはウレシノを身内認定していて、ソノギちゃんにはキャロットと一緒に『スキルの実』を食べてもらっているの。
ソノギちゃんはキャロットの遊び相手だからおやつも一緒じゃないとね。
それで、ソノギちゃんが『能力値』の見方を理解できる歳になったらすぐにスキルの有無を確認させたよ。
シューティング・ビーンズがドロップする『スキルの実』、そこから得られるスキルをソノギちゃんは見事に取得してた。
「我が娘ながら、ソノギが羨ましいです。
ソノギは、何処に行っても会話も読み書きも困らないし。
マロン様のような超人的な力を発揮できるのですね。」
実験結果を見たウレシノが我が娘を羨ましそうに見つめてこぼしていたよ。
今でこそウレシノはこの大陸の言葉を流暢に操るけど、ウノ王国から移住してきた当初は言葉を覚えるのに苦労してたからね。
そう言えば、惑星テルルのこととか、マリアさんのこととかを知るきっかけとなったのが、ウレシノだったね。
何で、この大陸の人達は国交が無いヌル王国の言語を完全に理解できるのかって、ウレシノに質問されたっけ。
**********
そんな訳で、次にキャロットがレベル十の身体能力に体が馴染んでいるかを調べることにしたんだ。
王宮に隣接する騎士の訓練場に場所を移したおいら達。
「これでアレを殴れば良いの?」
剣を片手に、キャロットは訓練場に立てられた細い木の棒を指差して尋ねて来た。
攻撃の的となる木の棒の周りには、船で使うロープがぐるぐる巻きにまかれて大人の腕くらいの太さになっているんだ。
「うん、いつもと同じようにやってみて。」
おいらが問いに答えると、キャロットは「わかった!」と言って丸太に向かったよ。
おいらが指示した通り、キャロットは毎日、それを使って剣の撃ち込みをしててすること自体は慣れているの。
幾重にも縄が巻かれた標的の前で、子供練習用に造られた小ぶりの剣を構えるキャロット。
「えいっ!」
呼吸を整えたキャロットは、子供らしい可愛い掛け声に上げて袈裟懸けに斬り付けたんだ。
シュパッ!
「「「「えっ!」」」」
おいらは驚いて声を上げちゃったよ。オランやマリアさん、それにウレシノの声も重なってた。
だって、昨日まではロープに傷一つ付かなかったのに、今日は鈍い音が響いた次の瞬間、丸太が袈裟懸けに切断されたんだもの。
毎日やらせていたとは言え、たった五歳の女の子がアレを両断したのには誰しもが驚愕したよ。レベル十の身体能力恐るべし…。
「ソノギちゃん、ちょっと良いかな?」
おいらがメイドのカラツと手を繋いで見物していたソノギちゃんを呼ぶと。
「マロンさま、なんですか?」
トテトテと近付いて来たソノギちゃんに子供用の剣を渡し。
「ちょっと、キャロットが斬った棒の隣にある棒をこれで攻撃してもらえる?」
もしかして、キャロットが強過ぎなのではと思ってソノギちゃんにもしてもらうことにしたの。対照実験ってやつ?
そして、明らかになる驚愕の事実…。
「なにこれ、怖い…。」
おいら達の目の前には袈裟懸けに両断された標的が二つ並んで立っていたよ。
ソノギちゃんも難無くそれを真っ二つにしたんだ。
おいらが初めてレベルを取得したのはワイバーンを倒した時で、いきなりレベル四十まで上がってしまったからね。
その途中のレベルがどの程度の身体能力を発揮するか知らなかったんだ。
普通の人でレベル十まで到達する人は少ないと聞いてはいたけど、本当に凄かったんだ…。
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