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第二三章 時は緩やかに流れて…
第816話 タロウの発案だったみたい
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フィギュアの店舗前で店主のセーナン兄ちゃんと談笑していると。
「あら、マロンちゃん、おはよう。お散歩かな?」
隣りの店から顔を出したシフォン姉ちゃんに声を掛けられたよ。
「おはよう、シフォン姉ちゃん。
散歩がてらウレシノとカラツに街を案内しているの。」
「あら、そうなんだ。
でも、二年前とは大分お店も入れ替わっているし。
マロンちゃんもビックリしたんじゃないの?」
記憶を頼りに案内していると、変わってるところが多いんじゃないかと言うシフォン姉ちゃん。
「その最たるものがシフォン姉ちゃんのお店だね。
いつの間にこんな目抜き通りに店を構えたの?」
「ああ、これ? 一年くらい前にアルト様に頼まれて出店したのよ。
『アトリエ・シフォン』三号店。」
「三号店って? 二号店もあるの?」
「二号店はライム様のお膝元ね。ライム様に店を出さないかって誘われて。」
「知らない間に三つに増えてた…。」
「まあ、マロンちゃんは忙しいものね。
ハテノ領を訪れるのは二年振りみたいだし無理もないわ。」
シフォン姉ちゃんはおいらが馬車馬のように働かされている間に、この街を訪れていたらしい。
「アルト様から耳長族の働く場を増やして欲しいと頼まれたの。
幸い本店の経営が順調で、手元資金も大分貯まったからね。
このお店、買っちゃった。」
シフォン姉ちゃんのお店はこの街の目抜き通りに面した一等地なんだけど…。
どれだけ貯えがあったのか、シフォン姉ちゃんはまるで服の一着でも買ったかのようにお気軽な言葉を吐いたんだ。
ここの店員は店長を含めて全て耳長族のお姉さんで、妖精さんが一体護衛のために常駐しているらしい。
この店舗の建物、石造り四階建の立派なものだけど、一・二階が店舗と事務室で、三・四階が居住スペースらしい。
狙われやすい耳長族のお姉さん達の身の安全も考えて、店員さんは全員三、四階に住んでいるんだって。
STD四十八の興行を始めるに当たり伴奏を頼んで以来、ライム姉ちゃんの屋敷や公衆浴場での演奏会、それに王都のシフォン姉ちゃんのお店での服の仕立てと耳長族のお姉さん方の社会進出が進んでいたのだけど。
外に働きに出る人が増えると、我もと思う人が出てくるそうで。今、耳長族の里では人の街で働くことがブームになっているみたい。
とは言え、人から見れば永遠に近い寿命を持ち美男美女揃いの耳長族だからね。過去には耳長族狩りが横行して生存数を減らしているくらいだし。今、ハテノ領では耳長族への不当な扱いが全面的に禁止されているけど、他領では禁止されてないからね。耳長族を捕えて悪さをしようって輩がいても不思議ではないの。
変な輩を近付けないように耳長族の働き口は妖精さん達で護衛できる所にしたいって、アルトが望んだらしい。
そこで耳長族の雇用実績があるシフォン姉ちゃんに、白羽の矢が立ったんだって。
シフォン姉ちゃんはハテノ領騎士団のステージ衣装を一手に引き受けていることもあって、そのデザインはとても人気があるんだ。大胆な露出の多い服やセクシーな女性向け下着は、三号店でも大好評みたい。
「このガラス張りの窓、シフォン姉ちゃんが始めたと聞いたよ。
さっき、セーナン兄ちゃんから。」
「そうなの。これ良いでしょう、ショーウィンドウ。
どんなものが幾らくらいで売っているか分かるから。
お店に入り易いでしょう。」
従来の店じゃ、看板で何のお店か分かっても、どんな商品が幾らくらいで売っているか分からないものね。
その点、シフォン姉ちゃんのお店ではガラス窓越しに商品を纏ったマネキン人形が並べてあって、値札も付いてる。
お客さんは自分の懐具合と相談して、お店に入るかどうか決められるからとても有り難いんじゃないかと思う。
「でも、ガラスって高いんでしょう? 良くこんな使い方を思い付いたね。」
「ああ、これ、タロウ君の故郷じゃ当たり前だったみたい。
もっと大きな一枚ガラスを使ったショーウィンドウが沢山あったって。」
どうやら、発案者はタロウだったみたい。
この大陸では大きな一枚ガラスを作る技術が無いから、桟を使ってそこそこの大きさの板ガラスを並べているんだって。それでも高価な物には違いが無いけど、今まで貯めた資金で何とかなったって。
三号店のショーウィンドウが好評なので、本店の改装も計画しているらしいよ。
本店は元々貴族の持ち物で、格調が高くて気軽に入ってもらうのが難しいと言ってたものね。
シフォン姉ちゃんのお店に入ると、耳長族のお姉さんが五人、楽しそうに開店準備をしていたよ。
「シフォン姉ちゃん、この街にはちょくちょく来ているの?」
「ちょくちょくとはいかないけどね。
なんだかんだで、年に三回くらいは来ているかな…。」
「あっ、ずるい。おいら、今回、二年振りだよ。
年に二回は里帰り休暇がもらえるはずだったのに。
即位以来、まだ二回しか帰って来てないの。」
「マロンちゃんは女王様だもの。忙しいのは仕方ないんじゃないの。
それに私だって仕事しに来ているので、遊んでいる訳じゃ無いもん。
お爺ちゃんやペンネちゃんとデザインの相談をしたり。
このお店の商品の入れ替えや商品の搬入とかをしに来ているのだし。」
売れ残った商品の在庫処分セールなんかのタイミングや価格設定なんかもシフォン姉ちゃんの仕事なので、定期的に来る必要があるんだって。
**********
「でも、この街最大の変化と言えば、あれじゃないの。」
揃ってお店から出てくると、シフォン姉ちゃんが一際大きな建物を指差して言ったんだ。
「これはまた大きな建物ですね。六階建ですか?」
そう呟いたウレシノは、こんな高い建物見たこと無いと驚いていたよ。
確かに、おいらの国の王都じゃ、『試練の塔』こそ五階建だけど四階建の建物だって殆ど無いからね。
この街だって他の建物は四階建が一番の高層建築だよ。
因みに、おいらも屋敷の庭から遠目には眺めていたけど、間近で見たのは初めて。見上げていたら首が痛くなったよ。
近付いて正面入り口に掲げてある看板を見ると…。
『広域指定冒険者ギルト ソッチカイ本部事務所』
って、記されていたよ。
「本部事務所って?
『ソッチカイ』の本部って、王都だったよね…。」
かつて、トアール国の冒険者を牛耳っていた三大ギルドの一画、『ソッチカイ』。
三つともロクでもない悪党の集団だったのだけど。直接おいら達にちょっかいを出してきた『アッチカイ』を見せしめとして徹底的に壊滅させると、残り二つは堅気に悪さはしないと誓約したんで矛を収めたんだ。
なので、『ソッチカイ』は今でも王都で冒険者を仕切っていると思っていたんだけど…。
いったい何があったのだろうと、首を傾げていたら…。
四頭引きの立派な馬車が車列を作って街の正門から入ってきたの。それも十台ではきかないほどの馬車が連なってた。
ソッチカイ本部事務所の前を通り過ぎた馬車は、次々とその向かいにある中央広場に入っていたんだけど。
おいら達の前を通過するその馬車の側面には、コミカルにデフォルメされた二頭身の男達が軽やかに剣を振るうカラフルなイラストが描かれていたの。一台の馬車に描かれているのは、剣を振る四人の男性とそのバックで楽器を演奏する3人の女性。それが十二台あって、男女共合計四十八人の二頭身キャラが描かれてた。
「きゃー、STD四十八の皆さんよ!」
「きゃあ、サブさん、こっち見て!」
「全国ツアーからの凱旋、オメデトー!」
広場では、馬車の車列を遠巻き見ていた若い女の子が黄色い声を上げてたよ。
若い女の子達の歓声を受けた車列は広場を周回して進行方向を変えると、直進したままソッチカイ本部事務所の建物に吸い込まれていったよ。
四頭引きの大きな箱馬車十二台を収納した建物の大きさにも驚いたけど、『全国ツアー』ってなに?
そっちの方がビックリだよ…。
「あら、マロンちゃん、おはよう。お散歩かな?」
隣りの店から顔を出したシフォン姉ちゃんに声を掛けられたよ。
「おはよう、シフォン姉ちゃん。
散歩がてらウレシノとカラツに街を案内しているの。」
「あら、そうなんだ。
でも、二年前とは大分お店も入れ替わっているし。
マロンちゃんもビックリしたんじゃないの?」
記憶を頼りに案内していると、変わってるところが多いんじゃないかと言うシフォン姉ちゃん。
「その最たるものがシフォン姉ちゃんのお店だね。
いつの間にこんな目抜き通りに店を構えたの?」
「ああ、これ? 一年くらい前にアルト様に頼まれて出店したのよ。
『アトリエ・シフォン』三号店。」
「三号店って? 二号店もあるの?」
「二号店はライム様のお膝元ね。ライム様に店を出さないかって誘われて。」
「知らない間に三つに増えてた…。」
「まあ、マロンちゃんは忙しいものね。
ハテノ領を訪れるのは二年振りみたいだし無理もないわ。」
シフォン姉ちゃんはおいらが馬車馬のように働かされている間に、この街を訪れていたらしい。
「アルト様から耳長族の働く場を増やして欲しいと頼まれたの。
幸い本店の経営が順調で、手元資金も大分貯まったからね。
このお店、買っちゃった。」
シフォン姉ちゃんのお店はこの街の目抜き通りに面した一等地なんだけど…。
どれだけ貯えがあったのか、シフォン姉ちゃんはまるで服の一着でも買ったかのようにお気軽な言葉を吐いたんだ。
ここの店員は店長を含めて全て耳長族のお姉さんで、妖精さんが一体護衛のために常駐しているらしい。
この店舗の建物、石造り四階建の立派なものだけど、一・二階が店舗と事務室で、三・四階が居住スペースらしい。
狙われやすい耳長族のお姉さん達の身の安全も考えて、店員さんは全員三、四階に住んでいるんだって。
STD四十八の興行を始めるに当たり伴奏を頼んで以来、ライム姉ちゃんの屋敷や公衆浴場での演奏会、それに王都のシフォン姉ちゃんのお店での服の仕立てと耳長族のお姉さん方の社会進出が進んでいたのだけど。
外に働きに出る人が増えると、我もと思う人が出てくるそうで。今、耳長族の里では人の街で働くことがブームになっているみたい。
とは言え、人から見れば永遠に近い寿命を持ち美男美女揃いの耳長族だからね。過去には耳長族狩りが横行して生存数を減らしているくらいだし。今、ハテノ領では耳長族への不当な扱いが全面的に禁止されているけど、他領では禁止されてないからね。耳長族を捕えて悪さをしようって輩がいても不思議ではないの。
変な輩を近付けないように耳長族の働き口は妖精さん達で護衛できる所にしたいって、アルトが望んだらしい。
そこで耳長族の雇用実績があるシフォン姉ちゃんに、白羽の矢が立ったんだって。
シフォン姉ちゃんはハテノ領騎士団のステージ衣装を一手に引き受けていることもあって、そのデザインはとても人気があるんだ。大胆な露出の多い服やセクシーな女性向け下着は、三号店でも大好評みたい。
「このガラス張りの窓、シフォン姉ちゃんが始めたと聞いたよ。
さっき、セーナン兄ちゃんから。」
「そうなの。これ良いでしょう、ショーウィンドウ。
どんなものが幾らくらいで売っているか分かるから。
お店に入り易いでしょう。」
従来の店じゃ、看板で何のお店か分かっても、どんな商品が幾らくらいで売っているか分からないものね。
その点、シフォン姉ちゃんのお店ではガラス窓越しに商品を纏ったマネキン人形が並べてあって、値札も付いてる。
お客さんは自分の懐具合と相談して、お店に入るかどうか決められるからとても有り難いんじゃないかと思う。
「でも、ガラスって高いんでしょう? 良くこんな使い方を思い付いたね。」
「ああ、これ、タロウ君の故郷じゃ当たり前だったみたい。
もっと大きな一枚ガラスを使ったショーウィンドウが沢山あったって。」
どうやら、発案者はタロウだったみたい。
この大陸では大きな一枚ガラスを作る技術が無いから、桟を使ってそこそこの大きさの板ガラスを並べているんだって。それでも高価な物には違いが無いけど、今まで貯めた資金で何とかなったって。
三号店のショーウィンドウが好評なので、本店の改装も計画しているらしいよ。
本店は元々貴族の持ち物で、格調が高くて気軽に入ってもらうのが難しいと言ってたものね。
シフォン姉ちゃんのお店に入ると、耳長族のお姉さんが五人、楽しそうに開店準備をしていたよ。
「シフォン姉ちゃん、この街にはちょくちょく来ているの?」
「ちょくちょくとはいかないけどね。
なんだかんだで、年に三回くらいは来ているかな…。」
「あっ、ずるい。おいら、今回、二年振りだよ。
年に二回は里帰り休暇がもらえるはずだったのに。
即位以来、まだ二回しか帰って来てないの。」
「マロンちゃんは女王様だもの。忙しいのは仕方ないんじゃないの。
それに私だって仕事しに来ているので、遊んでいる訳じゃ無いもん。
お爺ちゃんやペンネちゃんとデザインの相談をしたり。
このお店の商品の入れ替えや商品の搬入とかをしに来ているのだし。」
売れ残った商品の在庫処分セールなんかのタイミングや価格設定なんかもシフォン姉ちゃんの仕事なので、定期的に来る必要があるんだって。
**********
「でも、この街最大の変化と言えば、あれじゃないの。」
揃ってお店から出てくると、シフォン姉ちゃんが一際大きな建物を指差して言ったんだ。
「これはまた大きな建物ですね。六階建ですか?」
そう呟いたウレシノは、こんな高い建物見たこと無いと驚いていたよ。
確かに、おいらの国の王都じゃ、『試練の塔』こそ五階建だけど四階建の建物だって殆ど無いからね。
この街だって他の建物は四階建が一番の高層建築だよ。
因みに、おいらも屋敷の庭から遠目には眺めていたけど、間近で見たのは初めて。見上げていたら首が痛くなったよ。
近付いて正面入り口に掲げてある看板を見ると…。
『広域指定冒険者ギルト ソッチカイ本部事務所』
って、記されていたよ。
「本部事務所って?
『ソッチカイ』の本部って、王都だったよね…。」
かつて、トアール国の冒険者を牛耳っていた三大ギルドの一画、『ソッチカイ』。
三つともロクでもない悪党の集団だったのだけど。直接おいら達にちょっかいを出してきた『アッチカイ』を見せしめとして徹底的に壊滅させると、残り二つは堅気に悪さはしないと誓約したんで矛を収めたんだ。
なので、『ソッチカイ』は今でも王都で冒険者を仕切っていると思っていたんだけど…。
いったい何があったのだろうと、首を傾げていたら…。
四頭引きの立派な馬車が車列を作って街の正門から入ってきたの。それも十台ではきかないほどの馬車が連なってた。
ソッチカイ本部事務所の前を通り過ぎた馬車は、次々とその向かいにある中央広場に入っていたんだけど。
おいら達の前を通過するその馬車の側面には、コミカルにデフォルメされた二頭身の男達が軽やかに剣を振るうカラフルなイラストが描かれていたの。一台の馬車に描かれているのは、剣を振る四人の男性とそのバックで楽器を演奏する3人の女性。それが十二台あって、男女共合計四十八人の二頭身キャラが描かれてた。
「きゃー、STD四十八の皆さんよ!」
「きゃあ、サブさん、こっち見て!」
「全国ツアーからの凱旋、オメデトー!」
広場では、馬車の車列を遠巻き見ていた若い女の子が黄色い声を上げてたよ。
若い女の子達の歓声を受けた車列は広場を周回して進行方向を変えると、直進したままソッチカイ本部事務所の建物に吸い込まれていったよ。
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