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第二二章 チャラい王子としっかり者のお嫁さん達
第797話 今更ながら妖精さんが協力的なことに驚いたよ…
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その日、僅か半日で託児所で預かる女の子達の心を掴んでしまったロコト君。
おいら達が託児所の視察を終える頃には、ロコト君の周りに女の子が集まってた。
「身分を明かした訳でもないのにあのモテよう。
あの子、お兄様も真っ青な女誑しになりそう…。」
その様子を眺めていたペピーノ姉ちゃんがそんな呟きを漏らして苦笑いしてたけど。
それ多分、クコさんの教育の賜物だよね。女の子と年少者には親切にしなさいって躾けてた様子だもの。
おいらの国でも、ロコト君くらいの歳の男の子ってヤンチャな子供が多くて大抵女の子から顰蹙を買ってるもん。
意味もなく威張りちらすし、気に入らないことがあると乱暴するし、油断しているとスカートを捲ってくるからね。
あのくらいの年齢じゃ、女の子にとって男の子は天敵だよ。
普段そんな男の子達に接している女の子達にとって、物腰の柔らかいロコト君は好感度が高かったんだと思う。
**********
「まあ、ロコト君のことは心配無さそうだし。
私達は次の所に行きましょうか。」
そう言ってペピーノ姉ちゃんが案内してくれたのは図書館だった。
図書館は王都に住む人々が利用し易いように街の中心部に造られていたよ。
この大陸の人々を創ったマロン(現マリア)さんは、惑星テルルの知識の継承を目的に大陸各所で図書館を建設したんだけど。
特に知識を広めることを重視したこの国の王祖は、町の中心部に図書館を建造してもらったそうなの。
以来、この国の王都は図書館を中心に拡大していったらしい。
「凄いね、王宮より立派なんじゃない。これ…。」
だだっ広い敷地に建つこれまた宮殿のような荘厳な建物を前にしておいらは呆然としちゃったよ。
おいらの国の図書館とは大違いだったからね。
王都の外れで人が余り立ち寄らない崖の上に建つ、ヒョロッと細長い塔みたいな図書館だったもの。
おいらの国じゃ、如何に知識を軽視していたか思い知らされたよ。
「まあ、王祖様は体力より知力を重視されたそうですし。
この図書館の維持に歴代の王が力を注いで来ましたから。」
ペピーノ姉ちゃんは誇らし気に言うと、図書館の中に招き入れてくれたんだ。
この図書館もおいらの国同様五階建で、一階毎に得られる知識の内容が高度化するらしい。
そのため、上階の書物を閲覧するために『試練』をクリアしないといけないのもおいらの国と同じだった。
「マロンちゃんは図書館って行ったことがあるかしら?」
「うん、街中の図書館は一度しかないけど。
おいらの国には王宮内に街中と全く同じ蔵書の図書館があるから。
そっちの方はよく使っているよ。」
と言うより、宰相とオランに強制的に使わされてる…。一国の女王が無知じゃ困るからって。
「それじゃ、細かい説明は省くけど。
この施設の特徴は、閲覧室を広く取っていることなの。
おそらくこの大陸でここほど広い閲覧室を持つ図書館は無いと思う。」
ここウニアール国の王宮には図書館が無く、貴族も庶民も全て同じ図書館を利用するそうなの。
しかも、この国じゃ、全ての貴族の子息子女に対して二十歳までに三つの『試練』を義務付けているから利用する貴族が多いそうなんだ。
更に、欠員が出た時に限られるけど、庶民でも『試練』をクリアしていれば官吏への途が開かれているから図書館に通う庶民も少なからずいるみたい。確か、クコさんのお兄さんの一人がそれで官吏に登用されたって言ってたね。それに触発されてクコさんも図書館へ通い始めたって。
そんな訳で広い閲覧室が必須なんだって。ペピーノ姉ちゃんの言葉通り、各階とも広い閲覧室の机はそこそこ埋まってた。おいらの国の『試練の塔』は一階当たり数人の閲覧者しか居なかったのに…。
「それと、閲覧室では無償で紙とペン、それにインクを提供しているの。
市井の人々じゃ、紙は高価で中々購入できないでしょう。」
図書館の書物の大部分は貴重なものだから貸し出しはしておらず、閲覧室で読むしかないそうで。
それだと必要な情報を覚えきれないから、備忘録的にメモを取ったり、部分的に筆写したりする必要がある訳だけど。紙やペンは高価で、庶民がおいそれと購入できる品物ではないみたい。紙なんて沢山必要になるだろうし。
それでは市井の人々に広く知識を身に着けて欲しいという国の目的を達成できないので、紙は必要な分を無償で支給し、ペンはその都度貸与しているらしいの。インクは閲覧机に備え付けられているみたい。
「紙って高いよね。そんなことまでして大丈夫なの? 主に財政面で。」
「チッチ。マロンちゃん、それは違うわよ。」
ペピーノ姉ちゃんは、立てた人差し指を横に振りながら、わかってないなって顔で言ってたよ。
「どこが違うの?」
「幾ら高いと言っても、紙や筆記具に掛かる金額なんかたかが知れてるわ。
それで次代を担う優秀な人材を育成できるものなら安いものよ。」
図書館で使う費用なんてこの国の予算の中では微々たるもので、それこそ貴族の無駄遣い、例えば王宮で催されるパーティーなんかを減らせば済む話だと、ペピーノ姉ちゃんは言ってたよ。
人材育成は最も大事なことで、お金の使い方を間違えちゃダメだって。
ペピーノ姉ちゃんは他国の事情も良く調べているようで、トアール国の番外騎士団みたいな無能な騎士を飼うはの愚の骨頂だと言ってたよ。貴族の二男、三男が貴族位を保つために、騎士団の幹部に袖の下を贈って騎士に取り立ててもらってたんだけど。余りに無能な連中が多くて正規の騎士団に編入できなかったんだよね。ホント、税金の無駄遣いだった…。
全ての貴族に『図書館の試練』クリアを義務付けていることもあって、この国では流石にそんな無能な人間は飼っていないそうだけど。
ペピーノ姉ちゃんに言わせれば、宮廷内にまだまだ省ける無駄遣いは幾らでもあるそうで。それらを削って人材育成に回そうと虎視眈々と狙っているらしい。
**********
貴族・庶民を問わず一般の人が立ち入れる最上階である四階まで上がったところで。
「そして、これがわが国独自の取り組み、チューター制度よ。」
ペピーノ姉ちゃんは閲覧室の横に十室ほど並ぶ部屋のドアを開け放ったんだ。
「なによ、うるさいわね…。
ペピーノ、あなた十九にもなってノックの一つもできないの?」
その部屋には小さな人影が一つ、宙に浮いていたの。
「妖精さん? この部屋に閉じ込められているの?」
「人聞きの悪いことを言わないで。
この部屋で、図書館利用者からの質問に答えてもらっているよ。
この図書館ではチューターと呼んでいる役職なの。」
この図書館では、チューターって呼ばれる役職の妖精さんを各階に配置しているそうなの。
チューターの役割は、書物を読んだだけでは理解できない部分を分かり易く解説することなんだって。
これは、妖精さんにうってつけの役割らしいよ。
妖精さんって、惑星テルルの全ての知識を植え付けられた人造生物で、あらゆる質問に答えられるから。
「私もこの階のチューターには大分お世話になったわ。
惑星テルルではカレッジと呼ばれた最高学府で学ぶ内容だと聞いてるけど。
書物を一読しただけでは理解できないことが多くてね。」
四階の書物は、天才児と呼ばれたペピーノ姉ちゃんでも読んだだけでは理解できないことが多いらしく。
妖精さんは、分かり難い部分を嚙み砕いて教えてくれるそうなの。
チューターは各階に配置しているけど、階を上がるほどに配置数を増やしているそうで。一階に配置したチューターは一人に対し、四階では十人配置しているらしい。
それでも一階のチューターは殆ど質問者がおらず暇している一方で、四階では時に質問待ちの列ができるみたい。
今日は偶々、この部屋に質問者は居なかったようだけど。
因みに、知識水準は同じはずなのに教え方に得手不得手があるのか、妖精さんにより解説するのが得意な分野があるそうで。自然と一人の妖精さんに質問に来る人は固定される傾向があり、いつの間にか師弟関係が出来上がるそうなの。
特定の妖精さんに師従する人が増えるに従い、質問に来る人の間にも先輩後輩の関係が出来るらしくてね。それが、後々の人生にまで先輩後輩って関係が続くんだって。そのまま、役所の派閥になることもしばしばあるみたい。
「あんたね…。
今日は偶々、誰も質問に来てなかったけど。
一国の王女がいきなり入って来たら、質問者が腰を抜かすわよ。」
ペピーノ姉ちゃん、結局最後までチューターの妖精さんに叱られていたよ。
因みにこの妖精さん、ペピーノ姉ちゃんのお師匠さんらしい。今でも頭が上がらないそうだよ。
でも改めて驚いたよ。この国じゃ、当たり前のように妖精さんが協力してくれているんだもの。
他の国では、余り人の世界に干渉しない妖精さんが圧倒的多数なのに。
おいら達が託児所の視察を終える頃には、ロコト君の周りに女の子が集まってた。
「身分を明かした訳でもないのにあのモテよう。
あの子、お兄様も真っ青な女誑しになりそう…。」
その様子を眺めていたペピーノ姉ちゃんがそんな呟きを漏らして苦笑いしてたけど。
それ多分、クコさんの教育の賜物だよね。女の子と年少者には親切にしなさいって躾けてた様子だもの。
おいらの国でも、ロコト君くらいの歳の男の子ってヤンチャな子供が多くて大抵女の子から顰蹙を買ってるもん。
意味もなく威張りちらすし、気に入らないことがあると乱暴するし、油断しているとスカートを捲ってくるからね。
あのくらいの年齢じゃ、女の子にとって男の子は天敵だよ。
普段そんな男の子達に接している女の子達にとって、物腰の柔らかいロコト君は好感度が高かったんだと思う。
**********
「まあ、ロコト君のことは心配無さそうだし。
私達は次の所に行きましょうか。」
そう言ってペピーノ姉ちゃんが案内してくれたのは図書館だった。
図書館は王都に住む人々が利用し易いように街の中心部に造られていたよ。
この大陸の人々を創ったマロン(現マリア)さんは、惑星テルルの知識の継承を目的に大陸各所で図書館を建設したんだけど。
特に知識を広めることを重視したこの国の王祖は、町の中心部に図書館を建造してもらったそうなの。
以来、この国の王都は図書館を中心に拡大していったらしい。
「凄いね、王宮より立派なんじゃない。これ…。」
だだっ広い敷地に建つこれまた宮殿のような荘厳な建物を前にしておいらは呆然としちゃったよ。
おいらの国の図書館とは大違いだったからね。
王都の外れで人が余り立ち寄らない崖の上に建つ、ヒョロッと細長い塔みたいな図書館だったもの。
おいらの国じゃ、如何に知識を軽視していたか思い知らされたよ。
「まあ、王祖様は体力より知力を重視されたそうですし。
この図書館の維持に歴代の王が力を注いで来ましたから。」
ペピーノ姉ちゃんは誇らし気に言うと、図書館の中に招き入れてくれたんだ。
この図書館もおいらの国同様五階建で、一階毎に得られる知識の内容が高度化するらしい。
そのため、上階の書物を閲覧するために『試練』をクリアしないといけないのもおいらの国と同じだった。
「マロンちゃんは図書館って行ったことがあるかしら?」
「うん、街中の図書館は一度しかないけど。
おいらの国には王宮内に街中と全く同じ蔵書の図書館があるから。
そっちの方はよく使っているよ。」
と言うより、宰相とオランに強制的に使わされてる…。一国の女王が無知じゃ困るからって。
「それじゃ、細かい説明は省くけど。
この施設の特徴は、閲覧室を広く取っていることなの。
おそらくこの大陸でここほど広い閲覧室を持つ図書館は無いと思う。」
ここウニアール国の王宮には図書館が無く、貴族も庶民も全て同じ図書館を利用するそうなの。
しかも、この国じゃ、全ての貴族の子息子女に対して二十歳までに三つの『試練』を義務付けているから利用する貴族が多いそうなんだ。
更に、欠員が出た時に限られるけど、庶民でも『試練』をクリアしていれば官吏への途が開かれているから図書館に通う庶民も少なからずいるみたい。確か、クコさんのお兄さんの一人がそれで官吏に登用されたって言ってたね。それに触発されてクコさんも図書館へ通い始めたって。
そんな訳で広い閲覧室が必須なんだって。ペピーノ姉ちゃんの言葉通り、各階とも広い閲覧室の机はそこそこ埋まってた。おいらの国の『試練の塔』は一階当たり数人の閲覧者しか居なかったのに…。
「それと、閲覧室では無償で紙とペン、それにインクを提供しているの。
市井の人々じゃ、紙は高価で中々購入できないでしょう。」
図書館の書物の大部分は貴重なものだから貸し出しはしておらず、閲覧室で読むしかないそうで。
それだと必要な情報を覚えきれないから、備忘録的にメモを取ったり、部分的に筆写したりする必要がある訳だけど。紙やペンは高価で、庶民がおいそれと購入できる品物ではないみたい。紙なんて沢山必要になるだろうし。
それでは市井の人々に広く知識を身に着けて欲しいという国の目的を達成できないので、紙は必要な分を無償で支給し、ペンはその都度貸与しているらしいの。インクは閲覧机に備え付けられているみたい。
「紙って高いよね。そんなことまでして大丈夫なの? 主に財政面で。」
「チッチ。マロンちゃん、それは違うわよ。」
ペピーノ姉ちゃんは、立てた人差し指を横に振りながら、わかってないなって顔で言ってたよ。
「どこが違うの?」
「幾ら高いと言っても、紙や筆記具に掛かる金額なんかたかが知れてるわ。
それで次代を担う優秀な人材を育成できるものなら安いものよ。」
図書館で使う費用なんてこの国の予算の中では微々たるもので、それこそ貴族の無駄遣い、例えば王宮で催されるパーティーなんかを減らせば済む話だと、ペピーノ姉ちゃんは言ってたよ。
人材育成は最も大事なことで、お金の使い方を間違えちゃダメだって。
ペピーノ姉ちゃんは他国の事情も良く調べているようで、トアール国の番外騎士団みたいな無能な騎士を飼うはの愚の骨頂だと言ってたよ。貴族の二男、三男が貴族位を保つために、騎士団の幹部に袖の下を贈って騎士に取り立ててもらってたんだけど。余りに無能な連中が多くて正規の騎士団に編入できなかったんだよね。ホント、税金の無駄遣いだった…。
全ての貴族に『図書館の試練』クリアを義務付けていることもあって、この国では流石にそんな無能な人間は飼っていないそうだけど。
ペピーノ姉ちゃんに言わせれば、宮廷内にまだまだ省ける無駄遣いは幾らでもあるそうで。それらを削って人材育成に回そうと虎視眈々と狙っているらしい。
**********
貴族・庶民を問わず一般の人が立ち入れる最上階である四階まで上がったところで。
「そして、これがわが国独自の取り組み、チューター制度よ。」
ペピーノ姉ちゃんは閲覧室の横に十室ほど並ぶ部屋のドアを開け放ったんだ。
「なによ、うるさいわね…。
ペピーノ、あなた十九にもなってノックの一つもできないの?」
その部屋には小さな人影が一つ、宙に浮いていたの。
「妖精さん? この部屋に閉じ込められているの?」
「人聞きの悪いことを言わないで。
この部屋で、図書館利用者からの質問に答えてもらっているよ。
この図書館ではチューターと呼んでいる役職なの。」
この図書館では、チューターって呼ばれる役職の妖精さんを各階に配置しているそうなの。
チューターの役割は、書物を読んだだけでは理解できない部分を分かり易く解説することなんだって。
これは、妖精さんにうってつけの役割らしいよ。
妖精さんって、惑星テルルの全ての知識を植え付けられた人造生物で、あらゆる質問に答えられるから。
「私もこの階のチューターには大分お世話になったわ。
惑星テルルではカレッジと呼ばれた最高学府で学ぶ内容だと聞いてるけど。
書物を一読しただけでは理解できないことが多くてね。」
四階の書物は、天才児と呼ばれたペピーノ姉ちゃんでも読んだだけでは理解できないことが多いらしく。
妖精さんは、分かり難い部分を嚙み砕いて教えてくれるそうなの。
チューターは各階に配置しているけど、階を上がるほどに配置数を増やしているそうで。一階に配置したチューターは一人に対し、四階では十人配置しているらしい。
それでも一階のチューターは殆ど質問者がおらず暇している一方で、四階では時に質問待ちの列ができるみたい。
今日は偶々、この部屋に質問者は居なかったようだけど。
因みに、知識水準は同じはずなのに教え方に得手不得手があるのか、妖精さんにより解説するのが得意な分野があるそうで。自然と一人の妖精さんに質問に来る人は固定される傾向があり、いつの間にか師弟関係が出来上がるそうなの。
特定の妖精さんに師従する人が増えるに従い、質問に来る人の間にも先輩後輩の関係が出来るらしくてね。それが、後々の人生にまで先輩後輩って関係が続くんだって。そのまま、役所の派閥になることもしばしばあるみたい。
「あんたね…。
今日は偶々、誰も質問に来てなかったけど。
一国の王女がいきなり入って来たら、質問者が腰を抜かすわよ。」
ペピーノ姉ちゃん、結局最後までチューターの妖精さんに叱られていたよ。
因みにこの妖精さん、ペピーノ姉ちゃんのお師匠さんらしい。今でも頭が上がらないそうだよ。
でも改めて驚いたよ。この国じゃ、当たり前のように妖精さんが協力してくれているんだもの。
他の国では、余り人の世界に干渉しない妖精さんが圧倒的多数なのに。
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