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第二二章 チャラい王子としっかり者のお嫁さん達
第784話 こいつ、どんだけまき散らしているんだ…
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クコさんは、オベルジーネ王子があちこちで子供を作っていた事実を最初から知ってたと明かしたんだ。
王子は、イタズラがばれた子供のように気拙そうな顔で俯いてたよ。
クコさんは、そんな王子に怒りをぶつけるどころか、ちゃんと責任をとって偉いと褒めてたの。
おいら、クコさんの寛容さに感心しちゃった。
「ところで、クコちゃん。さっき面識があるって言ってたけどぉ…。
まさか、ウルピカちゃんの領地まで行ったのぉ?」
思い出したかのように唐突に尋ねたオベルジーネ王子。
「ええ、ウルピカさんの営む温泉宿でニジマスとワサビを使ってもらえればと思いまして。
それに同じ旦那様の愛人としてご挨拶もしておきませんとね。
親善を深める目的も兼ねて、定期的にロコトを連れてお邪魔してますの。
ロコトもカレンちゃんと遊ぶの楽しみにしてます。」
領主相手の商談をしに行くのだから当然自分が行かなくてはと、クコさんは事も無げに言ってたよ。
てか、ロコト君も連れて行ってるんだ…。
「いや、ロコトを連れて行くなんて危ないじゃん
森の街道、まだ魔物の間引きが不十分だしぃ…。
何もクコちゃんみたいなか弱い女性が、子連れで出向かなくて良いじゃん。」
今回もそうだったけど、王子はこの領地を訪れる度に魔物を間引いているという。
とは言え、街道を造ってまだ五年程、しかも街道と三つ領地以外は手付かずの森が広がってる。
魔物の間引きはまだまだ十分とは言えない状況で、屈強な護衛が無いと往来が難しい街道なんだって。
王子はクコさんがウルピカさんの領地まで出向いていると知り、心配したみたい。
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。
私だって、十五の誕生日に陛下から『生命の欠片』を賜ったのですから。
街道沿いに現れる雑魚など、なんとでもなりますよ。
頼りになる護衛もいることですし。」
ロコト君を妊娠中、『図書館の試練』と高級官吏採用試験をクリアしたクコさんだけど。
ペピーノ姉ちゃんの補佐官に任官すると同時に貴族に列せられたそうなんだ。
王女の筆頭補佐官となるとそれなりの身分が必要なんだって。そうしないと周りに侮られるから。
貴族に叙されたクコさんは、慣例により十五の誕生日にレベル十相当の『生命の欠片』を下賜されたらしい。
流石にクコさんとロコト君だけで出向くことは無いようで、クコさん信奉者の護衛騎士が帯同するらしい。
後ろに控えてる騎士さん、「クコ様はこの命に代えてもお護りします。」とか言って王子を安心させようとしてた。
「ボクちんが王都を空けている間に自力で爵位を手にした事は知ってるけどぉ~。
実際に魔物を狩る女性貴族って聞いたことが無いしぃ…。」
「イノシシの魔物くらいなら、私でも倒せますからご安心を。
やっぱり、私だってロコトに良いところを見せておきたいですもの。」
ロコト君が十歳になったら魔物狩りに連れて行き、格好良い姿を見せるんだと意気込んでいたオベルジーネ王子。
自分より先にクコさんが魔物狩りの様子を見せていると知り、肩を落としていたよ。
因みにクコさん、毎回ウルピカさんの領地へ行く途中で魔物と遭遇しているそうだよ。
その都度、退治してウルピカさんへのお土産にしているらしいよ。荷馬車の空いているスペースに載せるんだって。
訪問した際は、ウルピカさんの屋敷に一泊させてもらうそうだけど。
カレンちゃんはすっかりロコト君に懐いちゃったみたいで、夜は一緒に寝ているんだって。
「髪の毛の色や質感が本当にそっくりで。
一緒のベッドで仲良く寝ている姿は兄妹にしか見えませんのよ。」
クコさんはとても楽し気で、ウルピカさん母子を疎んでいる様子は全然見られなかったよ。
因みにクコさん、フルティカさんの領地も定期的に訪問しているそうだよ。
それを知って気拙そうな王子とは対照的に、クコさんは「ご近所付き合いは大切ですから。」とか言って笑ってた。
**********
さて、隠していたつもりの事が初めからバレていたと知り、がっくりしてた王子だけど。
クコさんがウルピカさんやフルティカさんと良好な関係を築いていると知り、意を決したらしい。
「クコちゃん、今更なんだけど…。
ボクちんと結婚して欲しいなぁ~って。ダメ?」
おいら、求婚ぐらいもう少し真面目にしたらと思ったよ。
「あら、旦那様、とうとう王族から追放されましたか?
さては、あちこちでタネを蒔いてるのが仇になったのでしょう。
王族の身分を捨てて、本当にこの領地へ婿入りしてくださるのなら大歓迎です。
ウルピカさんやフルティカさんも喜ぶと思いますわ。」
ほら、クコさんは誤解しちゃったじゃない。
「あっ、いや…。」
結婚を申し込んだのは良いけど、妃にって希望が伝わらないことに困惑するオベルジーネ王子。
「タネナシー伯爵からクレームがついたのではないですか?
一年程前に伯爵領が魔物の大群に襲われた際、旦那様が救援に赴いたでしょう。
あの時、伯爵夫人にタネを仕込んだのでは?
結婚から五年一向に懐妊の兆しの見えなかった伯爵夫人ですけど。
あの事件の後すぐに妊娠し、先ごろ金髪の美しい御子を出産されたそうですが。」
その子は自分の子ではないと、伯爵からクレームがついたのではないかとクコさんは指摘したんだ。
「ボクちん、そんなヘマはしないしぃ。
あれは伯爵からも頼まれたことだしぃ。
伯爵、二十五歳の若さで役に立たないらしいじゃん。
伯爵が子宝に恵まれないのを良いことに。
伯爵の座を狙っている素行不良の親族がいるらしくてねぇ。」
伯爵は夫人のことを心から愛しているそうで、誰の種でも良いから夫人が産んだ子に家を継がせたかったんだって。
悪い親族に家を乗っ取られるくらいなら、その方がマシだって。
伯爵は金髪なので、同じ金髪の王子は都合が良かったらしい。
そんな訳で、感謝されることこそあれ、クレームが付くいわれは無いそうだよ。
「それでは、ビジー子爵の長男夫人の件でしょうか。
ビジー子爵のご子息、人脈作りのため今王宮に出仕されてますよね。
ご子息の夫人が、忙しくて領地へ帰れないご子息に会いに来られて。
その帰り道に盗賊に襲われたでございましょう。
偶々通り掛かった旦那様が、夫人をお救いになられて…。
三日掛けて領地まで送り届けたとの報告書を見ましたが。
夫人、このほど金髪の御子を出産されたそうでして。
子爵も、ご子息も栗毛色の髪なので不義の子疑惑があるそうで…。」
「ちゃうねん、ちゃうねん。
ボクちん、あの時は下級騎士のジーネさんとしか名乗って無いしぃ。
みすぼらしい下級騎士の服装だったしぃ、バレる訳ないじゃん。
それにアレは、盗賊に襲われた恐怖で一人寝が怖いと言われたんだよぉ~。
一緒に寝て欲しいって言われたら断れないじゃん。」
据え膳は美味しく戴くのがモットーの王子に断ると言う選択肢は無かったらしい。
てか、その下級騎士が王子だとバレる訳が無いって考えに無理があるよ。
だって、現にクコさんにバレているんだもん。絶対に他の人にもバレているよ…。
「ビジー子爵家の件でないとすると、あの件でしょうか…。」
「ストーップ! 何でボクちんが王家を追放されたと決め付けてんのぉ。」
「違うのですか?
私の知る限りでも旦那様の種と思しきお子さんが、片手で余るくらい居ますが…。
お相手は全て人妻ですし、スキャンダルになっても不思議ではないかと。」
こいつ、百発百中って自慢していたのは本当だったか…。
いずれもお相手が全員人妻なので、王子の子だとの確証が無いそうだよ。
「ちゃうねん。ボクちん、クコちゃんに妃になって欲しいと言ってるんだしぃ。」
「妃ですか? 私が?
それはロコトを身籠った時、最初にお断りしたはずですが。
第一、あの時旦那様が仰ったではないですか。
私に妃は無理だ、妃は面の皮が厚い女でないと務まらないと。」
クコさんにとってそれは検討の余地もないようで、即座に断ったんだ。
「ちょっと、話しを聞いてちょ。
ボクちん、生涯の伴侶はやっぱクコちゃんが良いんだしぃ。」
そんなクコさんに、無碍にしないでと王子は懇願してたよ。
おいら、思うんだけど。チャラ王子の希望はそれとして、お妃の有力候補が二人いるんだよね。
王子はご退場願うと言ってたけど、そう上手く収まるのかな。二人共この国の重鎮の娘らしいし…。
王子は、イタズラがばれた子供のように気拙そうな顔で俯いてたよ。
クコさんは、そんな王子に怒りをぶつけるどころか、ちゃんと責任をとって偉いと褒めてたの。
おいら、クコさんの寛容さに感心しちゃった。
「ところで、クコちゃん。さっき面識があるって言ってたけどぉ…。
まさか、ウルピカちゃんの領地まで行ったのぉ?」
思い出したかのように唐突に尋ねたオベルジーネ王子。
「ええ、ウルピカさんの営む温泉宿でニジマスとワサビを使ってもらえればと思いまして。
それに同じ旦那様の愛人としてご挨拶もしておきませんとね。
親善を深める目的も兼ねて、定期的にロコトを連れてお邪魔してますの。
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てか、ロコト君も連れて行ってるんだ…。
「いや、ロコトを連れて行くなんて危ないじゃん
森の街道、まだ魔物の間引きが不十分だしぃ…。
何もクコちゃんみたいなか弱い女性が、子連れで出向かなくて良いじゃん。」
今回もそうだったけど、王子はこの領地を訪れる度に魔物を間引いているという。
とは言え、街道を造ってまだ五年程、しかも街道と三つ領地以外は手付かずの森が広がってる。
魔物の間引きはまだまだ十分とは言えない状況で、屈強な護衛が無いと往来が難しい街道なんだって。
王子はクコさんがウルピカさんの領地まで出向いていると知り、心配したみたい。
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。
私だって、十五の誕生日に陛下から『生命の欠片』を賜ったのですから。
街道沿いに現れる雑魚など、なんとでもなりますよ。
頼りになる護衛もいることですし。」
ロコト君を妊娠中、『図書館の試練』と高級官吏採用試験をクリアしたクコさんだけど。
ペピーノ姉ちゃんの補佐官に任官すると同時に貴族に列せられたそうなんだ。
王女の筆頭補佐官となるとそれなりの身分が必要なんだって。そうしないと周りに侮られるから。
貴族に叙されたクコさんは、慣例により十五の誕生日にレベル十相当の『生命の欠片』を下賜されたらしい。
流石にクコさんとロコト君だけで出向くことは無いようで、クコさん信奉者の護衛騎士が帯同するらしい。
後ろに控えてる騎士さん、「クコ様はこの命に代えてもお護りします。」とか言って王子を安心させようとしてた。
「ボクちんが王都を空けている間に自力で爵位を手にした事は知ってるけどぉ~。
実際に魔物を狩る女性貴族って聞いたことが無いしぃ…。」
「イノシシの魔物くらいなら、私でも倒せますからご安心を。
やっぱり、私だってロコトに良いところを見せておきたいですもの。」
ロコト君が十歳になったら魔物狩りに連れて行き、格好良い姿を見せるんだと意気込んでいたオベルジーネ王子。
自分より先にクコさんが魔物狩りの様子を見せていると知り、肩を落としていたよ。
因みにクコさん、毎回ウルピカさんの領地へ行く途中で魔物と遭遇しているそうだよ。
その都度、退治してウルピカさんへのお土産にしているらしいよ。荷馬車の空いているスペースに載せるんだって。
訪問した際は、ウルピカさんの屋敷に一泊させてもらうそうだけど。
カレンちゃんはすっかりロコト君に懐いちゃったみたいで、夜は一緒に寝ているんだって。
「髪の毛の色や質感が本当にそっくりで。
一緒のベッドで仲良く寝ている姿は兄妹にしか見えませんのよ。」
クコさんはとても楽し気で、ウルピカさん母子を疎んでいる様子は全然見られなかったよ。
因みにクコさん、フルティカさんの領地も定期的に訪問しているそうだよ。
それを知って気拙そうな王子とは対照的に、クコさんは「ご近所付き合いは大切ですから。」とか言って笑ってた。
**********
さて、隠していたつもりの事が初めからバレていたと知り、がっくりしてた王子だけど。
クコさんがウルピカさんやフルティカさんと良好な関係を築いていると知り、意を決したらしい。
「クコちゃん、今更なんだけど…。
ボクちんと結婚して欲しいなぁ~って。ダメ?」
おいら、求婚ぐらいもう少し真面目にしたらと思ったよ。
「あら、旦那様、とうとう王族から追放されましたか?
さては、あちこちでタネを蒔いてるのが仇になったのでしょう。
王族の身分を捨てて、本当にこの領地へ婿入りしてくださるのなら大歓迎です。
ウルピカさんやフルティカさんも喜ぶと思いますわ。」
ほら、クコさんは誤解しちゃったじゃない。
「あっ、いや…。」
結婚を申し込んだのは良いけど、妃にって希望が伝わらないことに困惑するオベルジーネ王子。
「タネナシー伯爵からクレームがついたのではないですか?
一年程前に伯爵領が魔物の大群に襲われた際、旦那様が救援に赴いたでしょう。
あの時、伯爵夫人にタネを仕込んだのでは?
結婚から五年一向に懐妊の兆しの見えなかった伯爵夫人ですけど。
あの事件の後すぐに妊娠し、先ごろ金髪の美しい御子を出産されたそうですが。」
その子は自分の子ではないと、伯爵からクレームがついたのではないかとクコさんは指摘したんだ。
「ボクちん、そんなヘマはしないしぃ。
あれは伯爵からも頼まれたことだしぃ。
伯爵、二十五歳の若さで役に立たないらしいじゃん。
伯爵が子宝に恵まれないのを良いことに。
伯爵の座を狙っている素行不良の親族がいるらしくてねぇ。」
伯爵は夫人のことを心から愛しているそうで、誰の種でも良いから夫人が産んだ子に家を継がせたかったんだって。
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伯爵は金髪なので、同じ金髪の王子は都合が良かったらしい。
そんな訳で、感謝されることこそあれ、クレームが付くいわれは無いそうだよ。
「それでは、ビジー子爵の長男夫人の件でしょうか。
ビジー子爵のご子息、人脈作りのため今王宮に出仕されてますよね。
ご子息の夫人が、忙しくて領地へ帰れないご子息に会いに来られて。
その帰り道に盗賊に襲われたでございましょう。
偶々通り掛かった旦那様が、夫人をお救いになられて…。
三日掛けて領地まで送り届けたとの報告書を見ましたが。
夫人、このほど金髪の御子を出産されたそうでして。
子爵も、ご子息も栗毛色の髪なので不義の子疑惑があるそうで…。」
「ちゃうねん、ちゃうねん。
ボクちん、あの時は下級騎士のジーネさんとしか名乗って無いしぃ。
みすぼらしい下級騎士の服装だったしぃ、バレる訳ないじゃん。
それにアレは、盗賊に襲われた恐怖で一人寝が怖いと言われたんだよぉ~。
一緒に寝て欲しいって言われたら断れないじゃん。」
据え膳は美味しく戴くのがモットーの王子に断ると言う選択肢は無かったらしい。
てか、その下級騎士が王子だとバレる訳が無いって考えに無理があるよ。
だって、現にクコさんにバレているんだもん。絶対に他の人にもバレているよ…。
「ビジー子爵家の件でないとすると、あの件でしょうか…。」
「ストーップ! 何でボクちんが王家を追放されたと決め付けてんのぉ。」
「違うのですか?
私の知る限りでも旦那様の種と思しきお子さんが、片手で余るくらい居ますが…。
お相手は全て人妻ですし、スキャンダルになっても不思議ではないかと。」
こいつ、百発百中って自慢していたのは本当だったか…。
いずれもお相手が全員人妻なので、王子の子だとの確証が無いそうだよ。
「ちゃうねん。ボクちん、クコちゃんに妃になって欲しいと言ってるんだしぃ。」
「妃ですか? 私が?
それはロコトを身籠った時、最初にお断りしたはずですが。
第一、あの時旦那様が仰ったではないですか。
私に妃は無理だ、妃は面の皮が厚い女でないと務まらないと。」
クコさんにとってそれは検討の余地もないようで、即座に断ったんだ。
「ちょっと、話しを聞いてちょ。
ボクちん、生涯の伴侶はやっぱクコちゃんが良いんだしぃ。」
そんなクコさんに、無碍にしないでと王子は懇願してたよ。
おいら、思うんだけど。チャラ王子の希望はそれとして、お妃の有力候補が二人いるんだよね。
王子はご退場願うと言ってたけど、そう上手く収まるのかな。二人共この国の重鎮の娘らしいし…。
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