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第二二章 チャラい王子としっかり者のお嫁さん達
第759話 ちゃんと父親らしいことしているんだ
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まあ、目の前のチャラ王子は息子ロコト君のことを心から愛しているようだし。
おいらとしても、他人様の家庭の事情に口を挟むつもりも無いので、それ以上は聞かないことにしたよ。
とりあえず、最初に釘を刺されたこと、『この村では王子と呼ぶな』って言葉の訳は理解できた。
森の中の街道を曲がって村の正門に続く道に出てくると。
「あっ、父ちゃん、お帰りなさい!」
土塁の上からそんな声がしたかと思うと、ゆっくりと堀に掛かる跳ね上げ橋が降りて来たよ。
留守を護っていた騎士が門を開くと、完全に開くのを待ち切れないかのようにロコト君が開いた隙間から駆け出してきた。
そしてオベルジーネ王子のもとに駆け寄って。
「凄げー、これ父ちゃんが獲ったの?」
ロコト君は自分の父親を尊敬の眼差しで見上げていたよ。
「おう、父ちゃんが獲ったんだ。」
「父ちゃんって、ホント、強えぇんだな。
こんなでっかい魔物を倒しちゃうなんて。」
今までこんな大物は見たこと無かったのか、改めて父親の強さに関心したみたい。
今日の獲物キングボアはヒュドラに追われて森の奥から溢れて来たみたいだし。
「父ちゃん、ロコトに良いところを見せたくて頑張っちゃったよ。」
ロコト君に褒められて頬を緩ませるオベルジーネ王子。
そんなところ、とっても子煩悩な父親に見えるよ。
オベルジーネ王子は空いている手でロコト君の頭を撫でると。
「でもな、ロコト。
魔物を倒したのは父ちゃんだけじゃないぞ。
ほら、後をよく見てみな。」
オベルジーネ王子は後ろに続く騎士達を指差して言ったんだ。
その騎士達は王子同様、二人一組で天秤棒にぶら下げらたキングボアを担いでいた。
ロコト君は王子しか目に入ってなかった様子で、指示に従って騎士達に目をやったの。
「凄い、でっかい魔物がいっぱいだ!
父ちゃん、今日はこの肉を焼いてお祭りだね!」
騎士達が担ぐ魔物を見て目を輝かせるロコト君。
だけど、そんなロコト君を見て、オベルジーネ王子は苦笑いしたよ。
「そうじゃないだろう、ロコト。
何かあるんじゃないの?
騎士のみんなに言わないといけない言葉が。」
お小言気味にロコト君に問い掛けるオベルジーネ王子。
ロコト君は王子の問い掛けを受けて僅かな時間考えると、ハッとした顔をしたよ。
何か、思い当たることがあったみたい。
「騎士の皆さん、魔物を狩ってくれて有り難うございます。
僕や村のみんなが安心して暮らせるのは、騎士の皆さんが何時も魔物を間引いてくれるお陰です。
今日もお疲れさまでした。」
ロコト君はそう言って、騎士達にペコリと頭を下げたんだ。
それが正解のようで、オベルジーネ王子は満足そうな笑顔でロコト君の頭を撫でてたよ。
「おっ、若様に褒めてもらえて嬉しいね。」
「ホントだぜ、苦労して魔物を狩った甲斐もあるってもんだ。」
「若様に頭を下げられたんじゃ、これからも頑張らないとな。」
五歳児らしくない礼儀正しい言葉と、ペコリと頭を下げる年相応の愛らしい仕種。
そのちぐはぐなロコト君の姿に騎士達も皆破顔していたよ。
「なに、あのチャラ王子、ちゃんと子供の躾が出来てるじゃない。」
おいらの傍らで浮いているアルトが意外そうに呟くと。
それを耳にしたお目付け役のリュウキンカさんが…。
「あいつは子供の頃からとても優秀よ。
何をさせてもそつ無くこなすの。
ただ一点、下半身が節操無いことを除けばね…。」
なんて答えていたよ。
「下半身が節操無いってどういうこと?」って思ったけど、それが唯一の欠点なんだって。
**********
オベルジーネ王子はロコト君の模範的な答えに気を良くして、鼻歌まじりに魔物を担いで村に入って行くと。
「おっ、旦那、狩りの獲物ですかい?
また、随分と大物を仕留めましたね。」
村人が気安く声を掛けて来たんだ。
オベルジーネ王子から聞かされた通り、下級貴族の婿養子と思われているみたい。
「おう、今日は大猟だったぜ。
そうだ、おっちゃん、肉を捌けるモンを集めてくれ。
今晩はこの肉を振る舞っちゃうよ。
酒も出すから、祭りにしようぜ。」
王子の方も、村人の物言いに無礼だと腹を立てること無く、気安く手伝いを頼んでいたよ。
この領地、領主一族と領民の距離感がとても近いように感じたよ。
「マロンちゃん、ボクちんに威厳が無いと思ったでしょう。
腰が低すぎるって。」
オベルジーネ王子はおいらが頭の中で思っていたことを言い当てたよ。
ロコト君に聞こえないように言ってるけど、素の一人称はボクちんなんだね。
「まあ、ぶっちゃけ。」
とは言え、おいらも他人の事は言えないけどね。
宰相からはいつも、もう少し威厳を持てとお小言を言われてるし。
「こんな辺境で、領主でございと威張っていても良いこと無いじゃん。
ここじゃ、何かあった時にすぐに王都から助けが来られる訳じゃ無いしぃ。
いざという時は領民と助け合わないとならないじゃん。
常日頃、威張ってばかりじゃ、いざという時に領民は協力してくれないよ~。」
いざということが無いよう、常日頃から魔物や盗賊の駆除はしているそうだけど。
絶対に無いとは言えないのが『いざ』って事象だからと、オベルジーネ王子は至極真っ当なことを言ってたよ。
魔物を担いで領主の屋敷に着く頃には、王子達の列の後ろは人だかりになっていた。
イノシシと酒を振る舞うから準備を手伝えと、王子が道すがら領民に声を掛けるものだから。
どんどん後に続く人が増えて、おそらく領民全員が勢ぞろいになってるよ。
「旦那様、お帰りなさいまし。
お疲れさまでした。
騎士の皆さんもお疲れさまです。」
クコさんは、王子を出迎えると汗拭きの布とお水を注いだカップを手渡してたよ。
その後、騎士の一人一人にも、労いの言葉を掛けながら布と飲み水を配ってた。
「今日は魔物が沢山獲れたから、領民みんなに振る舞おうと思う。
蔵から酒を出してもらえるかい。」
クコさんの今日の獲物を披露しながら、オベルジーネ王子は宴を催すと伝えてた。
「まあ、それは素敵。
それでは騎士の皆さん。
お疲れのところ申し訳ございませんが、もう一働きお願いしますね。
蔵からお酒の樽を持ってきてください。」
「承知しました。
解体作業場に魔物を置いたら、直ぐに持ってきます。
それで、何樽くらい用意すれば良いでしょう。」
「何樽でも構いませんから。
領民の皆さんが浴びるほど飲めるように、沢山持ってきてください。」
クコさんのその言葉に、集まった領民達から歓声が沸いたよ。主に呑兵衛そうな野郎どもから。
「よっ、領主様、太っ腹!」
「あら、誰かしら? 私をデブなんて言う人は?
そんないけずなことを言う人には振る舞いませんよ。」
お調子者の領民に対するクコさんの絶妙な返しに、今度は笑い声が沸いてた。
「とっても温かい領地だね。住み心地が良さそう。」
「良いでしょう~。
ボクちん、ここがチョ~気に入ってるんだ~。
今日はゆっくり楽しんでいってちょ。」
オベルジーネ王子のその言葉で、おいらは大切なことを思い出したよ。
もう帰らないと拙いって。気付くとお日様は西に傾きかけているんだもの。
朝、何も告げずに出てきたからね。
ムース姉ちゃんは、おいら達が日課の狩りに出掛けたと分かっているだろうけど。
こんな遅い時間まで帰ってこないとなると、何かあったのでは心配してると思う。
おいらがそれを告げて、王都へ帰ろうとすると…。
「ああ、それは心配ないよ~。
出掛けに王宮に伝言してきたしぃ。
六日ほど、魔物狩りに付き合ってもらうってね。」
「おい、何それ、聞いてないよ!
何時の間に…。」
知らないうちに、六日間も連続で狩りをすることになっていたよ。
まあ、それでも実害は無いんだけどね。
しばらくはムース姉ちゃん達が事務折衝をするとのことだし。
当面公式行事は無いから、王都の見物でもしているようにと指示されてたから。
実害は無いんだけど、チャラ王子の手のひらの上で転がされているかと思うとなんかムカつくよ。
こいつ、言動がチャラい癖に、ホント、食えない奴…。
おいらとしても、他人様の家庭の事情に口を挟むつもりも無いので、それ以上は聞かないことにしたよ。
とりあえず、最初に釘を刺されたこと、『この村では王子と呼ぶな』って言葉の訳は理解できた。
森の中の街道を曲がって村の正門に続く道に出てくると。
「あっ、父ちゃん、お帰りなさい!」
土塁の上からそんな声がしたかと思うと、ゆっくりと堀に掛かる跳ね上げ橋が降りて来たよ。
留守を護っていた騎士が門を開くと、完全に開くのを待ち切れないかのようにロコト君が開いた隙間から駆け出してきた。
そしてオベルジーネ王子のもとに駆け寄って。
「凄げー、これ父ちゃんが獲ったの?」
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「おう、父ちゃんが獲ったんだ。」
「父ちゃんって、ホント、強えぇんだな。
こんなでっかい魔物を倒しちゃうなんて。」
今までこんな大物は見たこと無かったのか、改めて父親の強さに関心したみたい。
今日の獲物キングボアはヒュドラに追われて森の奥から溢れて来たみたいだし。
「父ちゃん、ロコトに良いところを見せたくて頑張っちゃったよ。」
ロコト君に褒められて頬を緩ませるオベルジーネ王子。
そんなところ、とっても子煩悩な父親に見えるよ。
オベルジーネ王子は空いている手でロコト君の頭を撫でると。
「でもな、ロコト。
魔物を倒したのは父ちゃんだけじゃないぞ。
ほら、後をよく見てみな。」
オベルジーネ王子は後ろに続く騎士達を指差して言ったんだ。
その騎士達は王子同様、二人一組で天秤棒にぶら下げらたキングボアを担いでいた。
ロコト君は王子しか目に入ってなかった様子で、指示に従って騎士達に目をやったの。
「凄い、でっかい魔物がいっぱいだ!
父ちゃん、今日はこの肉を焼いてお祭りだね!」
騎士達が担ぐ魔物を見て目を輝かせるロコト君。
だけど、そんなロコト君を見て、オベルジーネ王子は苦笑いしたよ。
「そうじゃないだろう、ロコト。
何かあるんじゃないの?
騎士のみんなに言わないといけない言葉が。」
お小言気味にロコト君に問い掛けるオベルジーネ王子。
ロコト君は王子の問い掛けを受けて僅かな時間考えると、ハッとした顔をしたよ。
何か、思い当たることがあったみたい。
「騎士の皆さん、魔物を狩ってくれて有り難うございます。
僕や村のみんなが安心して暮らせるのは、騎士の皆さんが何時も魔物を間引いてくれるお陰です。
今日もお疲れさまでした。」
ロコト君はそう言って、騎士達にペコリと頭を下げたんだ。
それが正解のようで、オベルジーネ王子は満足そうな笑顔でロコト君の頭を撫でてたよ。
「おっ、若様に褒めてもらえて嬉しいね。」
「ホントだぜ、苦労して魔物を狩った甲斐もあるってもんだ。」
「若様に頭を下げられたんじゃ、これからも頑張らないとな。」
五歳児らしくない礼儀正しい言葉と、ペコリと頭を下げる年相応の愛らしい仕種。
そのちぐはぐなロコト君の姿に騎士達も皆破顔していたよ。
「なに、あのチャラ王子、ちゃんと子供の躾が出来てるじゃない。」
おいらの傍らで浮いているアルトが意外そうに呟くと。
それを耳にしたお目付け役のリュウキンカさんが…。
「あいつは子供の頃からとても優秀よ。
何をさせてもそつ無くこなすの。
ただ一点、下半身が節操無いことを除けばね…。」
なんて答えていたよ。
「下半身が節操無いってどういうこと?」って思ったけど、それが唯一の欠点なんだって。
**********
オベルジーネ王子はロコト君の模範的な答えに気を良くして、鼻歌まじりに魔物を担いで村に入って行くと。
「おっ、旦那、狩りの獲物ですかい?
また、随分と大物を仕留めましたね。」
村人が気安く声を掛けて来たんだ。
オベルジーネ王子から聞かされた通り、下級貴族の婿養子と思われているみたい。
「おう、今日は大猟だったぜ。
そうだ、おっちゃん、肉を捌けるモンを集めてくれ。
今晩はこの肉を振る舞っちゃうよ。
酒も出すから、祭りにしようぜ。」
王子の方も、村人の物言いに無礼だと腹を立てること無く、気安く手伝いを頼んでいたよ。
この領地、領主一族と領民の距離感がとても近いように感じたよ。
「マロンちゃん、ボクちんに威厳が無いと思ったでしょう。
腰が低すぎるって。」
オベルジーネ王子はおいらが頭の中で思っていたことを言い当てたよ。
ロコト君に聞こえないように言ってるけど、素の一人称はボクちんなんだね。
「まあ、ぶっちゃけ。」
とは言え、おいらも他人の事は言えないけどね。
宰相からはいつも、もう少し威厳を持てとお小言を言われてるし。
「こんな辺境で、領主でございと威張っていても良いこと無いじゃん。
ここじゃ、何かあった時にすぐに王都から助けが来られる訳じゃ無いしぃ。
いざという時は領民と助け合わないとならないじゃん。
常日頃、威張ってばかりじゃ、いざという時に領民は協力してくれないよ~。」
いざということが無いよう、常日頃から魔物や盗賊の駆除はしているそうだけど。
絶対に無いとは言えないのが『いざ』って事象だからと、オベルジーネ王子は至極真っ当なことを言ってたよ。
魔物を担いで領主の屋敷に着く頃には、王子達の列の後ろは人だかりになっていた。
イノシシと酒を振る舞うから準備を手伝えと、王子が道すがら領民に声を掛けるものだから。
どんどん後に続く人が増えて、おそらく領民全員が勢ぞろいになってるよ。
「旦那様、お帰りなさいまし。
お疲れさまでした。
騎士の皆さんもお疲れさまです。」
クコさんは、王子を出迎えると汗拭きの布とお水を注いだカップを手渡してたよ。
その後、騎士の一人一人にも、労いの言葉を掛けながら布と飲み水を配ってた。
「今日は魔物が沢山獲れたから、領民みんなに振る舞おうと思う。
蔵から酒を出してもらえるかい。」
クコさんの今日の獲物を披露しながら、オベルジーネ王子は宴を催すと伝えてた。
「まあ、それは素敵。
それでは騎士の皆さん。
お疲れのところ申し訳ございませんが、もう一働きお願いしますね。
蔵からお酒の樽を持ってきてください。」
「承知しました。
解体作業場に魔物を置いたら、直ぐに持ってきます。
それで、何樽くらい用意すれば良いでしょう。」
「何樽でも構いませんから。
領民の皆さんが浴びるほど飲めるように、沢山持ってきてください。」
クコさんのその言葉に、集まった領民達から歓声が沸いたよ。主に呑兵衛そうな野郎どもから。
「よっ、領主様、太っ腹!」
「あら、誰かしら? 私をデブなんて言う人は?
そんないけずなことを言う人には振る舞いませんよ。」
お調子者の領民に対するクコさんの絶妙な返しに、今度は笑い声が沸いてた。
「とっても温かい領地だね。住み心地が良さそう。」
「良いでしょう~。
ボクちん、ここがチョ~気に入ってるんだ~。
今日はゆっくり楽しんでいってちょ。」
オベルジーネ王子のその言葉で、おいらは大切なことを思い出したよ。
もう帰らないと拙いって。気付くとお日様は西に傾きかけているんだもの。
朝、何も告げずに出てきたからね。
ムース姉ちゃんは、おいら達が日課の狩りに出掛けたと分かっているだろうけど。
こんな遅い時間まで帰ってこないとなると、何かあったのでは心配してると思う。
おいらがそれを告げて、王都へ帰ろうとすると…。
「ああ、それは心配ないよ~。
出掛けに王宮に伝言してきたしぃ。
六日ほど、魔物狩りに付き合ってもらうってね。」
「おい、何それ、聞いてないよ!
何時の間に…。」
知らないうちに、六日間も連続で狩りをすることになっていたよ。
まあ、それでも実害は無いんだけどね。
しばらくはムース姉ちゃん達が事務折衝をするとのことだし。
当面公式行事は無いから、王都の見物でもしているようにと指示されてたから。
実害は無いんだけど、チャラ王子の手のひらの上で転がされているかと思うとなんかムカつくよ。
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