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第二一章 またもや、頭の痛い連中を拾ったよ…
第747話 ねっ、堅固な堀も土壁も必要でしょう…
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王都を何日も留守にする訳にはいかないから。
ピーマン王子達を街道整備の拠点建設現場に送り届け、二日ほど様子を見てから帰って来たよ。
皆真面目に実習に取り組んでるし、おバカのおじゃるにしても料理長が厳しく監視してるから問題は無いと思ったから。
王都へ戻って、留守にしている間に溜まりまくった仕事を片付けてたら、あっという間に一月が過ぎたよ。
そして、経過を見るために再度建設現場へ足を運んだんだ。
「監獄?」
突き固めて積み上げられた堅固な土壁を見て、そんな呟きを漏らしたペピーノ姉ちゃん。
目の前には空堀に渡した跳ね上げ式の橋が掛かり、その先には鉄製の門が付いている。
確かに、その堅固な造りは脱走者を拒む監獄に見えなくもないね。
「違うって。魔物除けの防壁だよ。
ここで寝泊まりする作業員や事務職員が安心して暮らせるようにね。」
「だって、この辺りって魔物の領域から大分離れているでしょう。
何もこんな堅固な堀や土壁を造らなくても…。」
土壁の高さは優に平均的大人の身長の三倍を超え、壁の厚みは荷車を引いて歩けるくらいあるの。
もはや、城壁と言っても良いくらい。
「この施設、街道整備が終わったら廃棄される訳じゃ無いからね。
希望者を募って払い下げる予定だから、堅固な造りにしておいた方が良いじゃない。
一般人にとっては、ウサギだって脅威なんだもん。」
「そう言えば、所長が言ってたわね。
最終的にはこの施設跡地を宿場町にするって。」
まっ、実際には作業員の逃亡防止の狙いもあるんだけどね。
現在拠点として使っている現場事務所と宿舎、最初は簡素な防壁だったんだ。
そしたら、重労働に耐えかねて夜中にこっそり脱走する者が相次いで…。
ことごとく、夜行性の魔物の餌食になっちゃった。
それで急遽、簡単に脱走できないように壁や堀を補強することになったの。
街道整備の作業員には、王都でフラフラしていた冒険者崩れが多いからね。
騎士の皆がチンピラを見つけては、誠心誠意説得して街道整備の現場に送り込んでいるから。
そんな連中はたいてい根性無しで、初日から音を上げて脱走を図ろうとするからね。
しかも、強面で見た目強そうだけど、殆どは見掛け倒しで弱々なの。
そんな事情もあって、今回の新拠点も監獄と見紛うほどの堅固な造りになっているの。
まあ、逃亡して魔物の餌食になるのは自業自得ではあるけど…。
どうせなら、無駄な犠牲者は出さないに越したことが無いからね。
おいらがそんな裏事情を伝えると。
「そう言えば、最初にそんな説明を受けましたね。
街でフラフラしてるチンピラに仕事を与えて、矯正を図っていると。
ピーマン達もそれで連れて来られたのですから。
なるほど、納得です。」
そう言って深く頷くペピーノ姉ちゃん。
ここに寝泊まりする人の安全よりも、逃亡防止って目的の方に納得してたよ。
**********
ペピーノ姉ちゃんも納得したようなので、完成した正門を潜り建設現場に足を踏み入れたよ。
施設の中に入って分かったのは、施設の予定地をぐるりと一周囲う土壁が完成していたこと。
アルトの『積載庫』から眺めた時は、広い施設の全景は見渡せなかったの。
取り敢えず仮設建物へ所長を訪ねようかと敷地を歩き始めると…。
「姉上ではございませんか。
お久しぶりです。
我々の視察でございますか?」
頭の上からピーマン王子の声が聞こえたの。
声のする方向を見上げると、建設中の建物の二階の梁の上で何やら作業をしてたよ。
「ええ、確認しに参りましたわ。
あなたとその取り巻きがきちんと仕事をしているかを。
その様子ですと、心配する必要は無かったようですわね。」
手を休めることなく仕事を続けるピーマン王子を見て、感心した様子のペピーノ姉ちゃん。
「ええ、見てください。この城塞のような土壁。
たった一月でこれだけのものが造れるとは。
自分でも驚きです。」
完成した土壁を指差しながら誇らし気に言うピーマン王子。
その姿は、一月前よりも更に日焼けし逞しくなってた。
もうどこから見ても、工事現場でよく見るおっちゃんだったよ。
「おーい、野郎ども!
作業、ヤメ!
昼飯の用意が出来たぞ!」
ちょうどその時、昼休みを告げる料理長の声が響いて来たよ。
と同時に慣れた様子で、梁を渡り近くの柱を使って地面に降りてきたピーマン王子。
細い梁の上を恐れることなく渡るその姿は、まるでベテランのとび職みたいだった。
「姉上、これから食事ですので失礼します。
また昼食後にでも、お話しさせてください。」
礼儀正しく会釈をして食堂に向かったピーマン王子。
それに続くように作業に散っていた面々が食堂に入って行ったよ。
食堂の様子を覗いてみると…。
「こら、さっさとよそらないか!
お前がもたもたしている間に列が出来ちまっただろう。
皆、午前中の作業で腹を空かせているんだぞ。
待たせるんじゃねえ。」
いきなり、料理長の叱責の声が聞こえたの。
「あわわ、殴るのは勘弁して欲しいでおじゃる。
これでも、目一杯急いでいるでおじゃる。」
見ると、おじゃるがトレーを持って並ぶ作業員たちに料理を盛りつけた皿を差し出してた。
「あら? 昼は料理長が一人で厨房を回すと言ってらしたのでは?
何でゴマスリー子爵のドラ息子が手伝っているのかしら?」
そんな疑問を口にするペピーノ姉ちゃん。
「うん、おいらもそう聞いてた。
百人くらいは料理長一人で回せるから。
食事当番が手伝うのは朝晩だけだって。」
「そうよね。
だとしたら、あのおバカ、また何か仕出かしたのかしら…。
きっと、罰当番よね。」
ペピーノ姉ちゃんはそう言ってため息を吐いたよ。
その時目の前のテーブルに、トレーに盛り付けられた料理を持ったピーマン王子が着席したの。
「ねえ、ニイチャン。
おじゃるの奴、何で配膳係なんてしているの?」
おいらがピーマン王子に尋ねると。
「ああ、そなたや姉上は知らなかったのだな。
あれは、そなたらが帰った晩のことだ。
ゴマスリーの奴、ここから脱走を図りおった。
朝から晩まで働かされて、嫌気がさしたようでな…。」
そう話し始めたピーマン王子。
あのおバカ、土地勘も無い癖に夜陰に紛れて逃亡しようとしたらしい。
この周囲、昼間でも歩いて一日で着ける範囲には人里が無いと言うのによくやるよ…。
そして、お約束通り夜行性の魔物に襲われたんだって。
それは何とか、持参していた剣で撃退したらしいの。
まあ、その前一月、苦戦続きだとは言え、何とかトレント狩りをしていたからね。
だけど、その際、魔物に片脚の膝から下を食いちぎられたそうで。
命からがら、仮設建物まで戻って来たらしいの。
朝起きたら、おじゃるが仮設建物の前で血塗れで倒れていて驚いたって。
「いかな『妖精の泉』の水でも、欠損した足は治らんようでな。
片脚では土木作業は難しいので、奴は食事当番専門にしたのだ。
朝から晩まで料理長に躾けられておるわ。」
幼少の時からの付き合いとは言え、流石のピーマン王子も呆れたと言ってたよ。
ここを抜け出していったい何処へ行くつもりだったのかってね。
その時のおじゃるの話では、ここでの重労働から解放されたい一心で場当たり的に逃亡を図ったらしいの。
「ほら、脱走する奴、いるじゃない。
脱走防止に高い壁や深い堀が必要でしょう。」
「ええ、そうね…。」
おいらの言葉にペピーノ姉ちゃんは苦い顔をしていたよ。
まさか、おじゃるがチンピラみたいな事をするとは予想外だったみたい。
ペピーノ姉ちゃんは施設の周囲を囲う堅固な堀と土壁の必要性をしっかり認識したようだった。
そして言ったの。
「呆れた…。
仮にも貴族の子息が、チンピラと同じ行動を取るなんて。」
その時のペピーノ姉ちゃんからは殺意がふつふつと湧き上がっているのを感じたよ。
おじゃるの奴、魔物は何とか撃退したかもしれないけど…。
今まさに、風前の灯火状態だよ。
ピーマン王子達を街道整備の拠点建設現場に送り届け、二日ほど様子を見てから帰って来たよ。
皆真面目に実習に取り組んでるし、おバカのおじゃるにしても料理長が厳しく監視してるから問題は無いと思ったから。
王都へ戻って、留守にしている間に溜まりまくった仕事を片付けてたら、あっという間に一月が過ぎたよ。
そして、経過を見るために再度建設現場へ足を運んだんだ。
「監獄?」
突き固めて積み上げられた堅固な土壁を見て、そんな呟きを漏らしたペピーノ姉ちゃん。
目の前には空堀に渡した跳ね上げ式の橋が掛かり、その先には鉄製の門が付いている。
確かに、その堅固な造りは脱走者を拒む監獄に見えなくもないね。
「違うって。魔物除けの防壁だよ。
ここで寝泊まりする作業員や事務職員が安心して暮らせるようにね。」
「だって、この辺りって魔物の領域から大分離れているでしょう。
何もこんな堅固な堀や土壁を造らなくても…。」
土壁の高さは優に平均的大人の身長の三倍を超え、壁の厚みは荷車を引いて歩けるくらいあるの。
もはや、城壁と言っても良いくらい。
「この施設、街道整備が終わったら廃棄される訳じゃ無いからね。
希望者を募って払い下げる予定だから、堅固な造りにしておいた方が良いじゃない。
一般人にとっては、ウサギだって脅威なんだもん。」
「そう言えば、所長が言ってたわね。
最終的にはこの施設跡地を宿場町にするって。」
まっ、実際には作業員の逃亡防止の狙いもあるんだけどね。
現在拠点として使っている現場事務所と宿舎、最初は簡素な防壁だったんだ。
そしたら、重労働に耐えかねて夜中にこっそり脱走する者が相次いで…。
ことごとく、夜行性の魔物の餌食になっちゃった。
それで急遽、簡単に脱走できないように壁や堀を補強することになったの。
街道整備の作業員には、王都でフラフラしていた冒険者崩れが多いからね。
騎士の皆がチンピラを見つけては、誠心誠意説得して街道整備の現場に送り込んでいるから。
そんな連中はたいてい根性無しで、初日から音を上げて脱走を図ろうとするからね。
しかも、強面で見た目強そうだけど、殆どは見掛け倒しで弱々なの。
そんな事情もあって、今回の新拠点も監獄と見紛うほどの堅固な造りになっているの。
まあ、逃亡して魔物の餌食になるのは自業自得ではあるけど…。
どうせなら、無駄な犠牲者は出さないに越したことが無いからね。
おいらがそんな裏事情を伝えると。
「そう言えば、最初にそんな説明を受けましたね。
街でフラフラしてるチンピラに仕事を与えて、矯正を図っていると。
ピーマン達もそれで連れて来られたのですから。
なるほど、納得です。」
そう言って深く頷くペピーノ姉ちゃん。
ここに寝泊まりする人の安全よりも、逃亡防止って目的の方に納得してたよ。
**********
ペピーノ姉ちゃんも納得したようなので、完成した正門を潜り建設現場に足を踏み入れたよ。
施設の中に入って分かったのは、施設の予定地をぐるりと一周囲う土壁が完成していたこと。
アルトの『積載庫』から眺めた時は、広い施設の全景は見渡せなかったの。
取り敢えず仮設建物へ所長を訪ねようかと敷地を歩き始めると…。
「姉上ではございませんか。
お久しぶりです。
我々の視察でございますか?」
頭の上からピーマン王子の声が聞こえたの。
声のする方向を見上げると、建設中の建物の二階の梁の上で何やら作業をしてたよ。
「ええ、確認しに参りましたわ。
あなたとその取り巻きがきちんと仕事をしているかを。
その様子ですと、心配する必要は無かったようですわね。」
手を休めることなく仕事を続けるピーマン王子を見て、感心した様子のペピーノ姉ちゃん。
「ええ、見てください。この城塞のような土壁。
たった一月でこれだけのものが造れるとは。
自分でも驚きです。」
完成した土壁を指差しながら誇らし気に言うピーマン王子。
その姿は、一月前よりも更に日焼けし逞しくなってた。
もうどこから見ても、工事現場でよく見るおっちゃんだったよ。
「おーい、野郎ども!
作業、ヤメ!
昼飯の用意が出来たぞ!」
ちょうどその時、昼休みを告げる料理長の声が響いて来たよ。
と同時に慣れた様子で、梁を渡り近くの柱を使って地面に降りてきたピーマン王子。
細い梁の上を恐れることなく渡るその姿は、まるでベテランのとび職みたいだった。
「姉上、これから食事ですので失礼します。
また昼食後にでも、お話しさせてください。」
礼儀正しく会釈をして食堂に向かったピーマン王子。
それに続くように作業に散っていた面々が食堂に入って行ったよ。
食堂の様子を覗いてみると…。
「こら、さっさとよそらないか!
お前がもたもたしている間に列が出来ちまっただろう。
皆、午前中の作業で腹を空かせているんだぞ。
待たせるんじゃねえ。」
いきなり、料理長の叱責の声が聞こえたの。
「あわわ、殴るのは勘弁して欲しいでおじゃる。
これでも、目一杯急いでいるでおじゃる。」
見ると、おじゃるがトレーを持って並ぶ作業員たちに料理を盛りつけた皿を差し出してた。
「あら? 昼は料理長が一人で厨房を回すと言ってらしたのでは?
何でゴマスリー子爵のドラ息子が手伝っているのかしら?」
そんな疑問を口にするペピーノ姉ちゃん。
「うん、おいらもそう聞いてた。
百人くらいは料理長一人で回せるから。
食事当番が手伝うのは朝晩だけだって。」
「そうよね。
だとしたら、あのおバカ、また何か仕出かしたのかしら…。
きっと、罰当番よね。」
ペピーノ姉ちゃんはそう言ってため息を吐いたよ。
その時目の前のテーブルに、トレーに盛り付けられた料理を持ったピーマン王子が着席したの。
「ねえ、ニイチャン。
おじゃるの奴、何で配膳係なんてしているの?」
おいらがピーマン王子に尋ねると。
「ああ、そなたや姉上は知らなかったのだな。
あれは、そなたらが帰った晩のことだ。
ゴマスリーの奴、ここから脱走を図りおった。
朝から晩まで働かされて、嫌気がさしたようでな…。」
そう話し始めたピーマン王子。
あのおバカ、土地勘も無い癖に夜陰に紛れて逃亡しようとしたらしい。
この周囲、昼間でも歩いて一日で着ける範囲には人里が無いと言うのによくやるよ…。
そして、お約束通り夜行性の魔物に襲われたんだって。
それは何とか、持参していた剣で撃退したらしいの。
まあ、その前一月、苦戦続きだとは言え、何とかトレント狩りをしていたからね。
だけど、その際、魔物に片脚の膝から下を食いちぎられたそうで。
命からがら、仮設建物まで戻って来たらしいの。
朝起きたら、おじゃるが仮設建物の前で血塗れで倒れていて驚いたって。
「いかな『妖精の泉』の水でも、欠損した足は治らんようでな。
片脚では土木作業は難しいので、奴は食事当番専門にしたのだ。
朝から晩まで料理長に躾けられておるわ。」
幼少の時からの付き合いとは言え、流石のピーマン王子も呆れたと言ってたよ。
ここを抜け出していったい何処へ行くつもりだったのかってね。
その時のおじゃるの話では、ここでの重労働から解放されたい一心で場当たり的に逃亡を図ったらしいの。
「ほら、脱走する奴、いるじゃない。
脱走防止に高い壁や深い堀が必要でしょう。」
「ええ、そうね…。」
おいらの言葉にペピーノ姉ちゃんは苦い顔をしていたよ。
まさか、おじゃるがチンピラみたいな事をするとは予想外だったみたい。
ペピーノ姉ちゃんは施設の周囲を囲う堅固な堀と土壁の必要性をしっかり認識したようだった。
そして言ったの。
「呆れた…。
仮にも貴族の子息が、チンピラと同じ行動を取るなんて。」
その時のペピーノ姉ちゃんからは殺意がふつふつと湧き上がっているのを感じたよ。
おじゃるの奴、魔物は何とか撃退したかもしれないけど…。
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