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第二一章 またもや、頭の痛い連中を拾ったよ…
第729話 早朝、広場を通り掛かると…
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辺境送りが国王の慈悲だと知ったおじゃる達憂国騎士団の面々。
王都に居れば早晩、家の恥として闇に葬られるところだったと聞き、全員顔面蒼白だったよ。
「何ということでおじゃる…。
今まで試練を突破できなかった者の話を聞かないと思えば…。
まさか、亡き者にされていたは思いも寄らなかったでおじゃる。」
おじゃるなんて、地面にへたり込んだまま立ち上がる気力さえ無くなったみたい。
「そうよ、あんたもね。
あのまま王都に居れば、早晩一服盛られていたでしょうね。
きっと今生の別れに、あんたの好物ばかり集めた豪華な晩餐が饗されたんじゃないの。
…毒入りの。」
アネモネさんはおじゃるを脅すけど…。
「そう言えば、最近、麿を見る使用人の目が変だったでおじゃる。
誰もが、憐れみを帯びた目をしていて…。
きっと皆、父上から知らされていたのでおじゃる。
麿が最初から居なかった者にされることを…。」
実際、おじゃるには思い当たるふしがあったようだった。
「で、どうするの?
辺境で真面目に領地開拓に取り組む?
それとも、王都へ帰って潔く散るのかしら?」
「働くのは嫌でおじゃる…。
でも、死ぬのはもっと嫌でおじゃるよ。
生き残るためには領地を開拓するしか選択肢は無いでおじゃらぬか…。
無念でおじゃる。」
「そっ、じゃあ、これから四ヶ月、マロンちゃんの下でしっかり鍛えてもらいなさい。
領地開拓に必要なことを色々と仕込んでくれるそうだから。
差し当ってはモリィシー殿の指示には逆らわずに従うこと。良いわね。」
「分かっているでおじゃる。
麿達は何の術も持たないでおじゃる。
指導してもらえるのなら藁にでも縋るでおじゃるよ。
死にたくは無いでおじゃるから。」
どうやら、おじゃるも自分が瀬戸際に立たされていることを理解できたみたいだね。
おいらの指示に従うことを、やっと納得してくれた様子だった。
「じゃあ、マロンちゃん、この愚か者共は預けるから更生させてあげて。
私は一旦、ウニアール国へ戻って、この件を王宮に報告してくるわ。
他国のお世話になるのに、何の報告も無しと言う訳にはいかないから。
四日もあれば戻ると思うわ。」
憂国騎士団の全員に研修に真面目に取り組むことを誓約させると、アネモネさんはおいらにそう告げて飛んでっちゃった。
これから超特急で、ウニアール国へ戻って王様とレンテンローゼーンさんに報告してくるって。
**********
そして、翌朝、日課のトレント狩りを終えて王都へ戻ってくると。
ピーマン王子達が、街の中央広場で清掃作業をしていたよ。
「モリィシー殿、貴殿の指示に従うとは申したが…。
何故に、貴族の麿らに朝も早よから清掃などさせるでおじゃる。
街の清掃などが領地開拓に役立つとは思えんでおじゃる。」
箒を片手におじゃるが父ちゃんに不満を漏らしていたよ。
例によって掃除やゴミ拾いなんて下賤の者の仕事だなんて、感じの悪いことを言ってた。
「ああ、マロンから冒険者研修の履修内容を全てやらせろと指示されたこともあるが。
それとは別に俺なりの狙いもちゃんとあるぞ。
先ずはお前らに規則正しい生活をさせることだな。
お前ら毎夜宴で夜更かしして、朝は昼近くまで寝てたと言うじゃないか。
そんな生活パターンじゃ、領地の開拓なんて出来ないだろう。」
父ちゃんは言ってたよ。
先ずは早寝早起きの習慣をつけることから始めないと話にならないと。
開墾作業なんて夜は出来ないから、早起きしないと一日の作業時間が短くなっちゃうもんね。
それに朝の涼しい時間帯から作業を始めないと開拓みたいな力仕事は大変だとも。
「うっ…。
だが、何も清掃作業などと民の中でも最下層の仕事であろうが。
何も貴族の麿らにさせんでも良いでおじゃるよ。」
父ちゃんの狙いを聞くと、おじゃるは痛いところを突かれたと言う表情で言葉に詰まったけど。
やっぱり選民意識が抜けないのか、掃除は嫌だと言ったんだ。
「まあ、元々、清掃作業は民の鼻つまみ者だった冒険者を更生させるためのプログラムだからな…。
人がやらない仕事を率先してやらせて、街の人達にも冒険者を見直してもらおうって狙いで始めたんだ。」
「それなら、麿らがする必要は無いでおじゃろうが。
麿らは冒険者でも無ければ、この王都の住民でも無いでおじゃる。
鼻つまみ者になってる訳では無いのだから、見直してもらう必要もないでおじゃる。」
父ちゃんの説明を聞いて、おじゃるはいっそう不満を募らせた様子だったよ。
自分達を鼻つまみ者と一緒にするなって。
いや、ウニアール国では十分鼻つまみ者になってたようだけど…。
「だが、俺はお前らにこの作業をさせて良かったと思っているぞ。
お前ら、どんだけ怠惰な生活を送って来たのか知らんが、体が鈍り過ぎだ。
掃除は嫌だなんて贅沢を言ってるが…。
お前ら研修所からここまで歩いてきて。
ちょっと掃き掃除をしただけで、もう息が上がっているじゃないか。
先ずは、往復の歩行と清掃作業くらいは息を上げることなくこなせないとな。
領地開拓をするための基礎体力作りだと思って納得してくれ。
アネモネさんからも言われただろう、俺には逆らうことなく従えと。
まあ、悪いようにはしないから、黙って言うことを聞いておけ。」
「分かったでおじゃる。
分かったから、あの妖精に告げ口は無しでおじゃる。」
運動不足を指摘されて反論できなかったおじゃる。
更にアネモネさんの名前を出されて、告げ口されたら困ると渋々引き下がることにしたみたい。
**********
父ちゃんとおじゃるのやり取りを眺めていると。
「お前、この国のチビ女王じゃないか。
こんな朝っぱらから、一国の女王が何フラフラ出歩いているんだ。」
ピーマン王子がおいらに気付いて声を掛けて来た。
チビ女王とは失礼な奴だな…。
「日課のトレント狩りの帰りだよ。
王都の外にトレントの森があって、そこで毎朝十体ずつ狩っているの。」
「お前、休暇中もあの魔物の領域で毎朝狩りをしてたが…。
本当に毎朝、こんな早起きして魔物狩りを続けているのか?」
おいらの返事を聞いてピーマン王子は目を丸くしてた。
「そうだよ。
ニイチャンだって理解したでしょう。
幾らレベルが高くても、体が鈍ってたら宝の持ち腐れだって。
王都に居る時は必ずしているし。
何処かへ出かけた時も近くに狩場があれば欠かさないよ。」
「だが、まだ、夜が明けたばかりだぞ。
日が高くなってからにすれば良いだろうが。」
「朝食の後は、政務や習い事があるからね。
政務は殆ど宰相がやってくれて、おいらは基本的に内容の確認と署名だけだけど。
宰相から内容の説明を受けた上で、全部に目を通さないといけないし。
市井育ちで、まだ子供のおいらには理解できないことが沢山あるの。
それを一々潰して行くと時間が幾らあっても足りないんだ。
この間の休暇だって、休み無しで働いてやっと取れたんだよ。
だから、鍛錬は早朝くらいしかできないの。」
それに、冒険者が狩ったトレント本体の回収をこまめにしないとならないからね。
おいらが作るトレントの木炭は王都の重要産品だし、王宮のお風呂を沸かすのにも必要だから。
まあ、トレントの木炭の生産をおいらが一手に引き受けているってことは教えないけどね。
この国の重要産物に掛かる秘密事項だし。
「お前、幾つだと言ったっけ?
そのちっこい姿で本当に女王をしているんだな。」
こいつ、おいらをお飾りだと思っていたんだ…。
「今、十三歳、もうすぐ十四歳になるよ。
実際、ちゃんと女王が出来ているかは分からないけどね。
なんて言っても市井の育ちだし、しかも辺境の街。
本来知って無ければいけないことを知らないから、習い事が大変だよ。
特に言葉遣いとか、礼儀作法とかは困っちゃう。」
「十三か…。
お前は偉いな、その歳で真面目に女王をしていて。
余が十三の時は『図書館の試練』が嫌で逃げ回っていた。
余は王族であることに胡坐をかき、甘えておったのだな。」
「まっ、女王になる気は無かったんだけど…。
なっちゃったからには、民が安心して暮らせる国にしないといけないからね。
出来ないことは多くても、やれるだけのことはしないと。」
おいらの答えに驚いたのか、ピーマン王子はいっそう目を見張っていたよ。
「そっか、余もお前を見習わないといかんな。
先ずは朝の掃除からか。
せめて往復の歩行と清掃作業で息切れする状態を脱しないと。
ゴマスリーは不満のようだが、余は清掃作業は嫌ではないぞ。
こうして間近で市井の様子を見ることは無かったからな。
とても新鮮に感じる。」
ピーマン王子は早朝から街を行きかう人々を見て言ってたよ。
こんな朝早くから街が活気に溢れているなんて知らなかったって。
おいら、その時のピーマン王子の表情を見て思ったよ。
このニイチャンはもう大丈夫だと。
王都に居れば早晩、家の恥として闇に葬られるところだったと聞き、全員顔面蒼白だったよ。
「何ということでおじゃる…。
今まで試練を突破できなかった者の話を聞かないと思えば…。
まさか、亡き者にされていたは思いも寄らなかったでおじゃる。」
おじゃるなんて、地面にへたり込んだまま立ち上がる気力さえ無くなったみたい。
「そうよ、あんたもね。
あのまま王都に居れば、早晩一服盛られていたでしょうね。
きっと今生の別れに、あんたの好物ばかり集めた豪華な晩餐が饗されたんじゃないの。
…毒入りの。」
アネモネさんはおじゃるを脅すけど…。
「そう言えば、最近、麿を見る使用人の目が変だったでおじゃる。
誰もが、憐れみを帯びた目をしていて…。
きっと皆、父上から知らされていたのでおじゃる。
麿が最初から居なかった者にされることを…。」
実際、おじゃるには思い当たるふしがあったようだった。
「で、どうするの?
辺境で真面目に領地開拓に取り組む?
それとも、王都へ帰って潔く散るのかしら?」
「働くのは嫌でおじゃる…。
でも、死ぬのはもっと嫌でおじゃるよ。
生き残るためには領地を開拓するしか選択肢は無いでおじゃらぬか…。
無念でおじゃる。」
「そっ、じゃあ、これから四ヶ月、マロンちゃんの下でしっかり鍛えてもらいなさい。
領地開拓に必要なことを色々と仕込んでくれるそうだから。
差し当ってはモリィシー殿の指示には逆らわずに従うこと。良いわね。」
「分かっているでおじゃる。
麿達は何の術も持たないでおじゃる。
指導してもらえるのなら藁にでも縋るでおじゃるよ。
死にたくは無いでおじゃるから。」
どうやら、おじゃるも自分が瀬戸際に立たされていることを理解できたみたいだね。
おいらの指示に従うことを、やっと納得してくれた様子だった。
「じゃあ、マロンちゃん、この愚か者共は預けるから更生させてあげて。
私は一旦、ウニアール国へ戻って、この件を王宮に報告してくるわ。
他国のお世話になるのに、何の報告も無しと言う訳にはいかないから。
四日もあれば戻ると思うわ。」
憂国騎士団の全員に研修に真面目に取り組むことを誓約させると、アネモネさんはおいらにそう告げて飛んでっちゃった。
これから超特急で、ウニアール国へ戻って王様とレンテンローゼーンさんに報告してくるって。
**********
そして、翌朝、日課のトレント狩りを終えて王都へ戻ってくると。
ピーマン王子達が、街の中央広場で清掃作業をしていたよ。
「モリィシー殿、貴殿の指示に従うとは申したが…。
何故に、貴族の麿らに朝も早よから清掃などさせるでおじゃる。
街の清掃などが領地開拓に役立つとは思えんでおじゃる。」
箒を片手におじゃるが父ちゃんに不満を漏らしていたよ。
例によって掃除やゴミ拾いなんて下賤の者の仕事だなんて、感じの悪いことを言ってた。
「ああ、マロンから冒険者研修の履修内容を全てやらせろと指示されたこともあるが。
それとは別に俺なりの狙いもちゃんとあるぞ。
先ずはお前らに規則正しい生活をさせることだな。
お前ら毎夜宴で夜更かしして、朝は昼近くまで寝てたと言うじゃないか。
そんな生活パターンじゃ、領地の開拓なんて出来ないだろう。」
父ちゃんは言ってたよ。
先ずは早寝早起きの習慣をつけることから始めないと話にならないと。
開墾作業なんて夜は出来ないから、早起きしないと一日の作業時間が短くなっちゃうもんね。
それに朝の涼しい時間帯から作業を始めないと開拓みたいな力仕事は大変だとも。
「うっ…。
だが、何も清掃作業などと民の中でも最下層の仕事であろうが。
何も貴族の麿らにさせんでも良いでおじゃるよ。」
父ちゃんの狙いを聞くと、おじゃるは痛いところを突かれたと言う表情で言葉に詰まったけど。
やっぱり選民意識が抜けないのか、掃除は嫌だと言ったんだ。
「まあ、元々、清掃作業は民の鼻つまみ者だった冒険者を更生させるためのプログラムだからな…。
人がやらない仕事を率先してやらせて、街の人達にも冒険者を見直してもらおうって狙いで始めたんだ。」
「それなら、麿らがする必要は無いでおじゃろうが。
麿らは冒険者でも無ければ、この王都の住民でも無いでおじゃる。
鼻つまみ者になってる訳では無いのだから、見直してもらう必要もないでおじゃる。」
父ちゃんの説明を聞いて、おじゃるはいっそう不満を募らせた様子だったよ。
自分達を鼻つまみ者と一緒にするなって。
いや、ウニアール国では十分鼻つまみ者になってたようだけど…。
「だが、俺はお前らにこの作業をさせて良かったと思っているぞ。
お前ら、どんだけ怠惰な生活を送って来たのか知らんが、体が鈍り過ぎだ。
掃除は嫌だなんて贅沢を言ってるが…。
お前ら研修所からここまで歩いてきて。
ちょっと掃き掃除をしただけで、もう息が上がっているじゃないか。
先ずは、往復の歩行と清掃作業くらいは息を上げることなくこなせないとな。
領地開拓をするための基礎体力作りだと思って納得してくれ。
アネモネさんからも言われただろう、俺には逆らうことなく従えと。
まあ、悪いようにはしないから、黙って言うことを聞いておけ。」
「分かったでおじゃる。
分かったから、あの妖精に告げ口は無しでおじゃる。」
運動不足を指摘されて反論できなかったおじゃる。
更にアネモネさんの名前を出されて、告げ口されたら困ると渋々引き下がることにしたみたい。
**********
父ちゃんとおじゃるのやり取りを眺めていると。
「お前、この国のチビ女王じゃないか。
こんな朝っぱらから、一国の女王が何フラフラ出歩いているんだ。」
ピーマン王子がおいらに気付いて声を掛けて来た。
チビ女王とは失礼な奴だな…。
「日課のトレント狩りの帰りだよ。
王都の外にトレントの森があって、そこで毎朝十体ずつ狩っているの。」
「お前、休暇中もあの魔物の領域で毎朝狩りをしてたが…。
本当に毎朝、こんな早起きして魔物狩りを続けているのか?」
おいらの返事を聞いてピーマン王子は目を丸くしてた。
「そうだよ。
ニイチャンだって理解したでしょう。
幾らレベルが高くても、体が鈍ってたら宝の持ち腐れだって。
王都に居る時は必ずしているし。
何処かへ出かけた時も近くに狩場があれば欠かさないよ。」
「だが、まだ、夜が明けたばかりだぞ。
日が高くなってからにすれば良いだろうが。」
「朝食の後は、政務や習い事があるからね。
政務は殆ど宰相がやってくれて、おいらは基本的に内容の確認と署名だけだけど。
宰相から内容の説明を受けた上で、全部に目を通さないといけないし。
市井育ちで、まだ子供のおいらには理解できないことが沢山あるの。
それを一々潰して行くと時間が幾らあっても足りないんだ。
この間の休暇だって、休み無しで働いてやっと取れたんだよ。
だから、鍛錬は早朝くらいしかできないの。」
それに、冒険者が狩ったトレント本体の回収をこまめにしないとならないからね。
おいらが作るトレントの木炭は王都の重要産品だし、王宮のお風呂を沸かすのにも必要だから。
まあ、トレントの木炭の生産をおいらが一手に引き受けているってことは教えないけどね。
この国の重要産物に掛かる秘密事項だし。
「お前、幾つだと言ったっけ?
そのちっこい姿で本当に女王をしているんだな。」
こいつ、おいらをお飾りだと思っていたんだ…。
「今、十三歳、もうすぐ十四歳になるよ。
実際、ちゃんと女王が出来ているかは分からないけどね。
なんて言っても市井の育ちだし、しかも辺境の街。
本来知って無ければいけないことを知らないから、習い事が大変だよ。
特に言葉遣いとか、礼儀作法とかは困っちゃう。」
「十三か…。
お前は偉いな、その歳で真面目に女王をしていて。
余が十三の時は『図書館の試練』が嫌で逃げ回っていた。
余は王族であることに胡坐をかき、甘えておったのだな。」
「まっ、女王になる気は無かったんだけど…。
なっちゃったからには、民が安心して暮らせる国にしないといけないからね。
出来ないことは多くても、やれるだけのことはしないと。」
おいらの答えに驚いたのか、ピーマン王子はいっそう目を見張っていたよ。
「そっか、余もお前を見習わないといかんな。
先ずは朝の掃除からか。
せめて往復の歩行と清掃作業で息切れする状態を脱しないと。
ゴマスリーは不満のようだが、余は清掃作業は嫌ではないぞ。
こうして間近で市井の様子を見ることは無かったからな。
とても新鮮に感じる。」
ピーマン王子は早朝から街を行きかう人々を見て言ってたよ。
こんな朝早くから街が活気に溢れているなんて知らなかったって。
おいら、その時のピーマン王子の表情を見て思ったよ。
このニイチャンはもう大丈夫だと。
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