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第二十章 王都の民の憩いの場を造ったよ
第664話 『試練の塔』へ突撃だー!
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マリア(マロン)さんに提案された公衆浴場の建設。
辺境の町で温泉に慣れ親しんだおいらとしては、その良さは理解できるけど。
そんなモノを造ろう日には、おいらが公衆浴場の奴隷になっちゃうもん。
なんたって、真水を無尽蔵に供給できるのはおいらしかいないのだから。
それでおいらが難色を示していると、マリアさんは地下貯水池を造れば良いと言ったんだ。
地下に巨大な貯水池を造るなんて、どんだけお金が掛かることやら。
見当もつかないなので、即答は避けて宰相に相談したんだけど。
宰相はとっても乗り気で、設計と見積もりに取り掛かるなんて言ってたよ。
王都にとって、水不足が発展の足枷になっているそうで。
水不足の解消は長年の懸案事項だったらしいよ。
おいらが地下貯水池の建設を言い出したのは、宰相にとって渡りに船だったみたい。
おいら、やるとは言ってないのに、地下貯水池の建造は既定路線みたいだよ…。
そんな訳で、設計や見積もりが上がってくるまでは、おいらの出番は無いみたい。
その相談をした時に、おいら、一つ気になっていたことを聞いてみたんだ。
「はあ、ライブラリーで御座いますか?
そのようなものがあるとは寡聞にして存じ上げませぬが…。
いったいどのようなものでございましょうか?」
おいらの問い掛けに、宰相は首を傾げてたよ。
四十万前、マリアさんが大陸各所に設置したと言うライブラリー。
それが現在、この国ではどうなっているのかを尋ねてみたんだ。
にっぽん爺から聞いて、トアール国の王都にあることは知ってたけど。
この王都に在るかどうかは聞いたことがなったから。
でも、宰相に心当たりは無いようだよ。
「トアール国の知り合いは図書館と言ってたけど。
本が沢山おいてある場所なんだ。
多分、初代女王がこの町にも造ったと思うんだけど。」
「初代様から伝わると言われている書物なら、王宮の書庫にございますが。
市中で誰でも利用できる施設となりますと…。
あっ、もしや、試練の塔のことでございましょうか?」
なに『試練』って、いきなり物騒な名前のモノが出て来た…。
「この先に進みたければ、我を倒せ。」とか、門番に言われそうだよ。
「そんな塔がこの王都に在るの? 初耳だよ。」
「ああまだ、ご説明してませんでしたね。」
宰相はそう言うとツカツカと窓辺まで歩き、おいらの執務室に付属したテラスの扉を開いたの。
そこで手招きする宰相に促されてテラスに出たおいら達。
達というのは、いつも一緒に行動しているオランと護衛達だよ。
「あそこに高い塔が見えるでございましょう。
あれが試練の塔で御座います。
平民が新たに王宮に仕えるためには、塔の試練を突破している必要があるのです。」
宰相が指差す先には、十階はあろうかと言う高い塔が建ってたの。
おいら、てっきり灯台だと思い込んでいたよ。
「それが、ライブラリーなの?」
「いえ、そのように呼ばれてはいないものですから。
確証は持てませんが…。
書物が集められている施設など、この王都にはあそこしかございませんので。」
宰相の話では、あの塔はとても高いけど四階までしかないそうで。
上階への階段は固く閉ざされていて、階を上がろうとするなら試練を突破する必要があるらしいの。
そして、平民が王宮に仕官しようすると、四階まで到達していることが条件なんだって。
「その試練ってのはどんなものなの?」
「さあ、それが…。
『塔の試練』の内容は絶対に他言無用で御座いまして。
口外した者は、死をもって償うとされており。
仕官者の選抜に於いても、それを尋ねのるは禁忌とされております。
これは初代王の勅命で定められておるものですから。」
どうやら、試練の内容は宰相も知らないらしい。
本来は『平民は』なんて縛りは無かったそうで。
『塔の試練』は、王宮に仕えようとする者すべてに義務付けられていたらしいよ。
そもそも、初代王イブの頃は貴族なんて居なかったらしいし。
年月が過ぎる中で、既得権益を守るために官僚が世襲化して、貴族が生まれて来たらしいんだ。
んで、後世になって貴族のボンボンに『塔の試練」を突破できない者が続出したそうで。
またしても貴族達が既得権益を守ろうと行動し、なし崩し的に貴族には免除になったんだって。
なに、その酷い改悪…、貴族ってロクでもない奴ばっかりなんだろうか。
**********
まあ、後味の悪い話を聞かされたけど、おいらは『試練の塔』へ行ってみることにしたんだ。
「なあ、何で、俺まで付き合わないといけないんだ?
俺にはマロンから指示されたギルドの仕事があるんだぞ。」
途中、タロウの屋敷に寄って連れて来たんだけど、タロウは不満そうだったよ。
「だって、ライブラリーを造らせたのって、マロンさんでしょう。
マロンさんに案内してもらおうと思ったんだけど。
『試練』なんて厄介なモノがあるみたいだから、タロウに盾になってもらおうかと。」
「いや、盾って…。そんなのマロンの護衛騎士の役目だろうが。
何で、俺がこの身を盾にしないといけないんだよ。」
おいらの説明を聞いて、タロウは不満そうにしているけど…。
「あら、そんなにマロンちゃんに邪険にしなくても良いじゃない。
おかげで、こうして白昼堂々ダーリンと一緒に街を歩けるんだもの。
普段なら朝から晩までギルドの仕事をしてて、昼間全然かまってくれないじゃない。」
マリアさんは、タロウと腕を組んでとても楽しそうにしてたよ。
そして、街の外れ小高くなった丘の上にそびえたつ高い塔の麓へやって来たんだ。
海を見下ろす小高い丘の上にある高い塔、どう見ても灯台だよ。
だって外壁には窓一つ無くて、唯一最上階にだけ窓らしきものがあるのだもの。
最上階でかがり火を焚いて、その窓から海に向かって光を出すのかと思っていたよ。
それで、おいら、何の疑問も持たずに灯台だと決めつけてた。
『試練の塔』の扉を開けて中に入ると…。
目の前には薄暗い通路が一直線に通っていて、両脇は高い壁になっていた。
酷く圧迫感のある空間だったよ。
暗く狭い通路を歩いて奥へ進むと、急に視界が開けて明るい空間に出たんだ。
どうやらこの塔は巨大な筒型をしているようで、中庭が屋上まで吹き抜けになってた。
その中庭に面して窓が沢山造られていて、明り取りの役目を果たしているの。
明るい空間の一画にはカウンターが設置され、そこでは一人の女性が何やら書き物をしてたんだ。
「すみません、ちょっと良いですか?」
机に顔を落とし、ひたむきに書き物をする女性に声を掛けると。
「あら、ここに新顔とは珍しい。
いったい、何年振りでしょうか。
でも、そんな沢山で連れ立って来たらいけませんね。
ここは私語厳禁です。
ここで知を求めんとする者は大抵一人で来るのですが。」
おいらに声で顔を上げた女性は、こちらを見てそんなことを言ってたよ。
その女性はちょうどマリアさんと同じ年頃のお姉さんで、メガネ越しの瞳からは高い知性を感じられたんだ。
そして、お姉さんは少しばかり思案の表情を見せたのち。
「もしや、あなた方はここを展望台か何かと勘違いしてませんか?
あいにく、ここは大海原を眺めながら愛を語らう場所ではございませんよ。
ここは人類の英知に触れ、己の知性を磨かんとする志を持つ者が集う場所です。
最上階から大海原を見ることが出来るのは全ての『試練』を突破した者のみ。
その覚悟があるのなら掛かって来なさい。
無いのなら、即刻此処から立ち去るのです。」
カウンターの中のお姉さん、仲睦まじそうにいちゃつくタロウとマリアさんを見ながら吐き捨てるように言ったの。
お姉さんの話し振りからすると、ここをデートスポットだと思って来るお客さんが稀にいるみたい。
タロウ達も同類なんだと思ったみたい。
「違う、違う。
おいら、ラブラリーと呼ばれる施設を探していたんだけど。
ここがそうじゃないかと教えられて、見学しに来たんだ。
仕事の邪魔をしちゃったのならゴメンね。」
おいらが仕事の邪魔をしたことを詫びると。
お姉さんは額をピクンとさせて…。
「今、ライブラリーと言いましたか?
この施設の正式名称を知っている人が居るとは驚きました。
施設を知る者の間では、『試練の塔』として通ってますし。
中には、ここを逢引きの場所だと勘違いする輩も居るくらいで…。
ここで受付の仕事を始めて以来、正式名称を口にしたのはお嬢さんが初めてです。」
どうやら、ここがマリアさんが大陸各所に設置させたライブラリーの一つで間違いないようだね。
それと、おいらがライブラリーと口にした途端、お姉さんの対応が柔らかくなったの。
ちゃんと話を聞くことが出来そうな雰囲気になったよ。
辺境の町で温泉に慣れ親しんだおいらとしては、その良さは理解できるけど。
そんなモノを造ろう日には、おいらが公衆浴場の奴隷になっちゃうもん。
なんたって、真水を無尽蔵に供給できるのはおいらしかいないのだから。
それでおいらが難色を示していると、マリアさんは地下貯水池を造れば良いと言ったんだ。
地下に巨大な貯水池を造るなんて、どんだけお金が掛かることやら。
見当もつかないなので、即答は避けて宰相に相談したんだけど。
宰相はとっても乗り気で、設計と見積もりに取り掛かるなんて言ってたよ。
王都にとって、水不足が発展の足枷になっているそうで。
水不足の解消は長年の懸案事項だったらしいよ。
おいらが地下貯水池の建設を言い出したのは、宰相にとって渡りに船だったみたい。
おいら、やるとは言ってないのに、地下貯水池の建造は既定路線みたいだよ…。
そんな訳で、設計や見積もりが上がってくるまでは、おいらの出番は無いみたい。
その相談をした時に、おいら、一つ気になっていたことを聞いてみたんだ。
「はあ、ライブラリーで御座いますか?
そのようなものがあるとは寡聞にして存じ上げませぬが…。
いったいどのようなものでございましょうか?」
おいらの問い掛けに、宰相は首を傾げてたよ。
四十万前、マリアさんが大陸各所に設置したと言うライブラリー。
それが現在、この国ではどうなっているのかを尋ねてみたんだ。
にっぽん爺から聞いて、トアール国の王都にあることは知ってたけど。
この王都に在るかどうかは聞いたことがなったから。
でも、宰相に心当たりは無いようだよ。
「トアール国の知り合いは図書館と言ってたけど。
本が沢山おいてある場所なんだ。
多分、初代女王がこの町にも造ったと思うんだけど。」
「初代様から伝わると言われている書物なら、王宮の書庫にございますが。
市中で誰でも利用できる施設となりますと…。
あっ、もしや、試練の塔のことでございましょうか?」
なに『試練』って、いきなり物騒な名前のモノが出て来た…。
「この先に進みたければ、我を倒せ。」とか、門番に言われそうだよ。
「そんな塔がこの王都に在るの? 初耳だよ。」
「ああまだ、ご説明してませんでしたね。」
宰相はそう言うとツカツカと窓辺まで歩き、おいらの執務室に付属したテラスの扉を開いたの。
そこで手招きする宰相に促されてテラスに出たおいら達。
達というのは、いつも一緒に行動しているオランと護衛達だよ。
「あそこに高い塔が見えるでございましょう。
あれが試練の塔で御座います。
平民が新たに王宮に仕えるためには、塔の試練を突破している必要があるのです。」
宰相が指差す先には、十階はあろうかと言う高い塔が建ってたの。
おいら、てっきり灯台だと思い込んでいたよ。
「それが、ライブラリーなの?」
「いえ、そのように呼ばれてはいないものですから。
確証は持てませんが…。
書物が集められている施設など、この王都にはあそこしかございませんので。」
宰相の話では、あの塔はとても高いけど四階までしかないそうで。
上階への階段は固く閉ざされていて、階を上がろうとするなら試練を突破する必要があるらしいの。
そして、平民が王宮に仕官しようすると、四階まで到達していることが条件なんだって。
「その試練ってのはどんなものなの?」
「さあ、それが…。
『塔の試練』の内容は絶対に他言無用で御座いまして。
口外した者は、死をもって償うとされており。
仕官者の選抜に於いても、それを尋ねのるは禁忌とされております。
これは初代王の勅命で定められておるものですから。」
どうやら、試練の内容は宰相も知らないらしい。
本来は『平民は』なんて縛りは無かったそうで。
『塔の試練』は、王宮に仕えようとする者すべてに義務付けられていたらしいよ。
そもそも、初代王イブの頃は貴族なんて居なかったらしいし。
年月が過ぎる中で、既得権益を守るために官僚が世襲化して、貴族が生まれて来たらしいんだ。
んで、後世になって貴族のボンボンに『塔の試練」を突破できない者が続出したそうで。
またしても貴族達が既得権益を守ろうと行動し、なし崩し的に貴族には免除になったんだって。
なに、その酷い改悪…、貴族ってロクでもない奴ばっかりなんだろうか。
**********
まあ、後味の悪い話を聞かされたけど、おいらは『試練の塔』へ行ってみることにしたんだ。
「なあ、何で、俺まで付き合わないといけないんだ?
俺にはマロンから指示されたギルドの仕事があるんだぞ。」
途中、タロウの屋敷に寄って連れて来たんだけど、タロウは不満そうだったよ。
「だって、ライブラリーを造らせたのって、マロンさんでしょう。
マロンさんに案内してもらおうと思ったんだけど。
『試練』なんて厄介なモノがあるみたいだから、タロウに盾になってもらおうかと。」
「いや、盾って…。そんなのマロンの護衛騎士の役目だろうが。
何で、俺がこの身を盾にしないといけないんだよ。」
おいらの説明を聞いて、タロウは不満そうにしているけど…。
「あら、そんなにマロンちゃんに邪険にしなくても良いじゃない。
おかげで、こうして白昼堂々ダーリンと一緒に街を歩けるんだもの。
普段なら朝から晩までギルドの仕事をしてて、昼間全然かまってくれないじゃない。」
マリアさんは、タロウと腕を組んでとても楽しそうにしてたよ。
そして、街の外れ小高くなった丘の上にそびえたつ高い塔の麓へやって来たんだ。
海を見下ろす小高い丘の上にある高い塔、どう見ても灯台だよ。
だって外壁には窓一つ無くて、唯一最上階にだけ窓らしきものがあるのだもの。
最上階でかがり火を焚いて、その窓から海に向かって光を出すのかと思っていたよ。
それで、おいら、何の疑問も持たずに灯台だと決めつけてた。
『試練の塔』の扉を開けて中に入ると…。
目の前には薄暗い通路が一直線に通っていて、両脇は高い壁になっていた。
酷く圧迫感のある空間だったよ。
暗く狭い通路を歩いて奥へ進むと、急に視界が開けて明るい空間に出たんだ。
どうやらこの塔は巨大な筒型をしているようで、中庭が屋上まで吹き抜けになってた。
その中庭に面して窓が沢山造られていて、明り取りの役目を果たしているの。
明るい空間の一画にはカウンターが設置され、そこでは一人の女性が何やら書き物をしてたんだ。
「すみません、ちょっと良いですか?」
机に顔を落とし、ひたむきに書き物をする女性に声を掛けると。
「あら、ここに新顔とは珍しい。
いったい、何年振りでしょうか。
でも、そんな沢山で連れ立って来たらいけませんね。
ここは私語厳禁です。
ここで知を求めんとする者は大抵一人で来るのですが。」
おいらに声で顔を上げた女性は、こちらを見てそんなことを言ってたよ。
その女性はちょうどマリアさんと同じ年頃のお姉さんで、メガネ越しの瞳からは高い知性を感じられたんだ。
そして、お姉さんは少しばかり思案の表情を見せたのち。
「もしや、あなた方はここを展望台か何かと勘違いしてませんか?
あいにく、ここは大海原を眺めながら愛を語らう場所ではございませんよ。
ここは人類の英知に触れ、己の知性を磨かんとする志を持つ者が集う場所です。
最上階から大海原を見ることが出来るのは全ての『試練』を突破した者のみ。
その覚悟があるのなら掛かって来なさい。
無いのなら、即刻此処から立ち去るのです。」
カウンターの中のお姉さん、仲睦まじそうにいちゃつくタロウとマリアさんを見ながら吐き捨てるように言ったの。
お姉さんの話し振りからすると、ここをデートスポットだと思って来るお客さんが稀にいるみたい。
タロウ達も同類なんだと思ったみたい。
「違う、違う。
おいら、ラブラリーと呼ばれる施設を探していたんだけど。
ここがそうじゃないかと教えられて、見学しに来たんだ。
仕事の邪魔をしちゃったのならゴメンね。」
おいらが仕事の邪魔をしたことを詫びると。
お姉さんは額をピクンとさせて…。
「今、ライブラリーと言いましたか?
この施設の正式名称を知っている人が居るとは驚きました。
施設を知る者の間では、『試練の塔』として通ってますし。
中には、ここを逢引きの場所だと勘違いする輩も居るくらいで…。
ここで受付の仕事を始めて以来、正式名称を口にしたのはお嬢さんが初めてです。」
どうやら、ここがマリアさんが大陸各所に設置させたライブラリーの一つで間違いないようだね。
それと、おいらがライブラリーと口にした途端、お姉さんの対応が柔らかくなったの。
ちゃんと話を聞くことが出来そうな雰囲気になったよ。
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