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第十八章【間章】おいらが生まれるよりずっと前のことだって
第617話 『スキルの実』第一号が誕生したよ
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壁のモニターに映る動画は再び場面が転換して…。
「うーん、何で生らないのかしら?
生るのは、大豆もどきだけか…。」
枯れかけのシューティング・ビーンズを前にマロンさんが首を傾げていたよ。
「あなた、また、奇妙なことを考えているのね。
今度はその大豆もどきに何をさせようと言うの?」
そんなマロンさんに向かって、オリジンが問い掛けていたよ。
マロンさんが奇妙なことをすると決めつけている様子だった。
「奇妙なこととは失礼ね。
この植物を有効利用しようと考えているだけじゃない。
特異な物質変換能力を持っている様子だから。」
案の定、マロンさんは『奇妙なこと』と言われて心外そうな顔をしてた。
「それで、マロンはその優秀な大豆もどきに何を作らせようって言うの?」
「うん?
『不思議な空間』を取得するためのナノマシンを作らせようと思っているの。
あれ、有機化合物だから、この植物でも作れるんじゃないかなって。」
でも、遺伝子を組み替えてみても大豆しかならないだって。
もしかしたら大豆の中にナノマシンが溶け込んでいるのではと、マロンさんは成分を分析したそうだけど。
大豆の中にナノマシンの存在は確認できなかったそうだよ。
「仕方ないわね。
これは失敗作だと諦めましょう。
刈り取って、まだ若い枝豆はおやつにでもしましょう。」
マロンさんは、これ以上生やしておいても邪魔だからと刈り取ることにしたみたい。
観察の際は攻撃を受けても平気なように、厚手の服と手袋を着用しているようで。
豆が当たるのをものともせずに、手にした鎌で刈り取ったんだ。
すると…。
「なにこれ? 姫リンゴ?
いったい何処から出てきたのかしら?」
おいらにとってはお馴染みの『スキルの実』がプランターの中に転がったんだ。
「随分と小さなリンゴね。
それ、食べられるの?」
そんな感想を呟いたオリジンは、姫リンゴまで飛ぶと一つを抱え上げて一齧りしてみたんだ。
「ぺっ、ぺっ、…。
なにこれ、酸っぱいし、渋みもあって食べられたものじゃないわ。」
未熟な実を齧ったオリジンは、その不味さに吐き出してたの。
「こら、オリジン。
迂闊に口にしたらダメでしょう。
それ、食べられるかどうかも分からないのだから。」
マロンさんはオリジンに注意すると、プランターの中に散らばる姫リンゴを回収していたよ。
**********
そして、場面は変わりマロンさんの研究室の中。
「あら、この実、予定より大分少ないけどナノマシンを含有しているわ。
これを食べれば、あの空間を取得できるかも。
でも、この量じゃ、いったい幾つ食べることになるのか…。」
机の上に置かれたモニターを真剣に睨みながら、マロンさんが呟くと。
「無理、絶対に無理。
こんな美味しく無いもの、食べられる訳ないじゃない。」
実際に一齧りしてみたオリジンが訴えてたよ。
そんな不味いものを大量に食べないといけないなんて、拷問に等しいと
「でも、この実から検出される成分。
実際、果物のリンゴに近いのよね。
放置しておけば、追熟するんじゃない?
リンゴみたいに。」
でも、マロンさん、真剣に考えてた訳でも無いのに正解を言い当てたよ。
マロンさんは物は試しと、その実をしばらく常温で保存することにしたみたいだった。
そして、また、場面が変わり…。
多分、さっきの場面から一週間ぐらい後の映像だと思う。
「あら、良い匂い。
良く熟れたリンゴの香りそっくりだわ。」
その実を一つ摘まみ上げて、マロンさんは香りを嗅いでいたの。
そして、その実を磨り潰すと測定器と呼ばれる機械に掛けていたよ。
しばらく機械を眺めた後、マロンさんは自分の机に戻って机上のモニターに目を移したの。
「信じられない…。
ナノマシンが想定通りの量に増加している。
それに追熟によって糖度も増しているわ。
これなら、美味しく食べて空間も取得できそうね。」
モニターに映し出された測定結果を見ながら、マロンさんはそんなことを呟いたんだ。
「本当に美味しくなったの?
ちょっと味見しても良いかしら。」
「あら、オリジン、興味ある?
そうね、測定結果を見る限り有毒な成分は検出されないから食べても良いわよ。」
マロンさんが食べることを許可すると、オリジンは早速齧りついてた。
「ホント、美味しいわ。
甘みと酸味が絶妙なバランスで幾らでも食べられそう。
サイズも体の小さな妖精族にピッタリだわ。」
オリジンは上機嫌になり、自分も「不思議な空間」を取得するのだと意気込んでいたよ。
**********
「でも不思議ね。
当初の予定では、大豆の代わりにこの実が着く想定だったのに。
何で実るのは大豆なのかしら?
しかも、刈り取った途端に結実するというのも謎だわ。」
姫リンゴを一つ目の前で眺めながら、マロンさんがそんな疑問を口にすると。
「そんな細かい事は、ゆっくり調べれば良いじゃない。
それより、今は目的の物が出来たことを喜ぶべきじゃないの。
この大豆もどきを増やせれば、『不思議な空間』を取得しやすくなるわ。
設備が無くても、マロンが亡くなっても、永続的に入手できるのだから。」
「失礼しちゃう。
私、まだ二十代前半の乙女よ。
『亡くなっても』は無いでしょう。
でも、そうね。
これが安定的に収穫できれば。
永続的にあの空間の取得が可能になるわね。
私に依存すること無しに。」
オリジンの言葉に相槌を打ったマロンさん。
この後、マロンさんは、この大豆もどきの大量栽培を手掛けると言ってたよ。
安定的に姫リンゴもどきを収穫できるかを確認するんだって。
そして、またまたモニターの中の光景が変わり。
「やっぱり枯れるまで待ってもあの実は結実しないわね。
どうやら、大豆もどきが十分に成熟した頃を見計らって刈り取らないとダメみたい。
刈り取られることがトリガーになって結実するようだわ。
本当、謎だらけの植物ね。」
青々と繁茂したシューティング・ビーンズの畑を前にマロンさんはそんな呟きを漏らしてた。
どうやら、さっきの言葉通り大量栽培にトライしたみたいだね。
枝豆の間に刈り取っても姫リンゴもどきは出現しないしとも呟いてたから、逐一成長経過を観察してたみたい。
「まあ、細かい事を気にしてもしょうがないわ。
ここはテルルじゃないんだから、植物の生態が違っても仕方がないでしょう。
それに、ナノマシンを生成する実の再現実験は成功しているのだから。
今は素直に喜べば良いじゃない。
これで、『不思議な空間』の取得が永続的に可能となった訳だし。」
オリジンは細かい事は気にしない様子で、姫リンゴもどきを齧りながらそんなことを言ってたよ。
「まあ、それもそうね。
その辺のことは追々でかまわないわね。
その実が安定的に入手できることが大事なのですものね。」
マロンさんはオリジンの言葉に素直に従うことにしたみたいなの。
こうして、『スキルの実』第一号が完成したんだって。
『積載庫』が第一号だったなんて驚きだよ。
でも、おいらが知っているシューティング・ビーンズはその他三種類の『スキルの実』を落とすんだけど。
それは、いったいどうなっているの?
「うーん、何で生らないのかしら?
生るのは、大豆もどきだけか…。」
枯れかけのシューティング・ビーンズを前にマロンさんが首を傾げていたよ。
「あなた、また、奇妙なことを考えているのね。
今度はその大豆もどきに何をさせようと言うの?」
そんなマロンさんに向かって、オリジンが問い掛けていたよ。
マロンさんが奇妙なことをすると決めつけている様子だった。
「奇妙なこととは失礼ね。
この植物を有効利用しようと考えているだけじゃない。
特異な物質変換能力を持っている様子だから。」
案の定、マロンさんは『奇妙なこと』と言われて心外そうな顔をしてた。
「それで、マロンはその優秀な大豆もどきに何を作らせようって言うの?」
「うん?
『不思議な空間』を取得するためのナノマシンを作らせようと思っているの。
あれ、有機化合物だから、この植物でも作れるんじゃないかなって。」
でも、遺伝子を組み替えてみても大豆しかならないだって。
もしかしたら大豆の中にナノマシンが溶け込んでいるのではと、マロンさんは成分を分析したそうだけど。
大豆の中にナノマシンの存在は確認できなかったそうだよ。
「仕方ないわね。
これは失敗作だと諦めましょう。
刈り取って、まだ若い枝豆はおやつにでもしましょう。」
マロンさんは、これ以上生やしておいても邪魔だからと刈り取ることにしたみたい。
観察の際は攻撃を受けても平気なように、厚手の服と手袋を着用しているようで。
豆が当たるのをものともせずに、手にした鎌で刈り取ったんだ。
すると…。
「なにこれ? 姫リンゴ?
いったい何処から出てきたのかしら?」
おいらにとってはお馴染みの『スキルの実』がプランターの中に転がったんだ。
「随分と小さなリンゴね。
それ、食べられるの?」
そんな感想を呟いたオリジンは、姫リンゴまで飛ぶと一つを抱え上げて一齧りしてみたんだ。
「ぺっ、ぺっ、…。
なにこれ、酸っぱいし、渋みもあって食べられたものじゃないわ。」
未熟な実を齧ったオリジンは、その不味さに吐き出してたの。
「こら、オリジン。
迂闊に口にしたらダメでしょう。
それ、食べられるかどうかも分からないのだから。」
マロンさんはオリジンに注意すると、プランターの中に散らばる姫リンゴを回収していたよ。
**********
そして、場面は変わりマロンさんの研究室の中。
「あら、この実、予定より大分少ないけどナノマシンを含有しているわ。
これを食べれば、あの空間を取得できるかも。
でも、この量じゃ、いったい幾つ食べることになるのか…。」
机の上に置かれたモニターを真剣に睨みながら、マロンさんが呟くと。
「無理、絶対に無理。
こんな美味しく無いもの、食べられる訳ないじゃない。」
実際に一齧りしてみたオリジンが訴えてたよ。
そんな不味いものを大量に食べないといけないなんて、拷問に等しいと
「でも、この実から検出される成分。
実際、果物のリンゴに近いのよね。
放置しておけば、追熟するんじゃない?
リンゴみたいに。」
でも、マロンさん、真剣に考えてた訳でも無いのに正解を言い当てたよ。
マロンさんは物は試しと、その実をしばらく常温で保存することにしたみたいだった。
そして、また、場面が変わり…。
多分、さっきの場面から一週間ぐらい後の映像だと思う。
「あら、良い匂い。
良く熟れたリンゴの香りそっくりだわ。」
その実を一つ摘まみ上げて、マロンさんは香りを嗅いでいたの。
そして、その実を磨り潰すと測定器と呼ばれる機械に掛けていたよ。
しばらく機械を眺めた後、マロンさんは自分の机に戻って机上のモニターに目を移したの。
「信じられない…。
ナノマシンが想定通りの量に増加している。
それに追熟によって糖度も増しているわ。
これなら、美味しく食べて空間も取得できそうね。」
モニターに映し出された測定結果を見ながら、マロンさんはそんなことを呟いたんだ。
「本当に美味しくなったの?
ちょっと味見しても良いかしら。」
「あら、オリジン、興味ある?
そうね、測定結果を見る限り有毒な成分は検出されないから食べても良いわよ。」
マロンさんが食べることを許可すると、オリジンは早速齧りついてた。
「ホント、美味しいわ。
甘みと酸味が絶妙なバランスで幾らでも食べられそう。
サイズも体の小さな妖精族にピッタリだわ。」
オリジンは上機嫌になり、自分も「不思議な空間」を取得するのだと意気込んでいたよ。
**********
「でも不思議ね。
当初の予定では、大豆の代わりにこの実が着く想定だったのに。
何で実るのは大豆なのかしら?
しかも、刈り取った途端に結実するというのも謎だわ。」
姫リンゴを一つ目の前で眺めながら、マロンさんがそんな疑問を口にすると。
「そんな細かい事は、ゆっくり調べれば良いじゃない。
それより、今は目的の物が出来たことを喜ぶべきじゃないの。
この大豆もどきを増やせれば、『不思議な空間』を取得しやすくなるわ。
設備が無くても、マロンが亡くなっても、永続的に入手できるのだから。」
「失礼しちゃう。
私、まだ二十代前半の乙女よ。
『亡くなっても』は無いでしょう。
でも、そうね。
これが安定的に収穫できれば。
永続的にあの空間の取得が可能になるわね。
私に依存すること無しに。」
オリジンの言葉に相槌を打ったマロンさん。
この後、マロンさんは、この大豆もどきの大量栽培を手掛けると言ってたよ。
安定的に姫リンゴもどきを収穫できるかを確認するんだって。
そして、またまたモニターの中の光景が変わり。
「やっぱり枯れるまで待ってもあの実は結実しないわね。
どうやら、大豆もどきが十分に成熟した頃を見計らって刈り取らないとダメみたい。
刈り取られることがトリガーになって結実するようだわ。
本当、謎だらけの植物ね。」
青々と繁茂したシューティング・ビーンズの畑を前にマロンさんはそんな呟きを漏らしてた。
どうやら、さっきの言葉通り大量栽培にトライしたみたいだね。
枝豆の間に刈り取っても姫リンゴもどきは出現しないしとも呟いてたから、逐一成長経過を観察してたみたい。
「まあ、細かい事を気にしてもしょうがないわ。
ここはテルルじゃないんだから、植物の生態が違っても仕方がないでしょう。
それに、ナノマシンを生成する実の再現実験は成功しているのだから。
今は素直に喜べば良いじゃない。
これで、『不思議な空間』の取得が永続的に可能となった訳だし。」
オリジンは細かい事は気にしない様子で、姫リンゴもどきを齧りながらそんなことを言ってたよ。
「まあ、それもそうね。
その辺のことは追々でかまわないわね。
その実が安定的に入手できることが大事なのですものね。」
マロンさんはオリジンの言葉に素直に従うことにしたみたいなの。
こうして、『スキルの実』第一号が完成したんだって。
『積載庫』が第一号だったなんて驚きだよ。
でも、おいらが知っているシューティング・ビーンズはその他三種類の『スキルの実』を落とすんだけど。
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