612 / 848
第十八章【間章】おいらが生まれるよりずっと前のことだって
第612話 メルヘン趣味にも程があるでしょうが…
しおりを挟む
映像の中の時間はどの位進んだのだろう。
今、壁のモニターに映るマロンさんは、庭のベンチで人族の赤ちゃんを抱いていたんだ。
マロンさんの前では、アダムとノアが駆け回り、イブが花壇の花に水をあげていたよ。
「『箱舟プロジェクト』が始まった時の自分を褒めてあげたいわ。
役所の連中が嫌な顔をしてたけど。
無理を押して粉ミルクを大量に手当てしておいて正解だった。
未婚の私に母乳なんて出る訳ないからね。」
マロンさんは、何か透明な器に入ったミルクを赤ちゃんに与えているところだったの。
「そうね、今の備蓄なら百人くらいまでは賄えるわね。
その後のことは、その時考えたら良いんじゃない。」
「百人か…。
私一人でそんなに育てるかと思うと気が遠くなるわ。
妖精族の手助けを借りるにしても、体格的に無理なことも多いからね。」
どうやら、さっき見ていた映像からそれほど時間は過ぎてないようだね。
マロンさんが抱いている赤ちゃんが、この星で生まれた最初のテルル人の末裔みたい。
「マロンだってまだ若いのですもの。
そう焦らずにのんびり増やせば良いじゃない。
あと数年もすれば、イブ達だって子育てを手伝ってくれるわ。
それまでは年に一人、二人でも良いと思う。」
人族の赤ちゃんは地下室の透明な筒の中で培養するそうだけど。
オリジンはその稼働率を下げれば良いと提案したんだ。
「そうね、あの子達が子育てを手伝ってくれると楽になるわ。
でも、イブはともかく、あっちの二人は…。」
そんな言葉を呟いたマロンさんは、庭の方に目を向けてため息を吐いていたよ。
そこでは、今まで駆けっこをしていたアダムとノアが取っ組み合いのけんかをしたんだ。
その様子を見てオリジンも頭を抱えていたよ。
「うーん、何であの二人はあんなに喧嘩っ早いのかしら。
特段仲が悪い訳じゃないのよね。
何時も、遊んでいる訳だし。」
オリジンは本当に仲が悪いのなら、顔をあわせるのも嫌なはずだと言うの。
「あの二人、とにかくマウントを取りたがるのよ。
サル山のサルがボスザルの座を争うのと同じ。
たった二人しかいなくても、自分が上でないと気が済まないの。」
ダメな男って、サルみたいな奴が多いと思ってたけど…。
まさか、四十万年前から進歩してないとは考えてもみなかったよ。
「ふっ…、確かに、あの二人に子供の世話を頼んだらダメね。
幼児期の情操教育にとって、マイナスの影響しか思い浮かばないわ。」
争いごとが嫌いなマロンさんは、直ぐに手が出る二人にまだ頭を悩ませていたよ。
「ママ、どうしたの? 泣きそうな顔をして。
何処か、痛いところでもあるの?」
マロンさんがどんよりと暗い表情をしていると、イブが心配して寄って来たの。
そんなイブの頭を愛おしそうに撫でなでると。
「何で他の二人はイブに似なかったのだろう」とマロンさんは首を傾げていたよ。
そして、イブに向かって。
「イブは他人のことを思いやれる良い子ね。
ねえ、イブ。
アテナがもう少し大きくなったら遊び相手になってくれる?
色々な事を教えてくれるとママ助かるな。」
腕の中の赤ちゃんの子守りをして欲しいと伝えたの。
「うん、任せておいて。
妹の面倒を見るのはお姉ちゃんの役割だものね。」
頭を撫でられてくすぐったそうにしたイブは、マロンさんの期待通りの言葉を返したの。
マロンさんは相好を崩して呟ていたよ、「この娘になら人族の未来を託せる。」って。
**********
すると、そこへアカシアさんが戻って来て…。
「マロン、今日はウサギが大猟よ。
あのサル二人にたらふく食べさせてあげなさい。」
マロンさん達の前に皿に乗った山盛りのお肉を差し出したよ。
例によってキレイに精肉されているの。
『積載庫』って、四十万年前からデフォルトでその機能が備わっていたんだ…。
「アカシア、有り難う。助かるわ。
あの子達、満腹にならないと直ぐに取りあいをするから。」
「まったくもう、マロン、甘やかせ過ぎじゃないの。
譲り合いって言葉を覚えさせなさいよ。
ついでに腹八分って言葉もね。」
アカシアさんは、もう少し厳しく躾けた方が良いんじゃないかって言ってた。
因みに、この時アカシアさんが取ってきたウサギは普通の動物で、魔物じゃないそうだよ。
だから、割と小さくて食べ盛りの子供二人だと一匹じゃ足りないんだって。
一匹程度を食卓に出すと取りあいの喧嘩になるから、ある程度溜まるまで「不思議な空間」に保存しておくらしいの。
「本当の便利な機能ね、それ。
何度見ても驚かされるわ。
その『不思議な空間』があれば、包丁が要らないじゃない。」
マロンさんもおいらと同じことを考えたみたいで、感心してたよ。
「何を今更…。
これだってマロンが生み出したようなものじゃない。
少しはこの空間の原理を解明したらどうなの?」
「何度も言うように、物理は専門外だし。
何より、そんな時間の余裕は無いわ。
子育てと子供を増やすのに忙しくてね。」
マロンさんが、「不思議な空間」の謎の解明を諦めたように言うと。
「何か、毎夜、子作りに励む新妻みたいな台詞ね。
男なんて、あの研究所に居た枯れた爺さんしか見たこと無いのに。」
オリジンが茶化すような言葉を吐いていたの。
「煩いわね、私は事実を言ったまでよ。
そう言うのは、これから生まれてくる子供達に託すの。
平穏な世の中で、少年と少女が恋に落ちて。
仲睦まじい幸せな家庭が築ける。
そんな平和な世の中を創ってくれることを願ってるわ。」
マロンさんは少しつむじを曲げた様子で言い返していたよ。
その間も、横に座るイブの頭を撫で回していたんだ。
そんな未来をイブに託すようにね。
「良く分かんないけど…。
みんな、仲良しの方が楽しいね。
あんな風に喧嘩ばっかりだとつまんないよ。
イブは、アテナと仲良くなりたいな。」
恋とか、平和な世の中なんて言ってもイブにはまだ分からないよね。
恋なんて、今のおいらにも分からないもの…。
「良いのよ、今はそれだけ分かっていれば十分。
マロンは五歳児に難しいことを言い過ぎなのよ。
良い子のイブにはこれをあげちゃうわ。
今日は森でベリーが詰み放題だったの。」
アカシアさんは袋いっぱいに入ったベリーを差し出したんだ。
何で出来ているのか、ベリーは透明な袋に入っていて外から中身が見えてたの。
「わあ、イブ、これ大好き!
甘くて、少し酸っぱくて。
とっても美味しいの。
アカシアお姉ちゃん、有り難う。」
ベリーが詰まった袋を受け取ったイブは満面の笑顔を見せていたよ。
**********
「それで、マロン。
今日森の中で、テルルには居なかった生物を見つけたの。」
アカシアさんが取り出した籠の中には見覚えのあるモノが入れられてたの。
ただし、おいらが知っているモノに比べて遥かに小さかったよ。
「なにこれ、トカゲかしら?
本当に珍しい…。
翅が生えているじゃない。
これ飛ぶのかしら?」
「飛ぶわよ、空を自由自在に。
トカゲの癖に生意気ね。
私が森でベリーを摘んでたら。
いきなりこいつが襲い掛かって来たの。
まあ弱々だったから、電撃を使うまでも無かったけど。」
アカシアさんの話によると、牙も無いので噛まれても痛くも無いらしい。
弱い癖に気性が荒く、何にでも噛み付くらしい。
アカシアさんはこの星を巡り始めて数年になるそうだけど、こんなトカゲを見たのは初めてらしい。
それで、辺りをよく見まわすと何匹か同じ翅付きトカゲが居たので観察してたそうなの。
分かったのは、イモムシとか、蝶々とか弱い昆虫を捕食して生きているそうなんだ。
カマキリには返し討ちにあっていたそうだよ。
そして、野鳥の良い餌になっているらしい。
このトカゲを今まで見かけなかったのは、空を飛んだ瞬間に鳥の格好の餌食になってたからじゃないかって。
アカシアさんはそんな予想を立てたいたよ。
「へえ、こんな動物いたのね…。
子供の頃に聞いたお伽話に、こんな姿の魔物が出て来たわ。
『飛竜』、お伽噺では定番の敵役ね。
アカシアの言葉通りなら、これ、早晩絶滅しそうね。」
そんな言葉を呟いたマロンさんは少し考え込んでいたんだけど。
やがて、イタズラな笑顔を浮かべて顔をあげると…。
「可哀想だから、生き残れるように少しだけ強化してみましょうか。
メルヘンの世界みたいで良いでしょう。」
とんでもないことを言い出したよ。
それって、アレでしょう。最近、すっかりお馴染みのアレ。
何で、虫籠に収まるような小さなトカゲが、あんなバカでかいアレになったの…。
それって、少しじゃないよね、強化。
今、壁のモニターに映るマロンさんは、庭のベンチで人族の赤ちゃんを抱いていたんだ。
マロンさんの前では、アダムとノアが駆け回り、イブが花壇の花に水をあげていたよ。
「『箱舟プロジェクト』が始まった時の自分を褒めてあげたいわ。
役所の連中が嫌な顔をしてたけど。
無理を押して粉ミルクを大量に手当てしておいて正解だった。
未婚の私に母乳なんて出る訳ないからね。」
マロンさんは、何か透明な器に入ったミルクを赤ちゃんに与えているところだったの。
「そうね、今の備蓄なら百人くらいまでは賄えるわね。
その後のことは、その時考えたら良いんじゃない。」
「百人か…。
私一人でそんなに育てるかと思うと気が遠くなるわ。
妖精族の手助けを借りるにしても、体格的に無理なことも多いからね。」
どうやら、さっき見ていた映像からそれほど時間は過ぎてないようだね。
マロンさんが抱いている赤ちゃんが、この星で生まれた最初のテルル人の末裔みたい。
「マロンだってまだ若いのですもの。
そう焦らずにのんびり増やせば良いじゃない。
あと数年もすれば、イブ達だって子育てを手伝ってくれるわ。
それまでは年に一人、二人でも良いと思う。」
人族の赤ちゃんは地下室の透明な筒の中で培養するそうだけど。
オリジンはその稼働率を下げれば良いと提案したんだ。
「そうね、あの子達が子育てを手伝ってくれると楽になるわ。
でも、イブはともかく、あっちの二人は…。」
そんな言葉を呟いたマロンさんは、庭の方に目を向けてため息を吐いていたよ。
そこでは、今まで駆けっこをしていたアダムとノアが取っ組み合いのけんかをしたんだ。
その様子を見てオリジンも頭を抱えていたよ。
「うーん、何であの二人はあんなに喧嘩っ早いのかしら。
特段仲が悪い訳じゃないのよね。
何時も、遊んでいる訳だし。」
オリジンは本当に仲が悪いのなら、顔をあわせるのも嫌なはずだと言うの。
「あの二人、とにかくマウントを取りたがるのよ。
サル山のサルがボスザルの座を争うのと同じ。
たった二人しかいなくても、自分が上でないと気が済まないの。」
ダメな男って、サルみたいな奴が多いと思ってたけど…。
まさか、四十万年前から進歩してないとは考えてもみなかったよ。
「ふっ…、確かに、あの二人に子供の世話を頼んだらダメね。
幼児期の情操教育にとって、マイナスの影響しか思い浮かばないわ。」
争いごとが嫌いなマロンさんは、直ぐに手が出る二人にまだ頭を悩ませていたよ。
「ママ、どうしたの? 泣きそうな顔をして。
何処か、痛いところでもあるの?」
マロンさんがどんよりと暗い表情をしていると、イブが心配して寄って来たの。
そんなイブの頭を愛おしそうに撫でなでると。
「何で他の二人はイブに似なかったのだろう」とマロンさんは首を傾げていたよ。
そして、イブに向かって。
「イブは他人のことを思いやれる良い子ね。
ねえ、イブ。
アテナがもう少し大きくなったら遊び相手になってくれる?
色々な事を教えてくれるとママ助かるな。」
腕の中の赤ちゃんの子守りをして欲しいと伝えたの。
「うん、任せておいて。
妹の面倒を見るのはお姉ちゃんの役割だものね。」
頭を撫でられてくすぐったそうにしたイブは、マロンさんの期待通りの言葉を返したの。
マロンさんは相好を崩して呟ていたよ、「この娘になら人族の未来を託せる。」って。
**********
すると、そこへアカシアさんが戻って来て…。
「マロン、今日はウサギが大猟よ。
あのサル二人にたらふく食べさせてあげなさい。」
マロンさん達の前に皿に乗った山盛りのお肉を差し出したよ。
例によってキレイに精肉されているの。
『積載庫』って、四十万年前からデフォルトでその機能が備わっていたんだ…。
「アカシア、有り難う。助かるわ。
あの子達、満腹にならないと直ぐに取りあいをするから。」
「まったくもう、マロン、甘やかせ過ぎじゃないの。
譲り合いって言葉を覚えさせなさいよ。
ついでに腹八分って言葉もね。」
アカシアさんは、もう少し厳しく躾けた方が良いんじゃないかって言ってた。
因みに、この時アカシアさんが取ってきたウサギは普通の動物で、魔物じゃないそうだよ。
だから、割と小さくて食べ盛りの子供二人だと一匹じゃ足りないんだって。
一匹程度を食卓に出すと取りあいの喧嘩になるから、ある程度溜まるまで「不思議な空間」に保存しておくらしいの。
「本当の便利な機能ね、それ。
何度見ても驚かされるわ。
その『不思議な空間』があれば、包丁が要らないじゃない。」
マロンさんもおいらと同じことを考えたみたいで、感心してたよ。
「何を今更…。
これだってマロンが生み出したようなものじゃない。
少しはこの空間の原理を解明したらどうなの?」
「何度も言うように、物理は専門外だし。
何より、そんな時間の余裕は無いわ。
子育てと子供を増やすのに忙しくてね。」
マロンさんが、「不思議な空間」の謎の解明を諦めたように言うと。
「何か、毎夜、子作りに励む新妻みたいな台詞ね。
男なんて、あの研究所に居た枯れた爺さんしか見たこと無いのに。」
オリジンが茶化すような言葉を吐いていたの。
「煩いわね、私は事実を言ったまでよ。
そう言うのは、これから生まれてくる子供達に託すの。
平穏な世の中で、少年と少女が恋に落ちて。
仲睦まじい幸せな家庭が築ける。
そんな平和な世の中を創ってくれることを願ってるわ。」
マロンさんは少しつむじを曲げた様子で言い返していたよ。
その間も、横に座るイブの頭を撫で回していたんだ。
そんな未来をイブに託すようにね。
「良く分かんないけど…。
みんな、仲良しの方が楽しいね。
あんな風に喧嘩ばっかりだとつまんないよ。
イブは、アテナと仲良くなりたいな。」
恋とか、平和な世の中なんて言ってもイブにはまだ分からないよね。
恋なんて、今のおいらにも分からないもの…。
「良いのよ、今はそれだけ分かっていれば十分。
マロンは五歳児に難しいことを言い過ぎなのよ。
良い子のイブにはこれをあげちゃうわ。
今日は森でベリーが詰み放題だったの。」
アカシアさんは袋いっぱいに入ったベリーを差し出したんだ。
何で出来ているのか、ベリーは透明な袋に入っていて外から中身が見えてたの。
「わあ、イブ、これ大好き!
甘くて、少し酸っぱくて。
とっても美味しいの。
アカシアお姉ちゃん、有り難う。」
ベリーが詰まった袋を受け取ったイブは満面の笑顔を見せていたよ。
**********
「それで、マロン。
今日森の中で、テルルには居なかった生物を見つけたの。」
アカシアさんが取り出した籠の中には見覚えのあるモノが入れられてたの。
ただし、おいらが知っているモノに比べて遥かに小さかったよ。
「なにこれ、トカゲかしら?
本当に珍しい…。
翅が生えているじゃない。
これ飛ぶのかしら?」
「飛ぶわよ、空を自由自在に。
トカゲの癖に生意気ね。
私が森でベリーを摘んでたら。
いきなりこいつが襲い掛かって来たの。
まあ弱々だったから、電撃を使うまでも無かったけど。」
アカシアさんの話によると、牙も無いので噛まれても痛くも無いらしい。
弱い癖に気性が荒く、何にでも噛み付くらしい。
アカシアさんはこの星を巡り始めて数年になるそうだけど、こんなトカゲを見たのは初めてらしい。
それで、辺りをよく見まわすと何匹か同じ翅付きトカゲが居たので観察してたそうなの。
分かったのは、イモムシとか、蝶々とか弱い昆虫を捕食して生きているそうなんだ。
カマキリには返し討ちにあっていたそうだよ。
そして、野鳥の良い餌になっているらしい。
このトカゲを今まで見かけなかったのは、空を飛んだ瞬間に鳥の格好の餌食になってたからじゃないかって。
アカシアさんはそんな予想を立てたいたよ。
「へえ、こんな動物いたのね…。
子供の頃に聞いたお伽話に、こんな姿の魔物が出て来たわ。
『飛竜』、お伽噺では定番の敵役ね。
アカシアの言葉通りなら、これ、早晩絶滅しそうね。」
そんな言葉を呟いたマロンさんは少し考え込んでいたんだけど。
やがて、イタズラな笑顔を浮かべて顔をあげると…。
「可哀想だから、生き残れるように少しだけ強化してみましょうか。
メルヘンの世界みたいで良いでしょう。」
とんでもないことを言い出したよ。
それって、アレでしょう。最近、すっかりお馴染みのアレ。
何で、虫籠に収まるような小さなトカゲが、あんなバカでかいアレになったの…。
それって、少しじゃないよね、強化。
1
お気に入りに追加
298
あなたにおすすめの小説

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!

孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる