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第十八章【間章】おいらが生まれるよりずっと前のことだって
第602話 それって、コソ泥みたいだよ…
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アカシアさんの森を訪れたその日、壁に映し出された映像を見ている間に寝落ちしちゃったみたいなの。
アルトの話では、おいらとオランの年少組二人が揃って寝落ちしたので、そこでお開きになったらしい。
そしてその翌日も、続きを見せてもらうことになったんだ。
画面に映るマロンさんは相変わらずやつれ気味で、まだ二十歳を過ぎたばかりにはとても見えなかったよ。
「この間話してたナノマシン、第一号が出来たのだけど…。
オリジンで試しても良いかしら?」
マロンさんは細い透明な筒を差し出しながら尋ねたの。
「ええ、かまわないわよ。
私はマロンのアシスタントとして生み出されたのだもの。
毒だろうと何だろうと、喜んで飲ませてもらうわ。」
オリジンの答えを聞いて、マロンさんは憮然とした顔になったよ。
「毒だなんて失礼な。
私はオリジンのことを家族だと思っているのよ。
体の害になるモノなんて投与する訳が無いでしょう。」
オリジンの言葉の何処が気に障ったのか、マロンは不機嫌そうに言ったんだ。
「ゴメン、悪かったわ。
毒というのは言葉のあやだから赦してちょうだい。
マロンが私のことを大切に思っているのは知っているから。」
オリジンが謝るとマロンさんは機嫌が直したようで、表情が柔らかくなったよ。
「これは経口摂取じゃなくて注射よ。」
マロンさんは、何やら細い針がついた透明な筒に中身を移し替えると。
それを、オリジンさんの腕に突き刺したの。
「マロン、痛いって…。
その注射針、人間サイズでしょうが。
私の腕には太すぎるって。」
オリジンさん、涙目になって抗議してたよ。
「ゴメンなさい。
これでも一番細い針を選んだのよ。
もう注射針を作れる工場もないから仕方ないの。
今ある在庫は妖精族は想定してないから。」
「もう良いわよ。
それで、このナノマシンの効果はどんなモノなの?」
もう針を作る工場が無いと聞いて、オリジンさんも怒りを鎮めたみたい。
「もう効いてきたと思うわ。
頭の中で自分の能力値が見たいと念じて見て。」
「うん? 唯、念じれば良いの?」
オリジンさんはオウム返しに問い返すと、集中するように目を閉じたの。
そして…。
「あら、何かが浮き上がって見えるわ。
ええっと、自分の名前、年齢に…。
レベル、攻撃力、防御力、素早さ、知力?
なにこれ?」
おやっ、それって…。
「だから、この前言ったじゃない。
その環境に応じて必要な部位を必要なだけ補強できるようにするって。
そのためには、どんな能力がどの程度向上したか分からないと困るでしょう。
そのために、身体能力を数値化したのよ。
今のナノマシンはその前段階で、自分の能力を確認する方法を身体に加えたの。」
やっぱり、おいら達に生まれながらに備わっている能力値だね。
「なるほど、便利な能力ね。
でもこれも後付けにするの?
ナノマシン注射を全ての個体に摂取するのは大変よ。
先天的に付与できないかしら。」
オリジンは指摘したの、継続的にナノマシンを製造できるか分からないし。
そもそも、摂取するための注射器、注射針が作れないだろうって。
「それもそうね。
でも、これを遺伝子レベルで組み込むの?
そんなことできるかしら。」
オリジンの指摘に、ハッとした表情を見せるマロンさん。
唯、相当難題だった様子で、無言になって考え込んじゃった。
**********
そして、また映し出された映像の場面は変わり…。
「ねえ、マロン、少しは休んだら。
あまり無理しちゃ、体を壊すわよ。」
モニターの中では、マロンさんを気遣うオリジンの声が聞こえたよ。
マロンさんは相変わらずよれよれの白衣を身に着け、おいらと同じ栗毛色の髪はボサボサだった。
何よりも、目の下の隈はいっそう濃くなっていたよ。
「そんなことを言っても…。
この間、オリジンから指摘された能力値の件とか…。
計画に手直しを加えることが多くて、大分進捗が遅れているの。
このままでは、『箱舟』が完成するまでに間に合わないわ。」
大分、予定が遅れている様子でマロンさんの表情に焦りの色が見えたよ。
「ねえ、マロン。
モチベーションを下げるようなことを言ってなんだけど…。
肝心の『箱舟』の方は暗礁に乗り上げたままよ。
資材も、人材も、燃料も足りないみたいなの。
『箱舟』って、そもそも打ち上げることが出来るの?」
「それは、『箱舟』を完成させられるかって質問?
それとも、完成したとして無事に宇宙へ送り出せるかと訊いてるの?」
「勿論、両方よ。
この国って、宇宙ロケットを打ち上げたことが無いのでしょう。
物的人的資源が豊富にあった戦前においても。」
「失礼な。戦前のこの国は世界で十指に入る先進国だったのよ。
自国で打ち上げなかったのは、他国に依頼した方が安上がりだったから。
人工衛星は自前の物を運用していたし。
今『箱舟』の開発をしている宇宙開発機構は戦前からあるのよ。」
マロンさんは誇らしげに答えたのだけど。
「でも、打ち上げ実績がないのは事実でしょう。
打ち上げ実験もロクにしないで、いきなり本番って可能なのかしら。」
オリジンさんは計画の実現性をかなり疑問視しているみたいなの。
「大丈夫よ。
この国には実績が無くても、実績のある人を集めたから。
戦争で焦土とならなかったのは、この大陸だけだからね。
避難民を大量に受け入れた中には、宇宙船の開発に携わった人達もいたもの。
経験者も取り込んで『箱舟』の開発は進んでいるのよ。」
「正確には、取り込んで開発を『進めていた』でしょう。
他の大陸から命からがら逃れて来た人達は、もうほとんど残っていないじゃない。
放射線被曝の影響で、皆、早々に命を落としてしまったもの。」
「だっ、大丈夫よ。
ノウハウはちゃんと継承しているはずだし。
彼らがもたらしてくれた膨大な資料だって保存されているわ。
きっと、できるはず…。」
マロンさんも内心不安のようで、最後は蚊の鳴くような小さな声になっていたよ。
そこへ、オリジンがたたみ掛けるように言ったの。
「それに、馬鹿共が宇宙空間でもドンパチやらかしたでしょう。
おかげで、人工衛星は全滅よ。
GPS衛星、通信衛星、宇宙望遠鏡、気象衛星、全部ダメ。」
「うっ、それは…。
人工衛星の支援が望めないのは辛いわよね。
気象衛星が無いと打ち上げ日の設定も勘頼りになるし。
通信衛星が健在なら可能な打ち上げ後の不具合の修正も難しいしね。
何よりも、戦前色々な国がこぞって衛星を打ち上げてたでしょう。
それが全て破壊されちゃったみたいだから。
きっと今頃、この星の周りはデブリだらけよ。
それを避けながら、宇宙に出られるのかしら。」
どうやら、マロンさん達は色々と不安な状況に置かれているらしいね。
因みに、電磁パルスとかの影響で地上にある気象観測レーダーもお釈迦になったとか。
マロンさんは今では天気予報も出来ていないと嘆いていたよ。
って言うか、天気って予想できるものなんだ、知らなかったよ。
**********
モニターに映し出された二人の会話はどんどん悲観的になって来たんだけど。
その割には、マロンさん、あまり落ち込んだようには見えなかったの。
「ふふふ、良いのよ。
『箱舟』は出来たら目っけ物くらいに思っていたから。」
突然、そんなことを口にしたマロンさん。
「えっ、何それ、負け惜しみなの?」
オリジンが突っ込みを入れると…。
「違うわよ。
私には、両親を始め先人が残してくれたこの研究所があるの。
私の切り札はこの研究所そのものよ。」
「この研究所?」
マロンさんの言わんとする事を理解できないようで、オリジンはオウム返しに尋ねたの。
「セシウム百三十七 の半減期は三十年、十分の一まで減るのに約百年。
プルトニウム二百三十九なら半減期二万四千年 、十分の一まで減るのは八万年よ。」
「マロン、あなた、何を言ってるの?」
「私は自分に課された役割を黙々とこなせば良いのよ。
とにかく、苛酷な環境でも生き残れる人類を作り上げるの。
後は時が解決してくれるわ。
完成したら、人が住める環境に戻るまで眠らせておくわ。
二億年でも、三億年でも。」
「眠らせておく?」
「コールドスリープよ。
ここには先達が研究していたコールドスリープ設備が完成しているの。
それにね、それを維持するための資材を両親がコッソリため込んでたのよ。」
その研究所では難病治療の方策として、コールドスリープを研究していたらしいの。
その時点では治療困難な病気の患者を未来に送り込んで、未来の医療技術に賭けるんだって。
それって、まんま博打じゃない。
でも、それを真面目に研究していたらしく、生きたまま冷凍保存した人の蘇生に成功しているらしい。
誰よ、そんなヤバそうなモノの実験台になったの。
経年劣化と消費電力を極力抑えた設備を造り、ソーラーパネルも腐るほど貯め込んであるんだって。
電力とか、ソーラーパネルとか意味の理解できないことを言ってたけど。
要するに、もの凄い長期間、人の体を凍らせて保存するんだって。
「呆れた、政府に内緒で資材を貯め込んでいたの…。」
「えへへ…。
それと、最後の切り札がアカシアよ。
計算上、何億年でも生きられるから。
コールドスリープ施設のメンテナンスをお願いするわ。」
そんな訳で、『箱舟』が飛ぶか否かに関わらず、マロンさんは全力を尽くすのだと言ってたよ。
どうやら、睡眠時間を削っての開発はまだまだ続くらしい。
アルトの話では、おいらとオランの年少組二人が揃って寝落ちしたので、そこでお開きになったらしい。
そしてその翌日も、続きを見せてもらうことになったんだ。
画面に映るマロンさんは相変わらずやつれ気味で、まだ二十歳を過ぎたばかりにはとても見えなかったよ。
「この間話してたナノマシン、第一号が出来たのだけど…。
オリジンで試しても良いかしら?」
マロンさんは細い透明な筒を差し出しながら尋ねたの。
「ええ、かまわないわよ。
私はマロンのアシスタントとして生み出されたのだもの。
毒だろうと何だろうと、喜んで飲ませてもらうわ。」
オリジンの答えを聞いて、マロンさんは憮然とした顔になったよ。
「毒だなんて失礼な。
私はオリジンのことを家族だと思っているのよ。
体の害になるモノなんて投与する訳が無いでしょう。」
オリジンの言葉の何処が気に障ったのか、マロンは不機嫌そうに言ったんだ。
「ゴメン、悪かったわ。
毒というのは言葉のあやだから赦してちょうだい。
マロンが私のことを大切に思っているのは知っているから。」
オリジンが謝るとマロンさんは機嫌が直したようで、表情が柔らかくなったよ。
「これは経口摂取じゃなくて注射よ。」
マロンさんは、何やら細い針がついた透明な筒に中身を移し替えると。
それを、オリジンさんの腕に突き刺したの。
「マロン、痛いって…。
その注射針、人間サイズでしょうが。
私の腕には太すぎるって。」
オリジンさん、涙目になって抗議してたよ。
「ゴメンなさい。
これでも一番細い針を選んだのよ。
もう注射針を作れる工場もないから仕方ないの。
今ある在庫は妖精族は想定してないから。」
「もう良いわよ。
それで、このナノマシンの効果はどんなモノなの?」
もう針を作る工場が無いと聞いて、オリジンさんも怒りを鎮めたみたい。
「もう効いてきたと思うわ。
頭の中で自分の能力値が見たいと念じて見て。」
「うん? 唯、念じれば良いの?」
オリジンさんはオウム返しに問い返すと、集中するように目を閉じたの。
そして…。
「あら、何かが浮き上がって見えるわ。
ええっと、自分の名前、年齢に…。
レベル、攻撃力、防御力、素早さ、知力?
なにこれ?」
おやっ、それって…。
「だから、この前言ったじゃない。
その環境に応じて必要な部位を必要なだけ補強できるようにするって。
そのためには、どんな能力がどの程度向上したか分からないと困るでしょう。
そのために、身体能力を数値化したのよ。
今のナノマシンはその前段階で、自分の能力を確認する方法を身体に加えたの。」
やっぱり、おいら達に生まれながらに備わっている能力値だね。
「なるほど、便利な能力ね。
でもこれも後付けにするの?
ナノマシン注射を全ての個体に摂取するのは大変よ。
先天的に付与できないかしら。」
オリジンは指摘したの、継続的にナノマシンを製造できるか分からないし。
そもそも、摂取するための注射器、注射針が作れないだろうって。
「それもそうね。
でも、これを遺伝子レベルで組み込むの?
そんなことできるかしら。」
オリジンの指摘に、ハッとした表情を見せるマロンさん。
唯、相当難題だった様子で、無言になって考え込んじゃった。
**********
そして、また映し出された映像の場面は変わり…。
「ねえ、マロン、少しは休んだら。
あまり無理しちゃ、体を壊すわよ。」
モニターの中では、マロンさんを気遣うオリジンの声が聞こえたよ。
マロンさんは相変わらずよれよれの白衣を身に着け、おいらと同じ栗毛色の髪はボサボサだった。
何よりも、目の下の隈はいっそう濃くなっていたよ。
「そんなことを言っても…。
この間、オリジンから指摘された能力値の件とか…。
計画に手直しを加えることが多くて、大分進捗が遅れているの。
このままでは、『箱舟』が完成するまでに間に合わないわ。」
大分、予定が遅れている様子でマロンさんの表情に焦りの色が見えたよ。
「ねえ、マロン。
モチベーションを下げるようなことを言ってなんだけど…。
肝心の『箱舟』の方は暗礁に乗り上げたままよ。
資材も、人材も、燃料も足りないみたいなの。
『箱舟』って、そもそも打ち上げることが出来るの?」
「それは、『箱舟』を完成させられるかって質問?
それとも、完成したとして無事に宇宙へ送り出せるかと訊いてるの?」
「勿論、両方よ。
この国って、宇宙ロケットを打ち上げたことが無いのでしょう。
物的人的資源が豊富にあった戦前においても。」
「失礼な。戦前のこの国は世界で十指に入る先進国だったのよ。
自国で打ち上げなかったのは、他国に依頼した方が安上がりだったから。
人工衛星は自前の物を運用していたし。
今『箱舟』の開発をしている宇宙開発機構は戦前からあるのよ。」
マロンさんは誇らしげに答えたのだけど。
「でも、打ち上げ実績がないのは事実でしょう。
打ち上げ実験もロクにしないで、いきなり本番って可能なのかしら。」
オリジンさんは計画の実現性をかなり疑問視しているみたいなの。
「大丈夫よ。
この国には実績が無くても、実績のある人を集めたから。
戦争で焦土とならなかったのは、この大陸だけだからね。
避難民を大量に受け入れた中には、宇宙船の開発に携わった人達もいたもの。
経験者も取り込んで『箱舟』の開発は進んでいるのよ。」
「正確には、取り込んで開発を『進めていた』でしょう。
他の大陸から命からがら逃れて来た人達は、もうほとんど残っていないじゃない。
放射線被曝の影響で、皆、早々に命を落としてしまったもの。」
「だっ、大丈夫よ。
ノウハウはちゃんと継承しているはずだし。
彼らがもたらしてくれた膨大な資料だって保存されているわ。
きっと、できるはず…。」
マロンさんも内心不安のようで、最後は蚊の鳴くような小さな声になっていたよ。
そこへ、オリジンがたたみ掛けるように言ったの。
「それに、馬鹿共が宇宙空間でもドンパチやらかしたでしょう。
おかげで、人工衛星は全滅よ。
GPS衛星、通信衛星、宇宙望遠鏡、気象衛星、全部ダメ。」
「うっ、それは…。
人工衛星の支援が望めないのは辛いわよね。
気象衛星が無いと打ち上げ日の設定も勘頼りになるし。
通信衛星が健在なら可能な打ち上げ後の不具合の修正も難しいしね。
何よりも、戦前色々な国がこぞって衛星を打ち上げてたでしょう。
それが全て破壊されちゃったみたいだから。
きっと今頃、この星の周りはデブリだらけよ。
それを避けながら、宇宙に出られるのかしら。」
どうやら、マロンさん達は色々と不安な状況に置かれているらしいね。
因みに、電磁パルスとかの影響で地上にある気象観測レーダーもお釈迦になったとか。
マロンさんは今では天気予報も出来ていないと嘆いていたよ。
って言うか、天気って予想できるものなんだ、知らなかったよ。
**********
モニターに映し出された二人の会話はどんどん悲観的になって来たんだけど。
その割には、マロンさん、あまり落ち込んだようには見えなかったの。
「ふふふ、良いのよ。
『箱舟』は出来たら目っけ物くらいに思っていたから。」
突然、そんなことを口にしたマロンさん。
「えっ、何それ、負け惜しみなの?」
オリジンが突っ込みを入れると…。
「違うわよ。
私には、両親を始め先人が残してくれたこの研究所があるの。
私の切り札はこの研究所そのものよ。」
「この研究所?」
マロンさんの言わんとする事を理解できないようで、オリジンはオウム返しに尋ねたの。
「セシウム百三十七 の半減期は三十年、十分の一まで減るのに約百年。
プルトニウム二百三十九なら半減期二万四千年 、十分の一まで減るのは八万年よ。」
「マロン、あなた、何を言ってるの?」
「私は自分に課された役割を黙々とこなせば良いのよ。
とにかく、苛酷な環境でも生き残れる人類を作り上げるの。
後は時が解決してくれるわ。
完成したら、人が住める環境に戻るまで眠らせておくわ。
二億年でも、三億年でも。」
「眠らせておく?」
「コールドスリープよ。
ここには先達が研究していたコールドスリープ設備が完成しているの。
それにね、それを維持するための資材を両親がコッソリため込んでたのよ。」
その研究所では難病治療の方策として、コールドスリープを研究していたらしいの。
その時点では治療困難な病気の患者を未来に送り込んで、未来の医療技術に賭けるんだって。
それって、まんま博打じゃない。
でも、それを真面目に研究していたらしく、生きたまま冷凍保存した人の蘇生に成功しているらしい。
誰よ、そんなヤバそうなモノの実験台になったの。
経年劣化と消費電力を極力抑えた設備を造り、ソーラーパネルも腐るほど貯め込んであるんだって。
電力とか、ソーラーパネルとか意味の理解できないことを言ってたけど。
要するに、もの凄い長期間、人の体を凍らせて保存するんだって。
「呆れた、政府に内緒で資材を貯め込んでいたの…。」
「えへへ…。
それと、最後の切り札がアカシアよ。
計算上、何億年でも生きられるから。
コールドスリープ施設のメンテナンスをお願いするわ。」
そんな訳で、『箱舟』が飛ぶか否かに関わらず、マロンさんは全力を尽くすのだと言ってたよ。
どうやら、睡眠時間を削っての開発はまだまだ続くらしい。
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