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第十八章【間章】おいらが生まれるよりずっと前のことだって
第597話 想像を絶するご高齢だったよ…
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大陸の北に位置するウエニアール国と中央にあるトアール国。
その国境付近にある広大な森で、一人の妖精さんに会ったの。
妖精さんの名前はアカシアさん。
なんとびっくり、アルトのお母さんらしいよ。
しかも、全ての妖精族の始祖だなんて言ってるの。
おいら、思わず突っ込むところだったよ。 今、幾つなのって…。
「それで、いったい何のご用かしら?
久方振りに顔を見せただけでも珍しいことなのに。
妖精族以外のお客さんまで連れて来るなんて。」
ここへの訪問目的を尋ねるアカシアさんに。
「ムルティが久し振りに遊びに来たから。
一度顔を出そうと思ってたの。
後何度、顔を見られるか分からないから…。
それに、マロンから尋ねられたことがあってね。
その答えがここにあるかも知れないと思ったから。」
どうやら、アルトはムルティと共にここを訪れるつもりでいたらしい。
「後何度、顔を見られるか分からない」と言った時、少し悲しそうな顔を見せたよ。
アルトの答えを聞いたアカシアさん、今度はムルティへ視線を向けたの。
「そう言えば、ムルティフローラは随分と遠くへ行ったのよね。
ヤンチャしてこの大陸に居場所を失ったとかで。
この大陸を出て行くことになった『海の民』と一緒に行ったのでしょう。
その後どうかしら、『海の民』は? 滅んだりして無い?」
アカシアさんは、知っているらしい。
『歌声の一族』が、男を食べ過ぎてこの大陸を追われることになったことを。
「安心して『海の民』も滅んではいないわ。
まあ、繁栄もしてないけどね…。
そうだ、今、『海の民』の娘が二人。
この大陸に来ているの。
『水底の一族』の娘がこの冴えない男と番になったのよ。
きっと、その内、赤ちゃんが見られるわ。」
タロウを指差しながら、ムルティが『海の民』の生存を伝えると。
「そう、良かったわ…。
あの二つの種族も、マロンが希望を込めて送り出したのだから。
赤ちゃんが生まれたら、見てみたいわね。」
『海の民』の無事を知り、アカシアさんはホッとした表情を見せたの。
マロンと言うのはおいらのことじゃないよね。
さっき、アカシアさんが言っていた昔の知り合いのことかな。
「そう、じゃあ、生まれたら私が連れて来てあげるわ。
『海の民』の赤ちゃん。
楽しみにして待っていて。」
「あら、そうなの。
じゃあ楽しみにしているわ。」
赤ちゃんを見せに来るとアルトが答えると、アカシアさんは儚げな笑顔を見せていたよ。
楽しみと言いつつ、それが叶うかどうか分からないって感じで。
**********
「それで、そちらのマロンちゃんの質問ってどんなことかしら。」
『海の民』の話に区切りをつけると、アカシアさんはおいらの顔を見て尋ねたの。
「ちょっと、不思議なことがあってね。
私にも何故だかは分からないのだけど。
この大陸に住む人の祖先に関連するのかも知れない。
そう思って、妖精族の伝承を話そうとしたのよ。
そしたら、マロンって、星とか宇宙とかについて全く知らなくて…。」
アルトは最近他の大陸に行ったこと、そこから人を連れて来たことを話し。
連れて来た人がこの大陸の言葉を理解できないことを知ったと説明したの。
ところが、この大陸由来の人型生物は他言語をこの大陸の言語として認識できてしまう。
何故そんな事が出来るのかについて、おいら達が疑問を持っていると伝えたんだ。
「ふーん、そんな事があったのね。
アルトの考えていることは正解よ。
因みに『妖精族の伝承』とか言うと作り話っぽく聞こえるけど。
あれは伝承ではなく事実よ。
ちょうど良いわ、アレを見せてあげる。」
アルトから事情を聞いたアカシアさんは、そう言うとベッドから弱々しく飛び立ったの。
そして、重厚な造りの机の上の降り立つと、そこにある板に並んだボタンをパチパチと押し始めたの。
「何だ、あれはパソコンのキーボードか?」
タロウはその板に見覚えがある様子だったよ。
「ええっと、ここへ着く前の記録だから…。
アーカイブの幾つだっけ…。」
アカシアさんがブツブツと独り言を呟きながら、パチパチとボタンを押していると…。
「わっ、何なのじゃ! 壁が光っておるのじゃ!」
おいらの隣でオランが驚きの声を上げたんだ。
普段、物事に動じないオランがそんな声を上げるの、初めて聞いたよ。
でも、その気持ちは分かるよ。白い唯の壁が急に光り出したんだもの。
おいらやオランだけではなく、その場のみんなも驚いていたけど。
タロウだけは平静を保ったまま、壁に近付いて凝視してたんだ。
「何だ、この壁、液晶モニターみたいなものだったのか。
と言うより、壁掛け式の大型のモニターが設置してあるだけか?」
そしてまた、タロウが何か意味不明な事を呟いてた。
おそらく『にっぽん』にあったモニターと言うものが、似たようなものなんだろうね。
「ほら、みんな、ぼさっと突っ立ってないで。
そこらにある椅子にお掛けなさい。
全部見終わるのには少し時間が掛かるからね。
立って見ていると疲れるわよ。」
アカシアさんはおいら達に向かって椅子に腰かけるように勧めたの。
どうやら、何かを見せてくれるつもりみたい。
「はい、みんな、この壁の光っているところを見てちょうだい。」
アカシアさんの指示通り光る壁を見ていると…。
「岩?」
どういう絡繰りか、壁の光る部分に岩の絵が掛けられたの。
絵にしては妙にリアルなんだけど…。
すると、その岩の絵は少しづつ小さくなり、岩の周りも模写された絵に変わったよ。
岩はどんどん小さくなり、それに伴い周囲の光景はどんどん広がっていくの。
誰だよ、こんな手の込んだ絵を描いた人は…。
「マロン、これは絵じゃないぞ。
動画だよ、実際の光景を連続的に写し取ったもの。
人が手書きで絵に描いたモノじゃなくて。
特殊な機械でリアルな光景を写してるんだ。
俺がいた世界じゃ、ビデオカメラと呼んでいたがな。」
タロウの説明では、壁の絵が次々に掛け替えられている訳じゃないらしい。
ビデオカメラで写し録られた光景が、モニターに映し出されているんだって。
「あら、一人だけ、毛色の違った人族が居るようね。
何故か、他の者達とは文化レベルの異なる知識を持っているみたい。」
アカシアさんはタロウの言葉を聞いて感心したみたいだった。
どうやら、タロウの言っていることは間違いではないらしい。
「さあ、おしゃべりは止めて画像の注目して…。
これはね、大地から上空に向かってどんどん遠ざかっている映像なの。
荒涼とした岩の大地が広がっているでしょう。
それが、約六億年前に元々この大陸の位置にあった大地よ。
そしてほら、今見えてきた青い部分が海…。」
アカシアさんの説明に耳を傾けながら映像を見ていると、大地の周りに青い海が見えてきたよ。
そして…。
「これが今住んでいる星の姿か…。
確かに、俺が住んでいた地球と大陸の配置が全然違うぜ。」
「そう、この星は空の彼方から見るとあんな姿をしているのよ。
キレイでしょう、地表面積の約七割が海。
ソルの光を受けて青く輝く水の惑星よ。
まあ、六億年前の姿だけどね。
今はどんな姿をしていることかしら。」
壁に映し出される青い球体、タロウはすぐにそれがこの大地だと気付いたみたい。
ここに来る前に言っていた通り、確かにおいら達の住むこの大地も星なんだと思ったよ。
だって、横にルナが並んでいるんだもの。
「今見えてきた白い荒涼とした星が、この星の衛星ルナよ。
二羽のウサギが喧嘩しているように見えるのは、地表の凹凸なの。
さてと、もうすぐ見えて来るわよ。」
アカシアさんがそう言った直後。
おいら達の住む星の向こう、はるか遠くに眩く輝く星が見えたよ。
「あの星がこの恒星系の中心をなす恒星ソル。
この星を含めて九つの惑星がソルの周りを回っているわ。
九つ惑星は、それぞれが幾つかの衛星を従えているの。」
アカシアさんがそう言うと、映像はますますおいらの住む星から遠ざかって…。
やがて、ソルを中心に回る星の幾つかを視界にとらえることが出来たの。
アカシアさんの話では、九つ全部を一つの視界の中に肉眼で捕えるのは無理なんだって。
なるほど、アルトはおいらにこれを見せたかったんだ。
おいらが、いきなり話の腰を折って、この大地が星だと言うことに疑問を挟んだから。
確かにこれを見ると、この大地が一つの星なんだということが一目瞭然だよ。
「なあ、説明は良く分かったんだが…。
何で、今の姿じゃなくて、六億年も昔の姿なんだ?
それにこれが六億年前の姿だとして、一体誰が撮影して残したんだよ?」
タロウがそんなことを尋ねたの。
おいらは気付かなかったけど、タロウの疑問はもっともだよ。
実際の姿を映したと言うのなら、空の彼方まで行った人がいるはずだよね。
「何故、六億年前かって?
じゃあ、逆に聞くけど。
この星の文化レベルで空の彼方まで行くことは出来るかしら?
こんな映像を撮影できる機械は作れる?」
「いや、それを言われると…。
だけど、じゃあ、どうやって六億年も前にこの映像を撮影したんだ?」
「決まっているじゃない。
ここにある撮影機材で録画したのよ。
今の画像はここに漂着した時の映像を逆再生したものよ。
六億年前に、私が撮影したの。」
えっ、アカシアさんって、六億歳以上なの?
その国境付近にある広大な森で、一人の妖精さんに会ったの。
妖精さんの名前はアカシアさん。
なんとびっくり、アルトのお母さんらしいよ。
しかも、全ての妖精族の始祖だなんて言ってるの。
おいら、思わず突っ込むところだったよ。 今、幾つなのって…。
「それで、いったい何のご用かしら?
久方振りに顔を見せただけでも珍しいことなのに。
妖精族以外のお客さんまで連れて来るなんて。」
ここへの訪問目的を尋ねるアカシアさんに。
「ムルティが久し振りに遊びに来たから。
一度顔を出そうと思ってたの。
後何度、顔を見られるか分からないから…。
それに、マロンから尋ねられたことがあってね。
その答えがここにあるかも知れないと思ったから。」
どうやら、アルトはムルティと共にここを訪れるつもりでいたらしい。
「後何度、顔を見られるか分からない」と言った時、少し悲しそうな顔を見せたよ。
アルトの答えを聞いたアカシアさん、今度はムルティへ視線を向けたの。
「そう言えば、ムルティフローラは随分と遠くへ行ったのよね。
ヤンチャしてこの大陸に居場所を失ったとかで。
この大陸を出て行くことになった『海の民』と一緒に行ったのでしょう。
その後どうかしら、『海の民』は? 滅んだりして無い?」
アカシアさんは、知っているらしい。
『歌声の一族』が、男を食べ過ぎてこの大陸を追われることになったことを。
「安心して『海の民』も滅んではいないわ。
まあ、繁栄もしてないけどね…。
そうだ、今、『海の民』の娘が二人。
この大陸に来ているの。
『水底の一族』の娘がこの冴えない男と番になったのよ。
きっと、その内、赤ちゃんが見られるわ。」
タロウを指差しながら、ムルティが『海の民』の生存を伝えると。
「そう、良かったわ…。
あの二つの種族も、マロンが希望を込めて送り出したのだから。
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『海の民』の無事を知り、アカシアさんはホッとした表情を見せたの。
マロンと言うのはおいらのことじゃないよね。
さっき、アカシアさんが言っていた昔の知り合いのことかな。
「そう、じゃあ、生まれたら私が連れて来てあげるわ。
『海の民』の赤ちゃん。
楽しみにして待っていて。」
「あら、そうなの。
じゃあ楽しみにしているわ。」
赤ちゃんを見せに来るとアルトが答えると、アカシアさんは儚げな笑顔を見せていたよ。
楽しみと言いつつ、それが叶うかどうか分からないって感じで。
**********
「それで、そちらのマロンちゃんの質問ってどんなことかしら。」
『海の民』の話に区切りをつけると、アカシアさんはおいらの顔を見て尋ねたの。
「ちょっと、不思議なことがあってね。
私にも何故だかは分からないのだけど。
この大陸に住む人の祖先に関連するのかも知れない。
そう思って、妖精族の伝承を話そうとしたのよ。
そしたら、マロンって、星とか宇宙とかについて全く知らなくて…。」
アルトは最近他の大陸に行ったこと、そこから人を連れて来たことを話し。
連れて来た人がこの大陸の言葉を理解できないことを知ったと説明したの。
ところが、この大陸由来の人型生物は他言語をこの大陸の言語として認識できてしまう。
何故そんな事が出来るのかについて、おいら達が疑問を持っていると伝えたんだ。
「ふーん、そんな事があったのね。
アルトの考えていることは正解よ。
因みに『妖精族の伝承』とか言うと作り話っぽく聞こえるけど。
あれは伝承ではなく事実よ。
ちょうど良いわ、アレを見せてあげる。」
アルトから事情を聞いたアカシアさんは、そう言うとベッドから弱々しく飛び立ったの。
そして、重厚な造りの机の上の降り立つと、そこにある板に並んだボタンをパチパチと押し始めたの。
「何だ、あれはパソコンのキーボードか?」
タロウはその板に見覚えがある様子だったよ。
「ええっと、ここへ着く前の記録だから…。
アーカイブの幾つだっけ…。」
アカシアさんがブツブツと独り言を呟きながら、パチパチとボタンを押していると…。
「わっ、何なのじゃ! 壁が光っておるのじゃ!」
おいらの隣でオランが驚きの声を上げたんだ。
普段、物事に動じないオランがそんな声を上げるの、初めて聞いたよ。
でも、その気持ちは分かるよ。白い唯の壁が急に光り出したんだもの。
おいらやオランだけではなく、その場のみんなも驚いていたけど。
タロウだけは平静を保ったまま、壁に近付いて凝視してたんだ。
「何だ、この壁、液晶モニターみたいなものだったのか。
と言うより、壁掛け式の大型のモニターが設置してあるだけか?」
そしてまた、タロウが何か意味不明な事を呟いてた。
おそらく『にっぽん』にあったモニターと言うものが、似たようなものなんだろうね。
「ほら、みんな、ぼさっと突っ立ってないで。
そこらにある椅子にお掛けなさい。
全部見終わるのには少し時間が掛かるからね。
立って見ていると疲れるわよ。」
アカシアさんはおいら達に向かって椅子に腰かけるように勧めたの。
どうやら、何かを見せてくれるつもりみたい。
「はい、みんな、この壁の光っているところを見てちょうだい。」
アカシアさんの指示通り光る壁を見ていると…。
「岩?」
どういう絡繰りか、壁の光る部分に岩の絵が掛けられたの。
絵にしては妙にリアルなんだけど…。
すると、その岩の絵は少しづつ小さくなり、岩の周りも模写された絵に変わったよ。
岩はどんどん小さくなり、それに伴い周囲の光景はどんどん広がっていくの。
誰だよ、こんな手の込んだ絵を描いた人は…。
「マロン、これは絵じゃないぞ。
動画だよ、実際の光景を連続的に写し取ったもの。
人が手書きで絵に描いたモノじゃなくて。
特殊な機械でリアルな光景を写してるんだ。
俺がいた世界じゃ、ビデオカメラと呼んでいたがな。」
タロウの説明では、壁の絵が次々に掛け替えられている訳じゃないらしい。
ビデオカメラで写し録られた光景が、モニターに映し出されているんだって。
「あら、一人だけ、毛色の違った人族が居るようね。
何故か、他の者達とは文化レベルの異なる知識を持っているみたい。」
アカシアさんはタロウの言葉を聞いて感心したみたいだった。
どうやら、タロウの言っていることは間違いではないらしい。
「さあ、おしゃべりは止めて画像の注目して…。
これはね、大地から上空に向かってどんどん遠ざかっている映像なの。
荒涼とした岩の大地が広がっているでしょう。
それが、約六億年前に元々この大陸の位置にあった大地よ。
そしてほら、今見えてきた青い部分が海…。」
アカシアさんの説明に耳を傾けながら映像を見ていると、大地の周りに青い海が見えてきたよ。
そして…。
「これが今住んでいる星の姿か…。
確かに、俺が住んでいた地球と大陸の配置が全然違うぜ。」
「そう、この星は空の彼方から見るとあんな姿をしているのよ。
キレイでしょう、地表面積の約七割が海。
ソルの光を受けて青く輝く水の惑星よ。
まあ、六億年前の姿だけどね。
今はどんな姿をしていることかしら。」
壁に映し出される青い球体、タロウはすぐにそれがこの大地だと気付いたみたい。
ここに来る前に言っていた通り、確かにおいら達の住むこの大地も星なんだと思ったよ。
だって、横にルナが並んでいるんだもの。
「今見えてきた白い荒涼とした星が、この星の衛星ルナよ。
二羽のウサギが喧嘩しているように見えるのは、地表の凹凸なの。
さてと、もうすぐ見えて来るわよ。」
アカシアさんがそう言った直後。
おいら達の住む星の向こう、はるか遠くに眩く輝く星が見えたよ。
「あの星がこの恒星系の中心をなす恒星ソル。
この星を含めて九つの惑星がソルの周りを回っているわ。
九つ惑星は、それぞれが幾つかの衛星を従えているの。」
アカシアさんがそう言うと、映像はますますおいらの住む星から遠ざかって…。
やがて、ソルを中心に回る星の幾つかを視界にとらえることが出来たの。
アカシアさんの話では、九つ全部を一つの視界の中に肉眼で捕えるのは無理なんだって。
なるほど、アルトはおいらにこれを見せたかったんだ。
おいらが、いきなり話の腰を折って、この大地が星だと言うことに疑問を挟んだから。
確かにこれを見ると、この大地が一つの星なんだということが一目瞭然だよ。
「なあ、説明は良く分かったんだが…。
何で、今の姿じゃなくて、六億年も昔の姿なんだ?
それにこれが六億年前の姿だとして、一体誰が撮影して残したんだよ?」
タロウがそんなことを尋ねたの。
おいらは気付かなかったけど、タロウの疑問はもっともだよ。
実際の姿を映したと言うのなら、空の彼方まで行った人がいるはずだよね。
「何故、六億年前かって?
じゃあ、逆に聞くけど。
この星の文化レベルで空の彼方まで行くことは出来るかしら?
こんな映像を撮影できる機械は作れる?」
「いや、それを言われると…。
だけど、じゃあ、どうやって六億年も前にこの映像を撮影したんだ?」
「決まっているじゃない。
ここにある撮影機材で録画したのよ。
今の画像はここに漂着した時の映像を逆再生したものよ。
六億年前に、私が撮影したの。」
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